一人暮らしを始めるとき、洗濯機選びって意外と悩みますよね。特に容量のキロ数については、大きすぎても小さすぎても困ってしまいます。
毎日洗う人もいれば、週一でまとめ洗いする人もいるでしょう。女性の場合は、おしゃれ着や下着の扱いも気になるところです。
家電量販店で働いていると、お客様から「結局何キロがおすすめなの?」という質問をよくいただきます。実は、適切なキロ数の目安は、住む人の洗濯頻度やライフスタイルによって大きく変わってくるんです。
洗濯機は一度買うと長く使う家電だからこそ、最初の選択がとても大切です。
この記事では、洗濯頻度別の最適な容量、女性や週一派の方へのおすすめ、そして失敗しないための具体的な選び方まで、一人暮らしの洗濯機選びに必要な情報を全てお伝えします。
あなたにぴったりの一台を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。
一人暮らしの洗濯機は何キロが最適?

- 失敗しないキロ数の目安
- 洗濯が週一なら何キロ必要?
- 女性は何キロがおすすめ?
- 容量以外に確認すべきポイント
- 結局何キロがいい?
- まとめ洗いをする際の注意点
まずは、一人暮らしの洗濯機選びで一番大切な「容量(キロ数)」について見ていきましょう。ご自身の洗濯スタイルを思い浮かべながら、最適なサイズを見つけるヒントを探してみてくださいね。
失敗しないキロ数の目安
洗濯機の容量を選ぶとき、基本となるのが1日に1人が出す洗濯物の量です。
一般的に、大人の1日あたりの洗濯量は約1.5kgと言われています。これには下着や服、タオルなどが含まれます。
毎日洗濯するなら、この1.5kgが基準になりますが、一人暮らしだと2〜3日分をまとめて洗うことが多いですよね。私も一人暮らしをしていた頃は、ついつい溜め込んでしまいがちでした。
そこで、洗濯の頻度から考えてみるのがおすすめです。
洗濯の頻度 | 洗濯物の量(目安) | おすすめの容量 |
---|---|---|
毎日 | 約1.5kg | 5kg |
2〜3日に1回 | 約3kg〜4.5kg | 5kg〜7kg |
週末にまとめ洗い | 約10.5kg | 7kg以上(2回に分けることも想定) |
この表を見るとわかるように、一人暮らしの場合は5kg〜7kgの容量があれば、2〜3日分の洗濯物をまとめて洗えるので、とても使い勝手がいいんです。
このくらいの容量があれば、シングルサイズのシーツや毛布なども自宅で洗えるモデルが多いので、コインランドリーに行く手間も省けますよ。
ちょっとした豆知識
洗濯機の「〇kg」という表示は、洗濯できる衣類の「乾いている状態での重さ」のことです。濡れた状態の重さではないので、間違えないようにしてくださいね。
まずはご自身の洗濯ペースを考えて、基本となる容量の目安を掴むことが、失敗しない洗濯機選びの第一歩になります。
洗濯が週一なら何キロ必要?
「平日は忙しくて、洗濯は週末にまとめて一回だけ!」という方も多いのではないでしょうか。
先ほどの目安で計算すると、1.5kg×7日間で、1週間の洗濯量は約10.5kgにもなります。こうなると、7kgや8kgの洗濯機でも一度に洗うのは難しいかもしれませんね。
じゃあ、週一派の人はどうすればいいの?
そうですよね、大きな洗濯機を置くスペースもないし…。
でも、大丈夫ですよ!
週末にまとめ洗いをする場合、7kg以上の少し大きめの容量の洗濯機を選んで、洗濯物を2回に分けて洗うのが現実的でおすすめです。例えばタオルや下着類と、洋服類を分けるようなイメージですね。
7kgの容量があれば、4〜5日分の洗濯物は一度に洗えることが多いので、「週の半ばに一度、週末に一度」というように、洗濯の回数を週2回にしてみるのも一つの手だと思います。
また、大物の洗濯にも注目です。
7kg以上の容量があると、薄手の毛布やカーテンなども洗いやすくなるので、結果的にクリーニング代の節約にもつながるかもしれません。これは嬉しいポイントですよね。
洗濯物を溜めすぎると…
洗濯物を1週間溜め込むと、汚れが落ちにくくなったり、雑菌が繁殖してイヤな臭いの原因になったりすることも。特に湿気の多い季節は注意が必要です。まとめ洗い派の方も、できれば3〜4日に一度は洗濯するのが衛生的にはおすすめです。
ライフスタイルを変えるのは難しいと思いますが、洗濯物を溜め込みすぎない工夫も大切にしながら、ご自身に合った容量を選んでみてください。
女性は何キロがおすすめ?
女性の一人暮らしの場合、男性とは少し違った視点で洗濯機を選ぶのがおすすめです。というのも、女性はデリケートな素材のお洋服や、おしゃれ着が多い傾向にあるからです。
容量(キロ数)だけで言うと、基本的には5kg〜7kgが使いやすいと思います。洗濯物の量自体は、平均的な1.5kg/日で計算して大丈夫です。
ただ、女性には容量に加えて、ぜひチェックしてほしいポイントがいくつかあるんです。
これらの機能を考慮すると、少し容量が大きめのモデルや、高機能なモデルが選択肢に入ってきます。
単純に「洗濯物が少ないから一番小さいのでいいや」と決めてしまうのではなく、ご自身の持っているお洋服やライフスタイルを考えて、必要な機能が備わった洗濯機を選ぶことが、満足のいくお洗濯ライフに繋がると思います。
容量以外に確認すべきポイント

