犬のいるご家庭でロボット掃除機の導入を考えると、やっぱりルンバが気になりますよね。私も家電量販店で働いているので、その便利さはよく知っています。
でも、「犬の毛までは吸わないんじゃない?」「ブラシに毛が絡まるって聞くし…」なんて不安の声もよく耳にするんです。特に心配なのが、愛犬がルンバに吠える、怖がるなどのストレスを感じてしまわないかという点ですよね。
最悪のケースだと、留守中に愛犬のうんちを巻き込む大惨事や、思わぬ事故につながる可能性もゼロではありません。逆に、ルンバに犬が乗るなんて微笑ましい光景を期待する方もいるかもしれませんね。
では、どうすれば愛犬をルンバに慣らすことができるのでしょうか?
最近のモデルは賢いペット機能が搭載されていたり、万が一のためのルンバのペット保証があったりと、ペットオーナーに嬉しい進化を遂げているんです。
この記事では、犬の毛対策に強いおすすめ機種から、皆さんが気になる様々な疑問まで、犬とルンバが快適に暮らすための情報を詳しく解説していきますね。
犬とルンバの暮らしは悲劇?注意点を解説

- ルンバに吠える愛犬への対処法
- 怖がる愛犬のストレスを減らすには?
- 犬の毛を吸わないって本当?
- ブラシに犬の毛が絡まる問題
- まさか!犬がルンバに乗るって本当?
- 最悪の事故!犬のうんこやフン問題
「犬とルンバの生活って、便利だけどちょっと怖い…」そう感じている方も多いのではないでしょうか。ワンちゃんがいるご家庭ならではの悩みやトラブルは、実際にいくつか報告されています。
ここでは、まず皆さんが一番心配されているであろう注意点やデメリットについて、一つひとつ詳しく見ていきたいと思います。事前に知っておくことで、多くの「悲劇」は避けられますからね。
ルンバに吠える愛犬への対処法
家にやってきたルンバを見て、ワンちゃんがワンワン!と警戒して吠えるのは、実はよくあることなんです。
犬からすれば、得体の知れない物体が急に動き出すわけですから、怖かったり縄張りを守ろうとしたりするのは自然な反応なんですね。
こういう場合、無理にやめさせようと叱るのは逆効果になることもあります。
まずは、ルンバが「敵ではない」と教えてあげることが大切です。
最初はルンバの電源を入れずに、部屋に置いたままの状態に慣れさせることから始めましょう。ルンバの近くでおやつをあげたり、飼い主さんがルンバを優しく撫でて「これは大丈夫なものだよ」と見せてあげたりするのも良い方法だと思います。
少し慣れてきたら、ワンちゃんがいる部屋とは別の部屋で動かしてみて、遠くから聞こえる音に慣れさせます。そして、同じ部屋で動かすときも、最初は短い時間からスタートです。
ルンバが動いている間は、おもちゃで遊んであげて気を紛らわせるなど、ポジティブな経験と結びつけてあげるのがコツですね。
それでも吠え続けてしまう場合は、ワンちゃんが「自分より下位の存在だ」と認識すると落ち着くことがある、という話もお客様から聞いたことがあります。
飼い主さんが愛犬の前でルンバを叱るフリをしてみせる、というのも一つの手かもしれません。
時間をかけて少しずつ、「動く家電」として受け入れてもらえるようにサポートしてあげましょう。
怖がる愛犬のストレスを減らすには?
吠えるまではいかなくても、物陰に隠れてしまったり、ブルブル震えてしまったりと、ルンバを怖がるワンちゃんも少なくありません。これは大きなストレスになっている可能性があるので、しっかりケアしてあげたいですよね。
一番大切なのは、ワンちゃんに「安全な逃げ場所」を確保してあげることです。
例えば、クレートやサークル、お気に入りのベッドなどを「避難場所」として用意してあげましょう。ルンバを稼働させるときは、その場所にはルンバが近づかないように設定してあげると、ワンちゃんも安心できると思います。
マッピング機能があるルンバなら、アプリから進入禁止エリアを設定できるのでとても便利ですよ。物理的に入れないように、ゲートなどで仕切ってあげるのも良いですね。
そして、ワンちゃんのストレスサインを見逃さないでください。
食欲がなくなったり、下痢をしたり、普段と違う行動が見られたりした場合は、ルンバの使用を一度中断して様子を見てあげることが重要です。
また、ルンバを動かす時間を工夫するのも有効な方法です。
例えば、お散歩でワンちゃんが家にいない時間帯に掃除を済ませてしまうのが一番ストレスフリーかもしれません。
家にいるときに動かす場合でも、ワンちゃんが寝ている時間を避けるなど、活動サイクルに合わせてあげる配慮が大切になってきます。
最初は怖がっていても、毎日見ているうちに「自分に危害を加えるものではない」と学習して、だんだん平気になる子も多いんです。焦らずワンちゃんのペースに合わせてあげることが、ストレスを減らす一番の近道だと思います。
犬の毛を吸わないって本当?
