PR

ミーレ食洗機の値段は高い?メリット・デメリットを含めて徹底解説!

メーカー・ブランド

「ミーレの食洗機って、すごく良さそうだけど値段が高い…」そう思って、なかなか購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。

私も家電量販店で働いているので、お客様からミーレの食洗機に関するご質問をいただく機会が本当に多いんです。

本体の価格はもちろんですが、実際の取り付け費用はどれくらいかかるのか、気になる耐久年数や、もしもの時の修理代など、考えるべきことはたくさんありますよね。

また、乾燥機能はしっかりしているのか、メリットだけでなくデメリットも知っておきたい、という声もよく耳にします。

中には、いらなかったと後悔するケースはないのか。
ボッシュ、パナソニックといった人気メーカーと比べてどう違うのか。
そういった具体的な情報が欲しいと感じている方もいらっしゃると思います。

せっかくの大きな買い物ですから、安く買う方法も含めて、あらゆる角度からじっくり検討したいものです。

そこでこの記事では、ミーレ食洗機の値段に関するあらゆる疑問を解消し、あなたが後悔しないための最適な一台を見つけるお手伝いをします。

この記事のポイント
  • ミーレ食洗機のモデル別本体価格と取り付け費用の相場
  • 実際に使っている人のリアルな評判やメリット・デメリット
  • 他社製品(ボッシュ、パナソニック)との具体的な違い
  • 後悔しないための選び方と、賢く安く買う方法

ミーレ食洗機の値段は高い?価格の内訳を解説

クリーン家電ガイド:イメージ
  • どこの国のメーカー?
  • なぜミーレは人気?
  • 45cmタイプの価格
  • 60cmタイプの価格
  • 取り付け費用の相場
  • 後付けする場合の費用
  • ミーレ食洗機を安く買う方法

ミーレ食洗機の購入を考えたとき、多くの方がまず気になるのがその価格ですよね。

ここでは、ミーレ食洗機の本体価格から、設置にかかる費用、そして少しでもお得に手に入れるための方法まで、値段に関する情報を詳しく掘り下げていきます。

どうしてこの価格なのか、その理由を知ることで、納得して製品選びができるようになると思いますよ。

どこの国のメーカー?

ミーレは、1899年に創業されたドイツの老舗家電メーカーです。
120年以上の長い歴史の中で、「Immer Besser(常により良いものを)」というブランド理念をずっと守り続けているんですよ。

この理念は、単に良い製品を作るだけでなく、常にもっと良いものを追求し続けるという姿勢を表しています。製品の品質や耐久性に対するこだわりは非常に強く、それが世界中で高い評価を受けている理由の一つなんです。

ドイツの製品というと、質実剛健で長く使えるイメージがありませんか?

まさにそのイメージ通りで、ミーレの製品は20年間の使用を想定した厳しい耐久テストをクリアするように設計されています。これは他国のメーカーではなかなか見られない基準で、ミーレがいかに自社製品に自信と誇りを持っているかが分かりますよね。

もちろん、食洗機も例外ではありません。
そのため、初期費用は少し高めに感じられるかもしれませんが、長い目で見れば、その価値を十分に感じられる製品だと言えるのではないでしょうか。

このように、ミーレはただの家電メーカーではなく、品質と耐久性を追求し続けるクラフトマンシップを持ったブランドなんです。この背景を知ると、その値段にも納得がいく部分が多いと思います。

なぜミーレは人気?

