お風呂掃除、どれくらいの頻度でやっていますか?
一人暮らしを始めたばかりの方や、忙しい毎日を送る方にとって、「本当は毎日やるべきなの?」「週に1回じゃダメ?」と悩むポイントですよね。
実は、お風呂掃除の理想的な頻度は、ライフスタイルや家族構成によって大きく変わってくるんです。一人暮らしなら週1回の集中掃除でも十分キレイを保てますし、家族世帯なら毎日の簡単な予防掃除が効率的だったりします。
大切なのは、無理なく続けられる自分に合った方法を見つけること。
この記事では、場所別の掃除ポイントや、一人暮らしと家族世帯それぞれに最適な頻度、さらには梅雨時期の特別なケア方法まで詳しくご紹介していきます。
毎日の負担を減らしてくれる便利な時短家電や予防アイテムの活用法もお伝えしますので、面倒なお風呂掃除を「楽な家事」に変えるヒントがきっと見つかるはずですよ!
お風呂掃除の頻度|理想と場所別のコツ

お風呂掃除の「頻度」って、悩みますよね。
「本当は毎日やるべき?」と思いつつ、なかなか実行できなかったり…。
このセクションでは、まず理想的な掃除頻度と、現実的にどう分けて考えればいいのか、場所ごとのコツを詳しく見ていきたいと思います。
理想は毎日?効率的な掃除術
さて、いきなり結論から言ってしまうと、お風呂掃除の理想的な頻度は、やっぱり「毎日」ということになるんです。
「えー!やっぱりそうなの…」とがっかりする声が聞こえてきそうですが、これにはちゃんとした理由があるんですね。
お風呂掃除って、一番汚れが落ちやすい「ゴールデンタイム」があるのをご存知でしたか?
それが、「入浴直後」なんです。
お風呂に入った直後は、浴室全体が蒸気で温まっていますし、壁や浴槽についたばかりの皮脂汚れや石鹸カスもまだ柔らかい状態です。このタイミングなら、本当にお湯のシャワーで流すだけでも、汚れの大部分は落ちてくれるんですね。
でも、これが冷えて固まってしまうと、あのガンコな汚れになって、力いっぱいこすらないと落ちなくなってしまいます…。
だから、「毎日・入浴直後」に簡単な掃除を習慣にすることが、結果的に未来の大掃除をものすごく楽にしてくれる「予防メンテナンス」になるんです。
理想と現実のギャップ
ただ、理想はそうでも、現実はなかなか難しいですよね。
私もお店でお客様とお話ししていると、「お風呂上がりはリラックスしたいのに、そこから掃除なんて無理よ~」という声を本当によく聞きます。
実際、アンケートなどを見ても、効率が良い「入浴後」よりも、「入浴前」に掃除する方のほうが多いというデータもあるくらいです。
この「理想(毎日・入浴後)」と「現実(週数回・入浴前)」のギャップこそが、私たち家電のプロがお手伝いできる部分だと思っています。
場所別で見る掃除のポイント
「毎日掃除」といっても、浴室全体をピカピカにする必要はまったくないんです!
全部やろうとすると、それこそ3日も続かないですよね…。
お風呂掃除は、場所ごとに汚れの種類とスピードが違うので、「毎日やること」「週1回やること」「月1回やること」の3段階に分けて考えるのが、一番合理的で続けやすいと思います。
これなら、毎日の負担は最小限にしつつ、キレイを保てるようになりますよ。
| 頻度 | 場所 | 主な汚れ | やるべきこと |
|---|---|---|---|
| 毎日 | ・浴槽 ・排水口の髪の毛 ・浴室全体の水滴 |
皮脂汚れ、湯垢、髪の毛、水分 | ・浴槽の軽いこすり洗い ・排水口の毛の除去 ・水滴の拭き取り |
| 週に1回 | ・床、壁 ・排水口(本格清掃) ・鏡、蛇口 ・小物類(椅子、フタ) |
石鹸カス、ぬめり、水垢、ピンク汚れ | ・洗剤を使った「こすり洗い」 ・排水口パーツの分解洗浄 ・水垢の除去 |
| 月に1回 | ・天井 ・浴槽のエプロン内部 ・追い焚き配管 |
黒カビ、ヘドロ、雑菌 | ・カビ取り ・エプロン内部の洗浄 ・風呂釜洗浄 |
こんな風に分けてみると、「毎日」やることは、実はそんなに多くないと思いませんか?
