ダイソン掃除機の寿命について気になったことはありませんか?
高価な投資をした大切な掃除機が、どれくらいで壊れるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に使っていると、充電してもすぐに止まる症状が出たり、以前のような吸引力を感じられなくなったりすることがありますよね。そんな時、故障なのか寿命なのか、それとも何か他に原因があるのか判断に迷ってしまうものです。
バッテリーの復活方法やバッテリー交換のタイミング、交換用のバッテリーをどこで買うのが良いのかといった疑問も出てくるでしょう。また、買い替えを検討する際の下取りサービスについても知っておきたいところです。
実はダイソン掃除機は適切なメンテナンスと使い方次第で、想像以上に長く使い続けることができるんです。
この記事では、ダイソン掃除機の一般的な寿命から故障の前兆、バッテリーの復活方法、交換手順、そして寿命を最大限に延ばすための使い方まで、幅広い情報をお届けします。
ダイソン掃除機の寿命とメンテナンス

ダイソンの掃除機を使っていると、「いつまで使えるのかな?」と気になってきますよね。
高性能で人気の高いダイソン掃除機ですが、やはり家電製品なので寿命があります。ただし、適切なメンテナンスや使い方次第で、その寿命を大幅に延ばすことも可能なんです。
このセクションでは、ダイソン掃除機がどれくらいの期間使えるのか、故障の兆候や対処法について詳しく見ていきましょう。
ダイソン掃除機はどれくらいで壊れる?

ダイソン掃除機の寿命は、一般的に5年から10年程度と考えられています。
内閣府の消費動向調査によると、掃除機全体の平均使用年数は約7年とされていますが、ダイソンのような高性能コードレス掃除機の場合、使用頻度や環境によって大きく変わってくるのが実情です。
私も家電量販店で働いているので分かるのですが、毎日のように使用されるご家庭では5年程度で調子が悪くなることが多い一方、週末だけの使用であれば10年以上問題なく動くケースもあります。
特にダイソン掃除機の場合、本体よりもバッテリーの劣化が先に来ることがほとんどです。リチウムイオンバッテリーは、充放電を繰り返すうちに徐々に容量が減少し、2年から3年程度で交換が必要になることが多いですね。
ただし、バッテリーを交換すれば本体はまだまだ使えることが多いので、適切なタイミングでメンテナンスを行えば長期間愛用できるでしょう。
使用環境も寿命に大きく影響します。ペットを飼っているご家庭や、小さなお子さんがいて食べかすが多い環境では、フィルターやヘッドの消耗が早くなる傾向があります。
故障が近い代表的な症状
ダイソン掃除機の故障が近づくと、いくつかの特徴的な症状が現れます。
最も分かりやすいのは、充電してもすぐに電源が切れてしまう症状です。新品の頃は30分以上使えていたのに、5分程度で止まってしまうようになったら、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。
吸引力の低下も重要なサインの一つです。フィルターを掃除してもゴミを捨てても、以前のような強力な吸引力が戻らない場合は、モーター自体に問題が生じているかもしれません。
また、運転中に異音がするようになったら要注意です。「ガラガラ」という音が聞こえる場合はサイクロン内部にゴミが詰まっている可能性があり、「キーン」という高い音がする場合はモーターに負荷がかかっている可能性があります。
充電に関するトラブルも故障の前兆として現れることが多いです。充電器に接続してもランプが点灯しない、充電が完了しない、充電後すぐに残量表示が減ってしまうといった症状は、バッテリーまたは充電器の不具合を示しています。
動作が不安定になることもあります。電源を入れても動いたり止まったりを繰り返す場合は、内部の接続不良やセンサーの異常が考えられます。
これらの症状が一つでも現れたら、早めに対処することをおすすめします。放置していると他の部品にも影響が及び、修理費用が高額になってしまうことがあるからです。
バッテリーを復活させる方法
ダイソン掃除機のバッテリーが劣化したように見えても、実は適切な処置で復活させられる場合があります。
まず試していただきたいのは、バッテリーのリセット作業です。完全に放電させてから、24時間以上かけてフル充電を行うことで、バッテリーの管理システムをリセットできることがあります。
具体的な手順としては、掃除機を強モードで完全に動かなくなるまで使い切り、その後充電器に接続して一晩以上放置してください。この作業を2回から3回繰り返すと、バッテリーの性能が改善する場合があります。
バッテリーの端子部分の清掃も効果的です。長期間使用していると、端子に汚れやホコリが付着して接触不良を起こすことがあります。アルコール系のクリーナーを少量つけた綿棒で、端子部分を優しく拭き取ってみてください。
温度管理も見直してみましょう。バッテリーは高温や低温に弱いため、直射日光の当たる場所や寒い場所で保管していると劣化が早まります。室温20度前後の場所で保管し、使用後は熱が冷めてから充電するようにしてください。
ただし、これらの方法を試してもバッテリーの持ちが改善しない場合は、交換を検討した方が良いでしょう。無理に使い続けると、バッテリーが膨張したり発熱したりする危険性があります。
バッテリー交換の手順と注意点

