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電気毛布が暖かくならない?点滅やぬるい症状の原因と解決策

電気毛布

久しぶりに電気毛布を引っ張り出してみたら「あれ?なんとなくぬるい気がする…」なんてこと、ありませんか?

お店でもこの時期になると、「去年買ったばかりなのにもう壊れたかも」という相談をよく受けるんです。

せっかくのポカポカアイテムが使えないと、夜の寒さが辛いですよね。
でも、実はそれ、故障じゃない可能性も結構あるんですよ。

もちろん、本当に寿命がきているケースもありますが、使い方を少し変えるだけで劇的に暖かさが戻ることも多いんです。

今回は、私が普段お店でお客様にお伝えしている「電気毛布が暖かくならない」時の原因探しと、復活させるためのちょっとしたコツ、そしてどうしてもダメな時の買い替えポイントまで、まるっとお話ししますね。

これを読めば、今の電気毛布をどうすべきか、正しい判断ができるはずですよ!

この記事のポイント
  • 新品でもぬるいと感じる意外な原因
  • 故障サインの点滅と断線の見分け方
  • 寿命を縮めるNGな洗濯と保管方法
  • 暖かさを倍増させる最強の敷き順序
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電気毛布が暖かくならない原因と症状別診断

クリーン家電ガイド:イメージ

「スイッチを入れても冷たいまま」
「なんだか昔よりパワーが落ちた気がする」
この章では、そんな時にまず疑うべきポイントをまとめました。

新品の場合のよくある勘違いから、ランプが点滅している深刻なエラー、そして自分でできる断線の確認方法まで、症状別に詳しく見ていきましょう。

新品でも暖かくならない時の確認事項

「買ったばかりの新品なのに、全然暖かくならない!」と、焦ってお店に電話をかけてくるお客様、実は結構いらっしゃるんです。でもお話を伺ってみると、初期不良であることは稀で、使い方のちょっとした「ズレ」が原因だったりするんですよね。

まず一番多いのが、「予熱時間が足りていない」ケースです。

電気毛布って、スイッチオンで瞬時に熱くなるストーブとは違って、じわじわと熱を伝える暖房器具なんです。寝る直前にスイッチを入れても、お布団全体が温まるまでには30分から1時間はかかります。
取扱説明書にも「就寝の1時間前から『強』で予熱する」と書いてあることが多いんですが、これ、意外と見落とされがちなんですよね。

次に確認してほしいのが、「床からの冷え」です。

特にフローリングに敷布団一枚で電気毛布を使っている場合、せっかくの熱が冷たい床に吸い取られてしまっていることがあります。
これを「熱損失」って言うんですけど、要は床暖房の逆バージョンですね。熱は冷たい方へ逃げていく性質があるので、床が冷たいと体の方に熱が来ないんです。

それと、意外と盲点なのが「体感温度のギャップ」です。

電気毛布の表面温度は、安全のために大体50℃前後が上限になっています。カイロやコタツのような「熱っ!」という感覚を期待していると、正常に動いていても「ぬるい」と感じてしまうことがあるんです。
まずは、掛け布団をしっかりかけて1時間ほど「強」で放置してみてください。中がポカポカになっていれば、製品としては正常ですよ。

故障ではなく単にぬるいと感じる理由

「何年か使っているけど、最近なんだかぬるい気がする…」
これ、故障の前兆の場合もありますが、環境が変わったことが原因の場合も多いんです。

一つ目の理由は「断熱不足」です。

電気毛布はあくまで「熱を作る」機械であって、「熱を溜める」のは掛け布団の役目なんです。もし掛け布団が薄かったり、寝返りで隙間が空いていたりすると、作った熱がどんどん逃げていってしまいます。
最近、軽い羽毛布団に変えたりしませんでしたか?軽すぎて隙間ができているなら、毛布を一枚上から掛けて蓋をするだけでも全然違いますよ。

