給湯器の調子が悪くなってきて「そろそろ交換かな?」と思ったとき、最初に気になるのがやっぱりお値段ですよね。
特にエコジョーズは「ガス代が安くなる」って聞くけど、本体価格や工事費込みの総額がいったいいくらになるのか、パッと見ではわかりにくいのが正直なところです。
私、普段は家電量販店で働いているんですが、お店に来るお客様からも「チラシの価格と実際の見積もりが全然違う!」なんてお悩みをよく聞くんですよ。
ネットで検索すると激安価格が出てくる一方で、ガス会社さんの見積もりはびっくりするほど高かったりして、「結局どこが適正価格なの?」って迷子になっていませんか?
実は、給湯器の価格には知っておかないと損をする「業界の裏事情」や、安さだけで選ぶと後悔する「落とし穴」があるんです。
この記事では、エコジョーズの適正価格や工事費のカラクリ、そして本当に信頼できる交換業者の選び方をこっそり教えちゃいます。これを読めば、納得のいく価格で安心して工事を任せられるようになりますよ!
- 工事費込みの実勢価格は13万円台から
- 号数や設置タイプで費用は大きく変わる
- 安さだけでなく保証内容の確認が重要
- 賃貸やマンションは独自の制約がある
エコジョーズ|工事費込みの価格の実態

給湯器の交換費用って、本体代金だけじゃなくて工事費も全部含めた「総額」で見ないと意味がないんです。
ここでは、みんなが一番知りたいエコジョーズのリアルな市場価格や、号数による違い、そして見積もりに隠された費用の内訳についてお話ししていきますね。
エコジョーズの工事費込み相場
いきなりぶっちゃけますが、エコジョーズへの交換を検討しているなら、まずは「定価」を見ないようにしましょう。
というのも、この業界は定価と実勢価格(実際に売られている値段)の差がものすごく激しいんです。
私が働く量販店でもそうですが、定価のまま売ることはまずありません。
定価と実勢価格のギャップや見積もりでチェックしておきたいポイントは、給湯器の定価と実勢価格の違いと見積もりで注意したいポイントでより詳しく解説しています。
ネット通販や専門業者さんでの工事費込みの相場は、だいたい13万円台後半からスタートするイメージを持っていてください。これは、一般的な壁掛けタイプのオートタイプ(お湯はりと追い焚きができる標準的なもの)の場合ですね。
もし、これより極端に安い業者がいたら、あとから追加工事費を請求される可能性もあるのでちょっと注意が必要です。
一方で、大手ガス会社さんや地元のリフォーム店さんに見積もりを取ると、20万円〜30万円、場合によってはそれ以上の金額が出てくることも珍しくありません。
「えっ、なんでそんなに違うの?」って思いますよね。
これは、店舗の維持費や人件費、そして「安心料」が乗っているからなんです。ネット系の業者は在庫を大量に仕入れて薄利多売するモデルなので、この圧倒的な価格差が生まれるわけです。
私が個人的におすすめなのは、まずはネットで相場感を掴んでおくこと。その上で、自分の予算と相談しながら業者を選ぶのが賢いやり方ですよ。
ちなみに、床暖房や浴室乾燥機がついている「熱源機」タイプだと、工事費込みで20万円オーバー、高いと35万円くらいになることもあります。まずは自宅の給湯器の種類を確認してみてくださいね。
20号と24号の相場の違い
給湯器を選ぶときによく聞かれるのが「20号と24号、どっちがいいの?」という質問です。これ、単純に言えば「一度に出せるお湯の量」の違いなんですが、価格にも微妙に影響してくるんですよ。
まず20号は、2〜3人家族向けのサイズです。
シャワーと台所を同時に使っても、そこまで不便を感じないレベル。こちらの工事費込み相場は、ネット系業者でだいたい13万円〜16万円くらいが目安になります。「うちは夫婦二人だし、シャワーもお風呂の時間も被らないかな」というご家庭なら、20号で十分コストを抑えられます。
対して24号は、4人以上の家族向け。
シャワーを使っている最中に誰かが台所でお皿洗いをしても、シャワーの勢いが弱くなりにくいのが特徴です。こちらの相場は、20号にプラス1〜2万円程度高くなるイメージですね。
ただ、24号は市場で一番売れている「ボリュームゾーン」なので、各メーカー(リンナイやノーリツなど)も競争力を高めるために価格を勉強していることが多く、意外と20号との価格差が縮まっていることもあります。
号数アップの注意点
「大は小を兼ねる」で20号から24号へサイズアップしたい場合、ガスメーターの容量(4号か6号か)によっては、メーター交換が必要になることがあります。これはガス会社に連絡すれば基本的に無料でやってくれますが、事前に確認しておかないと工事当日にバタバタしちゃうかも。
私としては、もし迷ったら将来のこと(子供が大きくなってシャワー時間が長くなるとか)を考えて、24号を選んでおくのが無難かなと思います。
数千円〜1万円程度の差で、毎日のシャワーの快適さが買えると思えば安いものですよね。
交換費用と内訳の透明化
見積もりをもらった時に「一式」って書かれていると、何が含まれているのか不安になりませんか?
