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高圧洗浄機での洗車はダメ?セルフ洗車場やガソリンスタンドの注意点

用途・対象

「高圧洗浄機って、なんだかすごく便利そうだけど、本当に使って大丈夫なのかな…?」

愛車をいつもピカピカに保ちたい、でも洗車って結構な手間と時間がかかりますよね。そんな時、テレビやネットで見る高圧洗浄機のパワフルな洗浄力は、とっても魅力的に映ると思います。

でも、その一方で「高圧洗浄機を使うと、大事な車のコーティングが剥がれる」とか、「逆に傷がつくからダメ!」なんていう、ちょっと怖い噂も耳にしませんか?

特に春先になると悩まされる黄砂汚れ、あれって本当に厄介ですよね。高圧洗浄機ならスッキリ落とせそうだけど、硬い砂でボディを傷つけないか心配になったり…。

それに、デメリットもいろいろあるみたいで、調べていくうちに「もしかして、うちにはいらないかも?」なんて気持ちになってしまうこともあるかもしれません。

ケルヒャーをはじめ、いろんなメーカーから製品が出ているけれど、どれを選べばいいのか分からないし、おすすめランキングを見てもピンとこない。セルフ洗車場やガソリンスタンドの洗車機と比べて、実際コスパはどうなの?

そんな、高圧洗浄機に対するたくさんの「?」を抱えているあなたのために、この記事では家電量販店員の私が、お客様から直接伺ったリアルな声も交えながら、皆さんの疑問を一つひとつ丁寧に解消していきます。

高圧洗浄機での洗車が本当に「ダメ」なのか、その真相に迫っていきましょう!

この記事のポイント
  • 高圧洗浄機で洗車するメリットとデメリット
  • コーティングや塗装を傷めない正しい使い方
  • 黄砂や泥汚れに対する本当の効果
  • 初心者でも失敗しない高圧洗浄機の選び方

高圧洗浄機での洗車は本当にダメ?噂を徹底解剖

クリーン家電ガイド:イメージ
  • 洗車機と手洗いどっちが傷つく?
  • コーティングが剥がれるって本当?
  • 黄砂などのしつこい汚れへの効果
  • 無駄になる?高圧洗浄機のデメリット
  • 高圧洗浄機はいらない、という意見

高圧洗浄機を使った洗車には、なんだか怖い噂がたくさんありますよね。
「傷がつく」「コーティングが剥がれる」など、大切な愛車だからこそ、そういった声を聞くと使うのが不安になってしまうと思います。

この章では、そんな皆さんが抱える疑問や不安の真相を、一つひとつじっくりと解き明かしていきますね。本当にダメなのか、それともただの誤解なのか、一緒に見ていきましょう。

洗車機と手洗いどっちが傷つく?

「そもそも、一番傷がつきにくい洗車方法って何なの?」これは、私もお客様から本当によく聞かれる質問の一つです。

結論から言うと、「洗い方」次第でどちらも傷がつく可能性はありますし、逆に傷を防ぐこともできるんです。

昔のガソリンスタンドの洗車機は、硬いナイロンブラシが主流だったので、「洗車機=傷がつく」というイメージが定着してしまいました。

でも、最近の洗車機はすごく進化していて、柔らかいスポンジブラシや布ブラシが使われているものがほとんど。車の形をセンサーで読み取って、適切な力で洗ってくれるので、昔に比べて格段に傷がつきにくくなっているんですよ。

一方で、「手洗いが一番優しい」と思われがちですが、実はここにも落とし穴があります。もしボディに砂やホコリがたくさん付いたままスポンジでゴシゴシ擦ってしまったら…想像しただけでもゾッとしますよね。

これはまるで紙やすりで車を擦っているのと同じこと。これが一番の傷の原因になってしまうんです。

そこで活躍するのが高圧洗浄機なんです。高圧洗浄機を、まず最初に砂やホコリを優しく洗い流す「予備洗い」に使うことで、その後の手洗いで傷がつくリスクを劇的に減らすことができます。

傷のリスク比較
傷のリスク比較
昔の洗車機
硬いブラシで傷がつきやすかった。
今の洗車機
柔らかいブラシで傷はつきにくい。
手洗い
洗い方を間違えると一番傷がつく可能性がある。
高圧洗浄機
予備洗いに使うことで、手洗い洗車の傷リスクを最小限に抑えられる。

つまり、どの方法が一方的に良い・悪いというわけではなく、それぞれの特性を理解して、正しく使い分けることが大切なんですね。

コーティングが剥がれるって本当?