浴槽をサッと洗い、髪の毛を取って、可能なら水滴を拭く。これだけなら5分もかからないはずです。
そして、週末など時間があるときに、床や壁、排水口の奥などをしっかりお掃除する。
このメリハリが、無理なく続けるコツですね。
浴槽掃除は入浴直後がベスト
先ほどもお伝えしたとおり、浴室掃除で一番の「大物」である浴槽は、入浴直後の「ゴールデンタイム」に掃除するのが圧倒的に効率的です。
浴槽がまだ温かいうちなら、皮脂汚れ(湯垢)は本当にスルッと落ちてくれます。
お湯を抜いたら、すぐに浴室用の中性洗剤とスポンジで軽くこすり洗いするだけ。特に汚れがたまりやすい、お湯の水面ライン(喫水線)あたりを意識して洗うのがポイントです。
でも、「やっぱり入浴後は面倒…」という方のために、最近はすごい時短アイテムが出ています。
こすらない洗剤の活用
お店でも大人気なのが、花王の「バスマジックリン エアジェット」です。
これは浴槽全体にシューッとスプレーして、30秒待って流すだけ、というもの。
本当にこすらなくていいの?と最初は半信半疑だったんですが、お客様からの評判もすごく良いんです。
「これなら毎日続けられる」「掃除が面倒じゃなくなった」というお声をよく聞きますよ。
皮脂汚れが固まってしまう前なら、こういう時短洗剤の力に頼るのは賢い選択だと思います。
家電で「楽」をする選択
もう一つ、私が家電のプロとしておすすめしたいのが、「電動バスポリッシャー」です。
浴槽掃除って、中腰になったり、かがんだりする姿勢が結構つらいじゃないですか。
特にご高齢の方や、腰痛持ちの方からは「浴槽をまたぐのも、中でかがむのも大変」というご相談をよくいただきます。
電動バスポリッシャーは、スティックが伸びるので、立ったままの楽な姿勢で、浴槽の底も壁面もラクラクお掃除できるのが最大の魅力です。
例えば、EPEIOSの「HM115E」というモデルは、稼働時間も長くてアタッチメントも豊富なので、浴槽だけじゃなく床や天井までこれ1本でいける、とお客様にも人気ですね。
モーターの力で回転してくれるので、力を入れてゴシゴシする必要もありません。
「浴槽掃除が面倒」から「浴槽掃除が楽」に変わる、とても便利な家電だと思います。
排水口は毎日の髪の毛除去を

お風呂掃除で「一番やりたくない場所」として、よく挙げられるのが排水口ですよね…。
あのヌメヌメと髪の毛が絡まった感じ、想像するだけでちょっと憂鬱になります。
この排水口こそ、「毎日」の小掃除と「週1回」の本格掃除に分けるべき場所なんです。
まず「毎日」やってほしいこと。
それは「髪の毛を取り除くだけ」です。これだけ。
髪の毛が残っていると、それをエサにして雑菌が繁殖し、あの嫌なヌメリやピンク汚れ、悪臭の原因になってしまいます。
入浴後に、ティッシュなどを使ってサッと髪の毛を捨てる。これを習慣にするだけで排水口の汚れ方はまったく違ってきますよ。
最近は100円ショップなどでも、水流で髪の毛がクルクルッとまとまる「髪の毛キャッチャー」(例:ダイソー「くるくる排水口キャッチ」)なども売っていますよね。
ああいう予防ツールを使うと、手を汚さずに捨てられるので、さらにハードルが下がると思います。
週1回はパーツを分解
そして髪の毛除去とは別に、「週1回」は本格的なお掃除をお願いします。
排水口の目皿や、その下にある封水筒(水が溜まっている部分のパーツ)を外して、ブラシでしっかりこすり洗いをします。
あのパーツの裏側や凹凸に、ヌメリやヘドロが溜まっているんです…。
チョウバエの発生源にも…
