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フライパンは食洗機で洗える?食洗器対応製品の見分け方と使い方のコツ

用途・対象

毎日の料理で大活躍するフライパンの後片付けって、意外と大変ですよね。特に油汚れがこびりついた時なんて、なかなか落ちなくて手洗いにも時間がかかってしまいます。

そんな時に頭をよぎるのが、「食洗機でフライパンが洗えたらどんなに楽だろう」という思いではないでしょうか。

でも実際のところ、どんなフライパンでも食洗機で洗えるわけではありません。素材やコーティングによっては、食洗機に入れてはいけないものもあるんです。

また、せっかく食洗機対応のフライパンを購入したのに、卓上食洗機に入らないという問題に直面することもあります。フライパンが食洗機に入らない時はどうすればよいのでしょうか?

さらに、フライパンを食洗機で洗う場合の適切な入れ方や、どんな洗剤を選べばコーティングを傷めずに済むのかなど、知っておきたいポイントがたくさんあります。

この記事では、食洗機対応フライパンの選び方から、食洗機で洗う際の正しい方法、おすすめの洗剤選びまで、フライパンと食洗機を上手に活用するための実践的な情報をお伝えします。

毎日の後片付けを少しでも楽にしたい方の参考になれば嬉しいです!

この記事のポイント
  • 食洗機で洗えるフライパンと洗えないフライパンの違いがわかる
  • フライパンの素材や加工に合わせた正しい洗い方がわかる
  • 洗い残しを防ぐための食洗機への入れ方のコツがわかる
  • 食洗機対応フライパンの選び方がわかる

食洗機でフライパンを洗うための基礎知識

クリーン家電ガイド:イメージ
  • フライパンは食洗機で洗える?
  • 食洗機に入れてはいけないもの
  • コーティング加工ごとの注意点
  • 洗剤選びについて
  • 卓上食洗機でも洗える?

まずは、「そもそもフライパンって食洗機に入れても大丈夫なの?」という基本的な疑問から解決していきましょう。フライパンを長持ちさせるためにも、正しい知識を身につけることがとても大切になります。

ここでは、素材や加工の違い、洗剤の選び方など、知っておきたい基礎知識を一緒に見ていきましょう。

フライパンは食洗機で洗える?

結論から言うと、フライパンは「食洗機で洗えるもの」と「洗えないもの」があります。
その違いは、主にフライパンの素材表面のコーティング加工によって決まるんです。

例えば、ステンレス製のフライパンは比較的丈夫で、食洗機に対応していることが多いですね。一方で、鉄製のフライパンは食洗機で洗うと、サビの原因となる油膜まで洗い流してしまう可能性があるので、あまりおすすめできません。

また、アルミ製のフライパンも注意が必要です。食洗機用の洗剤はアルカリ性のものが多く、アルミが化学反応を起こして黒ずんでしまうことがあるんです。見た目が似ているステンレスと間違えて入れてしまうと、後でがっかり…なんてことにもなりかねません。

「食洗機対応」と書かれていないフライパンを自己判断で洗ってしまうと、コーティングが剥がれて焦げ付きやすくなったり、変色してしまったり…。フライパンの寿命を縮める原因になるので、必ず取扱説明書で食洗機が使えるかを確認するのが一番安心な方法ですね。

最近では、人気のテフロン(フッ素樹脂加工)のフライパンでも、食洗機対応をうたった製品がたくさん出てきています。技術の進歩で、高温や高圧水流、洗剤にも強い加工が開発されているんですね。

フライパンを購入する際には、「食洗機対応」の表示があるかをチェックする習慣をつけると、後々の後片付けがぐっと楽になると思いますよ。

補足:なぜ食洗機で洗えないものがあるの?

