ブルーノヒーターの電気代を検証！種類別の燃費と口コミも解説

おしゃれな雑貨屋さんやSNSで必ずと言っていいほど見かける、あのレトロで可愛いブルーノのヒーター。「一目惚れして買っちゃった！」という声を、私が働いている家電量販店の店頭でも本当によく耳にします。

でもレジを通した後で、ふと我に返ったようにお客様が戻ってこられて、小声でこう聞かれることがあるんです。「…これって、やっぱり電気代は高いんですかね？」って。

そうなんですよね。冬の家電って、どうしても毎月の電気代が気になっちゃいます。
いくらデザインが素敵で部屋が映えても、月末の請求書を見て青ざめるようなことになったら、せっかくの温かい時間が台無しです。

そこで今回は、家電量販店で働く私の視点から、皆さんが密かに心配しているブルーノヒーターの電気代について、忖度なしで徹底的に解説しちゃいます。

種類ごとの具体的なコスト計算はもちろん、お店でお客様からこっそり聞いたリアルな口コミまで、余すことなくお伝えしますね。

これを読めば、かわいくて暖かいブルーノをもっと賢く、そして安心して使いこなせるようになるはずです。ぜひ最後までお付き合いください！

ブルーノヒーターの電気代はどのくらい？

「可愛いけど、電気代が怖い…」そんな不安を解消するために、まずは一番気になるお金の話から始めちゃいましょうか。

実は一口に「ブルーノのヒーター」と言っても、ファンヒータータイプやカーボンヒータータイプなど、いくつか種類があって、それぞれ消費電力や暖まり方が全然違うんです。

ここでは、具体的な人気モデルを例に挙げながら、1時間あたりいくらかかるのかを計算してみますね。これを知っておけば、使う時の心の準備（？）ができますよ。

種類別の消費電力と1時間の電気代

お店に並んでいるブルーノのヒーター、どれもニュアンスカラーで可愛いんですけど、中身の仕組みは結構違います。

大きく分けると、温風が出る「ファンヒーター」と、赤外線で直接暖める「カーボンヒーター」があるんですが、この違いで電気代も変わってくるんですよ。

まず、電気代の計算には一般的な目安単価である「31円/kWh」を使って計算してみますね。
これ、最近の電気代高騰でちょっと上がっている数字なので、よりリアルな家計へのインパクトに近いと思います。
（出典：資源エネルギー庁『無理のない省エネ節約｜金額換算係数』）

例えば、足元をすぐに暖めたい時に人気の「カーボンヒーター Nostal Stove wide（BOE077）」の場合。こちらは出力が500Wと1000Wの切り替え式です。

「え、1時間で30円もするの？」って思いました？

そうなんです。もし毎日5時間「強」で使い続けたら、1日で約150円、1ヶ月（30日）だと約4,500円になります。
結構なランチが食べられちゃう金額ですよね。

一方、コンパクトなセラミックファンヒーターの場合はどうでしょう。
「2アングルセラミックファンヒーター（BOE101）」だと、最大出力は1200Wです。

こちらは速暖性が高いぶん、パワーを使うので電気代は少し高めになります。

ただ、これはあくまで「最大出力で運転し続けた場合」の話です。ずっと「強」で運転することって意外と少ないんですよね。

お店でお客様とお話しするときは、「エアコンみたいに部屋全体を暖めるものじゃなくて、自分だけを暖めるスポット暖房として割り切るといいですよ」ってお伝えしています。

そうすれば、常に「強」で使う必要がなくなりますからね。

全方位型ファンヒーターの燃費

最近、特によく売れているのが「全方位型ファンヒーター Classic Stove（BOE100）」です。

これ、昔ながらの石油ストーブみたいなレトロな見た目で本当にかわいいですよね！
360度どこから見ても絵になるので、部屋の真ん中に置いて、家族みんなで囲めるのが最大の魅力です。

でも、「全方位を暖めるってことは、電気代も全方位級に高いんじゃ…？」
なんて心配される方も結構いらっしゃいます。

実際のところを見てみましょう。
このモデルの消費電力は、弱が600W、強が1200Wの設定になっています。

1200Wでフル稼働させると、やっぱりそれなりの金額にはなりますね。

ただ、この全方位型の良いところは、360度温風が出るので、部屋の真ん中に置くと効率よく周りの空気を攪拌してくれる点なんです。

例えば、ダイニングテーブルの下とかに置くと、足元からじんわり暖まって、設定温度が「弱」でも十分に暖かさを感じやすいんですよ。

一方向だけのヒーターだと、当たっているところだけ熱くて背中が寒い…なんてことがありますが、全方位型はそのムラが少ない分、体感温度が上がりやすい気がします。

「燃費」という観点で言うと、確かに消費電力は大きめですが、「家族みんなで当たれる」というメリットを考えると、一人一台ヒーターを用意するよりは効率的かもしれません。

