電気毛布をこたつ代わりにするコツ！電気代はどっちが安いかも解説

最近、お店の暖房コーナーに立っていると、「電気代が上がってて暖房をつけるのが怖い」なんて声を本当によく聞きます。
私も毎月の検針票を見るたびにドキッとしちゃいますから、その気持ち分かるんです。

そんな中で私がおすすめしているのが「電気毛布をこたつ代わりにする」という方法なんです。
「え？毛布でしょ？」って思いました？実はこれが侮れない実力を持っているんですよ。

こたつって一度出すと場所を取るし、掃除も大変だし、うっかり寝落ちして風邪を引いちゃう…なんてこともありますよね。

でも電気毛布なら、サッと使えて収納も楽ちん。
しかも、電気代はこたつの10分の1以下なんてこともザラにあるんです。これ、すごくないですか？

お客様にこの話をすると、「えっ、そんなに違うの！？」って驚かれる顔を見るのが、私の密かな楽しみだったりします。

この記事では、家電量販店で働く私が、実際に試して「これはイケる！」と感じた電気毛布の活用術を余すところなくお伝えします。

単なる節約術だけじゃなくて、最新の「着るこたつ」から、100均グッズを使ったDIY、そして清潔に使い続けるための洗濯テクニックまで。

読み終わる頃には、きっとあなたも「今年は電気毛布でいこう！」って思ってくれているはず。
さあ、一緒に賢く温かい冬支度を始めましょうか。

電気毛布をこたつ代わりにするメリットと費用

「電気毛布をこたつ代わりにするなんて、本当に温かいの？」そんな疑問を持つ方も多いですよね。でも、実際に数字や使い勝手を比較してみると、そのメリットの多さに驚くはずです。

ここでは、みんなが一番気になる「お金」の話から、意外と知られていない「暖かさ」の秘密まで、家電店員の視点で徹底的に解説しちゃいます。

電気代を徹底比較

まずは皆さんが一番気になっているであろう「電気代」のお話から始めましょう。

お店でも「どの暖房器具が一番安いの？」って質問は、冬の定番中の定番なんです。
結論から言っちゃうと、電気毛布のコスパは暖房器具界でもトップクラスです。これ、決して大げさじゃないんですよ。

例えば、一般的なこたつ（サーモスタット制御）の場合、1時間あたりの電気代は約3.1円から高いものだと13円くらいかかります。これでもエアコンに比べれば十分安いんですけどね。

でも、電気毛布はどうだと思います？
強運転でポカポカにしても、なんと約0.8円〜1.1円なんです！

弱運転なら0.4円くらいで済んじゃうことも。
これ、桁が違うレベルですよね。

具体的なシミュレーションをしてみましょう。
冬の3ヶ月間、毎日8時間使ったとしますね。こたつだと安く見積もっても2,000円以上、高い設定なら9,000円近くかかることもあります。

対して電気毛布は、強で使い続けても約600円〜800円程度。
月額に換算すると、ランチ1回分くらいで済んじゃう計算なんです。

暖房器具ごとの電気代の違いや省エネのポイントについては、（出典：資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「空調」）に一次情報として整理されています。

「えっ、そんなに違うの？」って驚かれますよね。

秘密は「温め方」にあります。
こたつはテーブル下の「空間」を温めるのにパワーを使いますが、電気毛布は「体に直接触れて」温めるので、熱のロスが極めて少ないんです。40W〜60W程度の消費電力で済むのはこのためなんですね。

トータルでどっちが安い？

ランニングコスト（電気代）が安いのは分かったけど、「じゃあ本体代を含めたトータルコストはどうなの？」ってところ、気になりますよね。

ここも実は、電気毛布に軍配が上がることが多いんです。

これから一人暮らしを始める学生さんや、単身赴任の方によく相談されるんですが、こたつを導入しようとすると「こたつテーブル」「ヒーターユニット」「こたつ布団（掛・敷）」の一式を揃える必要がありますよね。

これ、安く見積もっても15,000円から30,000円くらいの初期投資になっちゃいます。しかもシーズンオフには布団のクリーニング代や収納場所の確保も必要になってきます。

