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お風呂のゴムパッキンのカビが落ちない理由と最強除去テクニック!

風呂掃除

お風呂のゴムパッキンにできた黒カビ、市販のスプレーを何度吹きかけても全然落ちなくて困っていませんか?

実は、そのカビが落ちないのには明確な理由があるんです。
カビは表面だけでなく、ゴムパッキンの内部深くまで菌糸という根を張ってしまっているから、普通のスプレーでは太刀打ちできないんですね。

しかも、カビの砦となる皮脂や石鹸カスが邪魔をして、せっかくの薬剤が奥まで届いていないことも多いんです。

でも安心してください。
ジェルタイプの強力なカビ取り剤や片栗粉を使った裏ワザ、塩素系が苦手な方向けのオキシクリーンペーストなど、化学的なアプローチはたくさんあります。

この記事では、カビが落ちない本当の原因から、具体的な除去テクニック、そして二度とカビに悩まされないための家電を使った予防システムまで、段階的に詳しくご紹介していきますね。

この記事のポイント
  • スプレーでカビが落ちない本当の理由
  • カビの強さに合わせた化学的な除去方法
  • 洗剤に頼らない家電を使った物理的なリセット術
  • 家電を活用した最強の予防システム
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お風呂のゴムパッキンのカビが落ちない原因

クリーン家電ガイド:イメージ

この章では、カビがしつこい理由と、強力なカビ取り剤を使う前に必ずやっておきたい準備、そしてご家庭でも試せる化学的なカビ除去テクニックを詳しくご紹介しますね。

カビが落ちにくい本当の理由

「スプレーしてるのに、どうして?」って思いますよね。
実は、私たちが普段目にする黒カビは、カビの「表面」だけじゃないんです。しつこいカビは、ゴムパッキンの「内部」深くまで菌糸(きんし)と呼ばれる根っこを張ってしまっている状態なんです。

スプレータイプのカビ取り剤は、液体がサラサラしているものが多いですよね。壁やパッキンに吹き付けても、すぐに下に垂れてしまって、カビの根っこまで浸透する前に流れてしまう…これが、スプレーだけではカビが落ちない大きな理由の一つなんです。

しかも、カビは繁殖するときに黒い色素を作るので、一度根を張られてしまうと、表面の色を一時的に漂白できたとしても、内部に根が残っていればすぐに再発してしまいます。

カビが喜ぶ3つの条件

カビが元気に育ってしまうのには、3つの条件が揃う必要があります。

  1. 温度(20~30℃):まさに入浴後のお風呂の温度ですよね。
  2. 湿度(60%以上):入浴直後の浴室はほぼ100%!カビ天国です。
  3. 汚れ(栄養源):カビのエサになる皮脂や石鹸カス。

特にお風呂のゴムパッキンは、壁との隙間や角になっている部分に、この「汚れ(エサ)」がすごく溜まりやすい場所なんです。この汚れがカビにとっては、カビ取り剤から身を守る「砦(とりで)」のような役割も果たしてしまっているんですね。

だから、ただカビ取り剤をスプレーするだけでは、この「砦」に阻まれて、奥にいるカビ本体まで届かない…というわけなんです。

まずはカビの砦である汚れの前処理

「じゃあ、どうすればいいの?」と思いますよね。ここで、カビ取りの成功と失敗を分ける、とっても大事なステップがあります。

それは、強力なカビ取り剤を使う「前」に、まずカビの「砦」となっている汚れを落としてあげることです。

多くの方が、この「前処理」を飛ばしていきなりカビ取り剤を使ってしまうんですが、硬くなった皮脂や石鹸カスに阻まれて、せっかくの薬剤がカビまで届いていない…なんてことも多いんです。これは本当にもったいない!

準備は簡単です。
まず、「浴室用の中性洗剤」(普段お風呂掃除に使っているものでOKです)を使い古しの歯ブラシなどにつけて、ゴムパッキンの上を優しくこすってみてください。これで、カビのエサであり、薬剤の浸透を邪魔する「砦」だった皮脂汚れや石鹸カスを物理的に取り除きます。