家族団らんの時間に、エアコンの設定温度を少し下げて、足元にこれを置く。そんな使い方が、このモデルのポテンシャルを一番引き出せるんじゃないかなと思います。

カーボンヒーター利用時のコスト計算

次は「カーボンヒーター」について詳しく見ていきましょう。
ブルーノの中でもロングセラーの「Nostal Stove wide（BOE077）」などがこれに当たります。

カーボンヒーターの特徴は、なんといってもスイッチを入れた瞬間に「カッ！」と暖かくなること！
朝起きてすぐの凍えるようなキッチンや、帰宅直後の冷え切った部屋では、まさに神様みたいに思えますよね（笑）

さて、コスト計算ですが、先ほども少し触れた通り、強（1000W）で約31円、弱（500W）で約15.5円です。

「ファンヒーターと比べてどうなの？」と聞かれることが多いんですが、カーボンヒーターは「遠赤外線」の効果で、体の芯まで暖まるのが圧倒的に早いです。
つまり、長時間「強」で使い続けなくても、体が温まったらすぐに「弱」に切り替えたり、スイッチを切ったりしやすいという特徴があります。

例えば、朝の着替えの時間、20分だけ使うとしましょう。

これくらいなら、コンビニで温かいコーヒーを買うより断然安いですよね。

カーボンヒーターは「空間全体を暖める」のには不向きですが、「人を直接暖める」能力はピカイチ。この特性を理解して使うと、コストパフォーマンスは非常に高くなります。

お店では「脱衣所のヒートショック対策」や「キッチンでの足元用」として買われる方が多いです。こういう場所って長時間いないので、瞬発力のあるカーボンヒーターが最適解なんですよね。

逆に、リビングでテレビを見ながらずっとつけっぱなしにすると、気づかないうちに電気代が積み上がってしまうので注意が必要です。

洗面所や脱衣所の寒さ対策をもう少し具体的に知りたい方は、寒い洗面所に最強のヒーターは？工事不要の壁掛けや電気代を徹底解説も参考になります。

ブルーノファンヒーターの口コミと評判

ここでは、ネットの掲示板の書き込み…ではなく！ 私が実際に店頭でお客様から聞いた「生の声」をご紹介しますね。

販売員をやっていると、購入後のお客様がふらっと立ち寄って感想を教えてくれることが結構あるんですよ。メーカーのカタログには載っていない、これが一番リアルで参考になる情報なんです。

「思ったより電気代がかかったわ～」という声
これは正直、よく聞きます（苦笑）。特に「エアコンを使わずにこれだけで冬を越そうとした」というお客様。「デザインが可愛いから出しっぱなしにしてたら、来月の請求書見てビックリしちゃった」なんて苦笑いされていました。やっぱりメイン暖房としてガンガン使うと、お財布には優しくないようです。

「すぐに温まるから朝が楽になった！」という声
これはカーボンヒーターを購入されたお客様。「朝、エアコンが効くまでの繋ぎとして使ってるけど、これがあるだけで全然違う！」と喜んでいただけました。短時間利用に割り切っている方は、満足度が非常に高い傾向がありますね。

「音がちょっと気になるかも？」
ファンヒータータイプを買われた方で「寝室で使おうと思ったけど、ファンの音が気になって…」というご意見もありました。昼間のリビングなら気にならないレベルなんですが、静まり返った夜だと、送風音が気になる方もいらっしゃるみたいです。音に敏感な方は、店頭で一度稼働音を聞いてみることをおすすめしています。

「持ち運びが楽で最高」
ブルーノの製品って、取っ手がついてたり軽かったりで、移動が楽なんですよね。「昼はリビング、夜は脱衣所って連れて歩いてるのよ～」なんて楽しそうに話してくれる常連さんもいます。この「使い勝手の良さ」は、評判としてかなり高いポイントです。

他社の人気ヒーターと維持費を比較

「ブルーノもいいけど、他メーカーさんと比べてどうなの？」というのも、接客中によくある質問です。

デザイン重視でブルーノを選ばれる方が多いですが、性能面でも比較しておきたいですよね。
ここでは、お店でよく比較される人気メーカーのヒーターと、維持費や特徴を比べてみましょう。