一人暮らしの洗濯機選び、容量が決まったらそれで終わり…ではありません!
実は、快適に使うためには、容量以外にも見ておくべき大切なポイントがいくつかあるんです。
家電量販店でお客様とお話ししていても、「これは見落としてた!」と言われることが多い点をいくつかご紹介しますね。
1. 静音性
一人暮らしの住まいは、壁が薄かったり、お隣との距離が近かったりすることが多いですよね。特に、帰宅が遅くなって夜に洗濯機を回したい方は、運転音の大きさは必ずチェックしましょう。
音の大きさは「dB(デシベル)」という単位で表されます。目安として、40dB以下だと「静か」と感じるレベルです。図書館の中くらいの静かさですね。
深夜や早朝に洗濯する可能性があるなら、この数値を基準に選ぶと近所迷惑の心配も少なくて安心です。
2. お手入れのしやすさ
意外と見落としがちなのが、糸くずフィルターの形状です。
ここ、結構大事なんです。
糸くずフィルターには、袋状の「ネット型」と、プラスチック製の「ケース型」があります。私のおすすめは断然「ケース型」。たまったゴミをパカッと開けてポイっと捨てられるので、お手入れがすごく楽なんです。
ネット型は、裏返してゴミを取るのが少し面倒だったり、使っているうちに破れてしまったりすることもあるので…。
3. アフターサービス
洗濯機は毎日使う家電だからこそ、万が一故障したときのサポート体制も重要です。
メーカーの保証期間はもちろん、修理の依頼がしやすいか、土日でも対応してくれるかなども確認しておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。
これらのポイントは、カタログのスペック表にもちゃんと書いてあります。
ちょっと細かい部分ですが、毎日の使いやすさや安心感に直結するところなので、ぜひ購入前にチェックしてみてくださいね!
結局何キロがいい?
ここまで、いろいろな角度から一人暮らしの洗濯機の容量について見てきました。「じゃあ、結局のところ、私には何キロが一番合っているの?」と思いますよね。
ここで、あなたのライフスタイルに合わせた最適なキロ数を、改めて整理してみましょう。
いかがでしょうか?
ご自身の生活を振り返ってみて、「私はこれかな?」というサイズが見えてきたのではないでしょうか。
洗濯機は一度買うと長く使うもの。ぜひご自身のライフスタイルに寄り添ってくれる、ぴったりの一台を見つけてくださいね。
まとめ洗いをする際の注意点
一人暮らしだと、どうしても洗濯物を溜めてしまいがち。効率的で節約にもなる「まとめ洗い」ですが、実はいくつか気をつけたいポイントがあるんです。
これを怠ると、せっかく洗ったのに「なんだか臭う…」「汚れが落ちていない…」なんて悲しい結果になってしまうことも。
では、どうすれば快適にまとめ洗いができるのでしょうか?
まず、脱いだ服や濡れたタオルは、すぐに洗濯機に入れずに、通気性の良いランドリーバスケットに入れておくこと。洗濯槽の中は湿気がこもりやすく、菌にとっては最高の環境なんです。すぐに洗わないなら、洗濯機の中は空にしておくのが鉄則ですね。
そして臭いが気になるときは、洗剤と一緒に酸素系の漂白剤を使ってみるのがおすすめです。殺菌効果があるので、生乾き臭の予防にとても効果的ですよ。

