新生活や結婚を機に始まった2人暮らしで、まず悩むのが炊飯器選びではないでしょうか?
「3合炊きと5.5合炊き、どちらの号数が最適なの?」
「美味しく炊けるならコスパ重視でも大丈夫?」
「キッチンの限られたスペースに置ける大きさやサイズは?」
など、2人分の生活を考えると選択肢が意外と多くて迷ってしまいますよね。
価格帯も安いものから高級モデルまで幅広く、相場感がつかめずに予算設定も難しいもの。さらに最近は機能だけでなく、おしゃれなデザインでキッチンを彩りたいというニーズも高まっています。
毎日使う家電だからこそ、美味しいごはんが炊けて、2人のライフスタイルにぴったり合うものを選びたいですよね。
この記事では、2人暮らしに最適な炊飯器の選び方から目的別のおすすめモデル、さらには人気ランキングまで、2人用炊飯器選びのすべてを詳しく解説します!
2人暮らしの炊飯器選びの基礎知識

- 何号炊きが最適?
- 大きさやサイズについて
- 相場と予算の考え方
- 価格が安いモデルでも大丈夫?
- 美味しいごはんが炊ける機能とは
- おしゃれなデザインでキッチンを彩る
まずは、炊飯器を選ぶ前に知っておきたい基本的な知識から見ていきましょう。容量や加熱方式など、ここを押さえておけばきっと炊飯器選びがスムーズになりますよ。
何号炊きが最適?
二人暮らしの炊飯器選びで、最初に悩むのが「3合炊き」と「5.5合炊き」のどちらを選ぶか、という点だと思います。
毎回食べる分だけ炊くなら3合炊きで十分そうに感じますし、まとめて炊いて冷凍するなら5.5合炊きのほうが便利そうですよね。
私がお客様におすすめする際の目安は、「一度に炊く量が1.5合~2合なら3合炊き、2.5合以上炊くことが多いなら5.5合炊き」という考え方です。
なぜなら、炊飯器は容量の7~8割で炊くのが一番美味しく炊けると言われているからなんです。内釜の中でお米がしっかり対流(おどる)するためのスペースが必要なんですね。
3合炊きの炊飯器で3合パンパンに炊くよりも、5.5合炊きで3合炊いたほうが、ふっくらと炊き上がりやすいんですよ。
容量選びのポイント
炊き込みごはんをよく作るご家庭なら、具材の分も考慮して5.5合炊きを選ぶと安心です。3合炊きだと、2合のお米に具材を入れただけでもういっぱいになってしまう、なんてこともありますからね。
また、市場のメインは5.5合炊きなので、最新機能が搭載されたモデルや選択肢の豊富さを考えても、5.5合炊きにメリットが多いのが現状です。
大きさやサイズについて
容量が決まったら、次にチェックしたいのが本体の大きさ、つまり設置サイズです。
キッチンのスペースは限られていますから、いざ買ってみたら「思ったより大きくて置けなかった…」なんてことは避けたいですよね。
3合炊きは比較的コンパクトなモデルが多いですが、5.5合炊きになると、高性能なモデルほどサイズが大きくなる傾向があります。購入前には、必ず設置したい場所の「幅・奥行き・高さ」をメジャーで測っておきましょう。
蒸気口の位置も要チェック!
見落としがちなのが、炊飯中に高温の蒸気が出る「蒸気口」です。棚の下などに置く場合、蒸気で家具が傷んだり、変色したりする原因になることも。
最近は蒸気をカットする「蒸気レス」や「蒸気セーブ」機能が付いたモデルもあるので、置き場所が限られている方はぜひチェックしてみてください。
フタを開けたときの高さも重要です。食器棚の下など、上にスペースがない場所に置く場合は、フタが全開にできるかもしっかり確認が必要ですね。
相場と予算の考え方
炊飯器は価格帯がとても広い家電の一つで、5,000円くらいで買えるお手頃なモデルから、10万円を超えるような高級モデルまで様々です。
二人暮らし向けの炊飯器の価格相場は、加熱方式によって大きく変わってきます。
加熱方式 | 価格相場(3合) | 価格相場(5.5合) | 特徴 |
---|---|---|---|
マイコン式 | 4,000円~1万円 | 1万円前後 | 価格が安く、基本的な機能に絞られている |
IH式 | 1万円~3万円 | 1.5万円~5万円 | 現在の主流。ムラなく炊けて美味しい |
圧力IH式 | 2.5万円~ | 3万円~ | もちもちした食感が得意な高性能モデル |
売れ筋の中心は、5.5合炊きのIH式で3万円前後のモデルでしょうか。この価格帯になると、各メーカーのこだわり機能が搭載されてきて、ごはんの味もぐっと良くなります。
「毎日食べるものだから、少し奮発して美味しいごはんを楽しみたい」という方は3万円以上、「炊飯機能だけで十分、価格を抑えたい」という方は1万円台、というように、ご自身のライフスタイルと求める機能に合わせて予算を考えると選びやすいと思います。
価格が安いモデルでも大丈夫?

