ダイソンの空気清浄機はデザインもおしゃれで魅力的ですが、購入後に後悔しないか、実際の評判や口コミが気になりますよね。
私も家電量販店で働いていると、お客様からダイソンの空気清浄機に関するいろいろな声を聞く機会がたくさんあります。
「電気代が高いって本当?」「フィルター交換は面倒じゃない?」といった心配の声から、「花粉の季節にすごく助かった!」という喜びの声まで様々です。
特に、きれいにならない、VOCが下がらないといったネガティブな口コミを見ると、購入をためらってしまうかもしれません。
この記事では、ダイソンの空気清浄機に関する評判や口コミの真相、そして後悔しないためのポイントについて、家電量販店員の視点から詳しく解説していきます。
ダイソン空気清浄機で後悔?評判と口コミの真相

ダイソンの空気清浄機は高価な買い物だからこそ、絶対に後悔したくないですよね。
ここでは、私がお店でお客様から直接お伺いする、少し気になる評判や口コミの真相について、一つひとつ詳しく見ていきたいと思います。
本当に「きれいにならない」のか、デメリットはどんな点なのか、一緒に確認していきましょう。
口コミで聞く「きれいにならない」は本当?
「ダイソンの空気清浄機、本当にきれいにならないの?」という声は、確かにお客様からたまに聞かれることがありますね。
ただ、詳しくお話を聞いてみると、いくつかの共通点が見えてくるんです。
多くの場合、お部屋の広さと製品の適用畳数が合っていないケースが考えられます。
ダイソンの空気清浄機はパワフルですが、例えば広いリビングにコンパクトなモデルを置いても、十分な効果を発揮するのは難しいかもしれません。
現行モデルの「Dyson Purifier Hot+Cool Gen1 (HP10)」は、空気清浄能力として9畳のリビングに対応するとされています。これ以上広いお部屋で使う場合は、効果を感じにくくなる可能性があります。
また、フィルターのお手入れや交換が適切に行われていないことも原因の一つです。
ダイソンのフィルターは高性能ですが、汚れたまま使い続けると清浄能力が落ちてしまいます。お手入れの通知が出たら、すぐに対応することが大切ですね。
もう一つ、意外と見落としがちなのが設置場所です。壁際や家具の近くに置くと、空気の循環がうまくいかず、お部屋全体の空気をきれいにしにくくなります。お部屋の中央付近や、空気が通りやすい場所に置くだけでも、効果の感じ方が変わってくると思いますよ。
ダイソン空気清浄機のデメリット
例えば「Dyson Purifier Hot+Cool Formaldehyde (HP09)」のような多機能モデルは、扇風機やヒーター機能が付いている分、空気清浄機能のみの製品よりも価格が高くなります。
特に寝室で使う場合や静かな環境を好む方にとっては、少し気になるかもしれません。
ダイソンの空気清浄機は多機能で優れている点が多い一方で、いくつかデメリットと感じられる部分もあります。
まず、一番よく聞かれるのが価格についてです。
他のメーカーの空気清浄機と比較すると、ダイソン製品は高価なモデルが多い傾向にあります。
例えば、「Dyson Purifier Hot+Cool Formaldehyde (HP09)」のような多機能モデルは、扇風機やヒーター機能が付いている分、空気清浄機能のみの製品よりも価格が高くなりますね。
この多機能性をどう捉えるかが、満足度を分けるポイントになりそうです。
次に、運転音に関するご意見です。
静音性はかなり高いレベルにあると思いますが、風量を最大にすると、それなりに風の音がします。特に、寝室で使う場合や静かな環境を好む方にとっては、少し気になるかもしれません。
オートモードで使えば、空気の汚れ具合に応じて自動で風量を調整してくれるので、普段は静かに運転してくれますよ。
そして、本体サイズが少し大きいと感じる方もいらっしゃるようです。
特徴的なデザインなので、お部屋のインテリアに合わないと感じることもあるかもしれませんね。
購入前には、設置スペースの確保と、お部屋の雰囲気に合うかどうかをしっかりイメージしておくことをおすすめします。
VOCが下がらないセンサー故障の噂
「VOCの数値がなかなか下がらないけど、センサーが故障してる?」というご相談も、時々いただきます。