食洗機は、「高温のお湯」「強い水圧」「専用の強力な洗剤」という3つの力で汚れを落とします。手洗いでは使えないような約60~80℃の高温で、油汚れを浮かせて落とす仕組みです。

このパワフルな洗浄方法が、熱に弱い素材やデリケートな加工にとってはダメージとなってしまうことがある、というわけなんですね。

食洗機に入れてはいけないもの

フライパン以外にも、うっかり食洗機に入れてしまいがちな「洗ってはいけないもの」がいくつかあります。大切な食器を傷めてしまわないように、代表的なものを覚えておくと安心ですよ。

まず、熱に弱いものは基本的にNGです。

例えば、耐熱温度の低いプラスチック製品。お子さんのお弁当箱やコップなどは、変形してしまったり、絵柄が剥げてしまったりする可能性があります。また、木製のお椀や箸、まな板なども、急激な温度変化と乾燥によって、ひび割れや歪みの原因になるので避けましょう。

次に、デリケートな装飾がされているものも注意が必要です。

金箔や銀箔、上絵付けが施された陶磁器は、高温と水圧で装飾が剥がれてしまうことがあります。また、カットが美しいクリスタルガラスも、急激な温度変化に弱く、表面が白く曇ってしまうことがあるので、手洗いがおすすめです。

注意:金属製品は素材を要チェック!

先ほどもお伝えしたように、アルミや銅、鉄、錫(すず)といった金属は、食洗機用洗剤のアルカリ成分と反応して変色やサビを起こしやすいです。

銀製のカトラリーも黒ずんでしまうことがあるので気をつけましょう。ステンレス製なら基本的には大丈夫ですが、見分けがつかない時は注意が必要です。

他にも、哺乳瓶の乳首やお弁当用のシリコンカップのような軽すぎるものは、洗浄中の水圧でカゴの中で飛ばされて、ヒーター部分に接触し、溶けたり故障の原因になったりすることも。小物専用のケースが付属している機種もあるので、そういったものを活用すると良いですね。

「これ、洗えるかな?」と迷ったときは、食器や調理器具の裏にある表示を確認したり、取扱説明書を読んだりするのが一番確実です。大切な食器を長く使うためにも、一手間を惜しまないことが大切だと思います。

コーティング加工ごとの注意点

フライパンの使いやすさを左右する表面のコーティング。実はこの加工の種類によって、食洗機で洗う際の注意点が大きく異なるんです。

代表的なコーティング加工について、それぞれの特徴と注意点を解説しますね。

フッ素樹脂加工(テフロンなど)

最も一般的な加工で、食材がこびりつきにくいのが魅力ですよね。

しかし、フッ素樹脂は熱や摩擦、アルカリ性の洗剤に弱いという性質があります。そのため、多くのフッ素樹脂加工フライパンは食洗機非対応とされています。

食洗機で洗ってしまうと、強力な洗剤と高温水によってコーティングが少しずつ剥がれてしまい、焦げ付きやすくなる原因に。

ただ、最近では「食洗機対応」を明記した耐久性の高いフッ素樹脂加工フライパンも増えています。ティファール製品などが有名ですね。

もし食洗機で洗いたい場合は、必ず「食洗機対応」の表示があるものを選び、できれば中性の食洗機用洗剤を使うと、より長持ちさせることができると思います。

セラミック加工

硬度が高く、傷つきにくいのが特徴のセラミック加工。耐熱性も高いので、食洗機に対応している製品が多いです。表面が白いものも多く、デザイン性が高いのも嬉しいポイントですね。

ただし、急激な温度変化には少し弱い面もあります。調理後すぐに冷水につけるようなことは避け、少し冷ましてから食洗機に入れるようにすると良いでしょう。

チタン加工・ダイヤモンドコート

これらはフッ素樹脂にチタンやダイヤモンドの粒子を混ぜることで、耐久性を格段にアップさせた加工です。摩擦に非常に強く、金属ヘラが使えることをうたっている製品もあるほど。

そのため、食洗機の高圧水流や洗剤にも強く、対応している製品が多いのが特徴です。コーティングの剥がれにくさを重視するなら、これらの加工が施されたフライパンはとても頼りになりますよ。

調理器具コーティング比較
結局どの加工がいいの
食洗機で気兼ねなく洗いたい、ということを最優先するなら、耐久性の高いチタン加工ダイヤモンドコートがおすすめです。
もしフッ素樹脂加工の使い心地が好きで食洗機も使いたいなら、必ず「食洗機対応」と明記されている製品を選び、中性洗剤で優しく洗う、という工夫をすると良いでしょう。