二つ目は、ご自身の「冷え性」が関係していることも。

足先が氷のように冷え切っている状態だと、皮膚の血管が縮こまっていて、電気毛布の熱をうまく感じ取れないことがあるんです。
この場合、電気毛布が壊れているわけではないので、お風呂で少し温まってから布団に入るか、靴下を履いて寝るなどの工夫が必要かもしれません。

また、コントローラーの「可変抵抗器(ボリューム)」が汚れている可能性もあります。

温度調節のダイヤルやスライド部分ですね。ここが長年の使用で接触不良を起こすと、設定温度がうまく伝わらずに「強にしても弱いまま」という現象が起きることがあります。
何度かカチャカチャと動かしてみると、接触が回復して直ることもあるので、一度試してみてください。

ランプが点滅するエラーの正体

コントローラーのランプがチカチカと点滅しているのを見たら、ドキッとしますよね。
「これって何かのサイン?」と聞かれますが、これはズバリ「安全装置が働いているサイン」です。

最近の電気毛布(特にパナソニックやコイズミなどの大手メーカー製)は、中にマイコンという小さなコンピュータが入っていて、常に異常がないか見張ってくれています。もしヒーター線が切れかけていたり、温度センサーがおかしな値を検知したりすると、火事や火傷を防ぐために強制的に電気を止めて、点滅でお知らせしてくれるんです。

メーカー別の点滅の意味

  • パナソニック:「確認ランプ」などが点滅する場合は、断線やショート、温度制御の故障の可能性が高いです。
  • コイズミ:電源ランプの点滅も同様に回路異常を示しています。

この状態になったら、まずは一度コンセントを抜いて、差し直してみてください。いわゆるリセットですね。それでも点滅が止まらない場合は、残念ながら内部で故障が発生しています。

無理に使おうとすると危険なので、すぐに使用を中止してください。これは「もう寿命ですよ、危険だから使わないでね」という毛布からのメッセージだと思ってください。

テスターを使った断線の確認方法

「点滅はしていないけど、全く暖かくならない。どこかで断線してるのかな?」と気になりますよね。DIYが得意な方だと「自分で確かめたい」という方もいらっしゃいます。

お店としては推奨しにくいのですが、理屈としては「テスター(マルチメーター)」があれば確認は可能です。

方法はシンプルで、電気毛布のプラグを抜いて、コントローラーと毛布を繋ぐコネクタを外し、毛布側のピンの間の抵抗値を測ります。

正常なら数十オームから百数十オームくらいの数値が出ますが、もし「無限大(∞)」や「O.L(オーバーロード)」と表示されたら、完全に線が切れています(断線)。
逆に数値が「0」に近すぎるとショートしていて危険な状態です。

テスターがない場合は、ホームセンターで売っている「検電ドライバー」や非接触の検電器を使う方法もあります。

コンセントを入れて、コードや毛布の上をなぞっていくと、電気が通っているところまでは反応しますが、断線している箇所の先で反応が消えます。これで「コードが悪いのか」「毛布の中が悪いのか」を切り分けることはできます。

【重要】無理な診断は禁物です

これらの確認作業は電気の知識が必要ですし、100Vの電圧がかかる場所もあるので感電のリスクがあります。原因がわかったところで、毛布の中の線を繋ぎ直すことはできません。「壊れていることが確定した」という確認にしかならないので、基本的には「暖かくならない=買い替え」と割り切るのが安全です。

コントローラーの修理は可能か

クリーン家電ガイド:イメージ

「毛布は綺麗だから、コントローラーだけ修理したい」という相談もよく受けます。
お気持ちはすごく分かります。毛布自体は洗って使っているから綺麗ですし、もったいないですよね。

でも正直にお伝えすると、コントローラーの修理は現実的ではありません
今のコントローラーは昔のような単純な作りではなく、ICチップや基板が入った精密機器になっています。中には温度ヒューズという安全部品が基板に直接取り付けられていて、一度切れると交換が非常に難しい構造になっているんです。

また、仮にヒューズを交換できたとしても、ヒューズが切れた「原因(過熱やショート)」を取り除かない限り、またすぐに切れるか、最悪の場合発火する恐れがあります。

メーカー修理に出そうとしても、修理代と送料で新品が買えてしまうくらいの金額になることがほとんどです。3,000円から10,000円程度の製品であれば、安全を買うつもりで新品にするのが一番賢い選択だと思います。

