ダイソン掃除機のフィルターを掃除したのに、まだ何かおかしいと感じたことはありませんか?
せっかく時間をかけてお手入れしたのに、吸引力が戻らなかったり、嫌な臭いが残っていたり、交換サインが消えなかったりすると、本当に困ってしまいますよね。
実は、多くの方が経験しているこの問題には、意外と知られていない原因や解決方法があるんです。フィルターの正しい洗い方から、互換品を使う際の注意点、そして掃除しないとどうなるかまで、知っておきたい情報ですよね。
また、洗剤を使ってもいいのか迷ったり、フィルターの寿命がどのくらいなのか分からなかったりと、疑問は尽きないものです。
この記事では、ダイソン掃除機フィルター掃除したのに問題が続く場合の具体的な対処法と、今後同じトラブルを避けるための予防策について、家電量販店での経験も交えながら分かりやすく解説します。
ダイソン掃除機フィルター掃除したのに表示が消えない時の対処法

フィルターをきちんと掃除したはずなのに、なぜか問題が解決しないことってありますよね。
実は、フィルター掃除だけでは対処できない原因が隠れていることも多いんです。ここでは、そんな時に試してほしい具体的な解決方法をご紹介していきます。
フィルターの寿命はどのくらい?交換時期の目安
ダイソン掃除機のフィルターは、適切にお手入れをしていても永久に使えるものではありません。一般的な交換時期の目安は1年から2年程度となっています。
使用頻度や環境によって寿命は変わってきますが、月1回のフィルター洗浄を行っていても、徐々に素材が劣化していくんですね。特にダイソンの空気清浄機能付きモデルでは、約4382時間(1日12時間使用で約1年)で交換サインが表示される仕組みになっています。
フィルターの交換時期を見極めるポイントは、洗浄しても臭いや汚れが完全に取れない状態が続くこと、表示ランプが消えないこと、そして吸引力の低下が改善されないことです。これらの症状が現れたら、フィルター自体の寿命が来ている可能性が高いと考えられます。
また、モデルによってフィルターの構造が異なることも知っておきたいポイントです。V6からV8シリーズではポストモーターフィルターとプレモーターフィルターの2つが搭載されており、V10以降は一体型フィルターに変更されています。それぞれ洗浄方法や交換方法が違うため、お使いのモデルに応じた適切なメンテナンスが大切になってきます。
交換後は必ずリセット操作を行うことで、新しいフィルターの使用時間がカウントされるようになりますよ。
フィルター掃除しないとどうなる?
フィルターの掃除を怠ると、様々なトラブルが発生してしまいます。
まず最も分かりやすい症状として、吸引力の著しい低下が挙げられるでしょう。
フィルターが目詰まりを起こすと、空気の流れが阻害されてしまい、本来の性能を発揮できなくなります。ゴミやホコリをしっかり吸い取れなくなるだけでなく、排気から嫌な臭いが発生することもあるんです。
さらに深刻な問題として、モーターへの負担増加があります。
フィルターが詰まった状態で使い続けると、モーターが過度に働かなければならず、異常加熱を起こす可能性が高まります。これが続くと、最悪の場合モーター自体が故障してしまうことも考えられます。
排気の臭いについても触れておきましょう。
フィルターに蓄積された汚れや湿気が原因で、雑菌やカビが繁殖し、不快な臭いの元となってしまいます。特に湿度の高い環境では、この問題が顕著に現れやすくなります。
もう一つ気をつけたいのが、保証の問題です。
適切なメンテナンスを怠ったことが原因で故障が発生した場合、メーカー保証の対象外となる可能性があります。せっかくの高性能な掃除機も、日頃のお手入れを怠ると本来の寿命よりも早く故障してしまうかもしれません。
これらの問題を避けるためにも、定期的なフィルター掃除は欠かせないお手入れと言えるでしょう。
掃除したのに臭いが取れない原因と解決策

フィルターをしっかり洗ったはずなのに臭いが残ってしまう場合、いくつかの原因が考えられます。
最も多い原因は、フィルターや本体内部に残った汚れや湿気です。
水洗いだけでは除去しきれない汚れが蓄積されている場合があります。
特に長期間お手入れをサボってしまった場合や、ペットの毛やタバコの臭いが強く付着している場合は、通常の水洗いだけでは限界があるんですね。
