最近、ガス代の明細を見て「えっ、こんなに上がってるの?」ってため息をつくことありませんか?
そんな時、ふと給湯器のCMで耳にするエコジョーズという言葉が気になり始めるんですよね。
お店に立っていると、お客様から「エコジョーズと普通の給湯器の違いって結局なんなの?」と聞かれることが本当に多いんです。
実はこの選択、ただのお湯を作る機械選びだと思って軽く見ていると、後で「あっちにしておけばよかった」なんて後悔することになりかねません。
特にこれから10年以上使い続けるものですから、最初の選び方一つで、将来的に旅行に行けるくらいの金額差が出てしまうことだってあるんですよ。
専門的な用語が多くて難しそうに見えるかもしれませんが、仕組みを知ってしまえばとってもシンプルなんです。
この記事では、私が普段お店でお話ししているような感覚で、それぞれの特徴やコストの違いについて、難しい言葉を使わずに分かりやすくお伝えしていきますね。
あなたの生活スタイルにはどちらがピッタリなのか、一緒に答えを見つけてみませんか?
- 仕組みの違いによる熱効率の差を解説
- 設置費用とガス代のトータルコスト比較
- 世帯人数やガス種別による向き不向き
- 後悔しないための選び方と損益分岐点
エコジョーズと普通の給湯器の違いを徹底比較

ここでは、まず皆さんが一番知りたい「基本的な仕組みの違い」や、それぞれのメリット・デメリットについて掘り下げていきますね。
「なんとなくエコなんでしょ?」というイメージから一歩進んで、具体的な違いをしっかり理解しておくと、選び間違いを防げますよ。
従来型との違い
まず最初に、エコジョーズと従来型の給湯器、この二つが決定的にどう違うのかというお話をしましょう。
お店でもよく例え話をするんですが、従来型の給湯器って、お湯を沸かすときにたくさんの熱を「煙突から捨てている」状態だったんです。もったいないですよね。
従来型は、バーナーでガァーッと燃やして、その熱でお水を温めるんですけど、使い切れなかった熱い排気ガス(約200℃もあります!)をそのまま外に出していたんです。
そこで登場したのがエコジョーズです。
これは、今まで捨てていた「排気ガスの熱」を再利用する仕組みを持っています。
排気ガスを捨てる前にもう一度、お水を温めるのに使っちゃおうというわけです。これを専門用語で「潜熱回収」なんて言いますが、要はリサイクル上手な給湯器だと思ってください。
この仕組みのおかげで、従来型では約80%だった熱効率が、エコジョーズだと約95%までアップしているんです。これってすごい進化だと思いませんか?
(出典:リンナイ「エコジョーズのしくみ」)
見た目はほとんど変わらないんですが、中身は別物なんです。エコジョーズは熱交換器という部品が2つ入っていて、効率よくお湯を作れるようになっています。その分、排気ガスの温度も50℃〜80℃くらいまで下がっていて、地球にも優しいんですよ。
「リンナイ RUF-E2406SAW」のようなエコジョーズ代表機種を見ると、スペック表の熱効率の欄にしっかり「95%」と書かれています。これを見るたびに「優秀だなぁ」なんて思っちゃいます。
ここがポイント!
従来型は熱を捨てていたけど、エコジョーズはその熱を再利用して効率よくお湯を沸かす「リサイクル上手」な給湯器なんです。
エコキュートの違いも確認
「エコジョーズとエコキュート、名前が似すぎててどっちがどっちかわからない!」
これ、本当によく聞かれる質問ナンバーワンかもしれません。
名前は似ていますが、エネルギー源が全く違うんです。
簡単に言うと、エコジョーズは「ガス」、エコキュートは「電気」でお湯を沸かします。
エコジョーズは瞬間的にお湯を沸かすので、お湯切れの心配がありません。シャワーを浴びている途中で水になるなんて悲劇は起きないんです。
一方でエコキュートは、電気料金の安い深夜にお湯を沸かしてタンクに貯めておく仕組みです。空気の熱を利用するヒートポンプ技術を使っているので、ランニングコストはとても安いんですが、一度にお湯を使いすぎると「湯切れ」を起こすリスクがあります。
また、設置スペースも全然違います。
エコジョーズは壁掛けタイプが多くてコンパクトですが、エコキュートは大きな貯湯タンクとヒートポンプユニットを置く場所が必要です。マンションのベランダなんかだと、エコキュートは置けないことも多いですね。
初期費用で言うと、エコキュートの方が機器代も工事費も高くなりがちです。ガスコンロでお料理を楽しみたい方や、床暖房を使いたい方は、ガスのパワフルさを活かせるエコジョーズを選ばれることが多いですよ。