この一手間を加えるだけで、カビ取り剤の浸透力が格段にアップするんですよ。カビを丸裸にしてから、次のステップに進むのが鉄則ですね。

最強ジェルでカビを撃退

前処理が終わったら、いよいよカビ本体を攻撃します。
スプレータイプで失敗した経験がある方には、断然「ジェルタイプ」のカビ取り剤がおすすめです。

液体スプレーと何が違うかというと、その「粘度」、つまり「とろみ」が全然違うんです。

ジェルタイプは粘度がとっても高いので、壁のゴムパッキンや角の部分に塗っても、液だれせずにピタッと長時間密着してくれます。これがすごく重要なんですね。

この密着力のおかげで、塩素系の強力な漂白・殺菌成分が、スプレーでは届かなかったゴムパッキン内部の菌糸(根っこ)までじわ~っと浸透して、根本から破壊してくれるんです。

おすすめジェルタイプ

お客様から「これは本当に落ちた!」と評判を聞くことが多い、代表的なジェルタイプをいくつかご紹介しますね。

  • カビキラーPRO最強ジェル(ジョンソン):独自の浸透成分が特徴で、ゴムパッキン特化型です。冷蔵庫のパッキンなんかに使えるのも便利ですよね。
  • カビトルデス PRO(UYEKI):お掃除系の雑誌『LDK』でベストバイに選ばれているのをよく見かけます。実力派ですね。
  • 強力カビハイター EXPOWER カビ用密着ジェル(花王):こちらも『LDK』でベストバイに選ばれていました。花王ブランドの安心感もあります。
  • 茂木和哉 カビとりジェルスプレー(茂木和哉):業務用の強力洗剤シリーズとして有名ですね。ジェル状のスプレーがカビに密着し、ゴムパッキンにも使えます。

これらは乾燥しにくいように工夫されている製品が多くて、昔よくやった「ラップでパック」する手間が不要なのも、嬉しいポイントだと思います。

片栗粉を使ったカビ取りパック

クリーン家電ガイド:イメージ

「今すぐカビ取りしたいのに、ジェルタイプの買い置きがない!」そんな時に役立つ裏ワザが、ご家庭にある「片栗粉」を使ったDIYペーストパックです。

これは、手持ちの塩素系漂白剤(スプレータイプのカビキラーや、衣類用のハイターなど)の威力を、片栗粉のとろみで最大限に引き出す方法なんです。

「片栗粉ペースト」の作り方
  1. 乾いた容器に、塩素系漂白剤を適量入れます。
  2. そこに片栗粉を少しずつ加えて、ペースト状(垂れ落ちない程度)になるまで混ぜ合わせます。
  3. 落ちないカビに、古い歯ブラシなどで密着させるように塗り込みます。

片栗粉が漂白剤の水分を吸って、即席の「最強ジェル」のようになってくれるんですね。これをカビに塗り込むと、ジェルタイプと同じように液だれせずに密着してくれます。

放置時間は5分~15分程度を目安にして、ペーストが乾く前にしっかりと水で洗い流してください。

片栗粉パックの重要注意点!

この方法は市販のジェル以上に強力な場合があり、その分、注意が絶対に必要です!

  • 換気は必須!塩素系ガスが強く発生します。必ずゴム手袋、マスク、できればゴーグルも着用し、窓を開けるか換気扇を「強」で回しながら作業してください。
  • 放置しすぎない:強力な分、ゴムパッキン自体を劣化させてしまう原因にもなります。説明書のある市販品と違い、自己責任になるので、長時間の放置は絶対に避けてください。
  • 混ぜない:言うまでもありませんが、酸性の洗剤などと混ざると有毒ガスが発生し大変危険です。絶対に単独で使ってください。

安全にはくれぐれも注意して試してみてくださいね。

塩素系以外のオキシクリーン活用法

「塩素系のあのツンとした臭いがどうしても苦手…」
「小さい子供やペットがいるから、強い薬剤はちょっと避けたい」
という方も多いですよね。

わかります、あの臭いは結構きますよね。

そんな方には、酸素系漂白剤の「オキシクリーン」を使ったペーストパックがおすすめです。「塩素系以外」でカビ取りするなら定番の方法ですね。

オキシクリーンは塩素を含まず、酸素の力で汚れを分解・漂白するので、ツンとした臭いがありません。

「オキシペースト」の作り方

ここでも「ペースト」にして密着させることがポイントです。オキシクリーン単体だとペーストにしにくいので、「重曹」を混ぜるのが一般的ですね。

  • オキシクリーン:40g
  • 重曹:40g
  • ぬるま湯(30~40℃):40g

(※オキシクリーンは本来40~60℃のお湯で一番効果が出ますが、ペーストにするときはこのくらいの温度が良いとされています)

これを混ぜてペースト状にしたら、綿棒や古い歯ブラシでカビ部分に塗り込みます。

そしてここが塩素系との大きな違いなんですが、オキシクリーンは効果がとても穏やかなので、塗った上からラップでカバー(パック)して、乾燥を防ぎながら「約1時間」ほど放置します。

