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洗濯機が壊れた時の完全マニュアル!故障原因から買い替えまで全解説

洗濯機のマメ知識

「キュルキュル」「ガタガタ」…
洗濯機から聞こえる異音に、嫌な予感を覚えたことはありませんか?

あるいは、今まさに洗濯機が動かなくなって、この記事にたどり着いた方もいらっしゃるかもしれませんね。

家電量販店で働いていると、本当にたくさんの方が「洗濯機が壊れて困っている」というご相談に来られます。毎日使うものだからこそ、突然使えなくなると生活が回らなくなってしまいますよね。

でも、実は全ての症状が「完全な故障」というわけではないんです。ちょっとした対処で元通りになることも意外と多いんですよ。

洗濯機は何年くらいで寿命を迎えるのでしょうか?
壊れたサインにはどんなものがあるのでしょうか?
そして実際に壊れてしまった時、修理と買い替えのどちらを選ぶべきなのでしょうか?

さらに、新しい洗濯機が届くまでの間、コインランドリーや手洗いで乗り切る方法も知っておきたいですよね。そして最後には、古い洗濯機の正しい処分方法まで把握しておく必要があります。

この記事では、洗濯機が壊れた時に知っておくべき全ての情報を、家電量販店での経験を活かしながら、分かりやすくお伝えしていきます。

故障の見極め方から応急処置、そして新しい洗濯機を選ぶ時のポイントまで、あなたの不安を解消するための実践的なアドバイスが満載です!

この記事のポイント
  • 洗濯機が壊れたときの初期症状と原因の特定方法
  • 自分でできる応急処置とプロに修理を依頼するタイミング
  • 修理と買い替え、どちらがお得になるかの判断基準
  • 急な出費を抑えながら洗濯問題を乗り切るための具体策

洗濯機が壊れた?まずは症状と原因を確認

クリーン家電ガイド:イメージ
  • 洗濯機は何年くらいで壊れる?
  • 壊れたサインを見逃さない
  • 脱水できないときの原因と対処法
  • 自分でできる修理とプロに頼む判断基準

洗濯機が動かなくなると、すぐに「故障だ!」と焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。もしかしたら簡単な対処で直るケースかもしれません。

ここでは、故障を疑う前に知っておきたい洗濯機の寿命や、故障のサイン、そして自分で確認できるポイントについて、一緒に見ていきましょう。

洗濯機は何年くらいで壊れる?

「うちの洗濯機、もう古いのかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

一般的に、洗濯機の寿命は6年~8年ほどと言われています。もちろん、これはあくまで目安ですね。使い方や洗濯の頻度、設置環境によって大きく変わってきます。

内閣府の消費動向調査によると、平均使用年数は10.1年というデータもあり、大切に使えば10年以上頑張ってくれることも珍しくありません。

ただ、一つ注意しておきたいのが「補修用性能部品」の保有期間です。
これは、修理に必要な部品をメーカーが保管している期間のことで、多くのメーカーでは製造終了から6~7年と定められています。この期間を過ぎてしまうと、部品がなくて修理ができない…なんてことも起こりうるんです。

お店にいても、「もう部品がないみたいで…」と修理を断念して新しいものを探しに来られるお客様は結構いらっしゃいます。特に、多機能なモデルはそれだけ部品も複雑なので、少し早めに不具合が出ることもあるかもしれませんね。

縦型洗濯機とドラム式洗濯機で寿命に大きな違いはありませんが、乾燥機能などを頻繁に使うと、その分モーターやヒーターに負担がかかり、寿命が短くなる傾向はあると思います。

使用年数が7年を超えていて、最近どうも調子が悪いな…と感じる場合は、そろそろ買い替えを視野に入れておくと、いざという時に慌てずに済むかもしれません。

壊れたサインを見逃さない

洗濯機は、完全に壊れてしまう前に何らかのサインを出していることが多いんです。普段と違う「あれ?」という変化に気づくことが、大きなトラブルを防ぐ第一歩になりますよ。