このような場合の解決策として、重曹を使ったつけ置き洗いが効果的です。
ぬるま湯に重曹を溶かして、フィルターを数時間つけ置きしてから丁寧に水で洗い流すことで、頑固な汚れや臭いを除去できることがあります。
乾燥不足も臭いの大きな原因となります。
フィルターが完全に乾ききっていない状態で本体に取り付けてしまうと、湿気が残ってカビや雑菌の温床となってしまいます。最低でも24時間、理想的には48時間しっかりと乾燥させることが大切です。
また、フィルターだけでなく本体側のチェックも忘れてはいけません。
ダストカップや本体内部にホコリやゴミが残っていると、そこから臭いが発生することもあります。フィルター掃除と合わせて、本体全体の清掃も行ってみてください。
それでも臭いが取れない場合は、フィルター自体の劣化が進んでいる可能性があります。
素材そのものに臭いが染み付いてしまっている状態では、どんなに洗浄しても完全に除去することは困難になってしまいます。
掃除したのに交換サイン消えない時のチェックポイント
フィルターを掃除したにも関わらず交換サインが消えない場合、まず確認したいのがフィルターの装着状態です。
正しい位置にしっかりと取り付けられていないと、センサーが適切に認識してくれません。
特に注意したいのが、フィルターの完全な乾燥です。
少しでも湿気が残っている状態では、センサーが正常に作動しないことがあります。見た目には乾いているように見えても、内部に水分が残っていることもあるため、十分な乾燥時間を確保することが重要になってきます。
モデルによっては、フィルター掃除後に手動でリセット操作が必要な場合があります。
リモコンの特定のボタンを長押しすることで、交換サインをリセットできることもあるんです。お使いのモデルの取扱説明書を確認して、適切なリセット方法を試してみてください。
それでも表示が消えない場合は、本体内部のセンサーや基板に不具合が生じている可能性も考えられます。この場合は個人での対処が困難になるため、公式サポートに相談することをおすすめします。
また、使用しているフィルターが純正品以外の場合、センサーが正しく認識しないことがあります。互換品を使用している場合は、この点も確認してみる価値があるでしょう。
フィルター自体の劣化が進んでいる場合も、いくら洗浄してもセンサーが交換の必要性を感知し続けることがあります。先ほどもお伝えしたように、フィルターには寿命があるため、交換時期が来ている可能性も検討してみてください。
洗剤はOK?フィルターの正しい洗い方

ダイソンのフィルター洗浄では、洗剤の使用は推奨されていません。
公式では、必ず水またはぬるま湯のみでの洗浄を指定しています。
中性洗剤や漂白剤などの化学物質は、フィルター素材を傷める可能性があるんですね。また洗剤の成分がフィルターに残ってしまうと、使用時に化学物質が空気中に放出される恐れもあります。
正しい洗い方は、まずフィルターを本体から取り外し、ぬるま湯でしっかりと水を通すことです。汚れがひどい場合は、水の中で軽く振り洗いをして、内部に蓄積された汚れを押し出すようにします。
洗浄時に注意したいのが、強く絞らないことです。
フィルター素材は意外にデリケートで、強い力を加えると破損してしまう可能性があります。水分を切る際は、軽く押さえるようにして余分な水を切る程度に留めてください。
どうしても汚れが取れない場合は、先ほど触れた重曹を使ったつけ置き洗いを試してみるのも一つの方法です。ただし、この場合も最終的には十分に水で洗い流して、重曹の成分が残らないよう注意が必要になってきます。
洗浄後の乾燥についても重要なポイントがあります。
直射日光は避けて、風通しの良い場所で自然乾燥させることが基本です。ドライヤーなどの熱風も、フィルター素材を傷める原因となるため使用は控えましょう。
フィルター乾かし方のコツと最適な環境
フィルターの乾燥は、掃除と同じくらい重要な工程です。適切な乾燥ができていないと、様々なトラブルの原因となってしまいます。
まず基本となるのが、直射日光を避けることです。
強い紫外線はフィルター素材を劣化させる可能性があるため、日陰で乾燥させるようにしてください。室内の窓際であっても、直接日光が当たる場所は避けた方が安全です。
最適な乾燥環境は、風通しの良い場所での自然乾燥になります。エアコンの風や扇風機、サーキュレーターなどを活用して空気の流れを作ることで、乾燥時間を短縮できますよ。