「ルンバは犬の毛を吸わないって聞いたけど、本当?」
これは、私もお客様から本当によく聞かれる質問の一つです。
結論から言うと、そんなことはありません。
ルンバは犬の毛もしっかり吸い取ってくれますよ。
ただ、なぜ「吸わない」という噂が立つのかというと、いくつかの理由が考えられます。
一つは、古いモデルや吸引力の弱いモデルを使っているケースです。
特に毛足の長いカーペットなどに絡みついた毛は、ある程度の吸引力がないと取りきれないことがあるんですね。
もう一つは、ルンバの性能を最大限に引き出せていない可能性です。
例えば、ダスト容器が満杯になっていたり、フィルターが目詰まりしていたりすると、吸引力はガクンと落ちてしまいます。犬の毛は想像以上にたくさん抜けるので、こまめなメンテナンスがとても重要になるんです。
特に換毛期はすごいですよね!
「え、こんなに!?」って驚くくらいダスト容器がすぐにいっぱいになります。自動ゴミ収集機能付きのモデルだと、その手間が省けるので本当に楽ですよ。
最近の上位モデルのルンバは、吸引力が格段にアップしています。スタンダードモデルの10倍、中には40倍というパワフルな機種もあって、カーペットの奥に入り込んだ頑固な抜け毛までグイグイ吸い込んでくれます。
もし「吸わない」と感じたら、まずは使っているルンバの機種と、ダスト容器やフィルターの状態をチェックしてみてください。それでも改善しない場合は、お部屋の環境に合った、よりパワフルなモデルへの買い替えを検討してみるのも良いかもしれませんね。
ブラシに犬の毛が絡まる問題
吸引力と並んで、これもよくご相談いただくお悩みです。
「ブラシに犬の毛がびっしり絡まって、掃除するのが大変!」という経験、ありませんか?
特に長毛種のワンちゃんがいるご家庭では、切実な問題ですよね。
従来の毛のブラシだと、どうしても髪の毛やペットの毛が巻き付いてしまいがちでした。これを放置すると、ブラシの回転が妨げられて清掃能力が落ちるだけでなく、故障の原因にもなりかねません。
ですが安心してください。
この問題も、最近のルンバはしっかり対策してくれているんです。
ゴム製デュアルアクションブラシが解決策
最近の多くのルンバに搭載されているのが、「ゴム製デュアルアクションブラシ」です。

これは、毛のブラシではなく、2本のゴム製のブラシが逆回転しながらゴミを浮き上がらせてかきこむ仕組みになっています。
このゴム製ブラシの嬉しいポイントは、髪の毛やペットの毛が非常に絡まりにくいことなんです。ツルツルした素材なので毛が巻き付きにくく、もし多少絡まっても、毛のブラシのようには固くならず、簡単にお手入れできます。
お手入れも簡単で、ブラシの両端を外して、中に溜まった毛をスッと取り除くだけ。この手軽さは、ペットのいるご家庭にとって本当に大きなメリットだと思います。
もし、今お使いのルンバのブラシに毛が絡まって困っているなら、次に選ぶときはぜひこの「ゴム製デュアルアクションブラシ」を搭載したモデルを検討してみてください。お手入れの手間が格段に減って、ルンバとの生活がもっと快適になりますよ。
まさか!犬がルンバに乗るって本当?