ここでは、特に注意してほしい「壊れたサイン」をいくつかご紹介します。

いつもと違う音がする

洗濯中に聞こえる音は、大切な健康診断のようなものです。

キュルキュル・キーキー
ベルトが緩んだり、劣化したりしている可能性があります。モーターの力がうまく伝わっていないサインかもしれません。
ガリガリ・ゴトゴト
洗濯槽の中に、ヘアピンやコインなどの異物が入り込んでいることが多いです。放っておくと、内部の部品を傷つけてしまう原因になります。
カラカラ
部品のかみ合わせが悪くなっていたり、モーター自体に問題が出てきたりしていることも考えられますね。

特に、今まで聞いたことのない音がし始めたら、一度洗濯を止めて中を確認してみてください。

水漏れが起きている

これは非常にわかりやすいサインですが、どこから漏れているかによって原因が異なります。

給水ホースや排水ホースの接続部分の緩みが原因なら自分で対処できますが、洗濯機本体の下から水が漏れている場合は、内部の部品が破損している可能性が高いです。

床を傷める原因にもなるので、早急な対応が必要になります。

変なにおいがする

カビ臭さや下水のような臭いは、定期的な洗濯槽の掃除で改善することがほとんどです。
しかし、「焦げ臭い」においがした場合は話が別です。

焦げ臭いにおいがした場合、モーターの異常や配線のショートなどが考えられます。そのまま使い続けると火災につながる危険性があるため、すぐに運転を停止し、電源プラグを抜いてください。そして、速やかにメーカーや修理業者に連絡しましょう。

他にも、「電源が突然落ちる」「操作パネルが反応しない」「エラー表示が頻繁に出る」といった症状も、基盤の故障など、内部的な問題を抱えているサインかもしれません。

小さな変化を見逃さず、早めに対処してあげることが、洗濯機を長持ちさせるコツでもあります。

脱水できないときの原因と対処法

クリーン家電ガイド:イメージ

「洗いとすすぎは終わるのに、脱水だけできない!」これ、洗濯機のトラブルで本当によくあるケースなんです。脱水ができないと洗濯物がびしょびしょのままで干すのも大変ですよね。

でも故障と決めつける前に、いくつか確認してほしいポイントがあります。意外と簡単なことで解決することが多いんですよ。

まず考えられる一番の原因は、「洗濯物の偏り」です。

脱水は洗濯槽を高速で回転させるため、中の洗濯物が片側に寄っていると、バランスが崩れてうまく回れなくなってしまうんです。安全装置が働いて、自動的に停止することもあります。

こんな時に偏りがち!
バスタオルやジーンズなど、水を吸って重くなるものを数枚だけ洗った時
洗濯ネットに衣類を詰め込みすぎた時
防水性のシートや衣類を洗った時

もし脱水で止まってしまったら、一度フタを開けて、中の洗濯物を手でほぐし、均等に広げ直してあげてください。これだけで、あっさり動き出すことがよくあります。

次に確認したいのが、「排水」がきちんとできているか、という点です。

洗濯槽に水が残ったままだと、重くてうまく回転できず脱水に進めません。排水ができない原因としては主に以下の2つが考えられます。

排水ホースの問題
排水ホースが折れ曲がっていたり、何かの下敷きになって潰れていたりしませんか? また、ホースの先端が排水口の奥まで入り込みすぎて、水の逃げ場がなくなっていることもあります。ホースの位置を少し調整してあげましょう。
排水口・糸くずフィルターの詰まり
長年蓄積された糸くずや髪の毛、洗剤カスなどが排水口やフィルターを詰まらせている可能性もあります。排水口のカバーを外して中を掃除したり、洗濯機本体についている糸くずフィルター(排水フィルター)を掃除したりすることで、水の流れがスムーズになります。

これらの点を確認しても改善しない場合は、排水弁やモーターなど、内部の部品に問題があるかもしれません。その場合は、次のステップに進む必要がありますね。

自分でできる修理とプロに頼む判断基準

洗濯機の調子が悪いとき、「これって自分で直せるのかな?」と迷いますよね。簡単なメンテナンスで済むこともあれば、専門家にお願いしないと悪化させてしまうケースもあります。