ダイソン掃除機のバッテリー交換は、比較的簡単に行えます。
まず、お使いの機種に対応した正しいバッテリーを用意することが大切です。V6、V7、V8、V10、V11といったシリーズごとに異なるバッテリーが使われているため、型番をしっかり確認してください。
交換手順は機種によって多少異なりますが、基本的にはプラスドライバーでネジを2本から3本外すだけです。V8やV10の場合、本体下部のネジを外してバッテリーを取り出し、新しいバッテリーを差し込んでネジを締め直せば完了です。
作業前には必ず電源を切り、充電器から外してください。また、静電気を防ぐため、金属部分に触れて体の電気を逃がしておくことをおすすめします。
新しいバッテリーを装着した後は、初期化作業を行ってください。まず充電器に接続してフル充電し、その後一度完全に使い切ってから再度フル充電することで、バッテリーの管理システムが正常に動作するようになります。
交換時の注意点として、バッテリーの向きを間違えないよう気をつけてください。逆向きに装着しようとしても物理的に入らないようになっていますが、無理に押し込むと端子を傷めてしまう可能性があります。
また、古いバッテリーは適切に処分する必要があります。リチウムイオンバッテリーは家庭ごみとして捨てることができないため、家電量販店のリサイクルボックスに持参するか、自治体の指定する回収場所に出してください。
交換用バッテリーはどこで買う?
ダイソン掃除機の交換用バッテリーは、いくつかの購入先があります。
最も安心なのは、ダイソン公式オンラインストアでの購入です。純正品なので品質に問題がなく、保証も付いています。価格は8,000円から13,000円程度と高めですが、安全性と信頼性を重視するなら公式での購入をおすすめします。
家電量販店でも純正バッテリーを取り扱っています。店頭で実物を確認できるのがメリットですが、在庫がない場合は取り寄せになることがあります。また、価格は公式サイトとほぼ同じか、やや高めに設定されていることが多いですね。
インターネット通販サイトでは、純正品だけでなく互換バッテリーも多数販売されています。互換品は価格が安く、3,000円から5,000円程度で購入できるものもあります。
ただし、互換バッテリーを選ぶ際は注意が必要です。PSEマークが付いているもの、レビュー評価の高いもの、保証期間が設定されているものを選ぶようにしてください。
安価な互換品の中には、発火の危険性が指摘されているものもあります。2019年には互換バッテリーが原因とみられる火災事故が複数件発生し、経済産業省が注意喚起を行ったほどです。
価格を重視するか、安全性を重視するかは個人の判断になりますが、長期間安心して使いたい場合は純正品を選ぶのが無難でしょう。
ダイソン掃除機の寿命を延ばすための使い方

