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ファンヒーターへのサーキュレーターの正しい置き方と節約術!

ヒーター

「暖房をつけているのに、足元だけ冷えてどうしようもない…」そんな経験、ありませんか?

一生懸命設定温度を上げているのに、顔ばかり熱くなって肝心の足先は氷のように冷たいまま。
これ、実は暖房機器のパワー不足ではなく、お部屋の空気の流れに原因があることがほとんどなんですよ。

そんな時に私がこっそりお客様におすすめしているのが、サーキュレーターとの合わせ技です。
「え、サーキュレーターって夏に使うものでしょ?」なんて思われたあなた、実は冬こそが大活躍のシーズンなんです。

置き場所をほんの少し工夫するだけで、驚くほどお部屋が均一に暖まり、しかも電気代や灯油代の節約にもつながるんですから、試さない手はありませんよね。

この記事では、家電量販店で働く私の視点から、今日からすぐに実践できるサーキュレーターの置き方の極意を、ちょっとした裏技も交えてご紹介します。

最新トレンドを踏まえたおすすめ機種もお教えしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!

この記事のポイント
  • 足元が温まり光熱費も節約できる
  • ファンヒーターは天井へ風を送る
  • ストーブは高い場所から循環させる
  • 分解して洗える機種が今のトレンド
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効率を上げるファンヒーターへのサーキュレーターの置き方

クリーン家電ガイド:イメージ

まず始めにこの章では、ファンヒーター単体では解消しきれない「温度ムラ」をなくし、効率よくお部屋を暖めるための具体的な配置テクニックについて、基本から応用まで詳しく解説していきますよ。

併用のメリット

「わざわざ暖房と一緒に扇風機みたいなものを回すなんて、電気代の無駄じゃない?」店頭で接客していると、たまにこんな鋭いツッコミをいただくことがあります(笑)

でも実は、これこそが大きな誤解なんですよ。
ファンヒーターとサーキュレーターを併用する最大のメリットは、ズバリ「熱成層(ねつせいそう)」の破壊にあります。

ちょっと難しそうな言葉ですが、要は「暖かい空気は軽く、天井に溜まる」という性質のこと。

ファンヒーターが頑張って出した温風も、放っておくとすぐに天井付近へ逃げてしまい、床付近との温度差はなんと5℃以上になることも!
これでは、いくら設定温度を上げても足元は寒いままですよね。

ここでサーキュレーターの出番です。
強力な風で天井に溜まった暖気をかき混ぜ、お部屋全体を均一な温度にすることで、体感温度がグッと上がります。

結果として、暖房の設定温度を今までより1〜2℃下げても十分に暖かく感じるようになります。これ、実はかなりの省エネ効果で、サーキュレーターのわずかな電気代なんてすぐに元が取れてしまうくらい、光熱費全体の節約につながるんです。

ちなみに、資源エネルギー庁の試算でも、暖房の設定温度を21℃から20℃に1℃下げるだけでガス・石油ファンヒーターの年間エネルギー消費や光熱費が削減できることが示されています。
出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約|空調」

「快適になってお財布にも優しい」
これが併用をおすすめする最大の理由なんですよ。

石油ファンヒーターでベストな置き場所

では、具体的な置き方についてお話ししますね。

まずは多くのご家庭で主力選手として活躍している「石油ファンヒーター」の場合です。
ファンヒーターは床に置いて下から温風を出してくれるので、エアコンよりは足元に有利なのですが、それでも暖気はすぐに上昇してしまいます。

ここで私がおすすめするベストな置き場所は、「部屋の中央、またはファンヒーターの対面あたりに置き、天井に向けて真上に送風する」という方法です。

イメージとしては、天井に溜まっている見えない「熱の雲」を、下から風で突き崩すような感じです。こうすることで、天井付近の熱い空気が壁をつたって降りてくる循環(マッシュルーム効果なんて呼んだりします)が生まれ、部屋全体が包み込まれるように暖かくなります。