インターネットで時々見かける、ワンちゃんや猫ちゃんがルンバに乗って優雅に移動している動画、とても可愛いですよね。
「うちの子もやってくれるかな?」なんて期待してしまう方もいるかもしれません。
実際にルンバに犬が乗ることはあるのかというと、可能性はゼロではありません。
特に、好奇心旺盛な子や、最初は怖がっていたけれど慣れてきて「動く乗り物」として認識した子などが乗ることがあるようです。
ただ、これはどちらかというと稀なケースだと思っておいた方が良いかもしれません。
多くのワンちゃんは、乗るよりも匂いを嗅いだり、前足でちょっかいを出したり、あるいは全くの無関心だったりすることの方が多いですね。
ルンバに乗ることの注意点
もしワンちゃんがルンバに乗るのが好きになったとしても、注意してほしい点があります。
ルンバは本来、物を乗せて走るようには設計されていません。特に大型のワンちゃんが乗り続けると、モーターやバッテリーに負担がかかり、故障や寿命を縮める原因になる可能性があります。
また、走行中にバランスを崩してワンちゃんが落ちてしまい、ケガをする危険性も考えられます。可愛い姿ではありますが、安全のためには、あまり長時間乗せたままにしておくのは避けた方が賢明かもしれませんね。
ワンちゃんがルンバをどんな風に受け入れるかは、その子の性格次第。乗ってくれるかどうかは、お家に迎えてみてからのお楽しみ、というくらいに考えておくのが良さそうです。
最悪の事故!犬のうんこやフン問題
これはもう、考えただけでもゾッとしてしまう、犬を飼っているご家庭でのルンバ最大の悲劇と言っても過言ではないかもしれません。
そう、愛犬のうんこやフンをルンバが塗り広げてしまう事故です。
飼い主さんの留守中に、トイレを失敗してしまったワンちゃんのフンを、スケジュール設定で動き出したルンバが検知できずにそのまま走行…。家に帰ってきたら、床中が大変なことになっていた、という悪夢のような話は、残念ながら実際に起こっています。
こうなってしまうと、床を掃除するだけでは済みません。ルンバ本体のブラシや車輪、内部にまでフンが入り込んでしまい、掃除も修理も非常に困難になります。臭いもなかなか取れず、ルンバ自体を買い替えなければならなくなるケースも少なくないんです。
考えただけでも恐ろしいですよね…。
このトラブルを防ぐために、以前は「ワンちゃんがいるときは、留守中のスケジュール設定は使わないでください」とご案内するしかありませんでした。
しかし、この最悪の事態を防ぐために、アイロボット社はついに画期的な機能を開発してくれました。それが、障害物回避機能です。
前面カメラで障害物を認識・回避
「ルンバ j7」シリーズ以降の上位モデルには、本体の前面にカメラが搭載されています。
このカメラとAIによる物体認識技術によって、床にあるコードやスリッパ、そしてペットの排泄物(固形のフン)などをリアルタイムで認識し、賢く避けて掃除してくれるようになったんです。
この機能があれば、万が一ワンちゃんがトイレを失敗してしまっても、ルンバがそれに突っ込んで大惨事を引き起こすリスクを大幅に減らすことができます。これは、ペットのいるご家庭にとって、まさに救世主とも言える機能じゃないでしょうか。
犬とルンバが快適に共存するためのコツ

- ルンバに慣らすにはどうしたらいい?
- 最新ルンバのペット機能がすごい!
- 安心!ルンバのペット保証とは?
- 犬の毛対策におすすめ機種はこれ!
さて、ここまで犬のいるご家庭でルンバを使う際の注意点についてお話ししてきました。
少し不安にさせてしまったかもしれませんが、大丈夫です。ポイントさえ押さえれば、犬とルンバは最高のパートナーになれるんです。
ここからは、ワンちゃんとルンバが仲良く、そして快適に暮らすための具体的なコツや便利な機能についてご紹介していきますね。
ルンバに慣らすにはどうしたらいい?
先ほどもお話ししたように、ワンちゃんがルンバに慣れるためには、少し時間と工夫が必要です。
「ルンバは怖くない、楽しいもの」というイメージをゆっくり作ってあげることが大切です。
大切なのは、ルンバの存在をポジティブな出来事と関連付けることです。ルンバを動かす前におやつをあげたり、掃除が終わったらたくさん遊んであげたり。
「ルンバが動き出す=楽しい時間の始まり」とワンちゃんが学習してくれれば、きっとスムーズに受け入れてくれるはずです。
最新ルンバのペット機能がすごい!
最近のルンバは、ただ掃除をするだけではありません。
特にペットのいるご家庭向けに、「そうそう、これが欲しかった!」と思えるような便利な機能がたくさん搭載されているんです。まさに、犬との共存を考えて作られている、と言ってもいいかもしれません。
ここでは、特に注目したい最新ルンバのすごいペット機能をご紹介しますね。
このように、最新のルンバはテクノロジーを駆使して、ペットと人がより快適に、そして安全に暮らせるように進化しているんです。
安心!ルンバのペット保証とは?