一方で電気毛布はどうでしょう。
実は単体なら3,000円〜8,000円程度で購入できちゃうんです。

しかも、今あるローテーブルやデスク、ソファをそのまま使えるので、家具を買い足す必要がありません。「今ある環境にプラスワン」で済むのが最大の強みなんですよね。

私が店頭でお客様にお話しするときは、「1シーズンの電気代の差額だけで、電気毛布の本体代くらいは元が取れちゃいますよ」ってお伝えしています。

これ、決してセールストークじゃなくて本当の話。
特に単身世帯の方や、すでにテーブルをお持ちの家庭なら、投資対効果（ROIなんてかっこいい言葉を使っちゃいますが）は抜群に高いんです。

最強に暖かい併用術

「でもやっぱり、こたつのあの空間全体が温まる感じが恋しい…」
その気持ち、痛いほどわかります！日本人ですもんね。

そこで私が提案したいのが、こたつと電気毛布の「いいとこ取り」をするハイブリッド戦略なんです。これ、実は最強の省エネシステムなんですよ。

やり方はとっても簡単。
もしお家にすでにこたつテーブルがあるなら、こたつのコンセントは抜いてしまってください。

え？って思うでしょ。
代わりに、こたつ布団の中に電気毛布を持ち込むんです。
あるいは、敷き布団の上に電気毛布を敷いて、その上からこたつ布団をかける。これだけ！

こたつのヒーターって、つけるとすぐに熱くなりすぎて「熱っ！」ってなったり、端っこの方が寒かったりする「温度ムラ」が起きやすいんです。でも電気毛布なら配線が全体に行き渡っているので、均一にじんわりと温まります。

しかも、こたつ布団がその熱を逃がさない「断熱材」の役割を果たしてくれるので、弱運転でも驚くほどポカポカが持続するんです。

この方法なら、500W級のこたつヒーターを使わずに、50W程度の電気毛布だけで済むので、消費電力はなんと約90%カット！
「こたつ布団による熱の閉じ込め効果」と「電気毛布の低燃費」を掛け合わせることで、温かさを損なわずに劇的な節電が可能になります。

誰でも簡単な電気毛布こたつの作り方

「うちにこたつテーブルなんてないよ～」という方も諦めないでください！

普通のテーブルを使って、DIYで簡単に「自分だけのこたつ」を作る方法があるんです。
しかも、100円ショップやニトリのアイテムを使えば、見た目も機能もバッチリなものができちゃいます。

まずベースになるのは、今お使いのローテーブルやダイニングテーブル。
ここに掛敷兼用の大判サイズ（188×130cmくらいあると最高！）の電気毛布を広げます。でも、そのまま物を置くとグラグラするし、熱も逃げちゃいますよね。

そこで活躍するのが、ニトリの「FPマット」のような硬めのマットです。これを毛布の上にポンと置くだけで、あっという間に「天板」の出来上がり！
これなら食器を置いても安定しますし、上から熱が逃げるのも防げます。

DIYが得意な方なら、ホームセンターで「カフェ板」なんて呼ばれる杉材を買ってきて天板を作るのもおしゃれですよ。杉は断熱性が高いので、触った時のヒヤッとする感じが少なくておすすめです。

そして地味にストレスなのが「毛布のズレ落ち」。
これを解決する神アイテムが、ダイソーの「布団クリップ」です！

本来は布団カバーを止めるやつなんですが、これでテーブルの脚や天板の端と毛布を挟んで固定しちゃうんです。4個入り110円で買えるのに効果は絶大。これで「あーもう！またズレた！」っていうイライラから解放されます。

最後に忘れちゃいけないのが床からの冷気対策。
ラグの下にアウトドア用の「アルミ保温シート」（キャプテンスタッグとかのが優秀！）を敷いてみてください。熱を反射してくれるので、足元の温かさが段違いになりますよ。

こたつ化に適した電気毛布の選び方

いざ電気毛布を買おうと思っても、売り場にはズラリと商品が並んでいて「どれを選べばいいの？」って迷っちゃいますよね。こたつ代わりにするなら、ただの敷き毛布じゃなくて、リビング使いに適したモデルを選ぶのがポイントです。

