毎月ポストに届くガスの検針票を見て、「えっ、今月こんなに高いの!?」と驚いてしまった経験はありませんか?
特に冬場やお風呂を頻繁に沸かす季節になると、目を疑うような請求額になっていること、ありますよね。4人家族のご家庭だと、どうしてもお湯を使う量が増えますし、シャワーや食器洗いで光熱費がかさんでしまうのは、どこのご家庭でも共通の悩みです。
私が勤めている家電量販店でも、「給湯器をエコジョーズに変えたら、月々のガス代って本当に安くなるの?」というご相談を、年間を通してよくいただきます。
実は、今お使いのガスが都市ガスなのか、それともプロパンガスなのかによって、その答えや節約の幅は大きく変わってくるんです。
「うちはプロパンだから高いのは仕方ない」と諦めていたり、「都市ガスだからこれ以上は安くならない」と思い込んでいたりしませんか?
もしそうなら、家計にとって非常にもったいないことをしているかもしれません。
給湯器の選び方や契約プラン、そして日々のちょっとした工夫ひとつで、その負担を劇的に軽くできる可能性があるからです。
この記事では、具体的なシミュレーションを通して、あなたの家計を守るための最適な選択肢を一緒に探っていきたいと思います。
- 4人家族のリアルなガス代事情を解説
- プロパンガス契約時の単価削減効果
- 初期費用を数年で回収する試算結果
- ネット注文で施工費を抑える裏技
エコジョーズの月々のガス代シミュレーション

まずは皆さんが一番気になっているお金の話から始めていきましょう。4人家族が生活する場合、エコジョーズに変えることで月々の支払いはどう変化するのでしょうか。
極端な例として北海道のケースも参考にしつつ、一般的なシミュレーションでそのインパクトを実感してみてください。
北海道に住む4人家族の光熱費実態
まずは、日本で一番ガス代がかかると言われる北海道の実態を少し覗いてみましょう。
私が働くお店でも、北海道出身のお客様や転勤族の方から「冬のガス代が家賃並みで泣きそう」という話をよく聞きます。 北海道などの寒冷地では、冬場の水道水温が1〜3℃まで下がるため、お湯を42℃にするだけでも莫大なエネルギーが必要になります。
特にプロパンガスを使用している4人家族の場合、冬場のガス代だけで5万円を超えてしまうケースも決して珍しくありません。
これは極端な例に見えるかもしれませんが、エネルギー価格が高騰している今、北海道に限らず「お風呂を沸かすだけでお財布が痛む」と感じているご家庭は全国的に増えています。
「お湯を使うこと」がこれほど家計を圧迫する要因になっているという事実は、決して他人事ではないんですよね。
エコジョーズと普通の給湯器はどちらがお得?
では、地域に関わらず「そもそもエコジョーズって何が違うの?」という疑問にお答えしますね。
簡単に言うと、これまで捨てていた「熱」を再利用して、効率よくお湯を沸かす賢い給湯器のことです。
普通の給湯器(従来型)は、お湯を沸かす際に出る約200℃もの排気熱をそのまま外に捨てていました。これ、すごくもったいないですよね。
エコジョーズは、この排気熱を回収して水の予熱に使うことで、熱効率を約80%から約95%まで引き上げているんです。
(出典:リンナイ「エコジョーズのしくみ」)
これによって、ガスの使用量自体を約15%カットできると言われています。
「たった15%?」と思われるかもしれませんが、4人家族で毎日お湯を使うご家庭であれば、年間で見るとかなりのガス量になります。
お店でカタログを見比べているお客様も、「同じようにお湯を使っているのに、勝手にガス代が減るならそれに越したことはないわ」と納得される方が多いですよ。
エコジョーズと従来型給湯器の仕組みやランニングコストの違いをさらに詳しく知りたい方は、エコジョーズと普通の給湯器の違いを詳しく解説した記事も参考にしてみてください。
プロパンガスの一軒家なら単価が激減

ここが今回の記事で一番お伝えしたいポイントかもしれません。
もしあなたがプロパンガス(LPG)を使った一軒家にお住まいなら、エコジョーズへの切り替えは「節約」レベルを超えて「革命」になる可能性があります。
なぜなら、全国の多くのプロパンガス会社さんは、エコジョーズを導入する家庭向けに「エコジョーズプラン」や「高効率給湯器プラン」といった特別な安価な料金プランを用意していることが多いからです。