ちょっとした工夫で、まとめ洗いのデメリットはかなり解消できます。賢く、そして清潔に、まとめ洗いと付き合っていきたいですね!
一人暮らしに合う洗濯機は何キロで選ぶ?

- コンパクトな縦型洗濯機のメリット
- 乾燥機能はあったほうが良い?
- 防水パンの確認を忘れずに
- 洗濯機の重さと運ぶときの注意点
- 一人暮らしにおすすめのモデル3選
最適な容量がわかったところで、次はもう少し具体的にどんな種類の洗濯機があるのか、そして購入前にチェックすべき物理的なポイントについてお話しします。
機能や設置場所など、こちらも後悔しないためにはとても大切な部分ですよ。
コンパクトな縦型洗濯機のメリット
一人暮らし向けの洗濯機というと、多くの方がまず思い浮かべるのが「縦型洗濯機」ではないでしょうか。
実際、一人暮らしの方には縦型洗濯機が選ばれることがとても多いんです。その理由と、メリット・デメリットを一緒に見ていきましょう。
最近の縦型洗濯機は、節水性能が向上していたり、衣類の絡みを抑える機能が付いていたりと、デメリットを克服する工夫がされているモデルもたくさん出てきていますよ。
総合的に見ると、コストを抑えつつ、しっかりとした洗浄力を求める方には、縦型洗濯機がぴったりだと思います。
まずは縦型洗濯機を候補の中心に据えて、他のタイプと比較検討していくのが、一人暮らしの洗濯機選びの王道と言えるかもしれませんね。
乾燥機能はあったほうが良い?
洗濯機選びで、容量の次に悩むのが「乾燥機能を付けるかどうか」ですよね。特に一人暮らしの場合、本当に必要なのか迷うところだと思います。
私の意見としては、「ライフスタイルや住環境によっては、必須レベルで便利な機能」だと考えています。
もちろん、デメリットも…
乾燥機能付きのモデルは、どうしても本体価格が高くなります。また、乾燥中は電気代もかかりますし、機種によっては衣類が縮みやすいという声も。
ただ、最近は省エネ性能の高い「ヒートポンプ式」の乾燥機能(主にドラム式に搭載)も増え、衣類へのダメージもかなり軽減されています。
特に、防犯面で外干しをしたくない女性や、日中家を空けることが多い社会人の方、花粉症に悩んでいる方などには、乾燥機能は本当におすすめです。初期投資はかかりますが、その後の生活の快適さを考えると、十分に価値のある選択だと思います。
防水パンの確認を忘れずに
さあ、欲しい洗濯機のモデルが絞れてきたら、購入を決める前に絶対にやっておかなければいけないことがあります。
それは、自宅の洗濯機置き場の採寸です。
これを怠ると、「せっかく買ったのに設置できない…」という最悪の事態になりかねません。家電量販店で働いていても、このトラブルは本当に多いんです…。
そうならないために、以下の3点は必ずメジャーで測っておきましょう。
洗濯機のサイズは、カタログやウェブサイトに「本体寸法」として記載されています。この数値と、ご自身で測った設置場所のサイズを照らし合わせて、問題なく置けるか、そして搬入できるかをしっかりとシミュレーションすることが大切です。
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が後悔しない洗濯機選びに繋がります。メジャー片手に、ぜひチェックしてみてくださいね!
洗濯機の重さと運ぶときの注意点