ここでは、どこまでが自分でできる範囲で、どこからがプロに頼むべきか、その見極めのポイントをお伝えします。

まず自分で試してみてほしいこと

故障かな?と思ったら、まず以下のことを試してみてください。

電源プラグの抜き差し
一度コンセントからプラグを抜き、10分ほど待ってから再度差し込んでみましょう。単純な接触不良や、内部のコンピューターの一時的なエラーがリセットされることがあります。
給水ホース 排水ホースの確認
先述のように、ホースの接続が緩んでいたり、折れ曲がっていたりしないか確認します。
各種フィルターの掃除
糸くずフィルターや、給水ホースの付け根にある給水フィルター、乾燥機能付きなら乾燥フィルターを掃除してみましょう。
エラーコードの確認
操作パネルに表示されているエラーコードをメモして、取扱説明書やメーカーの公式サイトで内容を確認します。対処法が記載されていることが多いですよ。

取扱説明書って、普段はあまり見ないかもしれませんが、こういう時にはすごく頼りになります。
もし失くしてしまっても、メーカーのサイトからダウンロードできることが多いので、ぜひ確認してみてくださいね。

プロに修理を依頼するべきケース

一方で、以下のような症状が出た場合は、無理せずプロに相談することをおすすめします。

自分でできる対処法を試しても、症状が改善しない
洗濯機本体の中から水漏れしている
「ガリガリ」「キーキー」といった明らかな異音が続く
焦げ臭いにおいがする(これはすぐに使用中止です!)
分解しないと確認できないような内部の問題が疑われる
【注意】自分で分解するのはNG!
感電やケガの危険があるだけでなく、一度分解してしまうとメーカーの保証対象外になってしまうことがあります。内部の修理は、必ず専門の技術者にお任せしましょう。

修理を依頼する際は、購入した家電量販店か、メーカーのサポートセンターに連絡するのが一般的です。その際、洗濯機の型番と、具体的な症状、エラーコードを伝えると、話がスムーズに進みますよ。

洗濯機が壊れた後の選択肢と対策

クリーン家電ガイド:イメージ
  • お金がない時でも大丈夫な対処法
  • コインランドリーの上手な活用術
  • コインランドリー以外の洗濯方法
  • 自宅でできる手洗いのコツと脱水方法
  • 修理と買い替えはどっちがお得?
  • 壊れた洗濯機の正しい処分方法

さて、いよいよ洗濯機が本格的に壊れてしまった…。
そうなると、次に考えなければいけないのが「これからどうするか」ですよね。

修理や買い替えにはお金もかかりますし、新しい洗濯機が届くまでの間、どうやって洗濯を乗り切るかも大きな問題です。
ここでは、そんな「壊れた後」の具体的な選択肢と対策について、詳しく解説していきます。

お金がない時でも大丈夫な対処法

洗濯機の故障は、本当に突然やってきます。「今月は出費が多くて、買い替える余裕なんてない…」そんな状況、すごくよく分かります。でも、洗濯しないわけにはいかないですよね。

急な出費が厳しい時に、なんとか乗り切るための方法をいくつかご紹介します。

①家電レンタルサービスを利用する

欲しい洗濯機を買うまでの一時的なつなぎとして、家電のレンタルサービスを利用するのも一つの手です。

月々数千円からレンタルできる会社もあり、コインランドリーに通い続けるより安く済む場合があります。設置や回収もしてくれるので、手間がかからないのも嬉しいポイントですね。

②中古の洗濯機を購入する

リサイクルショップやフリマアプリなどで、中古の洗濯機を探す方法もあります。新品に比べてかなり安く手に入れることができますが、いくつか注意点もあります。

中古品は、前の所有者の使用状況が分からず、すぐにまた壊れてしまうリスクがあります。また、保証が付いていないことがほとんどなので、購入は慎重に判断する必要があります。

自分で設置や運搬をする手間もかかりますね。

③分割払いやローンを利用する

家電量販店によっては、金利手数料を負担してくれるキャンペーンを行っていることがあります。もし新しい洗濯機を購入するなら、そういった分割払いを利用するのも賢い方法です。

月々の負担を抑えながら、最新の省エネモデルを手に入れることができます。

どの方法がベストかは、ご自身の状況によって変わってきます。
それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