「高圧洗浄機を使うと、せっかく施工したコーティングが剥がれちゃうって聞いたけど…」これも、購入をためらう大きな理由の一つですよね。

これも結論からお伝えすると、「コーティングの種類」と「使い方」を間違えなければ、心配する必要はほとんどありません。

まず大切なのが、ご自身の愛車に施工されているコーティングの種類を知ることです。

ガラスコーティングやガラス系コーティングの場合

専門業者で施工するような本格的なガラスコーティングは、塗装の分子と強力に化学結合しています。そのため、家庭用高圧洗浄機の水圧で簡単に剥がれることはまずありません。

むしろ、コーティング被膜を傷つけずに表面の汚れだけを効率的に落とせるので、メンテナンスに非常に適しているんです。

油脂系のワックスや簡易コーティングの場合

注意が必要なのは、ガソリンスタンドの洗車機などで使われる油脂系のワックスや、スプレーして拭き上げるだけの簡易的なコーティング剤です。

これらは塗装面に軽く乗っている状態なので、高圧洗浄機の水圧を至近距離から当ててしまうと、効果が弱まったり、部分的に剥がれてしまったりする可能性があります。

コーティングを剥がさないための注意点
コーティングを剥がさないための注意点
ノズルを近づけすぎない
ボディから最低でも30cm~50cmは離して使いましょう。
同じ場所に当て続けない
常にノズルを動かしながら、まんべんなく洗い流すのがコツです。
水圧を調整する
もし水圧調整機能があれば、最初は弱めから試してみるのが安心です。
塗装が劣化している部分は避ける
古い車などで塗装が浮いている箇所は、高圧水を当てると剥がれが広がる可能性があります。

私もお店で、洗車目的で高圧洗浄機をご購入予定のお客様に、「コーティング車なんだけど、大丈夫?」と心配そうに尋ねられることがよくあります。

そんな時は、「正しい距離と角度を守っていただければ、むしろコーティングを長持ちさせるのに役立ちますよ」とお伝えしています。大切なのは、パワフルな道具だからこそ、優しく扱ってあげるという気持ちかもしれませんね。

黄砂などのしつこい汚れへの効果

クリーン家電ガイド:イメージ

春になるとやってくる黄砂、本当に厄介ですよね。黄色く汚れるだけでなく、放置するとシミの原因になったり、何より洗車で傷をつけそうで怖い…と感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、こうした「こすりたくない汚れ」にこそ、高圧洗浄機は絶大な効果を発揮するんです。

黄砂の正体は、石英や長石といった非常に硬い鉱物の粒子。大きさはミクロン単位と非常に小さいのですが、角張った形状をしています。

これを乾いたタオルで拭いたり、いきなりスポンジで洗ったりするのは、先ほどもお話ししたように、愛車を紙やすりでこするようなもの。絶対にやってはいけません。

水道のホースでもある程度は洗い流せますが、水圧が弱いと、ボディの隙間や凹んだ部分に黄砂が残ってしまうことがあります。

その点、高圧洗浄機なら、強力な水圧でボディに触れることなく、表面に付着した黄砂を吹き飛ばしてくれます。

特に、ドアミラーの付け根やグリルの隙間など、手やスポンジが届きにくい細かい部分に入り込んだ黄砂までしっかり洗い流せるのは、高圧洗浄機ならではの嬉しいポイントですね。

黄砂対策に高圧洗浄機が有効な理由
黄砂対策に高圧洗浄機が有効な理由
非接触で洗える
ボディに触れないので、黄砂を引きずって傷をつけるリスクがない。
細かい隙間に届く
手洗いでは難しいエンブレム周りやパネルの隙間の汚れも除去できる。
作業が早い
広範囲の汚れをスピーディーに洗い流せる。

黄砂が降った後は、「できるだけ早く、こすらずに洗い流す」のが鉄則です。
高圧洗浄機で予備洗いをしっかり行い、黄砂を完全に除去してから、優しいシャンプーで手洗いしてあげるのが、最も安全で効果的な洗車方法と言えるでしょう。

無駄になる?高圧洗浄機のデメリット

ここまで高圧洗浄機の良い点をお話ししてきましたが、もちろんデメリットもあります。購入してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、正直なところを知っておくのはとても大切ですよね。

