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加湿器にハイターを使ってもいい?家電店員が教える賢い掃除術

加湿器の豆知識

冬の乾燥対策に欠かせない加湿器ですが、使っているうちにどうしても気になるのが「ヌメリ」や「カビ」ですよね。

お掃除の際、除菌といえばこれ!とばかりに、ついついキッチンにあるハイターを手に取ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実は私も家電量販店の店頭でお客様から「加湿器のハイターによる除菌ってしてもいいの?」と聞かれることがあります。
強力な除菌力を持つハイターは頼もしい存在ですが、デリケートな家電である加湿器に使うには、ちょっとした知識と注意が必要なんです。

良かれと思ってやったお手入れが、実は本体の故障を招いたり、お部屋の空気に関わってきたりすることもあるから、ここは慎重に判断したいポイントですよね。

この記事では、加湿器のハイターを使ったお掃除の注意点から、失敗したときのリカバリー方法、そして私が自信を持っておすすめする「本当に安全で楽なお手入れアイテム」まで、経験を交えてたっぷりお伝えします。

加湿器を清潔に保って、家族みんなが安心して過ごせる潤い空間を一緒に作っていきましょう!

この記事のポイント
  • ハイター使用の注意点
  • 正しい洗浄剤の選び方
  • 方式別のリスクを解説
  • メーカー推奨の掃除術
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加湿器にハイターを使う前に知るべきこと

加湿器の汚れに対してハイターを検討しているなら、まずは基本の知識を整理しておきましょう。
汚れの種類によっては、ハイターよりもずっと効果的なものがあるんですよ。

加湿器の掃除は何で洗う?

加湿器の掃除で一番大切なのは、実は「汚れの種類に合わせて洗剤を選ぶこと」なんです。

よく見かけるガリガリした白い塊、あれは水道水のミネラルが固まった「カルキ」という汚れなのですが、これにはハイターは全くと言っていいほど効きません。

カルキを落とすなら、酸性の力で溶かしてくれる「クエン酸」が正解なんです。

反対に、ピンク色のヌメリやニオイの原因になる雑菌には除菌成分が有効ですが、加湿器のパーツはプラスチックでできているので、強い薬品を使うと素材が痛んでしまうこともあるんです。

私が普段お客様にご案内しているのは、各メーカーが公式に出している専用の洗浄剤です。
例えば、パナソニックの「加湿機用洗剤(クリーナー) FKA2000013」なんかは、加湿器のフィルターを傷めずにしっかり汚れを落とすために開発されたものなので、安心感が違います。

適当な洗剤を使ってフィルターがボロボロになって買い替えることになったら、かえってお金がかかってしまいますもんね。

まずは、自分が今落としたい汚れが「ガリガリしたカルキ」なのか「ヌメリやニオイ」なのかを見極めることから始めてみてください。カルキならクエン酸、全体的な除菌ならメーカー指定のやり方を守るのが、結局は一番の近道ですよ。

クエン酸のつけ置き手順や濃度の目安は、加湿器のカルキ掃除の具体的な手順で詳しくまとめています。

迷ったらクエン酸を常備して

加湿器のお手入れで一番出番が多いのはクエン酸です。ダイニチやシャープの取扱説明書でも、基本的なお手入れにはクエン酸が推奨されています。100円ショップのものでも大丈夫ですが、象印の「ピカポット CD-KB03X」のような小分けタイプは計量の手間がなくてとっても便利ですよ。

タンクにハイターを入れるのはOK?

「タンクの中にハイターを数滴入れれば、ずっと清潔に保てるんじゃない?」というアイデア、実は結構多くの方が思いつくみたいですね。

でも、これにはちょっと待った!と言わせてください。
加湿器はタンクに入れた水をミストにしてお部屋に振りまく機械です。そこにハイターのような塩素系漂白剤を入れて運転してしまうと、薄めたとはいえ塩素成分が空気中に漂ってしまうことになります。これはお部屋の空気を吸い込む私たちにとって、あまりおすすめできることではありません。

さらに、加湿器のタンクや本体には「ABS樹脂」というプラスチックがよく使われていますが、この素材は強い薬品に弱く、使い続けるうちに「割れ」や「変形」を引き起こすリスクがあるんです。

もしタンクが割れて水漏れしてしまったら、下の階への浸水や電化製品のショートなど、もっと大変なことになりかねません。

もし「どうしてもタンクの中を除菌したい」というのであれば、加湿器専用に作られた除菌剤を使うようにしてください。
UYEKIの「加湿器の除菌タイム」のような商品は、加湿器に使うことを前提に作られているので、素材を傷める心配も少なくて済みますよ。

家電を長持ちさせるためにも、用途外の使い方は控えるのが賢明かなと思います。

ワイドハイターとの違いは?