方法メリットデメリット
レンタル・初期費用が安い
・一時的な利用に最適
・設置の手間がない
・長期間だと割高になる
・自分のものにはならない
中古購入・購入費用が安い・すぐに壊れるリスクがある
・保証がないことが多い
・運搬や設置が自己責任
分割払い・月々の負担が少ない
・最新モデルが手に入る
・総支払額は高くなる場合がある
・審査が必要

急なトラブルで大変だと思いますが、ご自身のライフスタイルやお財布事情に合わせて、最適な方法を選んでみてくださいね。

コインランドリーの上手な活用術

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新しい洗濯機が届くまでの間や、修理を待っている間の強い味方が、コインランドリーです。
最近のコインランドリーは、昔のイメージとは全然違ってとても清潔で高機能になっているんですよ。

私も、家の洗濯機を買い替えるタイミングで数日利用したことがあるのですが、その便利さに驚きました。

「え、今のコインランドリーってこんなに綺麗なの?」って、きっとびっくりすると思います。
カフェが併設されていたり、Wi-Fiが使えたりするところも増えていますよね。

ただ漠然と使うのではなく、少しコツを知っておくと、もっとお得に快適に利用できます。

まず、コインランドリーの最大の魅力は、家庭用とは比べ物にならないパワフルな洗浄力と乾燥力です。特に乾燥機は高温で一気に乾かすので、タオルなどがふわっふわに仕上がります。

これはちょっと感動ものですよ!

【豆知識】この機会に大物洗いを!
コインランドリーには、布団や毛布、カーテン、ラグなどが洗える超大型の洗濯機が置いてあります。普段なかなか洗えない大物を、この機会にまとめて洗濯してしまうのもおすすめです。家の中がスッキリして、気持ちがいいですよ。

料金は、洗濯物の量にもよりますが、洗濯から乾燥まで行うと1回あたり1,000円前後が相場でしょうか。毎日通うとなると少し負担に感じるかもしれませんが、2~3日分をまとめて洗うなどの工夫で、費用を抑えることができます。

また、最近ではスマホアプリと連携しているコインランドリーも増えています。空き状況を確認できたり、終了時間を知らせてくれたり、キャッシュレス決済ができたりと、とても便利です。お店で長時間待つ必要がないのは、忙しい方にとって嬉しいポイントですよね。

もちろん、デメリットもあります。

洗濯物を運ぶ手間がかかることや、誰が使ったか分からない機械を使うことに抵抗がある方もいるかもしれません。ただ、多くの店舗ではドラム洗浄機能が付いているので、使用前に洗濯槽をきれいにすることができます。

一時的な避難場所として、ぜひ上手に活用してみてください。

コインランドリー以外の洗濯方法

「家の近くにコインランドリーがない」
「洗濯物を運ぶのが大変…」
そんな方もいらっしゃいますよね。

コインランドリーが唯一の選択肢というわけではありません。他にもいくつか洗濯機なしで乗り切る方法があります。

①洗濯代行サービス

これは、洗濯物を業者さんが家まで集荷に来てくれて、洗濯・乾燥・たたみまで全部やってくれるサービスです。仕上がった洗濯物は、また家まで配達してくれます。まさに至れり尽くせりですね。

メリットは、なんといってもその手軽さ。
家にいながら洗濯が完了するので時間も手間も一切かかりません。プロが仕上げてくれるので仕上がりもとても綺麗です。

一方で、デメリットはやはり料金です。
コインランドリーよりも割高になることが多く、集荷から配達までに1日~数日かかるため、急ぎの洗濯には向かないかもしれません。
サービスを提供しているエリアが限られている場合もあります。

②知人や家族に借りる

もし近くに頼れるご家族や親しいご友人がいれば、事情を話して洗濯機を貸してもらう、という方法もありますね。これができれば費用はほとんどかかりません。

ただ、これは相手との関係性によるところが大きいです。何度もお願いするのは気が引けるかもしれませんし、時間帯なども相手の都合に合わせる必要があります。お礼なども含め、良好な関係を保つための配慮は大切になりますね。