私も家電を売るときはお客様に内訳をしっかり説明するようにしていますが、給湯器工事も同じです。ここで「工事費込み」の中身をクリアにしておきましょう。
通常、まともな業者の「標準工事費」には以下のものが含まれています。
- 古い給湯器の撤去費用
- 新しい給湯器の取り付け工事
- 配管接続(ガス、水道、お湯、追い焚き)
- リモコンの配線と設置
- 試運転とガス漏れ検査
これらがセットで、だいたい3万円〜4万5千円相当が本体価格に乗っている計算です。
でも、ここからが大事なポイント。
「追加工事費」が発生するケースを見落とすと、当日に「あれっ?」ってなっちゃいます。
よくあるのが「処分費」や「ドレン排水工事費」です。
特にエコジョーズの場合、運転中に酸性の水(ドレン水)が出るので、これを排水するための工事が絶対に必要なんです。これが標準工事に含まれているか、別料金(5,000円〜15,000円程度)なのかは業者によって違います。
見積もりを取るときは「ドレン工事費も入ってますか?」って聞くのが、デキる消費者の第一歩ですよ。
「処分費」も要チェック
古い給湯器を捨ててもらう「処分費」も、意外と盲点。数千円ですが、これもチリツモです。「コミコミ価格」と言いつつ、処分費だけ別枠の見積もりを出してくる業者もいるので、契約前に必ず総額を確認してくださいね。
戸建てとマンションで異なる設置の注意点

「給湯器なんてどれも一緒でしょ?」と思ったら大間違い!
実は戸建てとマンションでは、設置の難易度や選べる機種が全然違うんです。ここを間違えると、最悪の場合「買っても取り付けられない」なんて悲劇が起きちゃいます。
まず戸建ての場合。
多くは家の外壁に掛ける「壁掛けタイプ」か、地面に置く「据置タイプ」です。比較的自由度が高いんですが、お隣さんとの距離が近い場合は、排気が迷惑にならないように「排気カバー」をつける配慮が必要になったりします。これ、別売りオプションなので要注意です。
そして厄介なのがマンション。
マンションは廊下のパイプスペース(PS)に設置されていることが多いんですが、このサイズや排気の方向(前方、後方、上方など)が厳密に決まっているんです。特にエコジョーズに変える場合、先ほどお話しした「ドレン排水」をどう処理するかが最大の課題になります。
PS内に排水設備がないマンションだと、以下の3つのような特殊な工事が必要になることがあります。
- 浴室の排水口まで壁に穴を開けて配管を通す(管理組合の許可が必要)
- 「三方弁方式」という特殊なユニットを使って追い焚き配管の中に排水を流す
- 「ドレンアップ方式」で排水をポンプアップして浴室に流す
これらの特殊工事が必要になると、追加費用で3万円〜5万円くらいポンと上がってしまうことも。
マンション住まいの方は、エコジョーズが本当に設置できる環境なのか、事前に業者さんにしっかり写真を送って判断してもらうのが鉄則です。
もし外観を気にするなら、配管のごちゃごちゃを隠す「配管カバー」も一緒に注文するといいですよ。見た目がスッキリして、お家の外観を損ねません。
賃貸住宅でのリスク
賃貸アパートやマンションに住んでいるあなた、「ガス代安くしたいから勝手にエコジョーズに変えちゃおう!」なんて考えていませんか?