L字型のリビングなどで温風が届きにくい死角がある場合は、その中間地点にサーキュレーターを置いて、暖気を届けたい方向へ水平に風を送る「中継・拡散」スタイルも有効です。

ただし、絶対にやってはいけないのが、ファンヒーターの温風吹き出し口の目の前に置いて吸い込ませようとすること。これは燃焼不良の原因になって危険なので、あくまで「届いた暖気をさらに遠くへ運ぶ」イメージで配置してくださいね。

より詳しい温度設定の考え方やサーキュレーターとの併用テクニックは、ファンヒーターの設定温度を見直して節約するコツも参考になるはずです。

ストーブでの置き方の正解

次は、対流式のストーブや薪ストーブの場合です。
やかんを乗せられるようなタイプです。

これらは円筒形などで、熱が真上に強く昇っていく性質がありますよね。
このタイプは横方向への温風吹き出しがないため、ファンヒーター以上に「天井ばかり熱くて足元が寒い」現象が起きやすいんです。

この場合の正解配置は、「部屋の高い位置から、ストーブの上空(天井)に向けて風を送る」ことです。

「えっ、高いところ?」と驚かれるかもしれませんが、これが物理的に理にかなっているんです。ストーブの真上には強力な熱エネルギーが溜まっているので、それを横から散らしてあげるイメージですね。

具体的には、部屋の棚の上や、背の高い家具の上にサーキュレーターを設置してみてください。そこから天井付近の熱だまりを狙って風を送ることで、熱気を部屋の四隅まで拡散させることができます。

「ストーブファン」という天板に乗せるアイテムもありますが、正直なところ、部屋全体の空気を動かすパワーに関してはAC電源やバッテリー式のサーキュレーターには敵いません。お部屋全体をポカポカにしたいなら、サーキュレーターの高所設置が断然おすすめですよ。

サーキュレーターをストーブの上に設置するテクニック

「高い場所に置く場所なんてないよ!」という場合もありますよね。そんな時に使える、ちょっとした裏技的なテクニックをご紹介します。

それは、安全を十分に確保した上で「熱源の近くから真上に向けて吹き上げる」という方法です。

ストーブの真上は上昇気流が発生していますが、その気流をさらにサーキュレーターの風で加速させつつ、天井にぶつけて拡散させるという荒技です。

ただし、これには絶対守ってほしい条件があります。
それは「ストーブの燃焼部分に直接風を当てないこと」「十分な距離をとること」です。

私がよく提案するのは、ストーブから少し離れた安全な位置(斜め前など)の床にサーキュレーターを置き、首を真上(90度)に向けて運転する方法です。これなら家具の上に置かなくても、上昇しようとする暖気の下に潜り込んで、天井での拡散をアシストできます。

これ、意外と盲点なんですが、床置きでも角度さえ真上にすれば高所設置に近い効果が得られるんですよ。「家具の上はホコリが舞いそうで嫌」という方にも、この「フロアからの真上吹き」はぜひ試していただきたいテクニックです。

冬の暖房時と夏の冷房運転時の使い方の違い

クリーン家電ガイド:イメージ

「夏と冬で置き方を変える必要があるんですか?」というのもよくある質問です。

答えは「はい、真逆です!」とお伝えしています。
これを間違えると、せっかくのサーキュレーターが逆効果になってしまうこともあるので要注意ですよ。

夏場の冷房時は、冷たい空気は重くて床に溜まるので、サーキュレーターを「エアコンに背を向けて置き、床の冷気を持ち上げるように」使ったり、あるいは「直接風を浴びて涼む」使い方もアリですよね。

しかし、冬の暖房時はその逆。
「風を直接体に当てない」ことが鉄則です。

冬に風を浴びると、気化熱で体温が奪われて体感温度が下がってしまいます(ウィンドチル効果)。「なんかスースーして寒いな」と思ったら、サーキュレーターの風が自分に当たっていないか確認してください。