③手回し式のポータブル洗濯機を使う

電気を使わない、手動の小さな洗濯機も市販されています。災害時用やアウトドア用として売られていることが多いですが、緊急時には役立ちます。

一度に洗える量は少ないですが、下着やタオルなど、少量の洗濯物をこまめに洗いたい場合には便利かもしれません。

どの方法を選ぶ?
楽さを最優先するなら → 洗濯代行サービス
費用をかけたくないなら → 知人に借りる、手洗い
少量をこまめに洗いたいなら → ポータブル洗濯機

ご自身のライフスタイルや周りの環境に合わせて、最適な方法を組み合わせてみるのも良いと思います。

自宅でできる手洗いのコツと脱水方法

「よし、自分で手洗いしてみよう!」と決めたものの、どうやれば効率的に、そして綺麗に洗えるのか分からない、という方も多いと思います。
実は、手洗いにもちょっとしたコツがあるんです。特に一番の難関は「脱水」ですね。

ここでは、私が実践している手洗いの方法をご紹介します。

【準備するもの】
大きめの桶、もしくは浴槽
洗濯用洗剤(液体タイプが溶けやすくておすすめです)
ゴム手袋(手荒れ防止のためにぜひ!)
清潔な大きめのバスタオル
【洗い方】
1. 浴槽や桶にぬるま湯(40℃くらい)をため、洗剤をよく溶かします。
2. 洗濯物を入れ、全体が浸るようにします。汚れが馴染むまで5~10分ほどつけ置きすると効果的です。
3. 優しく「押し洗い」をします。上から手のひらで押して、離して、を繰り返すイメージですね。ゴシゴシこすると生地を傷めてしまうので注意してください。汚れがひどい場合は、足で踏み洗いするのも効率的ですよ。
4. 洗い終わったら一度お湯を抜き、新しいお湯をためて、同じように押し洗いをしてすすぎます。泡が出なくなるまで2~3回繰り返しましょう。

この押し洗い、意外といい運動になるんです(笑)
でも、腰を痛めないように気をつけてくださいね!

【一番大事!脱水の方法】

手洗いで一番大変なのが脱水です。力まかせに雑巾のように絞ると、衣類が伸びたり型崩れしたりする原因になってしまいます。

そこでおすすめなのが、「バスタオルサンドイッチ法」です!

1. すすぎ終わった洗濯物を、まずは手で軽く絞って、ある程度の水分を取り除きます。
2. 清潔で乾いた大きなバスタオルを床に広げます。
3. その上に、濡れた洗濯物をシワにならないように広げて置きます。
4. 洗濯物を挟むように、バスタオルを端からクルクルと、海苔巻きのように巻いていきます。
5. 巻き終わったら、その上から体重をかけて、ぎゅーっと押さえます。バスタオルが洗濯物の水分を吸い取ってくれるんです。

これをやるだけで、水滴がポタポタ落ちる状態から、かなりしっかりと水分を取り除くことができます。干す時間もぐっと短縮できますよ。

少し手間はかかりますが、洗濯物が乾かなくて困る…という事態は避けられるはずです。ぜひ試してみてくださいね。

修理と買い替えはどっちがお得?

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洗濯機の調子が悪くなった時、誰もが悩むのが「修理して使い続けるか、思い切って買い替えるか」という問題ですよね。お店でも、お客様から「どっちがいいと思いますか?」と一番よく聞かれる質問かもしれません。

これは一概に「こちらがお得です!」とは言えない問題で、いくつかのポイントから総合的に判断する必要があります。

判断の基準になるのは、主に以下の3つです。

①使用年数

一つの大きな目安は、「使用年数が7年を超えているか」です。
先ほどもお伝えしたように、製造から7年を過ぎるとメーカーの部品保有期間が終了している可能性があります。そうなると、そもそも修理ができないんですね。

また、7年以上使っていると、たとえ一箇所を修理しても、すぐに別の場所が壊れてしまう…という「故障の連鎖」が起きやすくなります。そうなると、結果的に買い替えた方が安く済んだ、なんてことにもなりかねません。

②修理にかかる費用

まずは修理の見積もりを取ってみることが大切です。修理費用は故障箇所によって大きく異なります。

故障内容修理費用の目安
排水・給水ができない10,000円 ~ 25,000円
脱水できない・回転しない15,000円 ~ 50,000円
操作パネル・基盤の故障20,000円 ~ 40,000円