それ、絶対にNGです!
賃貸物件の給湯器は、あくまで大家さん(オーナー様)の持ち物です。入居者が良かれと思って勝手に高性能なエコジョーズに交換しても、退去するときにトラブルになる可能性が非常に高いんです。
原状回復義務のリスク
賃貸契約には「原状回復義務」があります。勝手に交換した場合、退去時に「元の(性能の低い)給湯器に戻してください」と言われる可能性があります。そうなると、交換費用だけでなく、元に戻す費用までダブルでかかってしまう最悪の事態に…。
もし給湯器が壊れて交換が必要なら、まずは管理会社か大家さんに連絡しましょう。基本的には大家さんの負担で交換してくれるはずです。
その際、「ガス代が高いので、もし可能ならエコジョーズにしていただけませんか?」と相談してみるのはアリだと思います。最近は「ガス代が安い物件」としてアピールしたい大家さんも増えているので、交渉次第ではOKが出るかもしれませんよ。
大家さんがなかなか動いてくれないときの具体的な交渉方法は、賃貸で給湯器が壊れたときの正しい交渉術も参考になるはずです。
エコジョーズはやめとけと言われる理由
ネットで検索していると「エコジョーズ やめとけ」なんて不穏な言葉が出てきてドキッとしたことありませんか?
せっかくエコな給湯器にしようとしてるのに、なんでそんなこと言われるんでしょう。
その最大の理由は、「元が取れないケースがあるから」なんです。
エコジョーズは本体価格が従来型より2〜3万円高いんですが、その分ガス代が安くなる(年間1〜2万円程度)ので、数年で元が取れる計算です。
でも、これはあくまで「ある程度ガスを使う家庭」の話。
たとえば東京ガスの試算では、従来型給湯器からエコジョーズに交換した場合、ガス使用量が約12%削減され、一般的な家庭で10年間に約3万〜8万円のガス料金削減効果が見込めるとされています。
(出典:東京ガス「エコジョーズのメリットと注意点」)
エコジョーズと従来型給湯器のコスト差や、どんな家庭なら元が取りやすいかをより詳しく知りたい方は、エコジョーズと普通の給湯器の違いと元が取れる家庭の特徴もあわせてチェックしてみてください。
例えば、一人暮らしでシャワーしか浴びない、自炊もしない、という方の場合、年間のガス代削減額は数千円程度にしかなりません。そうなると、初期投資の差額を回収するのに10年以上かかってしまい、その頃には給湯器の寿命(約10年)が来てしまう…つまり「経済的に損をする」可能性があるんです。
また、「中和器」という部品の交換コストも理由の一つ。
エコジョーズには酸性の排水を中和する装置が入っているんですが、これが約10年で寿命を迎えます。交換には1〜2万円程度の費用がかかるため、これも「隠れコスト」として嫌われる原因になっています。
逆に言えば、3〜4人家族でお風呂を毎日沸かす家庭や、プロパンガス(料金が高い)地域にお住まいの方なら、エコジョーズのメリットは絶大です。
「やめとけ」という言葉を鵜呑みにせず、自分のライフスタイルに合っているかどうかで判断してくださいね。
エコジョーズ|工事費込み価格の業者選定

さて、ここからは「じゃあ結局、どこに頼むのが正解なの?」というお話です。
価格も大事ですが、工事の品質やアフターフォローも同じくらい重要。失敗しないための業者の選び方を、私なりの視点でお伝えします。
失敗しない給湯器交換はどこに頼むべきか
給湯器の交換先は、大きく分けて「地元のガス会社・リフォーム店」「ホームセンター・家電量販店」「ネット専業の交換業者」の3つがあります。
安心感を最優先するなら、やっぱり地元のガス会社(東京ガスや大阪ガスなど)です。
何かあった時にすぐに駆けつけてくれる安心感は代えがたいものがあります。でも、その分価格は定価に近く、値引きは渋め。「安心料として高くても払える!」という方にはベストな選択です。