夏は「下から上へ冷気を持ち上げる」、冬は「上から下へ暖気を落とす(ために天井へ送る)」というイメージを持っておくと分かりやすいかもしれません。季節によって空気の重さが違うことを意識して、風の向きを衣替えしてあげてくださいね。

家電店員のワンポイントメモ

最近のサーキュレーターには「衣類乾燥モード」がついているものも多いですが、冬場にこれを使う時も、人がいない方向に風を送るのがポイント。部屋干しの洗濯物に風を当てつつ、その湿った空気を部屋全体に拡散させれば、乾燥対策にもなって一石二鳥ですよ!

ファンヒーターへのサーキュレーターの置き方における注意点

クリーン家電ガイド:イメージ

効果が高い反面、間違った使い方をすると寒くなるだけでなく、最悪の場合は事故につながるリスクもあります。
ここでは、安全かつ効果的に使うための重要ポイントをお伝えします。

配置ミスは逆効果で寒いうえに燃料を浪費

「サーキュレーターを使ったら余計に寒くなった気がする…」そんな相談を受けた時、詳しくお話を聞くと、だいたい配置ミスが原因なんです。

一番多い失敗例が、先ほども少し触れましたが「人に風が当たっている」ケースです。

冬場の風は、たとえ温風と混ざっていたとしても、肌に当たると体感温度を下げてしまいます。リビングのソファや食卓など、人がじっとしている場所に風が流れていないか、ティッシュなどをかざしてチェックしてみてください。

もう一つの失敗が、「ファンヒーターの温度センサー付近に風を当ててしまう」こと。
ファンヒーターは背面のセンサーで室温を測っていますが、そこにサーキュレーターの風や、巻き上げられた冷たい空気が当たると、「部屋がまだ寒い!」と勘違いしてフルパワーで運転し続けてしまいます。

これでは部屋が暑くなりすぎるだけでなく、灯油やガス、電気を無駄に浪費することに…。

サーキュレーターはあくまで「空気を混ぜる」ための黒子役。
暖房機器のセンサーや人間の邪魔をしない位置、つまり壁際や部屋の隅、天井付近などを狙って風の通り道を作ってあげることが、節約と快適さの両立には不可欠なんです。

2部屋を暖めるための空気循環テクニック

「リビングのエアコンだけで、隣の和室や寝室も暖めたい」というニーズ、すごく多いですよね。

これを実現するには、ちょっとしたコツがいります。単にドアを開けておくだけでは、暖かい空気はなかなか隣の部屋へ移動してくれません。

ここでの正解テクニックは、「エアコンがある部屋の中央から、真上(天井)に向けて強力に送風する」ことです。
「え?隣の部屋に向けて風を送るんじゃないの?」と思われがちですが、実は暖房時はこれが近道なんです。天井に向けて風を送り、天井付近に溜まった暖気を「拡散」させることで、鴨居(ドアの上枠)を超えて隣の部屋へ暖気が溢れ出していく流れを作ります。

もし廊下を経由して遠くの部屋へ送りたい場合は、バケツリレー方式が必要です。
リビングの出口付近から廊下に向けて風を送り出し、さらに廊下にもう一台置いて中継する。この時、廊下の冷気がリビングに逆流してこないように、リビング側の空気圧を高めるイメージを持つと良いでしょう。

サーキュレーター1台では限界がある場合もあるので、コードレスタイプなどを活用して2台使いすると、家中の温度差が驚くほどなくなりますよ。

2部屋以上を効率よく空調したいときの具体的なレイアウト例は、隣の部屋までエアコン効果を届けるサーキュレーターの置き方ガイドを参考にしてみてください。

掃除がしやすく燃費向上に役立つ機種の選び方

クリーン家電ガイド:イメージ

さて、ここからは機種選びのお話です。

私が店頭で接客していて、絶対に外せないキーワードだと感じているのが「お手入れのしやすさ(完全分解)」です。

サーキュレーターって、後ろのガードや羽根に驚くほどホコリが溜まりますよね。ホコリが溜まると風量が落ちるだけでなく、変な音がしたり、最悪の場合はモーターに負荷がかかって故障の原因にもなります。