実は、機器の性能でガス量が減ること以上に、この「プラン変更による単価ダウン」の効果が凄まじいんです。
私が聞いた話では、通常契約での単価が高めに設定されている地域でも、エコジョーズ専用プランに切り替えることで単価が大幅に下がり、請求額がガクンと落ちたというケースがたくさんあります。
これはもう、エコジョーズ本体の性能というよりは、お得な契約プランを手に入れるためのチケットとしてエコジョーズを導入する価値がある、と言っても過言ではありません。
都市ガス利用時の料金削減インパクト
一方で、都市ガスをお使いの方はどうでしょうか。
正直にお話しすると、都市ガスはもともとプロパンガスに比べて料金が公共料金として安定しているため、プロパンガスほどの劇的な「単価半減」のような魔法は起きにくいのが現実です。
ですが、決してメリットがないわけではありません。
都市ガスエリアでも、エコジョーズ導入による割引プランを用意しているガス会社さんは多いですし、何より純粋にガスの使用量が減るため、確実に毎月の支払いは安くなります。
「派手な削減額ではないけれど、毎月数千円ずつ確実に浮いていくのが嬉しい」と、堅実な節約を喜ばれるお客様も多いですね。
長く住む家だからこそ、チリも積もれば山となる精神で、コツコツと固定費を下げるのはとても賢い選択だと思います。
切り替えで実際どれくらい安くなるのか
では、実際にどれくらいの金額差が出るのか、少し詳しく見てみましょう。
ガスをよく使う4人家族(月間50立方メートル使用と仮定)の場合で考えてみます。従来型の給湯器で、プロパンガスの単価が高めの地域だと、請求額がかなり高額になってしまうことがあります。
これがエコジョーズになり、かつ専用の安いプランが適用されるとどうなるか。
ガスの使用量が減る上に単価も下がるため、月々1万円〜2万円以上の差が出ることも珍しくありません。これは年間で見ると十数万円という大きな金額になります。
「浮いたお金で家族旅行に行けるようになった!」なんて嬉しいご報告をいただくこともあり、私まで嬉しくなってしまいます。
もちろん地域や使用量によりますが、多めにお湯を使うご家庭ほど恩恵は大きくなります。
| 項目 | 従来型(一般料金) | エコジョーズ(専用料金) |
|---|---|---|
| 月額イメージ | 高止まりしやすい | 大幅ダウンの可能性 |
| 削減効果 | 年間 約数万円〜十数万円のお得! | |
何年で元が取れるか試算
「でも、エコジョーズって本体が高いんでしょう?」
そうですね、確かに初期費用は気になるところです。
一般的に、エコジョーズへの交換工事は20万円〜30万円ほどかかることが多いです。
しかし、先ほどの削減額を思い出してください。プロパンガスの方で、プラン変更による恩恵が大きい場合、年間10万円近く浮くケースもあります。
つまり、条件が良ければ2年〜3年程度で初期費用の元が取れてしまうんです。
給湯器の寿命は約10年と言われていますから、残りの7〜8年間はずっと「利益」を生み出し続けてくれることになります。
都市ガスの方の場合は、元を取るのに5年〜8年程度かかる計算になることもありますが、環境への配慮や将来的なエネルギー価格の上昇リスクを考えると、導入しておいて損はない投資だと言えます。
エコジョーズで月々のガス代を抑える

さて、ここまでは「給湯器を変えること」による効果を見てきましたが、ここからはさらに一歩踏み込んで、導入時の注意点や、もっと賢くコストを下げるためのテクニックを、家電店員の視点からこっそり伝授します。
都市ガスで導入するデメリットとリスク
良いことづくめに見えるエコジョーズですが、導入する際には知っておくべきデメリットやリスクもあります。
一番のネックは「ドレン排水」の処理です。
エコジョーズはお湯を作る過程で「酸性の水」が出るのですが、これを排出するための配管工事が必要になります。そのため、給湯器の近くに排水口がないマンションや設置場所では、取り付けが難しい場合があるんです。
設置場所と中和器に注意
ドレン排水工事が可能か事前の確認が必要です。また、「中和器」という部品が約10年で寿命を迎え、交換コストがかかる点も覚えておきましょう。
また、寒冷地にお住まいの場合は、このドレン配管が凍結してしまうリスクもありますので、適切な施工が必要です。