排水口のヘドロを放置すると、「チョウバエ」(コバエの一種)の発生源になることがあるので注意が必要です。
あの小さな虫が浴室に飛んでいると、本当に不快ですよね。
彼らは汚泥(ヘドロ)が大好きなので、排水口の奥や、後でお話しする「浴槽のエプロン内部」は、格好の繁殖場所になってしまうんです。
排水口掃除にこそスチームクリーナー
この面倒な排水口のパーツ掃除に、実は「スチームクリーナー」がすごく役立つんです。
ケルヒャーの「SC 1 MINI」のようなハンディタイプのスチームクリーナーは、高温の蒸気をピンポイントで噴射できます。
分解したパーツの細かい隙間や、ブラシが届きにくい排水管の入り口あたりに「シューッ」とスチームを当てるだけで、熱で汚れを浮かしながら、雑菌も一緒にやっつけてくれるんです。
洗剤を使わなくても、ヌメリが驚くほどスッキリ取れるので、あの嫌な掃除がすごく楽になりますよ。これは家電量販店で働いていて「もっと早く知りたかった」とお客様に言われることの多い使い方の一つですね。
床や壁は週1回の掃除でOK
浴槽や排水口と違って、床や壁は基本的に「週1回」の本格掃除で大丈夫です。
床や壁の主な汚れは、シャンプーやボディソープの「石鹸カス」や、それが皮脂と混ざったものです。これも放置するとカビのエサになったり、床がヌルッとする原因になったりします。
週に1回、浴室用の中性洗剤とスポンジやブラシで、床、壁(特にシャワーがかかりやすい下半分)、ドアの内側、シャンプーなどを置いている棚などを、しっかり「こすり洗い」しましょう。
天井のカビ、どうしてる?
ここで見落としがちなのが「天井」です。
天井って、直接お湯がかかるわけでもないのに、気づくと黒い点々(黒カビ)が…なんてこと、ありませんか?
カビは湿気が大好きなので、湯気がこもる天井は絶好の住処なんです。
天井のカビを放置すると、そこから胞子が浴室全体にばらまかれて、床や壁のカビの原因にもなってしまうんですよ。
とはいえ、天井の掃除は本当に大変ですよね。
ここでまた活躍するのが、先ほど浴槽掃除で紹介したEPEIOSなどの「電動バスポリッシャー」です。
延長ポールを一番長くすれば、脚立に乗らなくても、床に立ったまま安全に天井の掃除ができるんです。これはお客様にも「すごく助かる!」と喜ばれるポイントですね。
カビ取り剤を付けたペーパーをヘッドに装着して拭き上げる、といった使い方もできます。
(※カビ取り剤の使用は、製品の取扱説明書をご確認くださいね)
掃除の仕上げは「防カビ燻煙剤」
そして、月に1回、こうした床・壁・天井の掃除をしっかり行った「後」に、ぜひ使ってほしいのが予防アイテムです。
ライオンの「ルック おふろの防カビくん煙剤」は、もう定番中の定番ですよね。
これは、カビを取るんじゃなくて、カビの原因菌を「除菌」して、カビを生えにくくするためのものです。
煙が天井や換気扇の内部まで行き渡って、目に見えないカビ菌を退治してくれるので、キレイにした後の「リセット」として使うのが一番効果的です。
これを月1回やるだけで、次の掃除が本当に楽になりますよ。
ライフスタイル別|お風呂掃除の頻度

ここまで「理想」と「場所別」の頻度をお話ししてきましたが、実際には家族構成やライフスタイルによって、最適な頻度は変わってきますよね。
一人暮らしの方と、小さなお子さんがいるご家庭では、汚れ方も掃除にかけられる時間も全然違います。ここでは、ライフスタイル別の現実的なお掃除頻度と、おすすめの家電活用術を見ていきましょう。
一人暮らしなら週1回でも可能?