まず、基本にして王道なのが椙山紡織（Sugibo）の「SB22K25」。
これ、私たち店員の間でも「迷ったらこれ！」って言えるくらいの定番です。

日本製で安心だし、188×130cmの大判サイズなので、テーブル下に敷くのも体に掛けるのも余裕。頭寒足熱配線で足元がしっかり温まるのも嬉しいですよね。

「肌触り重視！」という方には、山善（YAMAZEN）の「YMK-F43P」がおすすめ。
表面が「プードルタッチ」っていうモコモコ加工になっていて、空気の層を作ってくれるんです。

これがまた、こたつ布団みたいなふっくら感があって気持ちいいんですよ～。配線のゴツゴツ感が苦手な人にもピッタリです。

機能性で選ぶならパナソニックの「DB-RMH10M-H」。

室温センサーが付いていて、部屋が寒くなると勝手に温度を上げてくれるんです。賢いですよね！
ちょっとお値段は張りますが、生地もしっかりしていて長く使えます。

最近はUSB給電タイプもありますが、こたつ代わりとしてメインで使うなら、やっぱりコンセント（AC）タイプで50W〜80Wくらいのパワーがあるものが安心です。
用途に合わせて選んでみてくださいね。

電気毛布をこたつ代わりに使う実践テクニック

さて、ここからは実際に生活の中でどうやって電気毛布を活用していくか、具体的なシーン別のテクニックをご紹介します。

「一人暮らしの狭い部屋」から「家族が集まるリビング」まで、それぞれのライフスタイルに合わせた最適な使い方がきっと見つかるはずです。

一人暮らしのこたつは電気毛布で解決

一人暮らしのワンルームって、スペースとの戦いですよね。
こたつを置きたいけど、置いたら部屋の半分が埋まっちゃう…なんて悩み、よく聞きます。

しかもシーズンオフの収納場所もない！
そんな「ワンルームあるある」こそ、電気毛布の出番なんです。

おすすめなのが、大判の電気毛布（山善のYMK-28など）を1枚持っておくこと。
これ、普段はソファや座椅子での「ひざ掛け兼毛布」として使って、夜寝るときはベッドに移動させて「敷き毛布」として使うんです。

まさに1枚2役！
こたつ布団みたいにかさばらないから、使わない時はたたんでクローゼットの隙間やベッドの下にポイッ。これでお部屋もスッキリ広く使えます。

ワンルームでこたつの代わりになる暖房アイテムをもっと知りたい方は、こたつの代わりになるものは？節電と快適さを叶える最強アイテムも参考にしてみてください。

もし「もっとこたつ感が欲しい！」って方には、サンコーの「こたんぽ」みたいな「着るこたつ」も選択肢に入れてみてはどうでしょう。

寝袋みたいに下半身をすっぽり包むんですが、なんと足を出して歩けるんです！
トイレに行くときも脱がなくていいなんて、最高に人をダメにするアイテムですよね（笑）

これなら椅子に座ってデスクワークをする時も、足元は常にポカポカ。「足湯」に入ってるみたいな感覚で作業に集中できますよ。

こたつをやめてホットカーペットに切り替えるときの電気代や「こたんぽ」の活用法をもっと知りたい方は、こたつをやめてホットカーペットは正解？電気代とダニ対策を解説した記事もあわせてチェックしてみてください。

リビングのこたつ代わりになる活用術

「家族でリビングでテレビを見る時、やっぱり足元が寒い…でもこたつを置くと部屋が散らかるし掃除が面倒！」
そんな主婦の方からの相談も多いんです。

こたつって一度入ると出られなくなるし、みかんの皮とか置きっぱなしになりがちですもんね（笑）

そこでおすすめなのが、「ホットカーペット」と「パーソナル電気毛布」の合わせ技です。
まず、床暖房代わりにパナソニックの「着せ替えカーペット」のような2〜3畳用のホットカーペットを敷きます。その上にローテーブルを置くまではこたつと同じ。でも、ここでこたつ布団は掛けません。

代わりに、家族それぞれが自分専用の電気ひざ掛けやブランケット（山善のYMK-SMH40など）を使うんです。「着る毛布」タイプなら、スマホをいじるときに腕を出しても肩が寒くないので現代っ子にも好評ですよ。