洗剤選びについて

クリーン家電ガイド:イメージ

「食洗機用の洗剤なんて、どれも同じじゃないの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも実は、フライパン、特にコーティングが施されたものを洗う際には、この洗剤選びがフライパンを長持ちさせるための重要な鍵になるんです。

市販されている食洗機用洗剤の多くは、油汚れを強力に分解するために「弱アルカリ性」に調整されています。このアルカリ成分が、ギトギトの油汚れにはとても効果的なんです。

しかし、先ほどもお伝えしたように、フッ素樹脂加工(テフロンなど)やアルミ素材は、このアルカリ性に弱いという性質があります。弱アルカリ性の洗剤で洗い続けると、コーティングが傷んだり、アルミが黒ずんだりする原因になってしまうんですね。

そこでおすすめしたいのが、「中性」の食洗機用洗剤です。

「中性だと洗浄力が落ちるんじゃない?」って心配になりますよね。私も最初はそう思っていました。でも、食洗機は高温のお湯で汚れを浮かせてから洗うので、中性洗剤でも日常的な汚れなら十分にキレイに落ちることが多いんです。

特に、デリケートなフッ素樹脂加工のフライパンを少しでも長く使いたい、という場合には、中性洗剤を選ぶのが断然おすすめです。花王の「キュキュット ウルトラクリーン」やライオンの「CHARMY クリスタ」のジェルタイプなどが中性洗剤として販売されていますね。

洗剤の使い分けもおすすめ

普段の食器洗いは洗浄力の高い弱アルカリ性、フライパンやお気に入りの食器を洗う時だけ中性、というように使い分けるのも賢い方法だと思います。

洗剤の種類は多くありませんが、ドラッグストアやオンラインストアで探せば見つかりますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、手洗い用の食器用洗剤を食洗機で使うのは絶対にやめてくださいね。
手洗い用は泡立ちが良すぎるので、食洗機の中で泡だらけになってしまい、洗浄不良やすすぎ残し、最悪の場合は故障や水漏れの原因にもなります。必ず「食洗機専用」の洗剤を使用してください。

卓上食洗機でも洗える?

「うちはビルトインじゃなくて卓上食洗機だから、フライパンなんて絶対無理…」と諦めていませんか?

確かに、卓上食洗機はビルトインタイプに比べてコンパクトなモデルが多いですよね。ですが、最近の卓上食洗機は庫内の設計がすごく工夫されていて、機種やフライパンのサイズを選べば、卓上食洗機でも洗うことは十分可能なんです。

例えば、パナソニックから出ているスリムタイプの食洗機「NP-TSK2」などは、奥行きが約29cmととてもスリムなのに、庫内のカゴを工夫することで、直径26cmまでのフライパンなら食器と一緒に洗える、とうたっています。

ドアが上に開く「リフトアップオープンドア」を採用していて、水栓にぶつかりにくい設計になっているのも、設置スペースが限られるキッチンには嬉しいポイントですよね。

もちろん、全ての卓上食洗機で大きなフライパンが洗えるわけではありません。特に一人暮らし向けのコンパクトなモデルだと、20cm程度の小さなフライパンが限界、という場合も多いです。

大切なのは、ご自宅の食洗機の庫内サイズ(特に高さと奥行き)をしっかり測って、入る大きさのフライパンを選ぶことです。

購入前に庫内寸法をチェック!

