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加湿器でパソコンが壊れる?故障を防ぐ正しい置き場所と快適な湿度

加湿器の豆知識

最近、テレワークでお家でお仕事する人が増えたせいか、「冬の乾燥がひどくてパソコン作業が辛い!」っていうお悩みをよく聞くようになりました。

家電量販店で働いていると、加湿器を探しに来るお客様から「パソコンの隣に置いても大丈夫かな?」って聞かれることが多くなった印象です。

確かに、精密機器と水分って、見るからに相性が悪そうですよね。
でも、お肌はカサカサ、静電気でバチバチ……なんて環境では仕事に集中できません。

実は、正しい知識さえあれば、加湿器とパソコンは仲良く同じお部屋で使うことができるんですよ。
逆に乾燥しすぎると静電気でパソコンが機嫌を損ねることもあるので、適切な湿度管理はむしろプラスになります。

今回は、パソコンを愛する皆さんが、加湿器のせいで愛機を壊すことなく、自分も潤ってハッピーに過ごせるためのポイントをたっぷりお話しします。

この記事のポイント
  • パソコンが壊れるのを防ぐ湿度の目安
  • 超音波式加湿器が故障を招く理由と対策
  • 加湿器とパソコンの理想的な設置距離
  • 精密機器を守るための加湿器の置き場所
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加湿器とパソコンを快適に共存させるコツ

加湿器とパソコンを同じ空間で使うためには、まず「相手を知る」ことが大切です。
ここでは、具体的にどれくらいの湿度が理想的なのか、そして一番気になるトラブルの原因について深掘りしていきましょう。

パソコンは湿気で壊れる?安全な湿度

「パソコンは湿気で壊れるのかな?」という疑問ですが、結論から言うと、答えはイエスです。

でも、普通に生活しているレベルの湿気でいきなりショートして火を吹く、なんてことはまずありません。問題なのは、加湿しすぎによる「結露」と、目に見えない「ホコリ」のコンビネーションなんです。

パソコンにとっての理想的な相対湿度は、だいたい40%から60%の間と言われています。
例えば、東京都保健医療局の資料でも、過度な加湿・除湿を避け、湿度を40〜60%の範囲内に収めるよう示されています。
(出典:東京都保健医療局『健康・快適居住環境の指針』)

これが60%を超えてくると、パソコンの内部に結露が発生しやすくなるんです。
特に、寒い冬の窓際でパソコンを使っていると、外気で冷やされたケースの内側に水滴がつくことも……。

そこに、冷却ファンが吸い込んだホコリがピタッと張り付いてしまうと、湿気を吸ったホコリが電気を通すようになってしまい、じわじわと基板を痛めていくんですね。これが「湿気による故障」の正体です。

逆に湿度が40%を切ると、今度は静電気がバチバチ発生します。静電気の電圧って実は数千ボルトにもなるので、デリケートなパソコンのメモリや回路には大敵なんです。だから、加湿しすぎも乾燥しすぎもダメ。ちょうどいい「40%〜60%」をキープするのが、パソコンにとってもあなたにとっても一番の幸せなんですよ。

お部屋の湿度を正確に知るために、パソコンのすぐ近くにデジタル式の温湿度計を置いておくのをおすすめします。

加湿器についているセンサーは本体周辺の数値しか測れないので、実際にパソコンがある場所の数値をチェックするのが一番安心です。

ドリテックの「O-271」みたいな大画面の温湿度計なら、作業中もチラッと見るだけで確認できるので便利ですよ。

超音波式加湿器のパソコンへの影響は?

これ、実は今回一番お伝えしたいポイントかもしれません。

加湿器にはいくつか種類がありますが、おしゃれで安いものが多い「超音波式」は、パソコンユーザーにとってはちょっと注意が必要な相手なんです。

超音波式加湿器のパソコンへの影響として、最も恐ろしいのが「白い粉」問題です。

超音波式は、お水を振動させてそのまま細かい粒にして飛ばす仕組みです。お水が蒸発するのではなく、お水の粒がそのまま空中に舞うイメージですね。

そうすると、水道水に含まれているカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分も一緒に飛んでいきます。
この成分が、パソコンの冷却ファンに吸い込まれると……パソコンの内部が真っ白な粉でコーティングされたようになっちゃうんです!