塩素系が5分~15分なのに比べると、かなりじっくり待つ必要がありますね。
時間が来たら歯ブラシで軽くこすり、水でしっかり洗い流します。

塩素系ほどの即効性や漂白力はありませんが、じっくり時間をかけることで効果が期待できる方法です。

オキシクリーンには、界面活性剤などが入っている「アメリカ版」と、それらが入っていない「日本版(国内正規品)」があります。キッチン周りなどにも使いたい場合は、成分がシンプルな日本版を選ぶと安心かもしれませんね。店頭でも、この2種類が並んで売られていることが多いです。

お風呂のゴムパッキンのカビが落ちない時の最終手段

クリーン家電ガイド:イメージ

化学的なアプローチ(洗剤)を試しても、まだカビが落ちない…。
そんな時にこそ、私たち家電量販店員の出番かもしれません。

この章では、洗剤の力に頼るのではなく、「家電の力」で物理的にカビを撃退するアプローチと、カビ掃除のゴールである「予防」について、家電のプロの視点から詳しく解説していきますね。

スチームクリーナーで物理的に除去

ジェルやペーストを使っても落ちないカビ、もしくは「もう洗剤を使うこと自体が面倒!」という方に、私が一番おすすめしたい家電が「スチームクリーナー」です。

これは化学薬品(洗剤)の力ではなく、「高温の蒸気(スチーム)」という物理的な力でカビを無力化・除去するアイテムなんですね。

約100℃にもなる高温のスチームをカビに直接噴射することで、カビを根本から除菌し、さらにカビが生えにくい状態にしてくれます。

家電ならではのメリットもたくさんあるんですよ。

  • 洗剤が不要:水(蒸気)だけで掃除するので、化学薬品の臭いや残留が気になるご家庭、特に小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使えます。これは本当に嬉しいポイントですよね。
  • 高い除菌力:多くのメーカーが99.99%の除菌・ウイルス除去効果をうたっています。これはもちろんカビ菌にも有効です。
  • 汚れを浮かせる力:高温のスチームは、カビの「砦」になっていたゴムパッキンの隙間やタイルの目地にこびりついた皮脂・石鹸カスも、熱でふやかして浮かし、除去しやすくしてくれます。

黒カビだけでなく、浴室の床によく出るピンクぬめり(あれもカビのエサになります)や、蛇口の水垢(くもり)にも効果的なので、浴室全体をリセット掃除できるのが強みです。

浴室掃除ならケルヒャーが人気

スチームクリーナーといえば、やはり黄色いボディが目印の「ケルヒャー」が代表的ですね。店頭でもお客様からのお問い合わせが一番多いメーカーです。

ケルヒャーの製品はラインナップが豊富なんですが、浴室掃除をメインに考えるなら、個人的には「SC 3 EasyFix W」というキャニスタータイプ(本体を床に置いて使うタイプ)が特におすすめです。

なぜかというと、このモデルはヒートアップタイム(起動時間)が約35秒とすごく短いんです。しかも、給水タンクがカセット式で、掃除の途中で水がなくなっても、すぐに給水して連続使用が可能なんですよ。

浴室全体を一気に掃除したい!と思った時、お湯が沸くのを何分も待ったり、途中で給水するために本体が冷めるのを待ったり…というストレスがないのは、本当に便利だと思います。

ケルヒャー スチームクリーナー 浴室掃除向けモデル比較(目安)

どのモデルを選べばいいか迷ってしまいますよね。浴室掃除という観点で、主要なモデルを簡単に比較してみました。

モデル名 タイプ ヒートアップタイム 連続使用 浴室掃除への適性(分析)
SC 1 EasyFix / SC MINI ハンディ 約3分 約6分 スポット清掃向け。「ゴムパッキンだけ」などピンポイントの掃除には手軽ですが、浴室全体にはパワーと時間が不足気味です。
SC 2 EasyFix W キャニスター 約6分 約30分 週末の本格清掃向け。浴室全体を掃除できる標準モデルです。
SC 3 EasyFix W キャニスター 約35秒 給水で連続可 【ベストバイ】 待ち時間ほぼゼロで、時間を気にせず徹底的に掃除可能。浴室掃除の頻度が高いご家庭に最適です。
SC 4 Deluxe キャニスター 約4分 給水で連続可 最上位モデル。スチームがより強力で、浴室だけでなく家中の床掃除も完璧にしたい方向けです。