実際に使ってみて「無駄だったかも」と感じてしまう方が挙げる、主なデメリットを見ていきましょう。

準備と片付けが意外と大変

これが一番多く聞かれる声かもしれません。本体を物置から出してきて、水道ホースと電源コードをつないで、高圧ホースを伸ばして…と、洗い始めるまでに意外と手間がかかるんです。

洗車が終わった後も、ホースの水を抜いて丸めて、本体を拭いて片付けるという作業が待っています。手軽にサッと洗車したい、という方にとっては、この準備と片付けが億劫に感じてしまう可能性があります。

運転音が大きい

高圧洗浄機はモーターで水を加圧するので、どうしても「ウィーン」という大きな運転音が発生します。特に、住宅が密集している場所にお住まいの場合、早朝や夜間の使用は近隣への迷惑になってしまうことも。

最近は静音モデルもたくさん出ていますが、それでもある程度の音は覚悟しておく必要がありますね。

音に関する注意点

静音性を重視するなら、「インダクションモーター」を搭載したモデルがおすすめです。従来の「ユニバーサルモーター」よりも動作音が静かで、耐久性も高いという特徴があります。

少し価格は上がりますが、長く快適に使うなら検討の価値ありですよ。

初期費用と保管場所

当然ですが、購入するための初期費用がかかります。価格は1万円台から5万円以上と幅広く、高性能なものほど高価になります。

また、本体だけでなくホースやノズルなどの付属品もあるため、収納しておくための一定のスペースが必要になります。アパートやマンションにお住まいで、保管場所が限られている場合は、購入前にサイズをしっかり確認することが重要です。

これらのデメリットを理解した上で、自分のライフスタイルに合っているかを考えることが、賢い選択につながりますね。

高圧洗浄機はいらない、という意見

先ほど挙げたデメリットもあって、「いろいろ考えたけど、やっぱり高圧洗浄機はいらないかな」という結論に至る方も、もちろんいらっしゃいます。

どんな方に「いらない」と判断されることが多いのか、具体的なケースをご紹介しますね。

まず、洗車の頻度がとても低い方です。

年に数回しか洗車しない、あるいは汚れが気になった時にガソリンスタンドの洗車機で済ませてしまう、というスタイルの場合、高圧洗浄機を購入しても元を取るのが難しく、宝の持ち腐れになってしまう可能性が高いです。準備の手間を考えると、かえって負担が増えてしまうかもしれません。

次に、お住まいの環境です。

マンションやアパートの駐車場では、水道や電源の確保が難しいケースがほとんどですよね。また、先述の通り騒音の問題もあるため、集合住宅での使用は現実的ではないことが多いです。一戸建てであっても、駐車スペースが狭かったり、保管場所が確保できなかったりすると、持て余してしまう原因になります。

「ウキウキで買ったけど、準備が面倒で結局使わなくなっちゃった…」というお客様の声も、正直なところ耳にします。特に、手軽さを求めて購入したのに、逆に行為のハードルが上がってしまった、というパターンですね。

ライフスタイルによっては、無理に導入するよりも、ガソリンスタンドやコイン洗車場をうまく利用する方が、結果的に時間もコストも節約できる、ということも十分に考えられます。

高圧洗浄機はとても便利な道具ですが、誰にとっても必須のアイテムというわけではありません。ご自身の洗車スタイルや住環境をじっくり考えて、「本当に必要か?」を見極めることが大切ですね。

車をダメにしない!高圧洗浄機での正しい洗車術

クリーン家電ガイド:イメージ
  • 失敗しない高圧洗浄機の洗車のやり方
  • 高圧洗浄機でも汚れが落ちない時の対策
  • 人気メーカー、ケルヒャーの実力は
  • 初心者向けのおすすめランキング
  • 手間をかけないならガソリンスタンド