「ハイター」と一口に言っても、実は種類があるのはご存知ですか?
よく混同されがちなのが、キッチンハイターに代表される「塩素系」と、ワイドハイターなどの「酸素系」の違いです。

キッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、除菌力や漂白力が非常に強いのが特徴。一方でワイドハイターのような液体タイプは、過酸化水素が主成分の酸素系で、比較的マイルドな効き目になっています。

加湿器のフィルター掃除において、シャープなどの一部メーカーでは「台所用合成洗剤」の使用を認めていることがありますが、これはあくまで中性や弱アルカリ性の洗剤を指しています。

ワイドハイターなどの酸素系漂白剤は、ニオイが気になる時に使いたくなりますが、これもすすぎが不十分だと、運転した時に洗剤の成分が空気中に混じってしまう可能性があるんです。

もし使うとしても、パーツの浸け置き洗いに限定して、これでもかというくらいしっかりすすぐ必要があります。

「どっちも同じでしょ?」と思ってキッチンハイター(塩素系)をフィルターに使ってしまうと、フィルターの寿命を一気に縮めてしまうので、絶対に避けてくださいね。

基本的には、加湿器に使うなら「加湿器専用」と書かれたもの以外は慎重になるべきですよ。

ピンク汚れをスッキリ落とす方法

加湿器のトレーやタンクの底に現れる、あの「ピンク色のヌメリ」。
見た目もあまり良くないですし、見つけるとガッカリしちゃいますよね。

あの正体は、実はカビではなくて「ロドトルラ」という酵母の一種なんです。これ自体はハイターを使わなくても、スポンジやブラシでの物理的なお掃除で十分落とせます。

でも、落としても落としてもすぐに生えてくるのが厄介なところ。
これ、本当にイライラしますよね。

このピンク汚れを攻略するコツは、一度きれいにした後に「菌を繁殖させない環境」を作ることです。

ここで活躍するのが、シャープの「Ag+イオンカートリッジ FZ-AG01K1」のようなアイテム。

これをタンクに装着しておくだけで、水の中の菌の繁殖を抑えてくれるので、あの嫌なヌメリが発生しにくくなるんです。
お掃除の手間を減らしたいなら、強力な洗剤で洗うよりも、こうした予防アイテムを取り入れるのが圧倒的に楽ですよ。

お掃除の際は、ニトリの「毎日とりかえキッチンスポンジ」のような使い捨てタイプを使えば、汚れたスポンジをそのまま捨てられるので、精神的にも衛生的にもとってもハッピーになれます。

溜まった汚れをハイターで一掃するより、毎日のお手入れをちょっとだけ楽にする工夫をしてみてくださいね。

ピンク汚れの見分け方や、部屋側のカビ予防まで含めて確認したい場合は、加湿器で部屋にカビを発生させないためのポイントも参考になります。

超音波加湿器にハイターを使う注意点

超音波式加湿器は、安価でおしゃれなデザインが多いので人気ですが、実はお手入れには一番気を遣う方式なんです。

なぜなら、超音波式は「水をそのまま微細な粒にして飛ばす」という仕組みだから。
スチーム式のように熱で殺菌されることもないので、タンクの中の状態がお部屋の空気に直結してしまうんです。

そのため、超音波式加湿器のハイターによる洗浄は、特に慎重に行わなければなりません。

もし超音波式のパーツをハイターで洗った場合、わずかでも成分が残っていると、そのままお部屋に塩素ミストが放出されることになります。これは目や喉への刺激になるだけでなく、家電製品の腐食を早めてしまう原因にもなるんですよ。

また、超音波を発生させる心臓部の「振動板」はとってもデリケート。強い薬品がつくと故障の原因になってしまいます。

超音波式のお手入れは、毎日水を入れ替えて、こまめに柔らかい布や綿棒で汚れを拭き取ることが基本です。振動板の掃除をもう少し具体的に知りたい場合は、超音波式加湿器の手入れ術(振動板の掃除のコツ)も合わせて確認してみてください。

もしニオイが気になる場合は、専用の除菌液を使うか、メーカーが認めている方法以外は取らないようにしましょう。

私が接客しているときも、超音波式を選ばれるお客様には「お手入れのしやすさ」を一番にチェックしていただくようにしています。楽をしてきれいにしたい気持ちもわかりますが、安全第一でいきましょうね。

超音波式での空間噴霧は厳禁

「除菌のためにハイターを混ぜて運転する」という行為は、超音波式では絶対にやめてください。メーカーも公式に禁止していますし、思わぬ体調不良を招くリスクがあります。清潔を保つなら、薬品に頼らず「こまめな換気」と「毎日の水交換」が最強の対策ですよ。

加湿器にハイターを上手に活用するコツ

ハイターは注意が必要なアイテムですが、その強力な力を理解して正しく使えば、大掃除の味方になってくれることもあります。

ただし、それはあくまで「パーツの浸け置き」に限ったお話。
ここからは、ハイターを使わずに済む方法や、どうしてもという時の活用術を深掘りしていきましょう。

ハイター以外でカビを漂白するには?