※ヒートアップタイムや連続使用時間はあくまで目安です。使用状況によって変わりますので、詳しくは公式サイトや店頭でご確認ください。

カビ予防と浴室乾燥機の重要性

さて、スチームクリーナーなどでカビを一度リセットできたとしても、油断は禁物です。
カビ掃除の本当のゴールは、カビを「落とす」ことではなく、カビが「生えない」環境を作り、面倒なカビ掃除そのものから解放されることですよね。

カビの三大条件「温度」「湿度」「汚れ」のうち、「温度」と「汚れ」を浴室から完全になくすのは難しいです。でも残る一つの「湿度」は、家電の力で徹底的にコントロールできるんです。

スチームクリーナーが「攻撃(除去)」の家電だとしたら、「浴室乾燥機」や「換気扇」は「防御(予防)」の家電。この両方をうまく使うことこそが、カビ問題の根本的な解決策なんですね。

浴室乾燥機の正しい使い方

もしご自宅に浴室乾燥機(浴室換気暖房乾燥機)が付いているなら、ぜひ「乾燥」機能をフル活用してください。

カビは湿度がなければ繁殖できませんから、入浴後の浴室をいかに速く乾かすかが、カビ予防の絶対的な鍵になります。

「乾燥」機能はいつ使う?

答えは「入浴後すぐ」です!
浴室全体がまだ温まっているうちに「乾燥」運転を開始するのが、最も効率的でカビ防止効果も高いんです。

入浴から時間が経って、浴室が冷えてしまってから乾燥させると、効率がすごく落ちて、余計な電気代がかかるだけ…なんてことにもなりかねません。

電気代の目安は、1人暮らし(月20回、4時間/回)で約3,220円/月、4人家族(月30回、6時間/回)で約7,260円/月と、確かに安くはありません。でも、これを「高い」と見るか、「面倒なカビ取り掃除の手間、強力な洗剤の購入コスト、健康被害のリスク」をゼロにするための「投資」と見るか。私としては後者の「投資」と考えることをおすすめしたいですね。

換気扇は24時間つけっぱなしに

「うちは浴室乾燥機なんて付いてない…」というご家庭も多いと思います。

その場合は「換気扇」です。
浴室の換気扇の運用方法を見直すだけで、カビの発生は劇的に抑えられますよ。

推奨したいのは、「24時間つけっぱなし」にすることです。

「電気代がもったいない!」と感じるかもしれませんが、換気扇を止めてしまうと、浴室内に湿気がずーっととどまり続けて、カビが喜ぶ環境になってしまいます。

カビを発生させてしまって、前述の強力なジェル洗剤を買ったり、スチームクリーナーの購入を検討したりするコストと手間を考えれば、換気扇の電気代(一般的に月額数百円程度と言われています)は、最も安価で効果的なカビ予防策だと私は思うんです。

高機能なイオン搭載モデルも

最近の浴室換気乾燥機は、ただ「換気」「乾燥」するだけじゃない、プラスアルファの除菌機能を持つハイエンドな家電も増えています。

例えば、シャープの「プラズマクラスター」技術を搭載したモデル「マックス ドライファン」などですね。店頭でも、こうした高機能モデルに注目されるお客様が増えています。

これらは、乾燥・換気運転中にイオンを放出することで、浴室内に浮遊するカビ菌(胞子)を除菌したり、黒カビのエサにもなる「ピンクぬめり」の発生を抑えたりする効果が期待できるんです。

まさに「予防」のための家電ですよね。

防カビ燻煙剤での定期メンテナンス

クリーン家電ガイド:イメージ

スチームクリーナーで物理的にカビをリセットし、浴室乾燥機で日々の湿度を管理していても、目に見えないカビ菌は空気中を漂っています。

特に、天井や換気扇の内部
ここって、スチームクリーナーを当てるのも大変ですし、乾燥機の風も直接は届きにくいですよね。

こうした「家電の弱点」を補う形で、定期的にリセットしてくれるのが「防カビ燻煙剤」です。

ライオンの「ルック おふろの防カビくん煙剤」などが有名ですね。
私もこれは2ヶ月に1回、必ずやっています。

防カビ燻煙剤の仕組みと使い方

主成分は「銀イオン(Ag)」で、煙が浴室の隅々まで行き渡って、手が届かない天井や換気扇の内部に潜む「目に見えない黒カビの原因菌」をまるごと除菌してくれるんです。

  • 塩素不使用:カビ取り剤のようなツンとした刺激臭がなく、浴室のイスや子供のおもちゃなどを置いたままでも使えるのが、本当に楽で助かります。
  • 使い方:容器に水を入れて缶をセットし、ドアを閉めて90分以上放置。その後30分換気するだけ。洗い流し不要でそのまま入浴できるのも便利です。
  • タイミング:これは「カビ取り剤」ではなく「防カビ剤」なので、すでに生えているカビを落とす効果はありません。スチームクリーナーやカビ取りジェルでカビをリセットした「後」に使うのが、最も効果的です。