乾燥時間については、最低でも24時間、できれば48時間程度確保することが理想的です。季節や湿度によっても変わってきますが、完全に乾ききるまで待つことが大切になってきます。
乾燥状態を確認する際は、見た目だけでなく重さもチェックしてみてください。
濡れた状態と比べて明らかに軽くなっていれば、十分に乾燥できていると判断できます。また、フィルターの奥の方まで手を入れて、湿気を感じないかも確認してみましょう。
冬場や梅雨時期など、湿度が高い時期は特に注意が必要です。このような時期は乾燥に時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールで掃除を行うことをおすすめします。
乾燥不十分のまま取り付けてしまうと、カビの発生や臭いの原因となるだけでなく、センサーエラーを引き起こすこともあります。急いでいても、しっかりと乾燥させてから使用するようにしてくださいね。
ダイソン掃除機フィルター掃除したのにトラブルが続く時の解決策

フィルター掃除をしても改善されない場合、別のアプローチが必要かもしれません。
掃除の頻度や方法を見直したり、本体内部の状態をチェックしたりすることで、根本的な解決につながることがあります。こちらでは、より踏み込んだ対処法について詳しく解説していきますね。
フィルター掃除の頻度は?
適切なフィルター掃除の頻度は、使用環境によって大きく異なります。
標準的な使用環境では、月1回の掃除が推奨されています。
ただし、ペットを飼っているご家庭では、毛やフケなどがフィルターに蓄積しやすいため、2週間に1回程度の頻度で掃除することが理想的です。また、花粉の時期や大掃除の後など、普段よりもホコリが多い環境で使用した場合は、通常よりも早めの掃除を心がけてください。
使用頻度も重要な判断要素になります。
毎日のように掃除機を使う場合と、週に数回程度の使用ではフィルターの汚れ具合が大きく変わってきます。使用量に応じて掃除頻度も調整していくことが大切です。
フィルター掃除のタイミングを見極めるサインとして、吸引力の低下や排気の臭いの変化があります。これらの症状が現れたら、通常の掃除サイクルよりも早めにお手入れを行うことをおすすめします。
忙しい日常の中では、つい掃除を後回しにしてしまいがちですが、定期的なメンテナンスが結果的に掃除機の寿命を延ばし、常に最適な性能を維持することにつながります。
カレンダーに掃除日をマークしておいたり、スマートフォンのリマインダー機能を活用したりして、定期的なお手入れを習慣化してみてはいかがでしょうか。
互換品は大丈夫?純正品との違いと注意点

フィルターの交換を考える際、純正品と互換品のどちらを選ぶかで悩む方も多いのではないでしょうか。それぞれにメリットとデメリットがあるため、しっかりと理解した上で選択することが重要です。
純正品の最大のメリットは、ダイソン公式が品質を保証している点です。
吸引力、耐久性、本体への適合性について、厳格な基準をクリアしているため、安心して使用できます。また、万が一の故障時も、メーカー保証の対象となることが多いんですね。
一方、互換品は価格面でのメリットがあります。
純正品と比べて手頃な価格で購入できるため、コストを抑えたい場合には魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ただし、互換品にはいくつかのリスクがあることも知っておく必要があります。
フィルター素材や構造が純正品と異なる場合があり、吸引力の低下や寿命の短縮が起こる可能性があります。
さらに重要なのが、互換品を使用して本体が故障した場合、メーカー保証の対象外となるケースが多いことです。修理費用が高額になってしまう可能性もあるため、この点はしっかりと考慮してください。
私も家電量販店で働いているので、お客様からこの質問をよく受けますが、フィルター警告表示が正常に作動しなかったり、装着不良が発生したりするトラブルも互換品では起こりやすいと感じています。
安全性と性能を最優先に考えるなら、純正品の使用をおすすめします。コストと性能のバランスを考慮して、ご自身の判断で選択してくださいね。
本体内部の詰まりチェックと清掃方法
フィルター掃除だけでは解決しない問題の場合、本体内部の詰まりが原因かもしれません。