ミーレの食洗機がこれほどまでに人気なのは、やはりその圧倒的な性能と使いやすさにあると思います。お店でお客様とお話ししていても、ミーレを選ぶ方は「家事の負担を根本から解決したい」という強い思いを持っていることが多いですね。

具体的に人気の理由を挙げると、主に4つのポイントがあります。

圧倒的な洗浄力と大容量

まず、なんといっても予洗いなしで食器がピカピカになる洗浄力です。

カレーや油汚れがこびりついたお鍋も、そのまま入れて大丈夫。高温・高圧水流でしっかり汚れを落としてくれるので、面倒な下洗いの手間から解放されるのは本当に嬉しいポイントです。

さらに、フロントオープン式ならではの大容量も魅力。60cm幅のモデルなら4人家族の1日分の食器や調理器具がまとめて入るので、1日に1回運転するだけで済むご家庭も多いんですよ。

長く使える耐久性

先ほどもお伝えしたように、ミーレの製品は20年間の使用を想定して作られています。これは、頻繁に買い替えるのではなく、一つの製品を大切に長く使ってほしいというメーカーの哲学の表れです。

初期投資はかかりますが、10年、15年と使い続けられる安心感は、他には代えがたい価値があると思います。

静音性の高さ

意外と見落としがちですが、運転音がとても静かなことも人気の理由です。特に、リビングとキッチンが一体になっているお住まいでは、食洗機の運転音は結構気になるもの。

ミーレの食洗機は、図書館内と同じくらいの静かさと言われるほど静音設計が優れているので、夜間や赤ちゃんがお昼寝している時間帯でも、気兼ねなく使えるんです。

洗練されたデザイン

キッチンのインテリアにすっきりと溶け込む、シンプルで美しいデザインも多くの人を惹きつけています。

キッチンのドア材と同じ面材を取り付けられるモデルを選べば、まるでそこにもともと食洗機がなかったかのように、キッチン全体に統一感を出すことができます。

性能だけでなく、見た目の美しさにもこだわる方に選ばれていますね。

45cmタイプの価格

キッチンスペースが限られている場合や、2〜3人家族の方に人気の45cmタイプ。スリムながらも、国産の引き出し式とは比べ物にならないほどの収納力が魅力です。

価格は搭載されている機能によっていくつかのグレードに分かれています。
一般的に、本体価格の目安は約25万円から50万円前後です。

一番ベーシックなモデルでも、ミーレならではの高い洗浄力はしっかり備わっています。
グレードが上がると、より多彩な洗浄プログラムや、後ほど詳しくご紹介する「オートオープン乾燥」機能、スマートフォンと連携できる機能などが追加されていきます。

モデルシリーズ主な特徴価格帯の目安(税込)
G 5000シリーズ (エントリー)基本的な洗浄性能、シンプルな操作性25万円 ~ 35万円
G 5000シリーズ (ミドル)オートオープン乾燥機能、バスケットの柔軟性向上35万円 ~ 45万円
G 5000シリーズ (ハイエンド)庫内ライト、スマホ連携(一部)、さらに優れたバスケット45万円 ~ 50万円
ドア仕様による価格変動
ポイント
価格はドアの仕様(標準ドアか、キッチンの面材を取り付けるタイプか)によっても変動します。ステンレスのドア材を選ぶと、少し価格が上がることが多いですね。

45cmタイプを選ぶ際は、ご自身のライフスタイルで「どの機能が本当に必要か」を考えてみると、最適なモデルが見つかりやすいですよ。

例えば、プラスチック容器をよく洗うなら、乾燥を促進するオートオープン機能付きのモデルがおすすめですし、操作のシンプルさを重視するならベーシックなモデルで十分かもしれません。

60cmタイプの価格

ミーレの魅力を最大限に体感できるのが、この60cmタイプです。4人以上のご家族や、ホームパーティーなどで一度にたくさんの食器を洗う機会が多いご家庭に圧倒的な支持を得ています。

調理で使った大きなお鍋やフライパン、まな板なども余裕で入るので、「洗い物が一度で終わる生活」を叶えてくれます。

本体価格の目安は、約35万円から90万円近くと、45cmタイプに比べて価格帯は広くなっています。これは、より高度で便利な機能が搭載された最上位モデルまで、幅広いラインナップが用意されているためです。