せっかく高価なダイソン掃除機を購入したなら、できるだけ長く使いたいですよね。
実は、日々の使い方やお手入れ方法を少し工夫するだけで、ダイソン掃除機の寿命を大幅に延ばすことができるんです。適切なメンテナンスを行えば、10年以上問題なく使い続けることも十分可能です。
ここからは、ダイソン掃除機を長持ちさせるための具体的な方法について詳しく解説していきます。
買い替え時の下取りはしてくれる?
ダイソン掃除機を買い替える際、古い機種の下取りサービスを利用できる場合があります。
大手家電量販店では、新しい掃除機を購入する際に古い掃除機を下取りしてくれるサービスを提供しています。ノジマ、ヤマダデンキ、ビックカメラ、ジャパネットたかたなどが対応しており、機種や状態によっては数千円の下取り価格が付くこともあります。
特にノジマでは「下取りチェッカー」というサービスを導入しており、事前にLINEやWEBで下取り価格を確認できます。ダイソンの場合、製造から7年以内であれば下取り対象となることが多く、付属品が欠品していても査定してもらえるのが嬉しいポイントです。
下取り価格は機種や年式、状態によって大きく変わります。比較的新しいV11やV10シリーズなら5,000円から10,000円程度、古いV6やV7シリーズでも1,000円から3,000円程度の価格が付くことがあります。
ただし、下取りを利用する際はいくつかの条件があります。新しい掃除機を同じ店舗で購入することが前提となり、機種によっては対象外となる場合もあります。
また、故障している掃除機は下取り対象外となることがほとんどです。動作しない、充電できない、部品が欠けているといった場合は、有料での引き取りサービスを利用することになります。
下取りサービスを利用する場合は、事前に複数の店舗で査定を受けることをおすすめします。店舗によって下取り価格が異なることがあるため、比較検討することでよりお得に買い替えができるでしょう。
ヘッドの寿命について

ダイソン掃除機のヘッド部分は、使用頻度や掃除する場所によって寿命が変わってきます。
モーターヘッドの場合、回転ブラシが最も劣化しやすい部分です。髪の毛やペットの毛、糸くずなどが絡まりやすく、放置していると回転が悪くなったり、最悪の場合はモーターに負荷をかけて故障の原因となります。
ソフトローラークリーナーヘッドのナイロンフェルト部分は、約3年から5年程度で交換が推奨されています。硬い床面で使用していると摩耗が進み、ゴミの捕集効果が低下してきます。
ヘッドの寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。使用後は必ずブラシに絡まったゴミを取り除き、月に一度程度は水洗い可能な部品を清掃してください。
また、使用環境にも注意が必要です。砂や小石の多い場所で使用すると、ブラシやベアリング部分の摩耗が早まります。屋外や土間での使用は控えめにし、必要な場合は事前に大きなゴミを取り除いてから使用することをおすすめします。
ヘッドの交換部品は、ダイソン公式サイトや家電量販店で購入できます。ブラシ単体であれば3,000円から5,000円程度、ヘッド全体でも10,000円前後で購入可能です。
適切にメンテナンスを行えば、ヘッド部分は本体よりも長持ちすることも多いので、日頃のお手入れを怠らないようにしましょう。
フィルターの寿命について
ダイソン掃除機のフィルターは、掃除機の性能を左右する重要な部品です。
プレモーターフィルターとポストモーターフィルターは、適切にメンテナンスを行えば1年から2年程度使用できます。ただし、使用環境や掃除頻度によって寿命は大きく変わってきます。
ペットを飼っているご家庭や、小さなお子さんがいて食べかすが多い環境では、フィルターの汚れが早く蓄積します。このような場合は、6ヶ月程度での交換を検討した方が良いかもしれません。
フィルターの劣化サインとしては、洗浄しても汚れが落ちない、破れや変形が見られる、異臭がするといった症状があります。また、洗浄後に完全に乾燥させても、吸引力が戻らない場合も交換のタイミングです。
フィルターの寿命を延ばすためには、月に一度の水洗いを欠かさず行うことが大切です。洗剤は使わず、流水でしっかりと汚れを落とし、24時間以上かけて完全に乾燥させてから取り付けてください。
生乾きの状態で使用すると、カビや雑菌の繁殖原因となり、フィルターの劣化を早めてしまいます。風通しの良い場所で自然乾燥させることを心がけてください。
フィルターの交換費用は、機種によって異なりますが、プレモーターフィルターが2,000円から3,000円程度、ポストモーターフィルターが3,000円から4,000円程度です。
純正品以外にも互換品が販売されていますが、フィルターは掃除機の心臓部とも言える重要な部品なので、できれば純正品を使用することをおすすめします。
モーターの寿命について