| 比較項目 | エコジョーズ | エコキュート |
|---|---|---|
| エネルギー | ガス | 電気(+空気の熱) |
| お湯の作り方 | 瞬間湯沸かし | 貯湯式(タンクに貯める) |
| 設置スペース | コンパクト | 広い場所が必要 |
エコジョーズのメリットとデメリット
さて、ここからはエコジョーズの良いところと、ちょっと気をつけてほしいところを正直にお話ししますね。まずメリットは何と言っても「ガス代が安くなる」こと。これに尽きます。
従来型に比べてガス使用量を約13〜15%カットできるので、毎月の支払いが目に見えて減るのは嬉しいですよね。それにCO2排出量も減らせるので、環境に貢献しているという満足感もあります。
あと、意外と知られていないのが「お湯の安定性」です。
最新のエコジョーズは制御技術が進化していて、たくさんお湯を使っても温度がブレにくいんです。シャワー中に誰かがキッチンでお湯を使っても「冷たっ!」となりにくいのは、地味だけど毎日のことだから重要ですよね。
でも、デメリットもちゃんと知っておいてください。
一番は「初期費用が高い」ことです。
本体価格が従来型より3万〜5万円ほど高くなることが多いです。
そしてもう一つ、これが重要なんですが「ドレン排水工事」が必要になる点です。
エコジョーズはお湯を作るときに酸性の水(ドレン水)が出るので、これを排水するための配管をつながないといけないんです。
設置場所によっては、この工事が難しかったり、追加費用がかかったりすることも。
「うちのベランダ、排水溝がないかも…」というマンションの方は特に注意が必要です。
ここには注意!
エコジョーズからは「ドレン水」という排水が出ます。近くに排水溝や雨水管がない場所に設置する場合、工事が大掛かりになったり、設置自体が難しかったりすることがあります。
やめとけと言われて後悔する前に

ネットで検索していると「エコジョーズ やめとけ」なんて不穏なワードが出てきてドキッとしませんか?
実はこれ、「思ったほどお得にならなかった」というケースがほとんどなんです。エコジョーズは魔法の機械ではないので、すべてのご家庭で必ず得をするわけではないんですよ。
例えば、一人暮らしでシャワーしか浴びない方や、お料理もあまりしない方。こういった「ガスをあまり使わないご家庭」だと、ガス代の削減額が少なすぎて、高かった本体代の元を取るのに10年以上かかってしまうことがあるんです。
給湯器の寿命は大体10年と言われているので、元が取れる前に買い替え時期が来ちゃう…なんてことになったら、確かに「やめとけ」と言いたくもなりますよね。
シャワー中心の暮らしでどんな給湯器を選ぶべきか迷っている場合は、シャワーのみ生活のガス給湯器選び!費用と快適性を徹底解説もあわせてチェックしてみてください。
あと、「中和器」という部品の交換コストも盲点です。
エコジョーズには酸性の排水を中和するための部品が入っているんですが、これが10年〜15年くらいで寿命を迎えて交換が必要になります。この交換費用が1万5千円〜2万円くらいかかることがあるんです。
従来型にはないメンテナンス費用なので、これも計算に入れておかないと「話が違う!」って後悔することになります。だからこそ、ご自宅のガス使用量とコストのバランスを見極めるのが大事なんですよ。
店員の豆知識
エコジョーズの排気は温度が低いので、冬場は白い湯気がモクモクと目立ちます。お隣の家の窓に近い場所に設置すると、「煙たい」と勘違いされてトラブルになることも。なので排気カバー(例えばリンナイのWOPシリーズなど)で向きを変える工夫が必要な場合もあります。
排気やドレン水が近所迷惑にならないようにするポイントは、エコジョーズは近所迷惑になる?設置前に知るべき苦情リスクと対策で詳しく解説しています。
ガス代はどれくらい安くなる?
「で、結局いくら安くなるの?」ここが一番気になりますよね。
あくまで目安ですが、具体的な数字でお話ししましょう。
一般的にエコジョーズにすると、給湯にかかるガス代が約10%〜15%安くなると言われています。
例えば、4人家族で毎月のガス代が平均15,000円くらいのご家庭を想像してみてください。
そのうち給湯に使っている割合を7割とすると、給湯代は10,500円です。
これがエコジョーズで13%安くなるとすると、月々約1,365円の節約になります。
年間で計算すると約16,380円も浮く計算です!