「一人暮らしだけど、毎日掃除なんて無理!」
という方、多いと思います。
結論から言うと、一人暮らしの方なら、本格的なお掃除は「週1回」の集中型でも十分対応可能だと思います。
理由はシンプルで、浴室を使うのが1人だけなので、家族世帯に比べて皮脂汚れや石鹸カスの蓄積スピードが圧倒的に遅いからなんです。
週末などに、浴槽、床、壁、排水口など、これまでお話しした「週1回」のメニューをしっかり行えば、十分キレイな状態を保てるはずです。
ただし「予防」だけは毎日!
「掃除」は週1回でもOKですが、「予防」だけは毎日やってください!
これは一人暮らしでも家族世帯でも変わりません。
- 入浴後に全体をシャワーで流す
壁や床に残った石鹸カスを、熱めのお湯でしっかり流します。 - 換気扇をしっかり回す
カビの最大の原因である「湿気」を排出します。これが一番重要です!
この2つをやるかどうかで、週1回の掃除の「楽さ」が天と地ほど変わってきますよ。
タイパ重視の家電選び
一人暮らしの方は、掃除にかける時間をなるべく短くしたい、「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の方が多いですよね。
週1回の掃除を、いかに効率よく終わらせるか。
ここでも先ほどご紹介した家電たちが活躍します。
浴槽から壁、床まで一気に磨き上げられる「電動バスポリッシャー」(EPEIOSなど)や、カビが生えやすい目地や排水口を高温で殺菌できる「スチームクリーナー」(ケルヒャー SC 1 MINIなど)は、まさにタイパを上げてくれる家電です。
洗剤でゴシゴシこする時間と労力を、家電の力で最小限にする。これが一人暮らしの方の賢い掃除術だと思います。
家族世帯は予防と時短が重要
一方、ご家族で住んでいる世帯、特に共働きで小さなお子さんがいるご家庭は、一人暮らしとはまったく逆の問題を抱えています。
それは、「汚れの蓄積スピードが速すぎる」ことと、「掃除に割ける時間がない」こと。
まさに板挟み状態ですよね。
家族みんなが入るので皮脂汚れの絶対量が多いですし、お子さんがいるとシャンプーの泡が飛び散ったり、おもちゃで床がヌメリやすかったり…。
アンケートを見ても、家族世帯の約半数が「毎日」、7割近くが「3日より短いペース」で掃除をしているというデータもあり、その大変さがうかがえます。
この世帯のキーワードは、「予防」と「時短」。
この2つを家電でどうサポートするかが重要です。
最重要課題は「予防家電」の導入
まず、掃除の回数そのものを減らすために、「カビさせない」「汚しにくくする」ための「予防家電」が、一人暮らし世帯よりも遥かに高い投資対効果を生みます。
私が一番おすすめしたいのは、「浴室乾燥機」です。
もし設置されているなら、入浴後は必ず「換気」モードを使ってください。パナソニックなどの製品(例:FY-22UG6V)は、浴室の湿気を強制的に排出してくれます。
もし浴室乾燥機がないご家庭なら、「サーキュレーター」が必須アイテムです。
入浴後、換気扇を回しながら、サーキュレーター(アイリスオーヤマ「サーキュレーターアイ」など)で浴室内に風を送り込み、空気を強制的に循環させます。
これだけで換気効率が劇的にアップし、カビの発生を抑えられますよ。
「時短ツール」で毎日の負担を減らす
予防と同時に、毎日の「実行」時間を短縮することも大切です。
ここでも活躍するのが、花王「バスマジックリン エアジェット」のような「こすらない」洗剤や、立ったまま広範囲を掃除できる「電動バスポリッシャー」です。