「とにかく安く済ませたいんだけど、安い炊飯器って美味しくないの?」という質問もよくいただきます。1万円以下で買える炊飯器の多くは「マイコン式」というタイプです。
マイコン式は、内釜の底にあるヒーターで加熱するシンプルな構造です。
釜全体を加熱するIH式に比べると、どうしても炊きムラが出やすかったり、火力が弱かったりするデメリットはあります。特に3合以上の量を炊くと、その差が出やすいかもしれません。
ただ、最近の安いモデルはかなり進化しているんですよ。内釜を厚くして熱を均一に伝えようとしたり、炊飯プログラムを工夫したりして、以前よりずっと美味しく炊けるようになっています。
「味にはそこまでこだわらない」「たまにしか炊かない」という方であれば、マイコン式でも十分満足できると思います。
パンが焼けたり、低温調理ができたりする多機能なマイコン炊飯器もあって、一人暮らしや二人暮らしの方にとても人気があるんです。
美味しいごはんが炊ける機能とは
「せっかくなら美味しいごはんが食べたい!」という方がチェックすべきポイントは、「加熱方式」と「内釜の素材」の2つです。
加熱方式で食感が変わる
先ほども少し触れましたが、現在の主流はIH方式です。
電磁誘導で釜自体を発熱させるので、高火力でムラなく炊き上げることができます。お米の粒が立った、しゃっきりしたごはんが好きな方におすすめですね。
さらに、IHに加えて圧力をかけるのが「圧力IH方式」。
圧力をかけることで水の沸点が上がり、100℃以上の高温で炊き上げるため、お米の甘みや粘りを最大限に引き出してくれます。もちもちとした食感が好きな方には、こちらがぴったりです。
内釜の素材も重要
高価格帯のモデルは、この内釜にこだわっています。かまどで炊いたごはんの味を再現するために、各社が様々な素材を使っているんですよ。
これらの素材を何層にも重ねた「多層釜」が最近のトレンドで、それぞれの素材のいいとこ取りをしています。ごはんの味にこだわるなら、ぜひ内釜にも注目してみてくださいね。
おしゃれなデザインでキッチンを彩る
毎日使う家電だから、機能だけでなくデザインにもこだわりたいですよね。最近の炊飯器は本当におしゃれなモデルが増えていて、キッチンのインテリアの一部として選ぶ方も多いんですよ。
以前は白やシルバーが主流でしたが、今はマットな質感のブラックや、スタイリッシュなスクエア型などが人気です。キッチン家電の色を統一するだけで、空間がぐっと洗練された印象になります。
象印の「STAN.」シリーズや、バルミューダの「BALMUDA The Gohan」などは、デザイン性の高さで指名買いされるお客様も多いですね。あえて「見せる家電」として置きたくなるような、素敵なデザインの炊飯器がたくさん登場しています。
操作部分がシンプルで、使わないときは表示が消えるモデルなど、生活感を抑える工夫がされているものもあります。炊飯器を選ぶときは、ぜひデザインの好みも大切にしてみてください。お気に入りのデザインなら、毎日のお料理がもっと楽しくなるはずです。
2人暮らしにおすすめの炊飯器を目的別に紹介

- コスパ最強!お求めやすいモデル
- ご飯の味を追求する高級モデル
- 炊き込みご飯も楽しめる多機能モデル
- 冷凍ごはんも美味しくなるモデル
- お手入れが簡単なモデル
- 2人暮らし用炊飯器おすすめランキング
ここからは、具体的なモデルを挙げながら、目的別におすすめの炊飯器をご紹介します。「たくさんあって選べない!」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コスパ最強!お求めやすいモデル
「価格は抑えたいけど、美味しさも妥協したくない!」そんなわがままを叶えてくれるのが、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
特にアイリスオーヤマの製品は、お手頃な価格ながらも必要な機能がしっかり搭載されていて人気がありますね。
アイリスオーヤマ IHジャー炊飯器 RC-IL50