これだけ浮けば、ちょっといいランチに行けちゃいますよね。10年間使い続ければ約16万円以上の節約効果。これなら初期費用の差額なんて余裕で回収できちゃいます。
ただ、これはあくまで「たくさんガスを使う家庭」の例です。
ガス代が月3,000円くらいの一人暮らしの方だと、削減額は月数百円程度。年間でも数千円しか安くならないので、高価なエコジョーズ代をペイするのは難しくなってきます。
「どのくらい安くなるか」は、今現在「どのくらいガスを使っているか」に比例します。ご自宅の検針票を見ながら、一度電卓を叩いてみるのがおすすめですよ。
節約の目安
ガス代が高いご家庭ほど、割引額(リターン)も大きくなります。床暖房や浴室乾燥機を使っているなら、削減効果はさらにアップしますよ!
エコジョーズと普通の給湯器の違いで選ぶポイント

ここからは、もう少し踏み込んで「あなたの家ならどっちがお得?」という視点でシミュレーションしていきましょう。ガス種や家族構成によって正解は全然違ってくるんです。
都市ガスでのコスト比較シミュレーション
まずは都市ガスエリアにお住まいの方の場合です。
都市ガスって、プロパンガスに比べると元々の単価が安いんですよね。なので正直に言うと初期費用の回収には時間がかかる傾向にあります。
例えば、月々のガス代が8,000円くらいの標準的なご家庭の場合、エコジョーズによる節約額は年間で1万円弱くらいになることが多いです。エコジョーズと従来型の本体価格差+工事費差がもし6万円あったとしたら、回収するのに6年〜7年かかります。
「うーん、微妙かな?」って思いますよね。
でも、ここで諦めるのはまだ早いです!
実は、多くの都市ガス会社では「エコジョーズ専用の割引プラン」を用意しているんです。
これに申し込むと、ガス料金全体が3%〜5%割引になったりします。これを加味すると、回収期間がグッと短くなって4〜5年で元が取れるケースも多いんですよ。
都市ガスの方は、機器の削減効果だけでなく、ガス会社の料金プランまでセットで確認するのが賢い選び方です。東京ガスや大阪ガスなどのWebサイトでシミュレーションができるので、ぜひ試してみてくださいね。
申請を忘れずに!
お得な料金プランは、自動適用されないことがほとんどです。エコジョーズを設置したら、必ずガス会社に連絡してプラン変更の申し込みをしてくださいね。これを忘れるともったいないですよ!
プロパンガスでのコスト比較シミュレーション
次にプロパンガス(LPガス)の地域にお住まいの方。
結論から言うと、プロパンガスをお使いなら迷わずエコジョーズをおすすめしたいです!
なぜなら、プロパンガスは単価が都市ガスの1.5倍〜2倍近くすることもあるからなんです。
単価が高いということは、同じ「15%削減」でも浮く金額(絶対額)が大きくなるということ。月々のガス代が15,000円〜20,000円いくことも珍しくないプロパンガス地域なら、年間で2万円〜3万円近く節約できることもザラにあります。
これなら、初期費用で5万円高くても2〜3年であっという間に元が取れてしまいます。残りの7〜8年は純粋にプラス収支になりますから、選ばない手はありません。
私の実家もプロパンガスなんですが、エコジョーズに変えてから「冬場の請求書を見るのが怖くなくなった」って母が喜んでいました。プロパンガスエリアにお住まいで、これから給湯器を交換するなら、初期投資をケチらずにエコジョーズにするのが、長い目で見て一番の家計防衛になりますよ。
プロパンの方は要チェック
ガス単価が高い地域ほど、エコジョーズの威力は絶大です。迷ったら「検針票」を確認して、冬場のガス代が高いなら即決レベルでおすすめです。
どちらがお得なのか損益分岐点を検証
「結局、うちはどっちなの?」と迷っているあなたのために、ざっくりとした損益分岐点の目安をお伝えしますね。
私がお店でお客様の相談に乗るときは「4人家族」を一つのボーダーラインとして考えています。
4人以上の世帯であれば、お風呂のお湯張りも毎日しますし、シャワーの回数も多いので、ガス使用量は必然的に多くなります。この場合、都市ガス・プロパン問わずエコジョーズの方がお得になる確率はかなり高いです。
特に高校生くらいのお子さんがいると、シャワー時間が長くなりがちですよね(笑)
そういうご家庭は間違いなくエコジョーズ向きです。
逆に、単身の方やご夫婦お二人だけのご家庭で、シャワーで済ませることが多い場合。このケースは損益分岐点を越えない可能性があります。
「10年使ってもトントン」もしくは「数千円の赤字」になるリスクも。
それなら初期費用の安い従来型を選んで、浮いたお金で美味しいものでも食べた方が幸せかもしれません。ただし、床暖房や浴室乾燥機をガンガン使うなら、少人数世帯でもエコジョーズがお得になりますよ。
| 世帯タイプ | おすすめ機種 | 理由 |
|---|---|---|
| 4人以上家族 | エコジョーズ | ガス使用量が多く、回収が早い。 |
| 床暖房あり | エコジョーズ | ガス消費量が圧倒的に多いため必須。 |
| プロパン地域 | エコジョーズ | 単価が高く、削減効果が大きい。 |
| 1〜2人暮らし | 従来型も検討 | 元が取れない可能性がある。 |
どのような家庭に向いている?