家族世帯の広い浴槽や床を毎日かがんで掃除するのは本当に重労働ですから、こうした時短アイテムや家電を積極的に取り入れて、無理なく続けられる環境を作るのが一番だと思います。
梅雨時期にカビさせないコツ
お風呂掃除の頻度を考える上で、無視できないのが「季節」です。
特に、湿度がぐっと上がる梅雨の時期(6月~9月頃)は、カビにとって天国のような状態なんです。
普段は月1回のカビ取りで済んでいても、この時期ばかりは「月2回」に頻度を上げるなど、特別な体制が必要になるかもしれません。
特にチェックしてほしいカビのホットスポットは、以下の場所です。
- 床の隅っこ
- ドアのゴムパッキン
- 浴槽のフタの裏側
- 浴槽のエプロン(側面カバー)の下側
こういう湿気がこもりやすい場所は、こまめにチェックして、カビが小さいうちに退治することが大切ですね。
梅雨こそ「浴室乾燥機」と「サーキュレーター」の出番
梅雨の時期は、外の湿度も高いため、窓を開けたり、ただ換気扇を回したりするだけでは、湿気がなかなか排出されません。
こんな時こそ、「浴室乾燥機」が真価を発揮します。
衣類乾燥用の「乾燥」モードを使えば、外気の湿度に関係なく、浴室をカラッと強制的に乾燥させることができます。(※ただし電気代は「換気」モードより高くなるのでご注意を)
浴室乾燥機がないご家庭でも、「サーキュレーター」を併用して空気の流れを強制的に作ってあげることで、換気効率を格段に上げることができますよ。
掃除しないとどうなる?健康リスク
「掃除が面倒だから、カビが少しくらい生えてもいいや…」なんて思っていたら、ちょっと待ってください!
浴室の汚れを放置することは、見た目の問題だけじゃなく、ご家族の健康に悪影響を及ぼす可能性があるんです。
一番怖いのは、やはり「黒カビ」ですね。
黒カビ(クラドスポリウムなど)は、増殖すると目に見えない胞子を空気中に大量に放出します。
お風呂は、家族みんなが裸で無防備になる場所です。
そこでカビの胞子を吸い込んでしまうと、アレルギー性鼻炎や、喘息(ぜんそく)の原因になったり、症状を悪化させたりすることが指摘されています。
特に、免疫力の低い小さなお子さんや、ご高齢の方がいるご家庭では、重大な健康リスクになりかねません。
カビと健康被害について
カビ(真菌)がアレルギー疾患の原因の一つであることは、専門機関からも情報が出ています。
例えば、厚生労働省の「健康マニュアル」に関連する情報サイトなどでも、室内のカビが喘息やアトピー性皮膚炎などに影響を与える可能性について触れられています。
(参考:厚生労働省「科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル」)
キレイなお風呂は、家族の健康を守るためにも大切なんですね。
害虫(チョウバエ)の温床に
もう一つのリスクが、先ほど排水口のところでもお話しした「チョウバエ」の発生です。
チョウバエは、皮脂汚れや石鹸カス、髪の毛がヘドロ化した「汚泥」がある場所が大好きです。
掃除をサボって、排水口や、普段は見えない「浴槽のエプロン内部」にヘドロが溜まると、そこが幼虫のエサ場となり、大量発生してしまう恐れがあります。
健康被害や害虫のリスクを考えると、「掃除しない」という選択肢は、やっぱり無いですよね…。
掃除を楽にするおすすめ家電

ここまで、お掃除の頻度やコツをお話ししてきましたが、「やっぱり面倒!」という気持ちを解決してくれるのが、私たち家電のプロがおすすめする「お掃除家電」です。
お店でお客様にご紹介していて、特に「掃除が楽になった」と喜ばれる「実行家電」を3つ、改めてご紹介しますね。
電動バスポリッシャー