高圧洗浄機の噂やデメリットを知って、「やっぱり使うのが少し怖いな」と感じた方もいるかもしれません。

でも、大丈夫です!
いくつかのポイントさえ押さえれば、高圧洗浄機は愛車を傷つけることなく、むしろこれまで以上に美しく保つための最強のパートナーになってくれます。

この章では、車をダメにしないための具体的な使い方から、製品選びのコツまで、分かりやすく解説していきますね。

失敗しない高圧洗浄機の洗車のやり方

高圧洗浄機を初めて使う時って、どこからどう洗えばいいのか、ちょっと戸惑いますよね。でも、基本的な流れはとってもシンプルなんです。

失敗しないための手順とコツを、ステップごとにご紹介します。

高圧洗浄機による洗車手順
ステップ1
足回りから洗う
洗車の基本は「上から下へ」ですが、高圧洗浄機の場合はまず最初にタイヤやホイール、タイヤハウスといった足回りから始めるのがおすすめです。足回りは泥や砂、ブレーキダストといった頑固な汚れが一番多い場所。最後に洗うと、せっかく綺麗にしたボディに汚れた水が飛び散ってしまう可能性があるからです。ノズルを少し近づけて、こびりついた汚れを吹き飛ばしてしまいましょう。
ステップ2
ボディ全体を上から下へ(予備洗い)
足回りが終わったら、いよいよボディです。ここはセオリー通り、ルーフ(天井)から始め、窓、ボンネット、側面、リアへと「上から下へ」向かって洗い流していきます。ここでの目的は、表面に乗っている砂やホコリを落とすこと。後のシャンプー洗車で傷をつけないための、とても重要な工程です。
最重要 距離と角度のルール
この予備洗いで絶対に守ってほしいのが、ノズルとボディの距離です。必ず30cm~50cm程度は離してください。そして、水を真上から垂直に当てるのではなく、少し斜めの角度から滑らせるように噴射するのがポイント。これにより、塗装への負担を最小限に抑えながら、汚れを効率的に剥がし取ることができます。
ステップ3
カーシャンプーで優しく洗う
高圧洗浄機での予備洗いが終わったら、カーシャンプーを使って手洗いします。フォームノズルなどのアクセサリーがあれば、車全体をモコモコの泡で包んでから洗うと、より一層、摩擦が減って優しく洗えます。高圧洗浄機で大きな汚れは落ちているので、スポンジを軽く滑らせるだけで十分です。
ステップ4
再び高圧洗浄機ですすぎ
シャンプーが終わったら、再び高圧洗浄機で泡を洗い流します。この時も「上から下へ」の原則を忘れずに。ドアの隙間やエンブレム周りなど、シャンプーが残りやすい場所は念入りにすすぎましょう。
ステップ5
素早く拭き上げ
最後は、水分が乾いてシミ(ウォータースポット)になる前に、吸水性の高いマイクロファイバークロスなどで優しく拭き上げれば完了です。

この手順を守るだけで、安全かつ効率的に、見違えるほど愛車をピカピカにすることができますよ。

高圧洗浄機でも汚れが落ちない時の対策

「高圧洗浄機を使ったのに、なんだか汚れがスッキリ落ちていない…」そんな経験をすることもあるかもしれません。実は高圧洗浄機は万能ではなく、苦手な種類の汚れもあるんです。

高圧洗浄機が得意なのは、砂やホコリ、泥、黄砂といった「乗っているだけ」の汚れです。これらは水圧で物理的に吹き飛ばすことができます。

しかし、以下のような化学的に固着してしまった汚れは、水圧だけではなかなか落とすことができません。

頑固な汚れの種類
水アカ・イオンデポジット
水道水に含まれるミネラル分が乾燥して、白いウロコ状に残ったもの。
油汚れ・ピッチタール
道路のアスファルトが跳ねて付着した黒い点々。
鉄粉
ブレーキダストや線路から飛んできた鉄の粉が塗装面に突き刺さったもの。触るとザラザラします。
鳥のフンや虫の死骸
酸性の成分を含み、放置すると塗装を侵食してしまう頑固な汚れ。

これらの汚れが落ちないからといって、ノズルを無理に近づけたり、同じ場所に長時間噴射し続けたりするのは絶対にNGです!塗装を傷めてしまう原因になります。

汚れの種類別対策法

高圧洗浄機で落ちない汚れには、それぞれの汚れに合った専用のケミカル(クリーナー)を使いましょう。

頑固な汚れ除去プロセス
1
高圧洗浄機で全体のホコリを洗い流す(予備洗い)。
2
シャンプー洗車で基本的な汚れを落とす。
3
それでも残った頑固な汚れに対して、専用クリーナーを部分的に使用する。
水アカには「水アカクリーナー」や「イオンデポジット除去剤」
ピッチタールには「ピッチタールクリーナー」
鉄粉には「鉄粉除去剤」(紫色に反応するタイプが分かりやすいです)
4
クリーナーの成分が残らないよう、水でしっかり洗い流す。