モデルシリーズ主な特徴価格帯の目安(税込)
G 7000シリーズ (エントリー/梅)日本語表示ディスプレイ、オートオープン乾燥35万円 ~ 45万円
G 7000シリーズ (ミドル/竹)洗剤自動投入機能「AutoDos」、スマホ連携45万円 ~ 55万円
G 7000シリーズ (ハイエンド/松)優れたバスケット構造、庫内ライト55万円 ~ 70万円
G 7000シリーズ (最上位)タッチディスプレイ、ドアの自動開閉、ノックで開く機能70万円 ~ 90万円

特に注目なのが、ミドルグレードから搭載される洗剤自動投入機能「AutoDos」です。

専用の円盤状洗剤をセットしておけば、約20回分、食洗機が自動で最適な量の洗剤を投入してくれます。毎回洗剤を計る手間が省けるので、本当に便利ですよ。

価格は上がりますが、日々の家事をさらに快適にしてくれる機能が満載なので、予算と必要な機能のバランスを考えながら、じっくり選んでみてください。

取り付け費用の相場

クリーン家電ガイド:イメージ

ミーレ食洗機の導入を考えるとき、本体価格に加えて必ず考慮しなければならないのが「取り付け費用」です。

これは専門の業者さんにお願いする必要があり、一般的な相場としては5万円から10万円程度を見ておくと良いでしょう。

ただし、この金額はあくまで目安。
ご自宅のキッチンの状況によって費用は変動します。

主な内訳は以下のようになっています。

設置工事費
基本設置工事費
既存の食洗機からの入れ替えなど、比較的簡単な作業の場合です。
給排水接続工事費
食洗機に水を取り込み、使用後の水を排出するための配管を接続する費用です。
電気工事費
ミーレの食洗機は基本的に200Vの専用電源が必要です。100Vの食洗機からの入れ替えや、新規設置の場合は、この200V電源をキッチンまで引いてくる工事が必須となります。
その他諸経費
出張費や、古い食洗機の撤去・処分費などが含まれます。

特に注意が必要なのが200Vの電気工事です。
分電盤に空き回路があるか、キッチンまでの配線経路が確保できるかなど、専門的な判断が必要になります。この工事の有無や難易度によって、費用が大きく変わることがあります。

新築やキッチンリフォームのタイミングで導入する場合は、あらかじめ設計に組み込めるので工事はスムーズに進みやすいです。一方、既存のキッチンに後から設置する場合は、追加の工事が必要になる可能性が高くなりますね。

いずれにしても、購入を決める前に、必ず専門の業者に現地調査をしてもらい、正確な見積もりを取ることがとても重要です。複数の業者さんから見積もりを取って、内容を比較検討することをおすすめします。

後付けする場合の費用

「今使っているキッチンに、ミーレの食洗機を後から取り付けたい」というご相談もよくいただきます。

今まで食洗機がなかった場所に新しく設置する場合や、国産の引き出し式食洗機が入っていたキャビネットをミーレに入れ替える場合、通常の交換よりも少し大掛かりな工事が必要になることが多いです。

そのため、費用も高くなる傾向があり、取り付け費用だけで13万円から30万円以上かかるケースも珍しくありません。

先ほどご説明した基本的な取り付け費用に加えて、以下のような追加工事が必要になる可能性があるからです。

追加費用
キャビネットの改造・撤去費用
ミーレの食洗機を設置するためのスペースを確保するために、既存のキッチンキャビネットを解体したり、サイズを調整したりする作業です。大工さんの手が必要になることもあり、費用がかさむ要因になります。
専用電気回路の増設費用
前述の通り、ミーレには200Vの専用電源が必要です。分電盤からキッチンまで新しく配線を通す大掛かりな電気工事となり、3万円から5万円以上の追加費用がかかることが一般的です。
給排水管の延長・分岐費用
食洗機を設置したい場所の近くに給水管や排水管がない場合、シンク下などから配管を延長してくる必要があります。キッチンの構造によっては、床下や壁内での作業が必要になることもあります。