ここまでのお話を整理すると、エコジョーズが向いているのは「ガスをたくさん使うご家庭」です。シンプルですがこれが真理です。
具体的には、「毎日お風呂を沸かす」「家族が多い」「追い焚きをよくする」「ガス温水式床暖房を使っている」「ミストサウナや浴室乾燥機を愛用している」といったご家庭ですね。
特に「新築戸建て」を検討されている方は、今はもうエコジョーズが標準仕様になっていることがほとんどです。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などの省エネ基準をクリアするためにも必須アイテムになっています。
あと、環境問題に関心が高い方にもピッタリ。
「日々の生活でCO2削減に貢献している」と思えるのは、気持ちの良いものですよ。
逆に、集合住宅でベランダに排水設備がない場合や、パイプスペース(PS)設置の場合は、エコジョーズをつけたくてもつけられない(または特殊な高額機種が必要)ことがあります。そういう物理的な条件も含めて、「向いているか」を判断する必要がありますね。
無理してつけるより、従来型の方がスムーズに設置できてトラブルも少ない場合もあります。
寒冷地の方は注意
北海道や東北などの寒冷地では、ドレン配管が凍結してしまうリスクがあります。ヒーター付きの配管にするなどの対策が必要で、電気代が少しかかることも。地域の特性に合わせた機種選びが重要です。
買い替えなら交換できるくんが推しの理由
さて、いざ給湯器を買い替えようと思ったとき、どこにお願いすればいいか悩みますよね。
私個人として推したいのが「交換できるくん」です。
ネットで住宅設備を交換できるサービスなんですが、ここが本当に便利なんです。
まず、価格が明朗会計。
工事費込みの総額がサイトにバシッと出ているので、「後から追加請求されたらどうしよう…」という不安がありません。
しかも、ネットで見積もりが完結するのが忙しい現代人には最高です。
今の給湯器の写真をスマホで撮って送るだけで、プロが適合機種を選んで見積もりをくれます。お店に行く手間も、現地調査に立ち会う時間も節約できるんですよ。
それに、施工実績がものすごいですし、工事保証もしっかりしています。
ノーリツやリンナイといった主要メーカーの正規品を扱っているので安心感もあります。
「ネットで工事依頼なんて大丈夫?」と思うかもしれませんが、実際に利用したお客様からは「対応が早くて助かった」「安く済んでよかった」という声をよく聞きます。
もちろん、地元のガス屋さんとの付き合いも大事ですが、コストと手軽さを重視するなら、一度見積もりを取ってみる価値は大いにありますよ。
メーカーごとの特徴や交換業者の選び方は、ガス給湯器はどこのメーカーが良い?交換前に知っておくべきポイントでも詳しく解説しています。
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エコジョーズと普通の給湯器の違い総括
長々とお話ししてきましたが、最後にエコジョーズと普通の給湯器の違いについてまとめておきますね。どちらが良い・悪いではなく、「あなたの家のライフスタイルと設置環境に合っているか」が一番のポイントです。
結局のところ、初期費用を少し多めに出しても将来的なランニングコストを下げたいなら「エコジョーズ」。とにかく初期費用を抑えたくて、ガスの使用量もそこまで多くないなら「従来型(普通の給湯器)」。この基準で選べば、大きな失敗はありません。
| 項目 | エコジョーズ(潜熱回収型) | 普通の給湯器(従来型) |
|---|---|---|
| 熱効率 | 約95%(高い) | 約80%(標準) |
| ガス代 | 約10〜15%安くなる | 今まで通り |
| 初期費用 | 高い(+工事費もかかる場合あり) | 安い |
| 設置工事 | ドレン排水工事が必須 | 既存配管につなぐだけ |
| おすすめな人 | 4人家族、プロパン地域、床暖房使用 | 一人暮らし、都市ガスでガス使用量少 |
給湯器は一度交換したら10年は付き合うパートナーです。目先の金額だけでなく、10年間のトータルコストを見据えて、あなたにとってベストな一台を選んでくださいね。
この記事が、あなたの快適なバスタイムと家計防衛のお役に立てればとっても嬉しいです!