これを店頭で修理に持ってきたお客様のパソコンで見たことがありますが、掃除が本当に大変なんです。
ミネラル汚れや水道水・浄水の使い分けの考え方は、加湿器に浄水と水道水どっちが正解?家電店員が教える衛生管理のコツでより詳しく整理しています。

この白い粉が精密な回路に付着して、そこに湿気が加わると、電気的なリークを起こして故障の原因になります。特に高機能なゲーミングPCなど、空気をたくさん吸い込むタイプのパソコンを使っている人は要注意ですよ。もしどうしても超音波式を使いたいなら、水道水ではなく精製水を使うなどの工夫が必要ですが、毎日のこととなると結構大変ですよね。

なので、パソコンと同じお部屋で使うなら、フィルターでお水を蒸発させて蒸気だけを出す方式を選ぶのがベストです。

不純物を飛ばさないので、パソコンの健康を第一に考えるなら、超音波式は避けたほうが無難かなと思います。お手軽ですけど、愛機を守るためにも慎重に選んでくださいね。

加湿器とパソコンの距離

さて、次に気になるのが「加湿器とパソコンの距離をどれくらい離せばいいの?」という点ですよね。

ここには、私がいつもお客様にご案内している「2mルール」という鉄則があります。
基本的には、加湿器の吹き出し口からパソコン本体まで、最低でも2メートルは離して設置するのが理想的です。

これ、意外と遠いなって感じませんか?
でも、これにはちゃんとした理由があるんです。

加湿器から出たばかりの湿った空気は、まだお部屋の空気と十分に混ざり合っていません。その「濃厚な湿気」をパソコンがダイレクトに吸い込んでしまうと、内部で結露するリスクが跳ね上がってしまうんですね。

また、距離だけでなく「高さ」もポイントです。
加湿器を床に直置きすると、湿った空気が下に溜まりやすく、パソコンが置いてある机のあたりまで上手く循環しません。

できれば、床から50センチから1メートルくらいの高さの台に置いて、高い位置からお部屋全体に広げるようにしましょう。そうすることで、パソコンの近くに湿気が溜まりすぎるのを防ぎつつ、お部屋をムラなく潤すことができます。

設置場所の条件 推奨される距離 主な理由
パソコンと同じデスク 非推奨(0.5m以内) 水濡れ・直接吸気の危険
サイドテーブル等 1メートル以上 混和が進むがまだリスクあり
反対側の壁際など 2メートル以上 安全性が高く最も理想的

エアコンの風が当たる場所の近くに置いて、風に乗せて拡散させるのも賢いやり方ですよ。
高さを確保する台の作り方や代用品のアイデアは、加湿器を置く台を100均で賢く代用する方法でも紹介しています。

加湿器を置くのNGな場所は?

距離以外にも、絶対に避けてほしい「NGスポット」がいくつかあります。
ここを間違えると、どんなに高級な加湿器を使っていてもパソコンを危険にさらしてしまうので注意してくださいね。

加湿器を置くのNGな場所は?と聞かれたら、私はまず「窓際」と「パソコンの吸気口付近」を挙げます。

まず窓際ですが、冬場の窓付近は一番冷え込みますよね。ここで加湿器を回すと、せっかく出した湿気が冷たい窓ガラスに触れてすぐに結露し、ビショビショになっちゃいます。

それだけならまだしも、そこにカビが発生して、その胞子をパソコンが吸い込む……なんていう最悪のシナリオも考えられます。

また、カーテンを濡らしてしまうのも不衛生なので、窓からはしっかり離しましょう。

特に気をつけたいのが、パソコンの「風上」に置くことです。

デスクトップPCを使っている方は、本体の前側に加湿器を置いていませんか?
パソコンのフロントファンは外の空気を一生懸命取り込んでいるので、そこに加湿器があると、加湿器から出た湿気を100%パソコン内部に送り込んでいるようなものです。

これはもう、パソコンに霧吹きをかけているのと変わらないくらい危険な行為なんです。
加湿器は必ずパソコンの横か、あるいは少し離れた斜め後ろくらいに配置して、直接空気を吸わせない工夫をしてくださいね。

加湿器とパソコンを安全に運用する方法

ここからは、故障を未然に防ぐための具体的な運用術についてお話しします。
どんな家電を選んで、どんなお掃除をすればいいのか。家電のプロの視点でガチのアドバイスをしちゃいます!

加湿器でパソコンが壊れるのを防ぐ方法

加湿器でパソコンが壊れるのを防ぐ方法として、最も効果的なのは「加湿方式」を正しく選ぶことです。

さっき超音波式の話をしましたが、パソコンがあるお部屋で使うなら、断然気化式ハイブリッド式(温風気化式)がおすすめです!

気化式というのは、水を含んだフィルターに風を当てて、目に見えないレベルの水蒸気としてお水を飛ばす方式です。

これの何がいいかって、水蒸気はただのガスなので、ミネラル成分などの不純物を一切飛ばさないんです。つまり、あの恐怖の「白い粉」が出ないんですね!