「障害物回避機能がついたのはわかったけど、それでも100%ではないでしょう?もし万が一、うちの子のフンを巻き込んでしまったら…」
そう心配される方も、もちろんいらっしゃると思います。
そんなペットオーナーの不安に応えるために、アイロボット社はとても心強い保証を用意してくれています。それが「ペットオーナーあんしん保証(P.O.O.P.)」です。
ペットオーナーあんしん保証(P.O.O.P.)
これは、対象機種のルンバが、万が一犬または猫の固形のフンを回避できずに汚れてしまった場合、保証期間内であれば1回に限り、無償で製品を交換してくれるという画期的な保証制度なんです。(※諸条件あり)
この保証があるということは、それだけアイロボット社が自社の障害物回避機能に自信を持っている、ということの表れでもありますよね。
「もしも」の時のためのセーフティーネットが用意されていると、私たちユーザーも安心してルンバに掃除を任せることができます。
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対象は「犬または猫の固形のフン」のみで、下痢や嘔吐物などは対象外です。
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保証を受けるには、アイロボット公式サイトや認定販売店での購入など、いくつかの条件があります。
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対象機種は「ルンバjシリーズ」などの前面カメラ搭載モデルに限られます。
購入前に、公式サイトで最新の保証内容や条件をしっかり確認しておくことをおすすめします。
この手厚い保証のおかげで、ペットがいるご家庭でも、より気軽に最新のロボット掃除機を導入しやすくなったのではないでしょうか。
犬の毛対策におすすめ機種はこれ!
「いろいろ機能があるのはわかったけど、結局どの機種を選べばいいの?」と思いますよね。
犬の毛対策を一番に考えるなら、①パワフルな吸引力、②毛が絡まりにくいゴム製ブラシ、③自動ゴミ収集機能、この3つが揃っているモデルがおすすめです。
ここでは、私がお客様にもよくおすすめする、犬との暮らしに最適なルンバの代表的なモデルをいくつかご紹介しますね。
モデル名 | 吸引力 | ブラシ | ゴミ収集 | 障害物回避 | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|---|---|
ルンバ コンボ j9+ SD | iシリーズの最大2倍 | ゴム製 | 〇 | 〇 | 吸引も水拭きも全自動!性能に一切妥協したくない方 |
ルンバ j9+ | iシリーズの最大2倍 | ゴム製 | 〇 | 〇 | パワフルな吸引力と賢さを両立させたい方 |
ルンバ s9+ | 600シリーズの40倍 | ゴム製 (幅広) | 〇 | × | 障害物回避より、とにかく最強の吸引力を求める方 |



賢さとパワーを両立!「ルンバ jシリーズ」
やはりペットがいるご家庭に一番おすすめしたいのが、「ルンバ jシリーズ」です。
特に「ルンバ コンボ j9+ SD」や「ルンバ j9+」は、パワフルな吸引力と賢い障害物回避機能を兼ね備えた、まさに理想的なモデルと言えます。
うんち回避機能やペットロック、進入禁止エリア設定など、これまで紹介してきた便利な機能はすべて搭載されています。自動ゴミ収集機能もあるので、抜け毛が多い時期でもゴミ捨ての手間いらず。
吸引と水拭きが一体になったコンボモデルなら、抜け毛だけでなく、床のザラつきや足跡汚れまでスッキリきれいにできますよ。
吸引力最強!「ルンバ s9+」
障害物回避機能はありませんが、吸引力の強さを何よりも重視するなら「ルンバ s9+」も根強い人気があります。
スタンダードモデルのなんと40倍という圧倒的なパワーで、カーペットの奥の毛まで徹底的に吸い尽くしてくれます。独自のD型フォルムで、部屋の隅や壁際のゴミに強いのも特徴です。
床に物を置かないようにしているご家庭や、とにかく抜け毛の量がすごい!という大型犬のいるご家庭には、こちらが向いているかもしれません。
ご家庭の環境やワンちゃんの性格、そしてご予算に合わせて、最適な一台を見つけるのが一番です。もし迷ったら、ぜひお近くの家電量販店で相談してみてくださいね!
総括:犬とルンバが快適に暮らすために
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。