高圧洗浄機はあくまで「洗車の最初のステップ」と考えると分かりやすいかもしれませんね。
下地を綺麗にしてあげることで、その後のシャンプーやクリーナーの効果を最大限に引き出す、縁の下の力持ち的な存在なんです。

人気メーカー、ケルヒャーの実力は

高圧洗浄機と聞いて、黄色と黒のボディが特徴的な「ケルヒャー」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。まさに高圧洗浄機の代名詞とも言えるメーカーですよね。

お店でも、「やっぱりケルヒャーがいいの?」と指名で聞かれることが一番多いです。

ドイツ生まれのケルヒャーは、世界で初めて高圧洗浄機を開発した歴史あるメーカー。その一番の魅力は、やはり洗浄力の高さと安定性にあります。

家庭用モデルでもパワフルな水圧で、しつこい泥汚れなどを気持ちよく落としてくれます。長年培われてきた技術力への信頼感は、多くの方に選ばれている大きな理由だと思います。

また、アクセサリーの豊富さもケルヒャーの強みです。先ほどご紹介した「フォームノズル」のほかにも、

高圧洗浄機アクセサリー
回転ブラシ
水圧でブラシが回転し、こびりついた汚れを効率的に落とす。
アンダーボディスプレーランス
車のルーフや下回りを楽な姿勢で洗浄できるL字型のノズル。
フレキシブル可変ノズル
ノズルの向きを360°自由に変えられ、タイヤハウスなどの洗浄に便利。

など、洗車をより快適に、より完璧にするためのアクセサリーがたくさん用意されています。

これらを組み合わせることで、まさに「かゆいところに手が届く」洗車が実現できるんですね。

ケルヒャーのモデル選びのポイント

ケルヒャーには「K MINI」や「K2」「K3」など様々なシリーズがあります。洗車メインで考えるなら、静音性に優れた水冷式インダクションモーターを搭載した「K3シリーズ」以上がおすすめです。

特に「K3 サイレント」は、日本の住環境に合わせて開発されたモデルで、静かなのにパワーも十分と、お客様からの評判もとても良いですよ。

もちろん、価格は他のメーカーと比べると少し高めな傾向にありますが、その性能や耐久性、サポート体制を考えると、「長く安心して使える一台が欲しい」という方には、やはりケルヒャーは最も有力な選択肢になると言えるでしょう。

初心者向けのおすすめランキング

「ケルヒャーがいいのは分かったけど、他にも選択肢はないの?」「正直、そこまでお金はかけられない…」という方もいらっしゃいますよね。

もちろん、ケルヒャー以外にもコストパフォーマンスに優れた素晴らしいメーカーはたくさんあります。ここでは、私がお客様にご案内する際に、特におすすめすることが多い3つのメーカーを、それぞれの特徴と合わせてご紹介しますね。

順位メーカー特徴こんな人におすすめ
1位ケルヒャー (KARCHER)高い洗浄力と信頼性、豊富なアクセサリーが魅力。静音モデルの評価も高い。性能と品質を重視し、長く使える本格的な一台が欲しい方。
2位アイリスオーヤマ (IRIS OHYAMA)コストパフォーマンスが非常に高い。タンク式など、日本の住環境に合わせたユニークな製品も多い。初めて高圧洗浄機を試したい方、価格を抑えたい方。
3位京セラインダストリアルツールズ (旧リョービ)性能と価格のバランスが良い優等生。使いやすさに定評があり、入門機として人気。扱いやすさと基本性能を両立したい方。

【1位】ケルヒャー:品質と性能の王道

先述の通り、やはり総合力では頭一つ抜けている印象です。特に水冷式モーター搭載モデルの静かさと耐久性は、使ってみるとその差がよく分かります。

例えば、コンパクトさが魅力の「K MINI」や、静音性とパワーを両立した人気の「K3 サイレント」あたりは、初めての一台としても非常に満足度の高いモデルだと思います。

初期投資はかかりますが、長く使える安心感がありますね。

【2位】アイリスオーヤマ:驚きのコスパ

「この価格でこの性能!?」と驚かされるのがアイリスオーヤマです。

特に人気なのが「SBT-512N」に代表される「タンク式」の高圧洗浄機。水道がない場所でも使えるので、マンションの駐車場などで洗車したい方から絶大な支持を得ています。