加湿器のパーツに黒い点々が見えたら、それは「カビ」のサイン。ショックですよね。
でも、慌ててハイターをかける前に、もっと安全な方法を検討してみましょう。

実は、多くの加湿器メーカーがカビ対策として推奨しているのは、ハイターではなくて「重曹」「専用洗浄剤」なんです。

例えば、ダイニチのハイブリッド式加湿器では、ニオイが気になる場合に重曹を使った浸け置きを案内しています。

カビを「漂白して色を消す」ことにこだわりすぎると、強い薬品を使ってパーツを傷めてしまいがちです。でも、加湿器において重要なのは「菌を死滅させてこれ以上増やさないこと」ですよね。

そのためには、しっかりと物理的に汚れを落とした後に、日光に当ててしっかり乾燥させたり、メーカー純正の「防カビ材」を交換したりするのが効果的。

パナソニックの「防カビ材 FKA0430062」などは、消耗品として定期的に交換することで、漂白剤を使わなくても衛生的な状態をキープできるように設計されています。

家電販売員としては、パーツの素材を痛めるリスクを冒してまでハイターを使うより、こうした設計通りの消耗品交換で解決するスタイルをおすすめしたいですね。その方が、結局は本体も長持ちして経済的ですよ。

オキシクリーンを活用するメリット

最近、SNSなどでも話題の「オキシクリーン(酸素系漂白剤)」。これを使って加湿器のパーツを一気に「オキシ浸け」している方をよく見かけます。

オキシクリーンは粉末の酸素系漂白剤で、お湯に溶かすことで強力な洗浄力を発揮します。ハイターのようなツンとしたニオイが少なく、油汚れやタンパク質汚れに強いのがメリットですね。

ただし、加湿器に使う場合はいくつか注意点があります。

まず、オキシクリーンはアルカリ性が強いので、アルミ製のパーツ(スチーム式の加熱部など)には使えません。使うと真っ黒に変色してしまいますよ。

また、お湯の温度が高すぎるとパーツが変形する恐れもあるので、40度から50度くらいを守るのがコツです。

オキシクリーンのメリットは、その泡の力で細かい隙間の汚れを浮かせてくれること。でも、加湿器のフィルターなどの繊細なパーツには、やっぱりメーカー純正の洗浄剤の方が安心かなと思います。

もしオキシクリーンを使うなら、プラスチック製のトレーやタンクなど、頑丈なパーツの「ぬめり取り」程度に留めておくのが無難ですね。

使う際は、溶け残りがないようにしっかり攪拌して、最後はぬるつきがなくなるまで徹底的にすすいでください。これ、忘れると後で大変なことになっちゃいますから。

カルキや石化へのハイターの効果

これ、本当によく勘違いされるのですが、「ハイターでガリガリのカルキ(水垢)は落ちません」

お客様からも「ハイターに一晩浸けておいたのに、白い塊が全然取れないのよ」と相談されることがありますが、それもそのはず。ハイターはアルカリ性、カルキもアルカリ性の汚れ。同じ性質のもの同士では、汚れを落とす反応が起きないんです。

磁石の同じ極同士が反発し合うようなイメージですね。
石のように固まったカルキを落としたいなら、出番は間違いなく「クエン酸」です。

もし「ハイターで除菌もしたいし、クエン酸でカルキも落としたい」と思っても、この二つを絶対に混ぜてはいけません。
塩素系洗剤と酸性洗浄剤を混ぜると有毒な塩素ガスが発生する恐れがあると、このサイトで注意喚起されています(出典:東京消防庁「身近にある洗剤の事故に注意!」)

これは安全に関わる本当に大事なルールなので、必ず守ってくださいね。

カルキ掃除の手順としては、まずクエン酸水に数時間浸け置きして、柔らかくなったところを古い歯ブラシなどで優しくこすり落とすのがベスト。無理に剥がそうとするとパーツが割れてしまうので、ゆっくり時間をかけるのがコツですよ。

まとめ:加湿器へのハイターの適切な使い方

ここまで、加湿器のハイター使用について詳しく見てきましたが、いかがでしたか?

強力な除菌力は魅力的ですが、使い方を一歩間違えると家電を傷めたり、健康に影響したりする可能性があるということがお分かりいただけたかと思います。

加湿器を長く、安全に、そして清潔に使い続けるためのポイントを最後にまとめておきますね。

お手入れの目的 おすすめのアイテム 注意点
ガリガリの白い汚れ クエン酸(ピカポットなど) ハイターとは絶対に混ぜない
ピンク汚れ・ヌメリ 物理洗浄 + Ag+イオンカートリッジ 溜める前に予防するのが一番楽
フィルターの掃除 メーカー純正洗浄剤 塩素系ハイターは素材を傷める
タンク内の除菌 加湿器専用の除菌剤 運転中にハイターを混ぜない

家電スタッフ直伝!お手入れを楽にする秘策

もし「もう洗うのが本当に嫌!」というのであれば、ダイニチの「カンタン取替えトレイカバー H011504」のような使い捨てパーツがある機種を選ぶのも一つの手ですよ。汚れたらカバーを捨てるだけなので、ハイターの出番すらありません。自分に合った「続けられる」お手入れ方法を見つけて、清潔なうるおいライフを楽しんでくださいね!