お部屋の空気が乾燥してくると、喉がイガイガしたり肌がパサついたりして、加湿器の出番かなって思いますよね。
でも、店頭でお客様とお話ししていると、アロマディフューザーを持ってるんだけど、これで加湿の代わりにならないかしら?って聞かれることがあるんです。
見た目はどちらも白いミストが出ていて、なんだか似たような雰囲気ですもんね。
でも実は、この二つには絶対に譲れない目的の決定的な違いがあるんですよ。
今日はそんなアロマディフューザーと加湿器の違いについて、どっちを選べばあなたの毎日がもっと快適になるのか、家電スタッフ視点で本音をお話しちゃいます。
これを読めば、もうお店の棚の前でどっちを買おうかなって迷うこともなくなりますよ。潤いも香りも、賢く使い分けて素敵な空間を作っていきましょうね!
- 加湿器とディフューザーの目的の違い
- 部屋を潤すための正しい製品選び
- アロマ加湿器のメリットと注意点
- 各ブランドの特徴と手入れのコツ
アロマディフューザーと加湿器の違いを解説

まずは基本中の基本、この二つの役割がどれだけ違うのかを深掘りしてみましょう。
ここを勘違いしちゃうと「せっかく買ったのに部屋が全然潤わない!」なんて悲劇が待っているかも?
加湿器のメリット・デメリット
加湿器の最大のメリットは、なんといっても圧倒的な水分放出量です。お部屋全体の湿度をしっかりコントロールして、乾燥から私たちを守ってくれる頼もしい存在なんですよ。
特にリビングのような広い空間では、JEM1426という規格に基づいた「mL/h(1時間あたりの加湿量)」という数値が重要になります。
これがないと、冬場のカラカラ空気には太刀打ちできません。お肌の乾燥対策や喉のケアを第一に考えるなら、加湿器一択かなと思います。
私も店頭で「とにかく乾燥が辛い」と相談されたら、まずはパワーのある加湿器をおすすめしちゃいますね。
メンテナンス不足には注意!
一方でデメリットは、水タンクが大きいために発生する雑菌のリスクです。お掃除をサボるとタンクの中にヌメリが出て、その菌を部屋中にバラまくことになっちゃうかも。特に超音波式のモデルは、毎日お水を入れ替えて、こまめに洗うのが鉄則ですよ。
こうした衛生面のリスクについては、加湿器のタンク内等で生物膜が生成されると微生物が繁殖しやすいため、清掃や換水で清潔を保つ必要があると厚生労働省の指針でも示されています。
(出典:厚生労働省『レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針』)

最近は象印マホービンの「EE-RS50」のような、ポットと同じ構造でお手入れが劇的に楽なスチーム式も大人気です。
フィルターがないので、ズボラな私でも清潔を保てるのが嬉しいポイントですね。電気代は少し高めですが、安心感には変えられません。
ディフューザーのメリット・デメリット
アロマディフューザーは、お部屋を「潤す」のではなく「香りを広げる」ための専用家電です。
メリットは、エッセンシャルオイルの成分を壊さずに、繊細な香りを楽しめること。
仕事で疲れて帰ってきたときに、好きな香りに包まれるのって本当に最高の癒やしですよね。コンパクトでデザインもおしゃれなものが多くて、インテリアとしても優秀なのが魅力です。
USB給電できるタイプも多いから、デスク周りにちょこんと置くのにも向いていますね。女性受けしそうな可愛いデザインもあって、ギフトとしても外さないアイテムです。
加湿能力は期待しすぎないで
デメリットは、加湿能力がほとんどないことです。ミストは出ていますが、それは香りを運ぶための「乗り物」にすぎません。大きなリビングでこれ一台を回しても、湿度計の針が動くことはまずないと思ったほうがいいですよ。乾燥対策として使うには、少し荷が重すぎるんです。