洗濯機って、見た目以上に重いってご存知でしたか?
一人暮らし向けのコンパクトな縦型洗濯機でも、重さは約30kg前後あります。ドラム式になると、さらに重くなり、70kgを超えるモデルも珍しくありません。
これは、大人の女性が一人で運ぶのはかなり大変、というよりも危険と言った方がいいかもしれません。
無理に一人で運ぼうとすると、腰を痛めてしまったり、落として床や壁を傷つけてしまったり、最悪の場合は洗濯機自体が故障してしまう可能性もあります。
自分で運ぶのはおすすめしません
引っ越しや模様替えでどうしても自分で運ばなければならない場合以外は、購入したお店の配送・設置サービスを利用するのが一番安全で確実です。プロの方は専用の道具も使いますし、搬入から設置、動作確認までスムーズに行ってくれますよ。
もし、どうしても自分で運ぶ必要がある場合は、以下の点に注意してください。
洗濯機は精密機械です。雑に扱うとすぐに壊れてしまいます。
運搬はできるだけプロにお願いして長く大切に使ってあげてくださいね。
一人暮らしにおすすめのモデル3選
ここまで、一人暮らしの洗濯機選びについて色々と解説してきましたが、「じゃあ具体的にどのモデルがいいの?」という声が聞こえてきそうですね。
そこで家電量販店で働く私が、お客様からの評判も良く、一人暮らしにぴったりだと感じる洗濯機を3つ、タイプ別に厳選してご紹介します!
タイプ | メーカー・モデル例 | 容量 | こんな人におすすめ! |
---|---|---|---|
コスパ重視のシンプル縦型 | ハイセンス HW-G55E4K | 5.5kg | とにかく初期費用を抑えたい方、洗濯機能だけで十分な方 |
静音性重視のしっかり縦型 | 東芝 AW-6DH2 | 6kg | 夜間に洗濯することが多い方、アパートやマンションにお住まいの方 |
時短&高機能なコンパクトドラム式 | シャープ ES-S7H | 7kg(乾燥3.5kg) | 乾燥機能が必須な方、家事の時間を節約したい方、おしゃれ着を優しく洗いたい方 |
1. コスパ重視のシンプル縦型:ハイセンス HW-G55E4K

「とにかく安く、基本的な洗濯ができればOK!」という方におすすめなのが、ハイセンスなどの海外メーカーも含む、シンプルな機能の縦型洗濯機です。
「おしゃれ着コース」や予約タイマーなど、一人暮らしに便利な機能は備えつつ、価格が抑えられているのが最大の魅力。デザインもシンプルなので、どんなお部屋にも馴染みやすいですよ。
2. 静音性重視のしっかり縦型:東芝 AW-6DH2

「帰宅が遅いから、夜でも気兼ねなく洗濯したい」という方に、ぜひ注目してほしいのが静音性に優れたモデルです。
東芝のZABOONシリーズなどに搭載されている「DDモーター(インバーター)」は、運転音がとても静かなのが特徴です。集合住宅にお住まいの方には、本当に心強い味方になってくれると思います。
3. 時短&高機能なコンパクトドラム式:シャープ ES-S7H

「初期費用はかかっても、日々の家事を楽にしたい!」という方には、乾燥機能付きのコンパクトドラム式が断然おすすめです。
シャープのこのモデルは、一般的な防水パンに設置しやすいコンパクトサイズながら、乾燥機能もしっかり搭載。プラズマクラスターによる除菌・消臭機能など、付加価値が高いのも嬉しいポイント。毎日の洗濯が格段に楽になりますよ。
ここで紹介したのはあくまで一例です。
他にも素敵な洗濯機はたくさんありますので、ぜひこの情報を参考に、ご自身にぴったりの一台を探してみてくださいね!
総括:一人暮らしの洗濯機は何キロが最適か
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。