本体や配線が壊れる主な原因

そもそも、どうして電気毛布って壊れてしまうんでしょうか?
「普通に使ってただけなのに」とおっしゃるお客様も多いんですが、詳しく聞くと意外な原因が見えてきます。

一番多いのは「物理的なストレス」です。

寝ている間に寝返りを打ちますよね。そのたびに毛布の中の細いヒーター線がグニグニと曲げ伸ばしされているんです。金属の針金を何度も曲げ伸ばしすると折れてしまうのと同じで、これを何年も繰り返すと金属疲労でプチっと断線してしまいます。
特に、シーツの下で毛布がクシャクシャに寄ったまま使っていると、局所的に強い力がかかって断線しやすくなります。

次に多いのが「収納時のコードの巻き方」

シーズンオフにしまう時、コントローラー本体にコードをキツキツに巻き付けていませんか?
これをやると、コードの根元が引っ張られて内部で断線してしまいます。ドライヤーのコードと同じですね。

そして意外と知られていないのが「ドラム式洗濯機での洗濯」です。
これについては後ほど詳しく解説しますが、洗い方を間違えると一発で壊れることもあるんですよ。

電気毛布が暖かくならないトラブルを防ぐ対策

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ここまでは原因についてお話ししましたが、ここからは「じゃあどうすれば長持ちするの?」という対策編です。
寿命を延ばすコツや、もっと暖かく使うための裏技をご紹介しますね。

すぐ壊れるのを防ぐ正しい使い方

「電気毛布はすぐ壊れるから消耗品だ」なんて諦めていませんか?
実は、ちょっとした気遣いで寿命は大きく変わります。5年以上使えているお客様もたくさんいらっしゃいますよ。

まず徹底してほしいのが、「寝る時のスイッチオフ」または「弱運転」です。

つけっぱなしで寝ると脱水症状のリスクもありますし、毛布自体にも負担がかかり続けます。就寝1時間前に「強」で温めておき、布団に入る時に「弱」にするか「切る」。これだけでヒーター線への通電時間が減り、劣化を遅らせることができます。

最近のパナソニックなどの機種には「切タイマー」や「室温センサー」がついているので、こういった機能を活用するのも手ですね。

また、電気毛布は1時間あたりの電気代が1〜2円程度と非常に省エネな暖房器具なので、こたつやエアコンなど他の暖房器具と電気毛布の電気代を比較した解説も参考にしつつ、弱運転やタイマー機能を組み合わせて上手に節電してみてください。

次に、「シワを伸ばして敷く」こと。

先ほどもお話ししましたが、毛布がよれていると断線の元です。できれば厚手のしっかりしたシーツや敷きパッドの下に、ピンと張った状態で敷いてください。
これで寝返りの摩擦からヒーター線を守ることができます。

電気毛布の寿命と買い替えの目安

「この電気毛布、いつまで使えるの?」という疑問にお答えします。

業界団体などのガイドラインでは、一般的に「5年程度」が目安とされています。長くても10年くらいで買い替えるのが安全と言われています。

経年劣化による火災事故を防ぐために、電気毛布や電気カーペットの安全な使い方については業界団体からも注意喚起が出ています。
(出典:一般社団法人 日本電機工業会「電気暖房器(電気毛布・電気ミニマット・電気カーペット)をご使用のみなさまへ」)

もちろん、毎日使うヘビーユーザーの方や、頻繁に洗濯をする方の場合は、3〜4年で調子が悪くなることも珍しくありません。
逆に、たまにしか使わず、丁寧に保管していれば10年以上持つこともあります。

買い替えのサインとしては、先ほど紹介した「コントローラーの点滅」や「暖かさにムラがある」「コードを動かすと電源が落ちる」といった症状が出た時です。これらは内部で接触不良や断線が起きている証拠なので、迷わず新しいものを選んでください。