香りを純粋に楽しみたいなら、無印良品の「MJ-UAD1」のような定番モデルが使いやすくていいですね。
でも、これ一台でお部屋の乾燥を解決しようとするのは、ちょっと無茶かなというのが本音です。あくまで「香りを楽しむツール」として割り切るのが、賢い使い分けのコツですよ。
アロマ加湿器という選択
「香りも加湿も両方譲れない!」という欲張りなあなたにぴったりなのが、アロマ対応の加湿器です。これは加湿器のパワーを持ちながら、アロマも楽しめるという「いいとこ取り」の製品なんですよ。
ただし、ここで注意してほしいのが、アロマの使い勝手です。
多くの製品は「アロマトレイ」という小さなポケットにオイルを垂らす方式を採用しています。タンクのお水に直接オイルを入れちゃうと、故障の原因になることがあるので絶対にダメですよ。
給水タンクにアロマオイルを入れるのがNGな理由も含めて、ここは店頭でも特にお伝えしているポイントなんです。

アロマ加湿器を選ぶ基準
お部屋全体を潤しながら、ふんわりと香りを楽しみたいならこのタイプが正解です。例えば、モダンデコの「jxh003j」のようなハイブリッド式なら、除菌機能も付いていて安心感もバッチリですよ。加湿量も最大550mL/hとパワフルなので、リビングでも大活躍間違いなしです。
ただ、ディフューザーに比べると香りの立ち上がりは少しマイルドかもしれません。本格的な芳香浴というよりは、加湿のついでに心地よい香りが漂うイメージかなという感じ。
自分のライフスタイルに合わせて、どの程度の「香り」を求めているかを考えて選んでみてくださいね。
ディフューザーを加湿器の代わりに使える?
結論から言っちゃうと、アロマディフューザーを加湿器の代わりにするのはかなり難しいです。
これ、よくある誤解なんですよね。
理由はその水分量の圧倒的な差にあります。一般的な個室用の加湿器が1時間に300mLから500mLの水を放出するのに対して、ディフューザーはその数十分の一程度しか水を使いません。
コップ一杯の水を一日かけて蒸発させているようなものなので、お部屋の湿度が上がる前に、乾燥した空気に飲み込まれちゃうんです。
私もプライベートで試したことがありますが、全然ダメでした(笑)

もし本格的に乾燥をどうにかしたいなら、迷わず加湿器を買い足しましょう。
潤いは加湿器、香りはディフューザーという二台使いが、実はお部屋のコンディションを一番良く保てる方法なんです。それぞれ得意なことが違うんだって、覚えておいてくださいね。
水を使わない最新モデルのメリット
最近、すごく注目されているのが水を使わないタイプのアロマディフューザーです。
これ、画期的だと思いませんか?
水を使わないから、超音波式のような「ヌメリ」や「カビ」の心配が一切ないんです。
オイルの瓶をそのままセットして、空気の圧力で香りを飛ばすネブライザー式という仕組みが主流ですね。
お手入れが面倒でディフューザーを諦めていた方には、本当におすすめしたい最新トレンドなんです。私も初めて使ったときは、香りの濃厚さと手軽さに感動しちゃいました。

お手入れ不要の心地よさ
代表的なのは無印良品の「MJ-HBAL1」ですね。水タンクがないので、毎日のお水交換も不要です。動作音が少しだけ(39dB以下)気にする方もいるかもしれませんが、香りの質はピカイチですよ。USBで動くから、車の中や仕事場でも大活躍しそうです。
もちろん、水を使わないので加湿機能はゼロですが、その分「香り」に特化したストレートな癒やしが得られます。
加湿器はすでにお持ちで、純粋に香りを楽しみたいという方の買い足しアイテムとしては、これ以上の選択肢はないかもしれませんね。とっても便利だと思いますよ。
アロマディフューザーと加湿器の違い|その他のポイント

基本の違いがわかったところで、次は実際に使っていく上での細かなポイントや、家電量販店でもよく聞かれる「ちょっとしたお悩み」への解決策を見ていきましょう。
ここを知っておくと、暮らしの質がグッと上がりますよ。
加湿器がない時に加湿するには
「加湿器が故障しちゃった!」
「まだ買ってないけど、乾燥しすぎて今すぐ使いたい!」
なんて時もありますよね。
そんな時に、加湿器の代わりとして私がよくおすすめしているのが濡れタオルを干すことです。
これ、原始的ですけど意外とバカにできないんですよ。バスタオルを2、3枚しっかり濡らして、寝室に干しておくだけで湿度はかなり変わります。
あとは、お風呂に入った後にドアを開けっ放しにして、湿気をリビングに逃がすのも手ですね。拍子抜けするくらい単純ですけど、即効性はありますよ。