VOCとは、建材や家具などから発生する揮発性有機化合物のことで、ダイソンの空気清浄機はこれを検知して知らせてくれます。この数値が下がらないと不安になりますよね。
多くの場合、これはセンサーの故障ではありません。
例えば、新しい家具を購入したり、お部屋でスプレー類を使用したり、調理をしたりすると、VOCは一時的に上昇します。
また、窓を開けて換気した際に、外から汚染物質が入ってきて数値が上がることもあります。
ダイソンのセンサーは非常に敏感なので、私たちの生活の中で発生する微量なVOCにもしっかり反応している証拠なんです。
もし数値がずっと高いままで気になる場合は、一度窓を閉め切って、最大風量で長時間運転させてみてください。
それでも数値に変化が見られない、または明らかにおかしいと感じる場合は、センサーのお手入れで改善することがあります。
センサー部分にホコリが溜まっていると、正しく検知できなくなることがあるため、柔らかい布で優しく拭いてあげると良いですよ。
それでも改善しない場合は、サポートセンターに相談してみるのが一番確実だと思います。
気になるフィルター交換の頻度と価格
フィルターは空気清浄機の心臓部とも言えるパーツなので、交換の頻度や価格は気になりますよね。
ダイソンの空気清浄機は、フィルター交換の時期を本体のディスプレイやアプリで自動的にお知らせしてくれます。
公式の情報によれば、1日12時間使用した場合、フィルターの寿命は約1年とされています。
もちろん、お部屋の空気の汚れ具合や使用時間によって、この期間は前後します。ペットを飼っているご家庭や、交通量の多い道路沿いのお部屋などでは、交換時期が早まる可能性がありますね。
そして、気になる交換用フィルターの価格ですが、これはモデルによって異なります。
最新の「Dyson Purifier」シリーズに対応する一体型フィルターの場合、公式サイトでの販売価格は1万円前後です。年に一度の交換と考えると、月々800円程度のランニングコストがかかる計算になります。
これを高いと感じるか、妥当と感じるかは人それぞれだと思います。
ただ、ダイソンのフィルターは、微細な粒子を捕らえるHEPAフィルターと、有害なガスやニオイを除去する活性炭フィルターが一体になっている高性能なものです。この性能を維持するためには、定期的な交換が不可欠なんです。
互換品の安価なフィルターも市場にはありますが、純正品と同じ性能が保証されているわけではないので、私はお客様にはいつも純正フィルターの使用をおすすめしています。
電気代が高いって本当?
「ダイソンの空気清浄機って、ヒーターも付いてるし電気代が高いんじゃない?」というイメージをお持ちの方は少なくないようです。
実際のところどうなのでしょうか?
まず、空気清浄機能だけを使った場合の電気代です。
公式サイトの情報を参考にすると、「Dyson Purifier」シリーズを空気清浄モードで最も弱い風量で運転した場合、消費電力は非常に小さいです。
仮に24時間つけっぱなしにしたとしても、1ヶ月の電気代は数百円程度に収まることが多いでしょう。
オートモードで運転すれば、空気の状態に合わせて賢く運転してくれるので、無駄な電力消費を抑えることができます。
一方で、温風モード(ヒーター機能)を使うと、消費電力は大きくなります。
これはダイソンに限らず、電気で熱を発生させる暖房器具全般に言えることです。温風モードを長時間、最大設定で使い続けると、電気代は確かに高くなります。
ただ、ダイソンのヒーターは、部屋全体を素早く暖めるパワフルさが魅力です。
エアコンと併用して、部屋が暖まるまでの補助として使ったり、足元をピンポイントで暖めたりするような使い方をすれば、電気代を抑えながら快適に過ごせると思います。
冷風モード(扇風機機能)は、ヒーター機能に比べて消費電力は格段に少ないので、夏場は比較的安心して使えますね。
後悔しない!ダイソン空気清浄機の良い評判と口コミ

さて、ここまでは少しネガティブな口コミや評判に焦点を当ててきましたが、もちろん、ダイソンの空気清浄機には素晴らしい点がたくさんあります。
実際に購入されたお客様からは、「買ってよかった!」という嬉しい声をいただくことの方がずっと多いんですよ。
ここでは、後悔しないために知っておきたい、ダイソン空気清浄機の良い評判や口コミをご紹介しますね。
花粉やウイルスにどんな効果がある?