食洗機やフライパンを購入する前に、メーカーの公式サイトなどで庫内の寸法や収納できる調理器具の最大サイズを確認しておくことを強くおすすめします。

「せっかく食洗機対応のフライパンを買ったのに入らなかった…」なんて悲しい事態を防ぐことができますよ。

食洗機でフライパンを上手に洗うコツ

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  • 食洗機対応のおすすめフライパン
  • 取っ手が取れるタイプは便利
  • サイズの選び方
  • 入らない時の対処法
  • 洗い残しを防ぐ入れ方

さて、ここからは、実際に食洗機でフライパンを洗うための、より実践的なコツをご紹介します。

せっかく食洗機を使うなら、洗い残しなくスッキリきれいに仕上げたいですよね。
フライパン選びから、食洗機へのセットの仕方まで、ちょっとした工夫で仕上がりが大きく変わってきますので、ぜひ参考にしてみてください。

食洗機対応のおすすめフライパン

いざ食洗機対応のフライパンを選ぼうと思っても、種類がたくさんあって迷ってしまいますよね。
ここでは、食洗機で使うことを前提としたフライパン選びのポイントと、人気のあるブランドをいくつかご紹介します。

まず、選び方のポイントは、これまでお話ししてきた「素材」と「加工」です。

調理器具材質比較
ステンレス製
丈夫で錆びにくく、コーティングがないので剥がれる心配もありません。食洗機との相性は抜群ですが、少し重いのと、予熱をしっかりしないと食材がくっつきやすいという特徴があります。
チタン加工やダイヤモンドコート
フッ素樹脂加工の弱点である耐久性を大幅に強化したタイプです。傷や摩擦に強いので、食洗機で洗ってもコーティングが長持ちしやすいのが嬉しいですね。
セラミック加工
硬くて耐熱性が高く、こちらも食洗機向きです。デザイン性が高いものが多いのも魅力です。

「やっぱり使い慣れたフッ素樹脂加工がいいな」という方は、必ず「食洗機対応」と明記されているものを選んでくださいね。

具体的なブランドとしては、やはり「ティファール(T-fal)」が人気です。「取っ手のとれる」シリーズは食洗機対応をうたっており、コーティングの耐久性にも定評があります。お客様からの評判もとても良いですね。

また、デザイン性と機能性を両立したブランドとして「バッラリーニ(Ballarini)」「グリーンパン(GreenPan)」もおすすめです。特にバッラリーニの御影石のようなコーティングは、見た目も美しく、金属ヘラが使えるほどの硬さが特徴。グリーンパンは、有害物質を含まないセラミックコーティングを採用しており、健康や環境への意識が高い方にも支持されています。

少し価格は上がりますが、ドイツの有名ブランド「ツヴィリング(ZWILLING)」「フィスラー(Fissler)」のステンレスフライパンも、一生ものとして長く使える逸品です。これらのブランドも食洗機対応モデルを多く出しています。

ご自身の料理スタイルや予算に合わせて、お気に入りの一本を見つけてみてください。

取っ手が取れるタイプは便利

食洗機でフライパンを洗うことを考えると、「取っ手が取れるタイプ」のフライパンは本当に便利で、心からおすすめしたいアイテムです。

一番のメリットは、なんといっても食洗機に入れやすいこと。取っ手がないだけで、庫内のスペースにぐっと余裕が生まれます。

大きなフライパンでも、取っ手がなければ意外とすんなり入ることがありますし、他の食器を置くスペースも確保しやすくなりますよね。洗浄ノズルが回転する際に取っ手が引っかかってしまう、なんていう心配もありません。

私がお店でお客様にご案内する時も、特に卓上食洗機をお使いの方には、このタイプのフライパンをよくおすすめしています。

今までフライパンは手洗いしていたという方が、取っ手を外したら食洗機で洗えるようになって、「後片付けがすごく楽になった!」と喜んでくださることも多いんですよ。

取っ手が取れるメリット
収納や調理でも大活躍
取っ手が取れるメリットは、洗い物だけではありません。
省スペース収納
フライパンやお鍋を重ねて収納できるので、キッチンの収納スペースがスッキリします。
オーブン調理もOK
取っ手を外せば、そのままオーブンに入れて調理できるモデルも多いです。グラタンなど、作れる料理の幅が広がりますね。
食卓にそのまま
調理したフライパンに蓋をして、そのまま冷蔵庫で保存したり、食卓に出したりすることもできます。洗い物が減って一石二鳥です。