これはもう、浴室掃除の「辛い姿勢」から解放してくれる代表格ですね。
立ったまま浴槽を磨けるだけでなく、アタッチメントを替えれば、床のタイルの目地や、手の届かない天井まで、これ1本でカバーできます。
力を入れずにモーターが汚れを落としてくれるので、「掃除=重労働」というイメージが変わると思いますよ。
スチームクリーナー
洗剤の化学的な力ではなく、約100℃の高温スチームという物理的な力で汚れを落とす家電です。
(例:ケルヒャー SC 1 MINI、SC 3 EasyFix W など)
一番の強みは「殺菌(除菌)」ができること。カビの根が張ったタイルの目地や、排水口のヌメリ、ピンク汚れの原因菌も、高温でやっつけてくれます。
洗剤を使いたくない、小さなお子さんがいるご家庭にもすごく人気がありますね。「洗剤を使わずにこんなにキレイになるなんて」と驚かれることが多いです。
ファインバブルシャワーヘッド / 元栓
これは「掃除用具」ではないんですが、「掃除を楽にするための補助具」として、ここ数年ですごく注目されています。
(例:ミラブル、リファ など)
ウルトラファインバブル(UFB)という目に見えないほど小さな泡が、皮脂などの汚れに吸着して、汚れを「はがれやすく」してくれるんです。
毎日このシャワーを使っているだけで、浴槽の湯垢や鏡の水垢(ウロコ汚れ)が固着しにくくなる、という効果が期待できます。
お客様からも「週1回の掃除が、本当に軽くこするだけで済むようになった」というお声をいただきますね。
特に元栓に設置するタイプ「UFB DUAL」だと、家の水すべてがUFB水になるので、シャワーが届かない排水口のヌメリ低減や、掃除できない「追い焚き配管(風呂釜)」の内部洗浄効果も期待できる、と注目されています。
家電で風呂掃除の頻度を見直そう
さて、ここまで色々なお掃除頻度や家電についてお話ししてきました。
お風呂掃除の頻度に悩む本当の理由は、「掃除が面倒で大変だから」ですよね。
もし、その掃除が「楽」で「簡単」になれば、頻度の悩み自体が軽くなるはずです。
私が家電のプロとして一番お伝えしたいのは、「実行家電」で掃除を楽にすること以上に、「予防家電」で掃除の頻度自体を減らしましょう、ということです。
カビやぬめりの最大の原因は「湿度」です。
この湿気をいかに早く取り除くかが、お風呂メンテナンスの鍵なんです。
最強の「予防」アイテム
1. 浴室乾燥機(換気モード)
すでにあるなら、絶対に使ってください!入浴後は最低3時間、できれば24時間「換気」モードをつけっぱなしにするのが理想です。
「乾燥」モードと違ってヒーターを使わないので、電気代もすごく安いんですよ。
2. サーキュレーター
浴室乾燥機がない場合の、安価で最も効果的な「予防家電」です。
換気扇+サーキュレーターの強制換気で、浴室を素早く乾燥させましょう。
3. 水切りワイパー(スクイージー)
家電ではないですが、これも最強の予防ツールです。(例:山崎産業 Satto)
入浴後に壁や鏡の水滴を物理的に取り除くだけで、水垢の発生をほぼゼロにできます。
こうした「予防」を徹底して、カビや水垢が発生しにくい環境を作っておく。
その上で、発生してしまった汚れは、「電動バスポリッシャー」や「スチームクリーナー」といった「実行家電」で楽にリセットする。
家電を上手に活用すれば、「毎日やらなきゃ…」というプレッシャーから解放されて、ご自身のライフスタイルに合った、無理のないお風呂掃除の頻度が見つかると思います。
ぜひ、ご家庭に合った家電を取り入れて、面倒なお風呂掃除を「楽な家事」に変えてみてくださいね。