次にホームセンターや家電量販店。
私が言うのもなんですが、普段のお買い物のついでに相談できる気軽さはあります。ただ、実際の工事は下請け業者が行うので、どんな職人さんが来るかは運次第なところも。価格は「そこそこ」といった感じです。
そして今、一番勢いがあるのが「ネット専業の交換業者」です。
キンライサーや交換できるくんなどが有名ですね。彼らの強みはなんといっても「圧倒的な安さ」と「スピード」。店舗を持たず、写真を送るだけで見積もりが完結する手軽さは、忙しい現代人にぴったりです。
施工実績も豊富で、最近は保証もしっかりしているので、コスパ重視ならネット業者が第一候補になるでしょう。
私が「交換できるくん」を推す明確な理由
数ある業者の中で、個人的に「ここなら安心かな」と思っているのが、ネット系業者のパイオニアである「交換できるくん」です。
名前がちょっとユニークなので「大丈夫?」って思うかもしれませんが、実は東証グロース市場に上場しているしっかりした企業なんですよ。
私が推す理由は、そのビジネスモデルの誠実さにあります。
普通、ネット業者は「安かろう悪かろう」のリスクがつきものですが、ここはメーカーから大量に仕入れることで価格を抑えつつ、施工品質にもかなりこだわっています。
Webサイトを見ると、実際に施工したスタッフの顔写真やお客様の声がたくさん載っていて、透明性が高いんですよね。
あと、在庫をしっかり持っているのも強いです。
冬場の繁忙期や半導体不足の時でも、大手メーカー(リンナイやノーリツなど)の人気機種を確保しているので、「お湯が出なくて困ってるのに1ヶ月待ち」なんて事態を避けられる可能性が高いんです。
独自の保証と透明性が高い価格設定の魅力

さらに「交換できるくん」がすごいのは、独自の「10年商品・工事保証」が無料で付いてくる点です。
通常、メーカー保証は1〜2年。延長するには別途数千円〜1万円払って「延長保証」に入る必要があります。
でも交換できるくんなら、最初から10年保証がコミコミ。給湯器の寿命がだいたい10年なので、実質的に「一生涯保証」みたいなものです。これなら、万が一の故障や施工不良があっても安心ですよね。
そしてもう一つ、私が気に入っているのが「見積もり後の追加請求一切なし」というポリシー。
ネットで見積もりを取って、当日工事に来てもらったら「あ、これ追加で〇〇円かかりますね」って言われるトラブル、本当によくあるんです。
でもここは、事前に写真を送って確定した見積もり金額から、当日に1円も上がらないことを約束しています。
この「明朗会計」と「長期保証」の組み合わせは、私たち家電量販店の店員から見ても「悔しいけど、これは勝てないな…」と思っちゃうレベルのサービス内容ですね。
結論:エコジョーズの工事費込みの価格
いろいろお話ししてきましたが、最後にエコジョーズ交換のポイントをまとめておきましょう。価格だけで飛びつくのではなく、トータルの満足度で選ぶことが大切ですよ。
| 検討項目 | ポイント・目安 |
|---|---|
| 工事費込み相場 | 13万円台後半〜(24号オートの場合)。安すぎには注意。 |
| 設置環境 | マンションはドレン排水の処理が可能か要確認。 |
| やめとけ? | ガス使用量が少ない単身世帯は元が取れない可能性あり。 |
| おすすめ業者 | 保証と価格のバランスが良い「交換できるくん」が最有力。 |
結局のところ、エコジョーズへの交換は「初期費用」と「ランニングコスト」、そして「10年間の安心」をどうバランスさせるかが鍵です。
もし迷っているなら、まずは見積もりだけでも取ってみてはいかがでしょうか?
きっと「思ってたより安く済むかも!」って嬉しい発見があるはずですよ。