代表的なブランドはやはり「ティファール」ですが、最近では「サーモス」や「アイリスオーヤマ」、「パール金属」など、さまざまなメーカーから同様の製品が発売されていて、選択肢も豊富になっています。価格帯も幅広く、手軽に試せるものも増えてきました。

「食洗機にフライパンが入らない…」とお悩みの方は、一度この「取っ手が取れる」タイプのフライパンを検討してみてはいかがでしょうか。毎日の家事が、きっと少し楽になるはずですよ。

サイズの選び方

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「食洗機対応のフライパンを買ったのに、家の食洗機に入らなかった…」これ、実は“食洗機あるある”なんです。

そうならないために、フライパンのサイズ選びはとても重要です。
ポイントは、ご自宅の食洗機のタイプと庫内の寸法をしっかり把握しておくことですね。

食洗機には大きく分けて、キッチンに組み込まれている「ビルトイン式」と、キッチンカウンターなどに置く「卓上式」があります。

食洗機タイプ別対応サイズ
ビルトイン式食洗機の場合
ビルトイン式は庫内が広く、特に深型(ディープタイプ)であれば、26cm以上の大きなフライパンや、深さのあるお鍋も洗えることが多いです。ただ、浅型(ミドルタイプ)の場合は、入れ方を工夫しないと大きなフライパンは難しいことも。購入前には、念のためご自宅の食洗機の取扱説明書で、洗える調理器具の最大サイズを確認しておくと確実です。
卓上式食洗機の場合
卓上式の場合は、機種によるサイズの差が大きいです。ファミリー向けのレギュラータイプなら23~25cm程度の標準的なサイズのフライパンが入ることもありますが、一人暮らし向けのコンパクトタイプだと、22cm以下の小さめサイズがやっと、ということも少なくありません。

重要:必ずメジャーで実測を!

フライパンを選ぶ前に、ぜひ一度、ご自宅の食洗機のカゴを取り出して、メジャーで庫内の「幅」「奥行き」「高さ」を測ってみてください。
特に、洗浄ノズルや上段カゴまでの高さが重要です。

フライパンの直径だけでなく、深さ(高さ)も考慮して、余裕をもって収まるサイズを選ぶことが失敗しないコツですよ。

また、先ほどもお話ししたように、「取っ手が取れるタイプ」を選ぶと、同じ直径のフライパンでも格段に入れやすくなります。特に庫内スペースが限られる卓上式食洗機をお使いの場合は、強力な選択肢になると思います。

せっかくの便利家電ですから、サイズ選びをしっかりして、食洗機を最大限に活用してあげましょう。

入らない時の対処法

「どうしてもこの大きなフライパンを使いたいけど、食洗機には入らない…」そんな時、ありますよね。特に家族が多いご家庭や、一度にたくさん調理したい時には、大きなフライパンが活躍します。

食洗機に入らないからといって、使うのを諦めるのはもったいないです。いくつか対処法があるのでご紹介しますね。

まず一番シンプルなのは、「フライパンだけ手洗いする」という割り切りです。

お皿やコップ、カトラリーなどの細かい洗い物をすべて食洗機に任せるだけでも、洗い物の負担は大幅に軽減されます。大変なフライパンだけを集中して手洗いすれば、時間もそれほどかからないかもしれません。

次に試してみてほしいのが、「他の食器を入れずに、フライパンだけで洗ってみる」という方法です。

フライパンを斜めにしたり、立てかけたり、角度を工夫することで、ギリギリ入る場合があります。他の食器がない分、洗浄水が隅々まで当たりやすくなるというメリットもありますよ。

この時、洗浄ノズルの回転を妨げないように置くのがポイントです。セットした後に手でノズルを軽く回してみて、フライパンに当たらないか確認すると安全ですね。

また、「取っ手が取れるタイプ」に買い替える、というのも非常に有効な解決策です。

先述の通り、取っ手がないだけで驚くほど庫内に収まりやすくなります。今お使いのフライパンのコーティングが傷んできたタイミングなどで、買い替えを検討してみるのも良いと思います。