もっと手軽にやりたいなら、電源不要の「ペーパー加湿器」を活用するのもアリです。
積水樹脂の「自然気化式ECO加湿器」などは、コップ一杯の自然蒸発量の10倍以上のパワーがあると言われています。デスクの上に置いておくだけでも、喉の不快感が和らぐはずです。
清潔さを保つためのお手入れ方法
加湿器もディフューザーも、避けて通れないのがお掃除ですよね。
これを怠ると、せっかくの癒やしが台無しになっちゃいます。
ポイントは酸性の汚れにはクエン酸を使うこと。
汚れ別のクエン酸と重曹の使い分けを知っておくと、お手入れがグッと楽になります。
水道水のミネラル分が固まった白い汚れは、クエン酸を溶かしたぬるま湯に浸け置きすれば、スッキリ落ちるんです。カリカリに石化して落ちにくい時は、加湿器のカルキ掃除の具体的な手順も参考になります。
レックの「激落ちくん クエン酸」などの粉末タイプを常備しておくと便利ですよ。私も週末にまとめてガサッとお掃除するのが習慣になっています。
ピンク色のヌメリは除菌が必要
タンクの中に発生するあの嫌なピンク色のヌメリは、雑菌の繁殖が原因です。水垢とは別物なので、除菌剤を使うのが効果的。UYEKIの「加湿器の除菌タイム」を給水時に入れるだけで、ヌメリの発生を抑えられます。これは本当にラクなのでおすすめですね。

お掃除の頻度は、できれば週に一度はしっかり洗ってあげてほしいかなと思います。毎日のお水交換のときに、軽くゆすぐだけでも全然違いますよ。
綺麗なミストを吸い込むためにも、ここはちょっとだけ頑張りましょうね。自分を労わるのと同じくらい、家電も可愛がってあげてください。
アロマ加湿器のおすすめ製品3選
さて、実際にどれを選べばいいの?とお悩みの方に、私が店頭でも自信を持ってご紹介しているアロマ対応加湿器を3つ厳選してみました。
どれも実力派揃いですよ。
まずは、ブルーノの「ハイブリッド加湿器 COMFORT MIST」(BOE153)。
くすみカラーがおしゃれで、リビングに出しておきたくなるデザイン性が最高に嬉しいポイントです。加湿量も最大400mL/h(ヒーターON時)とパワフル。アロマパッドも付いているので、お気に入りの香りをしっかり楽しみたい方にぴったりですね。
次に、デザイン重視ならFrancfrancの「シレーヌ 超音波式2WAY加湿器」。
高さがあるから、ミストが床に落ちる前に広がりやすいんです。見た目がおしゃれなので、プレゼントとして選ばれるお客様もすごく多いんですよ。お部屋が一気に華やかになります。
最後は、機能全部入りのモダンデコ「ハイブリッド加湿器 jxh003j」。
ヒーターと超音波を組み合わせたハイブリッド式で、UV除菌までしてくれる優れものです。大容量6.5Lタンクで、広いリビングもこれ一台で潤います。アロマパッドも使えるから、ファミリー層にはこれが一番人気かなと思います。
アロマディフューザーと加湿器の違いまとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます。アロマディフューザーと加湿器の違い、スッキリ整理できましたか?
最後に、これまでお話しした内容をパッと振り返れるように表にまとめてみました。これを見れば、あなたが今どちらを買うべきか、もう迷わないはずですよ。

最終的な選び方のポイント
迷ったら、まずは加湿器を買いましょう。その上で、もし「物足りないな」と感じたら、アロマ対応のモデルを選んだり、小さなディフューザーを買い足したりするのが失敗しないコツです。お部屋の潤いも、心地よい香りも、どっちも手に入れて、毎日を機嫌よく過ごしてくださいね!