詳しくはメーカーの公式サイトで確認してみてくださいね。
(出典:ライオン株式会社「ルック おふろの防カビくん煙剤」

スチームクリーナー(点や線の掃除)が届かない範囲を、燻煙剤(面の掃除)がカバーする。この組み合わせが家電の弱点を補完する最適な予防策だと思います。

どうしても取れないカビを隠す方法

ここまで紹介したあらゆる除去手段(化学的アプローチ、物理的アプローチ)を試しても、「菌は死滅しているはずなのに、黒いシミだけが残る…」という場合があります。

これは、カビの色素がゴムパッキン自体を染色してしまっている状態で、もう物理的に「落ちない」んですね。

こうなってしまった場合の最終手段は、残念ながら「除去」ではなく「隠す」ことです。

これはもう「対処療法」になりますが、ホームセンターやネット通販などで、「ゴムパッキン目地クリーンペン」「ゴムパッキン・タイル目地修正ペン110番」といった、カビ隠し・補修用のペンが販売されています。

カビの上から耐水性の白い塗料などで塗りつぶし、カビを見えなくするというものです。
防カビ剤が配合されている製品もありますが、根本的な解決ではないことは理解しておく必要がありますね。

DIYでのゴムパッキン交換

「隠すのでもダメだ」という場合の、本当に本当に最後の物理リセットが、DIYでの「交換(コーキングの打ち替え)」です。

カビの生えたゴムパッキン(シリコンコーキング)そのものを、カッターやスクレーパー(剥がす道具)で全部剥がして、新しいコーキング材を充填し直す方法です。

これで見た目は新品同様にリセットされますが…

DIY交換は高難易度です!

私も店頭でDIYコーナーを見ることがありますが、これはかなり難易度が高い作業です。

古いコーキングをきれいに剥がすのも大変ですし、新しいコーキング材をマスキングテープで養生して、均一に充填するのは、素人には至難の業です…。

もし失敗して隙間ができてしまうと、そこから水が侵入して、壁の内部など、もっと見えない場所でカビが大発生する原因にもなりかねません。水漏れのリスクもあるんですね。

DIYにかなりの自信がある方以外は、無理をせず、リフォーム会社や水回りの専門業者さんに相談することを強くおすすめします。安全と確実性には代えられませんからね。

なるべくコスパよく業者さんを見つけたいなら、やはり「くらしのマーケット」が定番ではないでしょうか。私も時々利用していますが、「当たり」の職人さんが多い印象なんです。

くらしのマーケット

お風呂のゴムパッキンのカビが落ちない悩み総括

「お風呂のゴムパッキンのカビが落ちない」という悩みについて、原因から対策、最終手段までをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

まず、カビの「砦」である皮脂汚れを中性洗剤で「前処理」(レベル1)する。

次に、市販の「ジェル」(レベル2)や「オキシクリーン」、あるいは「片栗粉ペースト」で、カビの根まで化学的に攻撃する。

それでもダメなら、「スチームクリーナー」(レベル3)で、洗剤を使わずに高温で物理的にリセットする。

でも家電屋としての私の結論は、この「除去」する労力を使い続けるよりも、カビが「生えない環境」に投資する方が、ずっと合理的で快適だということです。

カビ問題を根本的に解決する最強のソリューションは、複数の家電と予防策を組み合わせた「家電システムアプローチ」だと、私は考えています。

最強の「カビ予防」家電システム

  • (攻撃)スチームクリーナー:年に数回、既存のカビや汚れを物理的にリセットする。
  • (防御)浴室乾燥機と24時間換気:日々の入浴後、カビの生命線である「湿度」を徹底的に管理・排除する。
  • (維持)防カビ燻煙剤:2ヶ月に1回、家電では届かない浮遊カビ菌や天井裏の胞子を定期除菌する。

「落ちない」カビと戦い続ける「掃除」の日々から解放されて、家電の力を最大限に活用した「予防」のシステムで、快適なバスタイムを過ごしましょうね!

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