こちらのモデルは、IH式で1万円台から購入できるという驚きのコスパが魅力です。安価な炊飯器に多いマイコン式ではなく、釜全体をしっかり加熱するIH式なので、炊きムラが少なく、ふっくらとした美味しいごはんが炊けます。
熱を逃がさず包み込む「極厚火釜」が、お米の芯まで熱を伝えて旨みを引き出してくれます。さらに、お米の銘柄に合わせて炊き分ける機能や、かため・やわらかめといった食感の炊き分けも可能なんです。
この価格でこれだけの機能がついているのは、本当にすごいと思います。お客様からも「この値段でIH式が買えるのは嬉しい」「ごはんも普通に美味しい」と良い評判をよく聞きますよ。
デザインもシンプルで、カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイント。ピスタチオグリーンなどの可愛いカラーもあって、インテリアに合わせて選べます。まさに、二人暮らしの最初の炊飯器としてぴったりの一台ではないでしょうか。
ご飯の味を追求する高級モデル
「毎日食べるごはんだから、とにかく味にこだわりたい」という方には、各メーカーの技術が結集した高級モデルがおすすめです。
お米のポテンシャルを最大限に引き出し、料亭のようなごはんを家庭で味わうことができます。
象印 圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-LB10 (5.5合)
ごはんの美味しさを追求するなら、象印のフラッグシップモデル「炎舞炊き」は外せません。この炊飯器の最大の特徴は、激しい炎のゆらぎを再現した独自の加熱方式にあります。
釜の底に搭載された複数のIHヒーターを個別に制御することで、複雑で激しい対流を生み出し、お米一粒一粒にムラなく熱を伝えます。これにより、お米の甘み成分を深く引き出し、ふっくらとしながらも、粒感のしっかりした絶妙な食感に炊き上がるんです。
価格は高価ですが、「この炊飯器にしてから、ごはんがご馳走になった」「お米の銘柄による味の違いがはっきりわかるようになった」という感動の声をたくさん聞きます。ごはん好きの方には、ぜひ一度検討していただきたい逸品です。
炊き込みご飯も楽しめる多機能モデル
白米だけでなく、炊き込みごはんや玄米、さらには調理機能も活用したいという方には、多彩なメニューが搭載されたモデルがおすすめです。
一台で何役もこなしてくれるので、キッチンスペースの節約にもなりますね。
象印 IH炊飯ジャー STAN. NW-SA10 (5.5合)
暮らしに寄り添うデザインで人気の「STAN.」シリーズの炊飯器は、機能面もとても優秀です。特に、炊き込みごはんを美味しく炊くための専用メニューが搭載されているのが嬉しいポイント。
炊き込みごはんって、白米と同じように炊くと、具材の影響でうまく炊けなかったり、味が染み込みにくかったりすることがありますよね。このモデルは、時間をかけてじっくり吸水させ、最適な火加減で炊き上げることで、芯まで味の染み込んだ美味しい炊き込みごはんが作れるんです。
また、離乳食が手軽に作れる「ベビーごはん」メニューも搭載されていて、これから家族が増える予定のご家庭にもぴったり。シンプルな操作性と、お手入れのしやすさも魅力です。
見た目がおしゃれなだけでなく、使う人のことをしっかり考えて作られているのが伝わってきますよね。お客様からも「キッチンに置くだけで気分が上がるし、機能も十分」と好評です。
冷凍ごはんも美味しくなるモデル
「毎日は炊飯する時間がないから、まとめて炊いて冷凍保存している」という二人暮らしの方は多いと思います。
そんな方におすすめなのが、「冷凍ごはん」をおいしく食べるための専用コースが搭載された炊飯器です。
パナソニック 可変圧力IHジャー炊飯器 SR-NA102 (5.5合)
パナソニックの炊飯器に搭載されている「冷凍用ごはんコース」は、冷凍・再加熱してもごはんがパサついたり、硬くなったりしにくいように炊き上げる特別なモードです。
通常の炊飯よりも少し長めに時間をかけてお米の芯までじっくり吸水させることで、解凍したときに水分が失われにくく、ふっくらとした食感を保つことができるんです。冷凍ごはん特有の悩みを解決してくれる、とても便利な機能ですよね。