対 アイリスオーヤマ

コスパ最強といえばアイリスオーヤマですよね。本体価格はブルーノより安いモデルが多いです。
ただ、電気代（消費電力）に関しては、同じ1200Wクラスのファンヒーターであれば、実はメーカーによる差はほとんどありません。1200W使えば、どのメーカーでも電気代は同じなんです。

違いが出るとすれば「人感センサーの感度」や「エコモードの賢さ」。アイリスオーヤマは機能的で実用的ですが、デザイン面で「部屋にインテリアとして置きたい！」と思えるかどうかで選ばれる方が多いですね。

対 デロンギ

オイルヒーターで有名なデロンギ。こちらは「電気代が高い」の代名詞みたいに言われがちですが（笑）、部屋全体をムラなく暖める能力は圧倒的です。

ブルーノのような速暖性のあるヒーターとは、そもそも土俵が違います。
「すぐに暖まりたいならブルーノ」「時間をかけて部屋全体を優しく暖めたい、そして電気代はある程度覚悟できるならデロンギ」という感じで使い分けるのが正解かなと思います。

対 アラジン

グラファイトヒーターで有名なアラジン。0.2秒で発熱するという速暖性はすごいです。ブルーノのカーボンヒーターと比較されますが、熱の強さ（到達距離）はアラジンの方が少し上かもしれません。
ただ、デザインの方向性が違うので、インテリアに合わせて選ぶのが吉。維持費に関しては、同じW数なら同等です。

実際の利用者が感じる電気代の感想

私がお店で接客していて感じるのは、利用者さんの「電気代に対する納得感」の違いです。同じ機種を使っていても、感想が真っ二つに分かれることがよくあるんですよ。

「高い！」と不満を感じる方は、たいてい「エアコンの代わりになると思って買った」ケースが多いんです。
「8畳の部屋がこれ一台で暖まると思ったのに、全然暖まらないし電気代だけ高い」…これは悲しいすれ違いですよね。ファンヒーターの性質上、部屋全体を暖めるのはどうしても苦手なんです。

逆に「そんなに気にならないよ」という方は、「補助暖房として使っている」ケースがほとんど。
「エアコンの設定温度を2度下げて、足元だけブルーノをつけてる。結果的にトータルの電気代は変わらないか、むしろ下がったかも」なんて賢い使い手もいらっしゃいます。

ある主婦のお客様は、「冬の朝、キッチンに立つのが寒くて辛かったけど、ブルーノを買ってからお弁当作りが苦じゃなくなった。この快適さのためなら、多少の電気代は必要経費！」と割り切っていらっしゃいました。

この「精神的な満足度」と「電気代」のバランスが取れているかどうかが、感想を分ける大きなポイントになっている気がします。

私自身も自宅で小さいセラミックファンヒーターを使っていますが、やっぱり「自分の周りだけ暖かい」っていうのは、無駄がなくて好きなんですよね。部屋全体を暖める必要がない時って、意外と多いですから。

ブルーノヒーターの電気代を安く抑えるコツ

ここまで読んで「やっぱり電気代かかりそうだな…」と不安になったあなた、諦めるのはまだ早いです！

ちょっとした工夫で、ブルーノヒーターの電気代はグッと抑えられます。
私がお店でお客様にこっそり教えている、今日からできる節約の裏技を伝授しちゃいますね。

人感センサーで無駄な運転を減らす

ブルーノの多くのモデルには「人感センサー」が搭載されています。これ、絶対に使ってください！
説明書を読むのが面倒で設定していない方もいるんですが、本当にもったいないですよ。

トイレや脱衣所、キッチンのような「少しの間しかいない場所」や、「出入りが多い場所」では、消し忘れが一番の電気代の敵です。人感センサーをONにしておけば、人がいなくなると自動で停止してくれるので、無駄な運転を確実にカットできます。トイレから出て消し忘れて、数時間つけっぱなし…なんて悲劇も防げます。

「2アングルセラミックファンヒーター」なんかは、センサーの反応も良いので優秀です。ただ、動きがないと勝手に切れちゃうこともあるので、リビングでじっと動かずにテレビを見ている時などは、センサーOFFの方がストレスがないかもしれません。場所によって使い分けるのが賢いコツですね。

適切な出力設定で消費電力を下げる

「寒いからとりあえず強！」ってやってませんか？
でも、温まったらすぐに「弱」にする、この一手間が大切なんです。

多くのモデルで、強運転は弱運転の倍の電気代がかかります。
例えば、1000W（強）を500W（弱）にするだけで、1時間あたり約15円の節約。たかが15円と思うかもしれませんが、1日4時間使えば60円、1ヶ月で1,800円も変わってきます。