予洗いを活用して負担を減らす

もし手洗いする場合でも、調理後すぐにお湯を張って汚れをふやかしておいたり、キッチンペーパーで油汚れを拭き取っておいたりするだけで、洗うのが格段に楽になります。

こうした「予洗い」の習慣は、食洗機に入れる場合でも洗い残しを防ぐのに役立つので、ぜひ取り入れてみてください。

全ての洗い物を食洗機で完結させようと気負わずに、ご自身のライフスタイルに合わせて、手洗いと食洗機を上手に使い分けるのが、ストレスなく後片付けをこなすコツかもしれませんね。

洗い残しを防ぐ入れ方

せっかく食洗機で洗ったのに、フライパンに汚れが残っていたらガッカリしますよね。実は、食洗機は入れ方ひとつで洗浄力が大きく変わるんです。

最後に、洗い残しを防ぐための正しいセット方法のコツをいくつかご紹介します。

一番の基本は、「汚れた面を、ノズルからの噴射が直接当たる方向に向ける」ことです。
ほとんどの食洗機は、下から上に向かって洗浄水を噴射します。なので、フライパンの内側(汚れた面)を斜め下向きにしてセットするのが正解です。

完全に真下を向けてしまうと、かえってお湯が当たりにくくなったり、フライパンの底に水が溜まってしまったりするので、少し角度をつけるのがポイントです。

次に大切なのが、「他の食器と重ねない」こと。
フライパンがお皿やお椀に覆いかぶさるような形になると、その部分には洗浄水が届かず、汚れが丸々残ってしまいます。

特に大きなフライパンを入れる時は、他の食器との間隔を十分に空けるように意識してください。

食洗機セット手順
セットする時の具体的な手順
1
予洗いをする
こびり付いたソースや大きな食材カスは、ヘラで取り除いたり、水で軽く流したりしておきましょう。油汚れもキッチンペーパーで拭っておくと、洗浄効果がアップします。
2
他の食器から入れる
まず、お茶碗やお皿などの細かい食器をカゴのピンに沿ってセットします。
3
最後にフライパンを入れる
空いているスペースに、フライパンをかぶせるように、または立てかけるようにセットします。この時、汚れた面が庫内の中心を向くようにすると、ノズルからの洗浄水が当たりやすくなります。
4
ノズルの回転を確認
セットし終わったら、洗浄ノズルを手で軽く回してみて、食器に引っかからないか最終チェックをしましょう。

パナソニックの食洗機などは、カゴの一部を倒してフライパンなどを置きやすくする「リバーシブルエリア」といった便利な機能がついているモデルもあります。ご自宅の食洗機のカゴの特性を理解して、最適な置き場所を見つけるのも大切ですね。

これらのコツを実践するだけで、洗い上がりが格段にきれいになるはずです。ぜひ試してみてください。

総括:食洗機でフライパンを洗う

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • フライパンは「食洗機対応」と表示のあるものを選ぶのが基本
  • 対応しているかはフライパンの素材や表面のコーティングで決まる
  • ステンレス製やチタン加工、セラミック加工は食洗機向きなことが多い
  • フッ素樹脂加工(テフロン)は「食洗機対応」の表示がなければ避ける
  • アルミや鉄、銅製のフライパンは変色やサビの原因になるためNG
  • フライパンを洗う際は「中性」の食洗機用洗剤がコーティングに優しくおすすめ
  • 手洗い用の洗剤を食洗機で使うのは絶対にNG
  • 卓上食洗機でも、サイズを選べばフライパンは洗える
  • 購入前に自宅の食洗機の庫内寸法をメジャーで測っておくと失敗がない
  • 「取っ手が取れるタイプ」は食洗機への出し入れや収納に非常に便利
  • 洗い残しを防ぐには、汚れた面をノズルに向けて斜め下向きにセットする
  • 他の食器と重ならないように、間隔を空けて入れることが大切
  • ひどい汚れは、食洗機に入れる前に軽く予洗いしておくと仕上がりが良くなる
  • 洗浄ノズルがフライパンに当たって回転を妨げないか確認する
  • 大きなフライパンが入らない時は、フライパンだけ手洗いするなど柔軟に考える

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