※上記はあくまで目安です。メーカーや機種によって異なります。

もし修理費用が3万円を超えるようであれば、私なら買い替えをおすすめすることが多いです。新しい洗濯機は5~6万円台からでも十分に良いモデルが買えますからね。

③最新モデルのメリット

見落としがちなのが、長期的なランニングコストです。最近の洗濯機は、省エネ・節水性能が驚くほど向上しています。

10年前のモデルと比べると、最新の洗濯機は年間の電気代や水道代が数千円単位で安くなることがあります。本体価格は高くても数年使えば元が取れる、なんてことも。

また、便利な自動投入機能や、衣類に優しい洗浄コースなど、日々の家事を楽にしてくれる機能もたくさん増えています。

修理してあと2~3年使うか、新しいモデルに買い替えてこれから10年、快適に節約しながら使うか…。そんな長期的な視点で考えてみるのも、良い判断材料になると思いますよ。

壊れた洗濯機の正しい処分方法

修理を断念したり、新しいものを購入したりして、古い洗濯機が不要になった場合、最後に考えなければいけないのが「処分」の問題です。

ここで絶対に知っておいてほしいのが、「洗濯機は粗大ゴミとして捨てられない」ということです。

洗濯機は「家電リサイクル法」という法律の対象品目に指定されています。
これは、有用な資源をリサイクルし、廃棄物を減らすための大切なルールなんです。そのため、法律で定められた正しい方法で処分する必要があります。

主な処分方法は、以下の通りです。

①新しい洗濯機を購入するお店で引き取ってもらう
これが一番手間がかからず、一般的な方法ですね。新しい洗濯機を配送・設置してもらう際に、同時に古い洗濯機を回収してくれます。別途、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかります。
②洗濯機を購入したお店で引き取ってもらう
買い替えはしないけれど処分だけしたい、という場合は、その洗濯機を購入したお店に引き取りを依頼することができます。この場合も、リサイクル料金と収集運搬料金が必要です。
③自治体が指定する方法で処分する
郵便局で家電リサイクル券を購入し、自治体が指定する引取場所まで自分で持ち込む方法です。収集運搬料金がかからない分、費用を安く抑えられますが、自分で運ぶ手間と時間、そして車が必要になります。
④不用品回収業者に依頼する
電話一本で家まで回収に来てくれるので便利ですが、業者選びは慎重に行う必要があります。

【注意】悪質な不用品回収業者

「無料で回収します」と宣伝している業者の中には、後から高額な料金を請求したり、回収した家電を不法投棄したりする悪質な業者が存在します。

必ず、自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ているかを確認しましょう。

処分にかかる費用は?

リサイクル料金は、主要メーカーの場合2,530円~3,300円程度です。これに、業者に依頼する場合は収集運搬料金(数千円程度)が加わります。つまり合計で、5,000円~6,000円くらいが目安になりますね。

少し費用はかかりますが、大切な資源を未来につなげるためのコストだと考えて、正しい方法で処分するようにしましょう。

総括:洗濯機が壊れた時のマニュアル

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • 洗濯機が突然壊れても、まずは落ち着いて症状を確認する
  • 洗濯機の寿命は一般的に6年~8年が目安
  • 部品の保有期間は製造終了後6~7年のため注意が必要
  • 異音、水漏れ、異臭は故障のサインかもしれない
  • 特に焦げ臭いにおいは火災の危険があるためすぐに使用を中止する
  • 脱水できない原因の多くは洗濯物の偏りや排水の詰まり
  • 自分で対処できるのはフィルター掃除やホースの確認まで
  • 無理な分解はせず、内部の問題はプロに任せる
  • 急な出費が厳しい時はレンタルや中古品、分割払いも選択肢になる
  • 新しい洗濯機が来るまではコインランドリーが便利
  • コインランドリーでは普段洗えない大物を洗濯するチャンス
  • 手洗いする場合は浴槽を使い、脱水はバスタオルを活用する
  • 修理か買い替えかは使用年数と修理費用で判断する
  • 7年以上使用している、修理費が3万円を超える場合は買い替えがおすすめ
  • 古い洗濯機は家電リサイクル法に基づき正しく処分する

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