特にカーボンヒーターや全方位型ストーブは、「弱」でも十分に暖かいことが多いです。「最初は強で、5分経ったら弱」というルールを自分の中で決めちゃうのもおすすめ。

最近のモデルはダイヤル式で無段階調整ができるものもあるので、自分にとって快適な「必要最小限のパワー」を見極めるゲームだと思って楽しんでみてください。

短時間利用や補助暖房として使う

これぞ電気代節約の真髄です。
ブルーノヒーターは、長時間走り続ける「マラソン選手」ではなく、瞬発力のある「短距離走者」だと思ってください。

セラミックファンヒーターを長時間使った場合の電気代イメージを掴みたい方は、セラミックファンヒーターの1ヶ月の電気代はいくら？賢い節約術とはのシミュレーションも役立ちます。

こういう「スポット利用」なら、たとえ消費電力が大きくても、稼働時間が短いのでトータルの電気代はたかが知れています。

逆に、一番やってはいけないのが「広いリビングで、エアコンをつけずにこれ一台で一日中過ごす」こと。部屋は暖まらないし、電気代は跳ね上がるしで、良いことなしです。

「あくまで補助暖房」としての役割に徹させること。これが、おしゃれなブルーノとお財布事情を両立させる最大のポイントだと私は思います。

「メインはエアコン、サブはブルーノ」この関係性を崩さないのが鉄則です。

部屋の広さに合ったモデルを選ぶ

家電量販店で働いていて一番「あちゃ～」と思うのが、部屋の広さと機器の能力が合っていない選び方をされている時です。デザインだけで選んでしまって、後悔されるパターンですね。

例えば、6畳の子供部屋全体を暖めたいのに、小さな足元用のファンヒーターを買ってしまうケース。これだとパワー不足でいつまで経っても部屋が暖まらず、結果的にずーっとフルパワーで運転し続けることになります。

これでは電気代の無駄遣いですし、何より寒いです。

というように、使う場所と目的に合ったモデルを選ぶことが、結果的に無駄なエネルギーを使わないことに繋がります。

「大は小を兼ねる」と言いますが、暖房器具に関しては「適材適所」が正解です。購入前に「どこで、どう使うか」をイメージしてみてくださいね。

他の暖房器具と併用して効率化する

最後のコツは「チームプレー」です。
ブルーノヒーター単独で寒さと戦わせるのではなく、他の暖房器具とタッグを組ませましょう。

最強のパートナーはやっぱり「エアコン」です。
エアコンは部屋全体の温度を上げるのが得意ですが、足元を暖めるのは苦手。そこをブルーノで補完します。エアコンの設定温度をいつもより2℃下げて、その分ブルーノを足元で弱運転させる。これだけで体感温度は変わらず、電気代を抑えられることが多いんです。

また、「サーキュレーター」との併用もおすすめ。
置き方で効果が大きく変わるので、ファンヒーターへのサーキュレーターの正しい置き方と節約術！も合わせてどうぞ。

暖かい空気は上に溜まるので、サーキュレーターで空気を回してあげることで、暖房効率がグッと上がります。結果、ヒーターの設定を「弱」にしても暖かく感じるようになります。

それから、地味ですが「ひざ掛け」や「ルームシューズ」などのあったかグッズとの併用も効果絶大！
「物理的に保温する」＋「ブルーノで熱を足す」の組み合わせなら、電気代を最小限に抑えつつ、ポカポカ快適に過ごせますよ。

まとめ：ブルーノヒーターの電気代と総評

ここまで、ブルーノヒーターの電気代について、かなり突っ込んでお話ししてきました。

最後に、要点をまとめておさらいしましょう。各モデルの特徴とコスト感をつかんでいただけたでしょうか。

正直なところ、ブルーノヒーターは「省エネ性能だけで選ぶ家電」ではありません。もっと電気代が安い暖房器具は他にもあります。

でも「置いてあるだけで気分が上がるデザイン」や「スイッチ一つですぐに温まる快適さ」は、他には代えがたい魅力ですよね。

「短時間利用」や「人感センサー活用」、「エアコンとの併用」など、ちょっとしたコツを意識するだけで、電気代の恐怖はずいぶん和らぎます。

おしゃれなデザインを愛でながら、賢く暖まる。
そんな素敵な冬を、ぜひブルーノと一緒に過ごしてくださいね。

この記事が、あなたのヒーター選びと節約生活の役に立てば、店員としてこんなに嬉しいことはありません！