これなら、「お父さんは暑がりだから弱」「お母さんは冷え性だから強」みたいに、それぞれの好みの温度で暖を取れます。

何より嬉しいのが、掃除機がかけやすいこと！
こたつ布団を持ち上げて…なんて重労働から解放されますし、ハウスダスト対策としても優秀です。

リビングを広々と使いながら、家族団らんの温かさはキープできる。これぞ現代版の「囲炉裏端」かもしれませんね。

着るこたつなど最新アイテムの活用

「電気毛布＝寝る時に敷くもの」というイメージはもう古いです！
最近の進化系アイテムは本当にすごいんですよ。先ほど少し触れたサンコーの「こたんぽ」もそうですが、各社からユニークな製品が続々と登場しています。

例えば、山善の「くるみケット」。
これ、着ることに特化した形状になっていて、手を通すスリットやボタンが付いているんです。

これならソファでブランケットに包まりながら、手だけ出してスマホゲームをしたり読書をしたりしても、肩や背中が冷えません。まさに「巣ごもり」のための最終兵器。

あと、テレワークの方におすすめしたいのが「デスクこたつ」化テクニック。
アイリスオーヤマなどの「パネルヒーター」で足元を囲って、その上から電気毛布を膝にかけるんです。これだけで足元に密閉された温かい空間、いわば「コックピット」ができあがります。

頭は涼しいまま足元だけ温められるので、暖房でボーッとして眠くなることも防げて、仕事効率もアップ間違いなしです。

スチール製のデスクを使っているなら、マグネットで天板裏に貼り付けるタイプのヒーターと大きめの毛布を組み合わせて、デスク自体をこたつにしちゃうのもアリ。

ダイソーの強力マグネットフックを使えば毛布の固定も簡単です。工夫次第で、どんな場所も天国に変えられますよ。

清潔に保つための洗濯と乾燥のコツ

電気毛布をこたつ代わりに毎日リビングで使っていると、どうしても気になってくるのが汚れ。食べこぼしや皮脂、汗…考えたくないですが、結構汚れてます。

こたつ布団だとクリーニングに出さなきゃいけなくて大変ですが、電気毛布なら「自宅で洗える」のが最大のメリット！

ただし、洗い方にはコツがあります。

まず洗濯機。
多くの電気毛布は「洗濯機OK」ですが、ドラム式はNGな場合が多いので注意書きをよく読んでくださいね。

洗う時は必ずコネクタを内側に折り込んで、「ダイヤ AL角型洗濯ネット」のような目の細かい専用ネットに入れましょう。

そしてコースは「毛布コース」や「手洗いコース」で優しく洗うのが鉄則です。
洗濯機で毛布を洗うときの容量の目安や、干し方のコツをもっと詳しく知りたい方は、洗濯機で毛布をぎゅうぎゅうに入れても大丈夫？正しい洗い方と干し方を解説した記事もあわせて読んでみてください。

そして一番の難関が「乾燥」。
冬場って外に干しても全然乾かないですよね。でも乾燥機（タンブラー乾燥）にかけるのは断線の原因になるので絶対ダメ！

そこで活躍するのが、アイリスオーヤマのふとん乾燥機「カラリエ」です。
これ、本当に便利。

洗い終わって脱水した電気毛布を広げて、間にカラリエのノズルを差し込んで温風を送るだけ。これなら室内でも短時間でカラッと乾きます。生乾きの嫌なニオイも防げますし、何より熱でダニ対策もできちゃうんです。

仕上げにレイコップなどのふとんクリーナーで吸引すれば、繊維の奥のダニの死骸やホコリも一掃できて完璧。

ここまでケアできるのは、薄手の電気毛布ならではの特権ですね。

電気毛布をこたつ代わりにする総まとめ

ここまで読んでいただいて、ありがとうございます！
「電気毛布って、意外とやるじゃん！」って思っていただけたなら、店員冥利に尽きます。

最後に、今回のお話をギュッとまとめておきますね。

電気毛布をこたつ代わりにするスタイルは、単なる「我慢の節約」じゃありません。むしろ、現代のライフスタイルに合った、合理的でスマートな選択なんです。

電気代は驚くほど安く済みますし、場所も取らない。洗濯もできて衛生的。そして何より、自分好みの温かさをピンポイントで作れる快適さがあります。

この冬は、ぜひ電気毛布を相棒に迎えてみてください。
浮いた電気代で、ちょっと美味しいコーヒーやお菓子を買って、ぬくぬくのリラックスタイムを楽しむ…。そんな素敵な冬が待っていますよ！