「花粉の季節が本当に楽になった!」というお話は、春先になるとお客様から一番よく聞く嬉しい口コミです。
ダイソンの空気清浄機は、高性能なフィルターが特徴です。
メーカーによると、HEPAフィルターが、ウイルスを含む0.1マイクロメートルまでの微細な粒子を99.95%捕集するとされています。
花粉の大きさは粒子がもっと大きいので、フィルターでしっかりとキャッチしてくれるんですね。
お部屋に入り込んだ花粉を効果的に除去してくれるので、つらい季節を快適に過ごす手助けになると思います。
また、ウイルス対策として関心をお持ちの方も多いです。
先ほどもお伝えしたように、フィルターの性能自体は非常に高いものがあります。
さらに、ダイソンの空気清浄機は、パワフルな風でお部屋全体の空気を循環させながら清浄するのが得意です。
これにより、お部屋の隅々に溜まりがちな汚れた空気を吸い込み、きれいな空気を送り届けることができます。
特定のモデルには、有害なホルムアルデヒドを分解する機能も搭載されているため、よりクリーンな空気環境を求める方には嬉しいポイントではないでしょうか。
あくまで空気中の浮遊物を対象とするものですが、お部屋の空気をきれいに保つという点で、多くの方がその効果を実感されています。
扇風機やヒーター機能の口コミ
ダイソンの空気清浄機の大きな特徴は、なんと言っても1台で3役をこなしてくれるところですよね。
この扇風機やヒーター機能についても、良い口コミをたくさんいただきます。
夏場は、「羽根がないから子供がいても安心だし、お手入れが楽!」という声が非常に多いです。
一般的な扇風機のように、ホコリがたまった羽根を掃除する手間がないのは、結構嬉しいポイントですよね。風もパワフルで、サーキュレーターとしてお部屋の空気を循環させるのにも役立ちます。
冬場は、「朝起きてすぐ部屋が暖まるのが良い」というヒーター機能の評判をよく聞きます。
コンパクトなのにパワフルで、エアコンのように部屋全体が乾燥しすぎない感じが良い、とおっしゃるお客様もいらっしゃいますね。
特に、脱衣所やキッチンなど、短時間だけ暖めたい場所でのスポット暖房としても非常に便利だと思います。
一年中、季節ごとに片付ける必要がなく、出しっぱなしにしておけるという点をメリットに感じる方は本当に多いです。
それぞれの専用機を揃えるよりも、省スペースで済むというのも、日本の住宅事情には合っているのかもしれませんね。
空気清浄機だけで使える?
「夏も冬も使わない時期は、空気清浄機だけの機能で使えますか?」というご質問もよく受けます。
もちろん、答えは「はい」です。
ダイソンの空気清浄ファンヒーターは、温風や冷風を送らずに、空気清浄機能だけで運転することが可能です。本体のディスプレイやリモコン、またはスマートフォンのアプリから簡単に設定できます。
特に便利なのが「ディフューズドモード」という機能です。
これは、本体の正面から風を送らずに、後方から穏やかな風を排出しながら空気を清浄するモードなんです。
冬場にヒーターは使いたくないけど、空気はきれいにしたい、という時に正面から冷たい風が来ると寒いですよね。このモードを使えば、風当たりを気にすることなく、一年中快適に空気清浄機として使い続けることができます。
この機能は、ダイソンならではのきめ細やかな配慮だと感じますし、お客様からの評判も非常に良いポイントの一つです。
季節を問わず、24時間365日、お部屋の空気を見守ってくれる存在として、空気清浄機能だけでも十分に活躍してくれますよ。
ダイソンの空気清浄機は何年使える?
家電製品を購入するとき、どのくらい長く使えるのかはとても重要なポイントですよね。ダイソンの空気清浄機も例外ではありません。
まず、メーカーの保証期間は、購入から2年間です(公式サイトでの購入や製品登録が必要です)。この期間内に通常の使用で故障した場合は、無償で修理や交換をしてもらえます。
では、保証期間が過ぎた後はどのくらい使えるのでしょうか?
これは、使い方や環境によって大きく変わるため、一概に「何年です」と断言することは難しいのが正直なところです。
ただ、ダイソンはモーターの技術に定評のあるメーカーですし、製品の作りもしっかりしています。定期的なフィルター交換など、適切なメンテナンスを続けていれば、5年以上、長い方だとそれ以上使われているというお話もお客様から聞きます。
家電製品全般に言えることですが、モーターや電子部品には寿命があります。
一般的に、家電製品の補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後6〜8年程度が目安とされています。この期間を過ぎると、故障しても修理部品がなくて対応できない可能性がありますね。
一つの目安として、5年から10年くらいを想定しておくと良いのではないでしょうか。
【結論】おすすめできる人とできない人
ここまで、ダイソンの空気清浄機に関する様々な評判や口コミを見てきました。
良い点もあれば、少し気になる点もありましたね。
これらを踏まえて、最後に私が思う「ダイソンの空気清浄機をおすすめできる人」と「そうでないかもしれない人」をまとめてみたいと思います。
- 空気清浄機、扇風機、ヒーターの機能を1台にまとめたい方
- デザイン性を重視し、インテリアに合う家電を探している方
- 花粉やハウスダストなど、微細な粒子をしっかり除去したい方
- お手入れの手間をできるだけ省きたい方
- 初期費用は高くても、多機能で長く使える製品を求めている方
- 空気清浄機能さえあれば十分で、他の機能は不要な方
- できるだけ購入費用を抑えたい方
- 運転音が少しでも気になる、非常に静かな環境を求める方
- フィルター交換などのランニングコストをかけたくない方
結局のところ、ダイソンの空気清浄機が提供する多機能性やデザインに、価格分の価値を見出せるかどうかが一番のポイントになると思います。
総括:ダイソン空気清浄機の評判・口コミと後悔しない選び方
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。