もちろん、パナソニック独自の「おどり炊き」技術による通常の炊きあがりも絶品です。大火力と加圧・減圧を繰り返すことでお米を釜の中でおどらせ、一粒一粒にムラなく熱を伝えて甘みを引き出します。
冷凍をよく利用する方にとっては、食生活の満足度をぐっと上げてくれる一台だと思います。
お手入れが簡単なモデル
毎日使うものだからこそ、お手入れのしやすさは譲れないポイントですよね。炊飯器は意外とパーツが多くて、洗うのが面倒に感じることも…。お手入れが簡単なモデルを選べば、日々の家事の負担を軽くすることができます。
タイガー 圧力IHジャー炊飯器 JPI-A100 (5.5合)
タイガーの「ご泡火炊き」シリーズは、美味しさで非常に人気が高いモデルですが、実はお手入れのしやすさにも定評があるんです。
毎回洗う必要があるパーツは、「内なべ」と「内ぶた」のわずか2点だけ。
しかも、内ぶたは食器洗い乾燥機にも対応しているのが嬉しいポイントです。細かい部品を取り外したり取り付けたりする手間がないので、本当に楽ちんですね。
さらに、天面のパネルは凹凸が少ないフラットなデザインなので、汚れをサッと拭き取ることができます。蒸気口のお手入れも、取り外して丸洗いできるので衛生的です。
炊飯器の内釜に残ったニオイが気になるときに使える「圧力洗浄コース」も搭載されています。炊き込みごはんの後など、ニオイ移りを気にせず、次も気持ちよく使えるのはとても便利だと思います。
「美味しいごはんが食べたいけど、後片付けは楽したい」という、まさに理想を叶えてくれる炊飯器ですね。
2人暮らし用炊飯器おすすめランキング
さて、ここまで目的別におすすめの炊飯器をご紹介してきましたが、最後に「結局どれがいいの?」という方のために、私が今一番おすすめしたい二人暮らし向け炊飯器を総合ランキング形式で発表します!
これまで紹介してこなかったモデルの中から、特に魅力的な3台を厳選しました。
第1位:東芝 真空圧力IHジャー炊飯器 RC-10VSR (5.5合)
総合力で選ぶなら、東芝の「真空圧力IH」がイチオシです。
この炊飯器のすごいところは「真空」技術を使い、お米の芯までしっかり吸水させる点。お米の空気を取り除くことで、短時間でムラなく吸水でき、お米本来の甘みや旨みを引き出してくれます。
炊きあがりは、しゃっきり感ともちもち感のバランスが絶妙。さらに、この真空技術は保温にも活かされていて、最大40時間もごはんの美味しさを保ってくれるんです。
酸化や水分の蒸発を防ぐので、黄ばみやパサつきが気になりません。「保温ごはんが苦手…」という方にこそ試してほしいですね。
第2位:BALMUDA The Gohan K03A (3合)
デザイン性を重視するなら、バルミューダの「The Gohan」は唯一無二の存在です。
蒸気の力を使って炊き上げるという、他にはないユニークな炊飯方式が特徴。ごはんを釜の中で踊らせず、優しく炊き上げることで、お米の表面を傷つけず、ハリとツヤのある粒立ちの良いごはんに仕上がります。
しゃっきりとした硬めの炊きあがりは、カレーや丼ものとの相性が抜群です。ただ、保温機能がないという潔さも特徴なので、食べるたびに炊くスタイルの方におすすめしたい一台。
キッチンにあるだけで心が躍る、そんな炊飯器です。
第3位:siroca 長谷園×siroca かまどさん電気 SR-E111 (3合)
「本物のかまどごはんを、電気で手軽に味わいたい」という究極のこだわり派には、こちらがおすすめです。
伊賀焼の窯元「長谷園」の大人気土鍋「かまどさん」を、そのまま電気化した炊飯器なんです。
本物の土鍋が持つ高い蓄熱性と、穏やかな熱伝導によって、お米の芯までじっくりと火を通します。
炊きあがりは、香り高く、甘みが際立ち、おこげも楽しめます。火加減の心配がいらない全自動なので、誰でも簡単に土鍋ごはんの達人になれますよ。
冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりにも最適です。
総括:2人暮らしの炊飯器選び
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。