ダストカップ、吸引口、サイクロン部分など、様々な箇所でゴミやホコリが蓄積している可能性があります。
まず確認したいのがダストカップです。
一見きれいに見えても、細かいホコリが底部や側面に付着していることがあります。取り外し可能な部品は全て分解して、隅々まで確認してみてください。
吸引口やノズル部分も重要なチェックポイントです。
髪の毛やペットの毛、糸くずなどが絡まって、空気の流れを阻害していることがよくあります。これらの詰まりは、吸引力低下の直接的な原因となってしまいます。
サイクロン部分の清掃では、特に注意が必要です。
この部分は掃除機の心臓部とも言える重要な箇所で、細かいホコリが蓄積しやすい構造になっています。乾いた布やブラシを使って、丁寧に汚れを除去してください。
清掃作業では、エアダスターを活用するのも効果的な方法です。
手の届きにくい細かい部分の汚れも、圧縮空気で吹き飛ばすことができます。ただし、強すぎる風圧は部品を傷める可能性があるため、適度な距離を保って使用しましょう。
水洗いについては、必ず取扱説明書で確認してください。
モデルによって水洗い可能な部品が異なるため、間違った方法で清掃すると故障の原因となってしまいます。
全体的な清掃を行っても改善しない場合は、フィルターや本体内部の部品に故障が生じている可能性も考えられます。
修理が必要なケースと専門店への相談タイミング
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掃除しても表示エラーが消えない
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吸引力が全く戻らない
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異常音や発熱が続く
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ダイソン公式サポートに連絡を最優先
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保証書と購入レシートを用意
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無償修理・部品交換の可能性
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互換品の使用
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自力での無理な修理
これまでご紹介した方法を試しても問題が解決しない場合、専門的な修理が必要かもしれません。個人での対処が困難なケースを見極めることが大切です。
まず明らかに修理が必要と判断できるのが、フィルターや本体内部を掃除しても表示が消えない、吸引力が全く戻らない、異常音や発熱が収まらない場合です。これらの症状は、基板やセンサー、モーターなどの内部部品の故障を示している可能性が高いんですね。
特に異常音については注意が必要です。
通常とは明らかに違う音がする場合、モーターやファンに深刻な問題が発生している恐れがあります。そのまま使い続けると、さらなる故障を引き起こす可能性もあるため、早めの相談をおすすめします。
保証期間内であれば、まずはダイソンの公式サポートに連絡することが最優先です。無償での修理や部品交換を受けられる可能性があります。保証書や購入時のレシートは必ず手元に用意しておいてください。
一方で注意したいのが、互換品を使用していたり、自力で無理な修理を試みたりした場合です。これらのケースでは保証対象外となるリスクが高く、修理費用が自己負担となってしまうことがあります。
専門店への相談を検討する際は、修理費用と新品購入費用を比較検討することも重要です。古いモデルの場合、修理費用が新品価格に近くなることもあるため、総合的な判断が必要になってきます。
トラブルが発生した際は、まず基本的なメンテナンスを試し、それでも改善しない場合は早めに専門家に相談する。この流れを覚えておくと、無駄な時間や費用を避けることができますよ。
総括:ダイソン掃除機フィルター掃除したのにトラブルが続く
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。