洗浄力も家庭で使うには十分すぎるほど。コストを抑えたいなら、まず最初に検討したいメーカーですね。

【3位】京セラインダストリアルツールズ:バランスの取れた優等生

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プロ用電動工具も手掛けるメーカーで、その技術力が家庭用製品にも活かされています。派手さはありませんが、「静かさ」「軽さ」「パワー」のバランスが非常に良く、誰にでも扱いやすいのが特徴です。

入門機として名高い「AJP-1210」などは、必要十分な機能を備えながらも価格が手頃で、失敗の少ない選択肢と言えるでしょう。

最終的にどのメーカーを選ぶかは、ご自身の「何を一番重視するか」によります。ぜひこの表を参考に、ご自身の使い方にピッタリの一台を見つけてくださいね!

手間をかけないならガソリンスタンド

クリーン家電ガイド:イメージ

ここまで高圧洗浄機を使った自宅での洗車についてお話ししてきましたが、「やっぱり準備とか片付けとか、考えただけで面倒…」と感じた方もいるかもしれません。

そんな方には、無理に高圧洗浄機を購入せず、ガソリンスタンドの洗車サービスをうまく活用するというのも、非常に賢い選択肢だと思います。

ガソリンスタンドの洗車には、大きく分けて2つのタイプがあります。

機械洗車(ドライブスルー洗車)

最大のメリットは、何といっても「速くて、安くて、楽」なこと。数百円からと非常にリーズナブルで、車に乗ったまま数分で洗車が完了します。

最近の洗車機は性能が向上し、傷がつきにくくなっているとはいえ、細かい部分の汚れが残りやすい、ブラシが届かない箇所があるといったデメリットはあります。それでも、「とりあえず全体の汚れをサッと落としたい」という時には、これ以上便利なものはありませんね。

スタッフによる手洗い洗車

こちらは機械洗車より料金は高くなりますが、プロのスタッフが丁寧に手洗いしてくれるので、仕上がりの美しさは格別です。

自分では落とせないような頑固な汚れも綺麗にしてくれますし、何より自分で作業する手間が一切かかりません。コーティング車専用のコースを用意しているお店も多く、安心して任せることができます。

自宅洗車 vs ガソリンスタンド
自宅洗車 vs ガソリンスタンド
コスト
長期的には高圧洗浄機を使った自宅洗車の方が安くなる傾向。
手間
ガソリンスタンドが圧倒的に楽。
仕上がりの質
丁寧に行えば自宅洗車、プロに任せるなら手洗い洗車サービスが高い。
自由度
好きな時間に好きなだけこだわれるのは自宅洗車。

高圧洗浄機を購入するかどうかは、「洗車という行為に、どれだけの手間と時間をかけられるか」というライフスタイルの問題でもあります。

「洗車は好きだけど、時間はかけたくない」という方は、ガソリンスタンドのサービスを定期的に利用する方が、結果的に満足度が高いかもしれませんね。

総括:高圧洗浄機での洗車はダメ?

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • 高圧洗浄機での洗車は正しい使い方をすればダメではない
  • 最近の洗車機は進化しており手洗いより傷がつきにくい場合もある
  • 手洗いは砂やホコリを引きずると最も傷がつくリスクがある
  • 高圧洗浄機は予備洗いに使うと傷のリスクを大幅に減らせる
  • 強力なガラスコーティングは家庭用高圧洗浄機では剥がれない
  • 油脂系ワックスや簡易コーティングは剥がれる可能性がある
  • コーティング車に使う際はノズルを30cm以上離すことが重要
  • 黄砂のような硬い汚れはこすらずに落とせるので高圧洗浄機が最適
  • デメリットは準備と片付けの手間、運転音、初期費用と保管場所
  • 洗車頻度が低い人や集合住宅に住んでいる人には不要な場合もある
  • 洗車の基本手順は足回りから始め、ボディは上から下へ
  • 水圧だけでは落ちない水アカや油汚れには専用クリーナーが必要
  • ケルヒャーは性能と信頼性が高く本格的に使いたい人におすすめ
  • アイリスオーヤマはコスパが高くタンク式などユニークな製品が人気
  • 手間をかけたくない場合はガソリンスタンドの洗車サービスも賢い選択

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