また、気化式はお部屋の湿度が上がってくると自然に蒸発量が減るという「自己調湿機能」みたいな特性があるので、お部屋がジメジメしすぎるのを勝手に防いでくれるんです。

パソコンにとってはこれ以上ない安心な方式なんですよ。

あともう一つ大事なのが、パソコン側のお手入れです。
加湿器を使っている環境だと、どうしてもホコリが水分を含んで粘り気を持ちやすくなります。そのまま放置するとファンの軸が固まったり、ヒートシンクが詰まったりするので、定期的にエアダスターでお掃除してあげましょう。

サンワダイレクトの「200-CD071」みたいな電動エアダスターなら、缶のゴミも出ないし、強力な風で湿ったホコリも吹き飛ばしてくれるので、私も自宅で愛用しています。

パソコンの健康診断だと思って、加湿シーズンは特にお掃除を意識してみてくださいね。
掃除の手順やNG例まで含めて確認したい方は、PC掃除の正しいやり方とやってはいけないこと!エアダスターの注意点もが参考になります。

卓上加湿器をパソコンの近くに置く注意点

デスクが狭くて、どうしても卓上タイプをパソコンの隣に置きたいという方もいますよね。
お顔周りだけ潤したい気持ち、よくわかります。

でも、卓上加湿器をパソコンの近くに置く注意点として、一番怖いのは「物理的な水濡れ」なんです。これ、笑い事じゃなくて本当によくあるトラブルなんですよ。

卓上の小さな加湿器って、ちょっと手が当たっただけで簡単に倒れてしまいます。
もしノートパソコンのキーボードの上にジャーッとお水がこぼれたら……その瞬間にパソコンは天国へ召されてしまうかもしれません。

たとえ蓋が閉まっていても、吹き出し口からお水が漏れることもあります。
デスクに置くなら、絶対にパソコンに近い位置には置かない、あるいはもし倒れてもお水がパソコンにかからないような「逃げ道」を作っておくのが最低限のルールです。

デスクでの安全策

どうしてもデスクで使いたいなら、電気を使わない「ペーパー加湿器」もアリですよ。ミクニの「ちょこっとオアシス」シリーズみたいなおしゃれなものなら、お水を吸い上げたフィルターが自然に蒸発させるだけなので、ミストも飛ばないし、万が一の時も被害が最小限で済みます。パソコンの健康とお肌の潤いを天秤にかけるなら、これくらいの慎重さがあってちょうどいいんです。

また、パソコンのUSBポートから給電するタイプも注意が必要です。
安価な加湿器の中には、内部で水漏れしてショートし、接続しているパソコンのUSBポートごと壊してしまう粗悪品もたまに混ざっています。

できればUSB給電ではなく、コンセントから直接電源を取るか、モバイルバッテリーを使って、パソコンと加湿器を電気的に切り離しておくほうが、もしもの時の被害を抑えられますよ。

パソコン環境に合う加湿器おすすめ機種

「じゃあ結局、何を買えばいいの?」とお悩みの方に、私が店頭でも自信を持っておすすめしている、パソコンと共存しやすい優秀なモデルを紹介します。

選定基準は「白い粉が出ない気化式」であることと、「お手入れが楽」であることです。

一番のおすすめは、パナソニックの「FE-KFU05」です。
これはヒーターレスの気化式で、消費電力が驚くほど低いのが特徴。1ヶ月つけっぱなしでも電気代は数十円レベルなんです。もちろん不純物も飛ばさないので、パソコンの隣に置いても安心感があります。

さらに、「静かモード」なら15dBというささやき声以下の音量になるので、オンライン会議中に加湿器の音がうるさい!なんて怒られることもありません。フィルターも10年交換不要(※押し洗いが必要ですが)なので、ズボラさんにもぴったりですよ。

「冬場はすぐにお部屋を潤したい!」というせっかちな方には、ダイニチの「HD-RX500A」などのハイブリッド式もいいですね。

最初は温風でパワフルに加湿して、設定湿度になったら静かな気化式に切り替わってくれます。ダイニチはタンクの口が広くて中まで洗いやすいので、ヌメリやカビの発生を抑えやすいのが嬉しいポイントです。

どの機種を選んでも、お掃除をサボると雑菌を撒き散らすことになっちゃうので、週末のルーチンとしてフィルター洗いを習慣にしてくださいね!

製品名 方式 おすすめポイント 適した広さ
パナソニック「FE-KFU05」 気化式 超省エネ・静音性が抜群 プレハブ洋室14畳
ダイニチ「HD-RX500A」 ハイブリッド 加湿スピードが速い・衛生的 プレハブ洋室14畳

まとめ:加湿器とパソコンを上手に併用

さて、ここまでパソコンを守りながら快適に過ごすための方法をたくさんお話ししてきましたが、いかがでしたか?

最後に、これまでお伝えした内容をギュギュッとまとめて振り返ってみましょう。
これさえ守れば、あなたの大切なパソコンもきっと長持ちしてくれるはずです。

加湿器は、正しく使えばお肌の乾燥やウイルス対策だけでなく、静電気からパソコンを守ってくれる強い味方になります。
逆に、方式選びや置き場所を間違えると、じわじわと愛機にダメージを与えてしまう「サイレントキラー」にもなりかねません。

特に「白い粉」や「結露」には十分注意して、ご紹介したパナソニックの「FE-KFU05」のような安心できる機種を選んでみてください。

もし、この記事を読んで「自分の置き場所、ちょっと危ないかも……」と思った方は、今すぐ加湿器を少しずらしてみてくださいね。そのひと手間で、パソコンの寿命がぐんと伸びるかもしれません。