最近のモデルは進化していて、例えばコイズミの「KDK-75240T」のように、便利な切タイマー機能がついていたり、山善の「YKSG-F43」のように肌触りの良いフランネル素材だったりと、機能も快適性も数年前とは段違いです。

「まだ使えるかも」と粘るより、新しいふわふわの毛布で寝る方が、幸せ度は高いかもしれませんよ。

洗濯ネットで寿命を延ばす洗い方

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「洗える電気毛布」が増えましたが、洗い方を間違えて壊してしまう方が後を絶ちません。

ここで一番大事なことを言いますね。
「ドラム式洗濯機は絶対に使わないでください!」

ドラム式は洗濯物を上から下へ叩きつけるように洗うので、その衝撃で中のヒーター線が切れたり、よじれたりしてしまうんです。多くのメーカーの説明書にも「ドラム式不可」と書かれています。必ず縦型の洗濯機か、手洗いをしてください。

そして、洗う時は「洗濯ネット」が必須です。それも、100均で売っているような小さなものではなく、毛布をゆったり畳んで入れられる特大サイズ(50cm×60cm以上)を用意してください。

「ダイヤ AL角型洗濯ネット」のようなクッション性のあるものだと、さらに安心です。コネクタ部分を毛布の内側に巻き込むように畳んでネットに入れ、「毛布コース」や「手洗いコース」のような優しい水流で洗ってくださいね。

毛布全般の洗い方や洗濯機の容量の目安をもっと詳しく知りたい方は、洗濯機で毛布を上手に洗うための詳しい解説記事も参考にしてみてください。

脱水は短めに(30秒〜1分)、乾燥機は絶対NGです。風通しの良い日陰で、M字型に干して完全に乾かしましょう。特にコネクタ部分が濡れているとショートの原因になるので、しっかり乾かすのがポイントです。

暖かさを最大化する敷き方の工夫

最後に、電気毛布のパワーを最大限に引き出す「魔法の敷き方」を伝授します。
「強にしてもぬるい」と悩んでいたお客様が、これを試して「暑いくらいになった!」と驚かれることもあるんですよ。

ポイントは「サンドイッチ構造」です。

  1. まず一番下(マットレスの上)に、「アルミ保温シート」を敷きます。100均やホームセンターで売っている銀色のシートです。これが床からの冷気をシャットアウトし、電気毛布の熱を上に反射させてくれます。
  2. その上に「電気毛布」を敷きます。
  3. さらにその上に、薄手の「敷きパッド」や「シーツ」を被せます。ニトリの「Nウォーム」のような吸湿発熱素材のパッドだと最強です。
  4. 最後に自分自身が入り、上から「掛け布団」をしっかり掛けます。

電気毛布を直接肌に当てるのではなく、アルミシートと敷きパッドで挟み込むことで、熱を逃さず効率よく温まることができます。

これなら設定温度を「中」や「弱」に下げても十分暖かいので、電気代の節約にもなって一石二鳥ですよ。

電気毛布が暖かくならない時の解決策まとめ

いろいろお話ししましたが、最後に要点を整理しておきますね。
「あれ?」と思ったら、まずはこの表でチェックしてみてください。

症状 考えられる原因 まず試すべき対策
新品なのにぬるい 予熱不足、床冷え、体感温度のズレ 就寝1時間前から「強」で予熱。
アルミシートを下に敷く。
ランプが点滅 断線、センサー異常、安全装置作動 プラグの抜き差し(リセット)。
直らなければ寿命として買い替え。
全くつかない 完全な断線、コントローラー故障 コンセント確認。
無理に修理せず廃棄を検討。
暖かさにムラがある 内部の線が切れかけている、よれ シワを伸ばして敷き直す。
改善しなければ買い替え時期。

電気毛布は、寒い冬の強い味方です。正しく使えば、電気代も安くて(一晩数円!)、空気も乾燥しない最高の暖房器具になります。

「暖かくならない」と感じたら、まずは環境を見直してみて、それでもダメなら潔く新しい相棒をお迎えしてあげてください。

最新の電気毛布は本当にふわふわで気持ちいいので、きっと満足できると思いますよ!

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