それでも、CO2削減という観点や長期的なコストメリットを考えれば、デメリットを上回る価値があるケースがほとんどです。
エコジョーズ特有の中和器の寿命やメンテナンスのポイントについては、エコジョーズが壊れやすいと言われる理由と寿命の真実を解説した記事も参考になるはずです。
節水アイテムでさらに削減効果を高める
給湯器を変えるのは大きな決断ですが、数千円ですぐに効果が出る節約術もあります。
それが「節水シャワーヘッド」の活用です。
ガス代というのは「お湯の量」に比例しますから、シャワーから出るお湯の量を物理的に減らせば、ガス代も水道代もダブルで安くなるんです。
私が個人的にも激推ししているのが、タカギの「キモチイイシャワピタ」という商品です。
これ、本当にすごいんですよ。
手元のスイッチでお湯をこまめに止められるし、水圧はしっかりあるのに使用水量は30%〜40%もカットできるんです。4人家族なら年間で約2万円〜3万円ほどの節約効果が見込めるので、これだけでも数ヶ月で元が取れてしまいます。
また、お風呂の窓にニトムズの「防水ソフトテープ」を貼って冷気を防ぎ、追い焚きの回数を減らすのも効果的ですよ。
節水シャワーヘッドの選び方やシャワーのみ生活での給湯器の号数選びについて詳しく知りたい方は、シャワーのみ生活のガス給湯器選びを解説した記事もぜひチェックしてみてください。
購入先を厳選して導入費用も安くする
エコジョーズを導入する際、どこに頼むかで費用が10万円以上変わることも珍しくありません。
「ガス会社からの案内だからそのまま頼もう」というのは、ちょっと待ってください!
もちろん安心感はありますが、定価に近い金額で見積もりが出ることも多いんです。
賢い方は、地元の設備業者さん、ホームセンター、そしてネットのリフォーム店など、最低でも3社からは見積もりを取っています。私のお店でもリフォームコーナーがありますが、やはり競合店さんの価格を気にされるお客様は多いですね。
機器自体はリンナイやノーリツといった同じメーカーの製品ですから、施工品質さえしっかりしていれば、安く導入できた方が絶対にお得ですよね。
コスパお化けの「交換できるくん」

最近、私の周りや詳しいお客様の間で「コスパお化け」と評判なのが、ネット完結型の住宅設備交換サービス「交換できるくん」です。
正直、家電量販店勤務の私から見ても、この価格とサービス内容は脅威です(苦笑)
ネットで見積もりが完結するので、わざわざ現地調査に来てもらって断りづらくなる…なんて心配もありません。
何より、写真を送るだけで正確な見積もりが出て、追加費用の心配がないのが嬉しいポイントです。工事に来るのもメーカーの研修を受けたプロの方ですし、独自の「10年保証」が無料でついてくるのも安心感が違います。
リンナイの「RUF-Eシリーズ」やノーリツの「GT-Cシリーズ」といった人気機種も、驚くほどお安く交換できるので、初期費用を抑えて回収期間を短くしたい方には、最強の選択肢だと思います。
交換できるくんのメリット
- ネットで見積もりが完結して気楽
- 中間マージンカットでとにかく安い
- 安心の無料10年保証付き
まとめエコジョーズで月々のガス代を最適化
ここまで、4人家族を例に、エコジョーズ導入によるガス代の変化について見てきました。 最後に改めて要点を振り返ってみましょう。
| ガスの種類 | 導入のメリット | 推奨アクション |
|---|---|---|
| プロパンガス | プラン変更で大幅ダウンの可能性大。コスパ最強。 | 今すぐ見積もりを取り、専用プランの有無を確認すべき! |
| 都市ガス | 使用量削減で堅実に節約。環境にも優しい。 | 故障のタイミングなどで、設置条件を確認して導入を。 |
エコジョーズへの交換は、単なる機器の買い替えではなく、これからの家計を守るための「投資」です。特にプロパンガスをお使いの方は、今すぐにでも検討する価値があります。
そして、導入する際は「交換できるくん」などで賢く初期費用を抑えつつ、節水シャワーヘッドなどの小物も組み合わせて、トータルで最強のコスパを実現してくださいね。
この記事が、あなたの月々のガス代削減の第一歩になれば、私も店員冥利に尽きます!
※本記事の試算は一般的なモデルケースに基づく目安です。正確な料金は各ガス事業者にお問い合わせください。