暖房効率を維持するためには、こまめな掃除が不可欠なんですが、ドライバーがないと開けられない機種だと、ついついサボりがちになっちゃいますよね(私もそうです…笑)

だからこそ、今は「工具なしで、前面ガードも背面ガードも羽根も全部外して丸洗いできる」モデルを選んでください。パカッと外して水洗いできれば、いつでも新品同様の風量をキープできます。これは結果として、暖房効率の低下を防ぎ、燃費向上=節約に直結します。

また、ファンヒーター自体の裏側のフィルター掃除も燃費に大きく影響します。
Sharkなどのハンディクリーナーを近くに置いておき、気になったらサッと吸う。この「掃除のハードルを下げる」ことが、実は一番の節約術だったりするんですよ。

サーキュレーター本体の分解手順やおすすめ掃除グッズを詳しく知りたい場合は、サーキュレーター掃除の仕方とおすすめ道具を全公開した記事もあわせてチェックしてみてください。

トレンドから見るおすすめ機種3選

最後に、今のトレンドやお客様の評判を踏まえた、私が自信を持っておすすめできるサーキュレーターを3つご紹介します。

どれも「実際に使ってよかった」「掃除が楽」という声が多い優秀なモデルばかりですよ。

おすすめ度 商品名 ここが推しポイント!
No.1 アイリスオーヤマ
サーキュレーターアイ DC JET
もう定番ですが、やっぱり強い!ボール型で風が遠くまで届くので、広いリビングならこれ一択。最新モデルは前面も背面も外して洗えるので、メンテナンス性が劇的に向上しています。DCモーターで静かなのも嬉しいですよね。
No.2 山善
洗えるサーキュレーター
その名の通り「洗う」ことに特化したパイオニア的存在。「全分解」と言えば山善というくらい、工具不要でバラバラにできます。ハウスダストが気になる方や、ペットを飼っているご家庭に特におすすめしたい清潔設計です。
No.3 バルミューダ
GreenFan Cirq
ちょっとお値段は張りますが、デザインと風の質は別格。圧倒的な大風量で、吹き抜けやロフトのある大空間を一気に撹拌してくれます。「家電もインテリアの一部」と考えるこだわり派のあなたには、これ以上の選択肢はありません。

個人的には、アイリスオーヤマのコードレスタイプも捨てがたいですね。
廊下や脱衣所など、コンセントがない場所にヒョイっと置ける便利さは、一度使うと手放せなくなりますよ。

まとめ:ファンヒーター使用時のサーキュレーターの置き方

ここまで、ファンヒーターとサーキュレーターの最強タッグについてお話ししてきましたが、いかがでしたか?

最後に、今日の内容をギュッとまとめておさらいしましょう。

冬の快適空間を作るための鉄則

  • 目的は「熱成層」の破壊!
    天井に溜まった暖気をかき混ぜることで、設定温度を下げても足元ポカポカに。
  • 基本は「天井向け」!
    ファンヒーターもストーブも、真上や天井に向けて風を送り、熱を降ろしてくるイメージで配置する。
  • 人には当てない!
    冬の風は体感温度を下げる敵。人や暖房機のセンサーに直接風を当てない位置調整が重要。
  • 「洗える」は正義!
    トレンドは完全分解。ホコリ詰まりを防ぐことが、暖房効率維持と節約への近道。

サーキュレーターは、ただ風を送るだけの機械ではありません。置き方ひとつで、お家の暖房機器のポテンシャルを120%引き出してくれる魔法のアイテムなんです。

「置き方を変えるだけ」なら、今日からタダでできますよね。ぜひ今夜から実践して、今年の冬は賢く、暖かく、快適に過ごしてくださいね!

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