ダイソン掃除機の心臓部とも言えるモーターは、適切に使用すれば10年以上の寿命があります。
ダイソンのデジタルモーターは、毎分120,000回転という高速回転を実現している高性能モーターです。しかし、その分負荷をかけすぎると故障のリスクが高まります。
モーターの寿命を縮める主な要因は、オーバーヒートです。長時間連続での使用や、フィルターの目詰まりによる負荷増大、ゴミの詰まりによる空気の流れの悪化などが原因となります。
モーターに異常が発生すると、異音がしたり、回転数が不安定になったり、最悪の場合は動かなくなってしまいます。特に「キーン」という高い音が継続して聞こえる場合は、モーターに過度な負荷がかかっている可能性があります。
モーターを長持ちさせるためには、適切な使用方法を心がけることが大切です。連続使用時間は30分程度に留め、使用後は本体を冷ましてから充電するようにしてください。
また、定期的なメンテナンスでフィルターやダストカップを清潔に保ち、空気の流れを良好な状態に維持することも重要です。ゴミが詰まった状態での使用は、モーターに大きな負担をかけてしまいます。
モーターが故障した場合の修理費用は高額になることが多く、新品購入価格の半分以上かかることもあります。そのため、日頃のメンテナンスと適切な使用方法で、モーターの寿命を最大限に延ばすことが経済的にも重要です。
充電器の寿命について
ダイソン掃除機の充電器は、比較的長寿命な部品ですが、使用方法によっては早期に故障することがあります。
充電器の一般的な寿命は5年から8年程度です。ただし、これは適切に使用した場合の話で、過度な負荷をかけたり、湿気の多い場所で使用したりすると寿命が短くなります。
充電器の故障症状としては、充電ランプが点灯しない、充電が完了しない、異常に熱くなるといったものがあります。また、接続部分の接触不良により、充電が不安定になることもあります。
充電器を長持ちさせるためには、適切な環境で使用することが大切です。直射日光の当たらない、湿気の少ない場所に設置し、ホコリが溜まらないよう定期的に清掃してください。
また、充電器のコードを無理に曲げたり、重いものを乗せたりしないよう注意が必要です。コード部分は最も故障しやすい箇所なので、丁寧に扱うようにしてください。
使用しない時は、充電器をコンセントから抜いておくことをおすすめします。待機電力の節約にもなりますし、落雷などによる故障リスクも軽減できます。
充電器が故障した場合、純正品の交換費用は8,000円から12,000円程度です。互換品であれば3,000円から5,000円程度で購入できますが、安全性を考慮すると純正品を選ぶ方が安心です。
充電器は掃除機本体と同様に重要な部品なので、異常を感じたら早めに点検し、必要に応じて交換することをおすすめします。
定期メンテナンスで長持ちさせる

ダイソン掃除機を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
最も基本的なのは、使用後のゴミ捨てです。ダストカップに溜まったゴミは、MAXラインに達する前に捨てるようにしてください。ゴミが溜まりすぎると吸引力が低下し、モーターに余計な負荷をかけてしまいます。
フィルターの水洗いは、月に一度行うことが推奨されています。プレモーターフィルターとポストモーターフィルターを取り外し、流水でしっかりと汚れを落としてください。洗浄後は24時間以上かけて完全に乾燥させることが重要です。
ヘッド部分のお手入れも忘れずに行いましょう。ブラシに絡まった髪の毛や糸くずは、使用後に必ず取り除いてください。放置していると回転が悪くなり、掃除効果が低下してしまいます。
サイクロン部分も定期的に清掃が必要です。乾いた布やブラシで、内部に付着したホコリを取り除いてください。水洗いは故障の原因となるため、絶対に行わないでください。
バッテリーのメンテナンスも大切です。過充電や過放電を避け、適切な温度環境で保管してください。長期間使用しない場合は、バッテリーを半分程度充電した状態で保管することをおすすめします。
充電器周辺の清掃も定期的に行ってください。ホコリが溜まると熱がこもりやすくなり、故障の原因となることがあります。
これらのメンテナンスを継続して行うことで、ダイソン掃除機の寿命を大幅に延ばすことができます。手間はかかりますが、長期間にわたって高い性能を維持できるので、ぜひ習慣化してください。
総括:ダイソン掃除機の寿命を延ばす使い方
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。