後付けの総費用は、「本体価格」+「後付け工事費用(13万円~)」となります。本体と合わせると、安くても50万円以上になることが多いですね。

決して安い投資ではありませんが、日々の家事負担が劇的に軽減されることを考えると、その価値は十分にあると思います。

後付けを検討する場合は、特に事前の現地調査と詳細な見積もりが不可欠です。
どこに、どのような工事が、いくらで必要なのかをしっかり確認し、納得した上で進めるようにしましょう。

ミーレ食洗機を安く買う方法

高性能なミーレの食洗機、少しでもお得に購入したいと思うのは当然ですよね。定価販売が基本のミーレですが、賢く購入する方法もいくつか存在します。

ここでは、私がお客様にご案内することもある、少しでも安く買うための3つの方法をご紹介します。

1. 施主支給(せしゅしきゅう)を利用する

これは、新築やリフォームの際に、食洗機本体を自分で別途購入し、施工会社には取り付けだけをお願いする方法です。

インターネットの住宅設備販売サイトなどでは、定価よりも安く販売されていることがあります。
ただし、注意点がいくつかあります。

まず、施工会社が施主支給に対応してくれるか、事前の確認が必須です。
また、製品の保証や、万が一初期不良があった場合の責任の所在が曖昧になりがち。購入から搬入、工事の手配まで全て自分で行う手間もかかります。

メリットとデメリットをよく理解した上で検討する必要がある方法ですね。

2. キッチンメーカーやリフォーム会社のキャンペーンを狙う

キッチンメーカーやリフォーム会社によっては、特定のキッチンとセットでミーレ食洗機を導入すると割引が適用されるキャンペーンを実施していることがあります。

特に、大規模なリフォームや新築の際には、こうしたキャンペーンを利用できないか相談してみる価値はあります。トータルで見たときに、結果的にお得になる可能性がありますよ。

3. 展示品や旧モデルを探す

数は少ないですが、ショールームの展示品や、モデルチェンジに伴う旧モデルが特別価格で販売されることがあります。最新機能に強いこだわりがなければ、性能的には十分なモデルをお得に手に入れるチャンスです。

ただし、タイミングと運が大きく、いつでも手に入るわけではないのが難しいところ。気になる方は、お近くの販売店などに情報を問い合わせておくと良いかもしれません。

どの方法を選ぶにしても、大切なのは「取り付け工事を誰が責任を持って行うか」を明確にしておくことです。価格だけでなく、設置後の保証やサポート体制まで含めて、総合的に判断するのが後悔しないコツだと思います。

値段だけで決めない!ミーレ食洗機の評判

クリーン家電ガイド:イメージ
  • メリットとデメリットを比較
  • いらなかったと後悔した評価
  • 気になる耐久年数
  • 乾燥機能について
  • 庫内の臭いが気になる時の対処法
  • ミーレ、ボッシュ、パナソニックの3社を比較

ミーレ食洗機の値段や特徴が分かってくると、次に知りたくなるのは「実際に使ってみてどうなの?」というリアルな評判ではないでしょうか。

ここでは、価格だけでは判断できない、ミーレ食洗機の本当の価値を探っていきます。私がお店でお客様から直接伺った良い点、そして少し気になる点まで、正直にお伝えしていきますね。

メリットとデメリットを比較

どんな製品にも良い面と、少し注意が必要な面があります。

ミーレの食洗機も例外ではありません。購入してから「思っていたのと違った!」とならないように、メリットとデメリットをしっかり比較検討することが大切です。

ここでは、お客様からよく伺う声をもとに、それぞれのポイントをまとめてみました。

メリット(良い点)デメリット(注意が必要な点)
洗浄・容量予洗い不要の圧倒的な洗浄力。鍋やフライパンも入る大容量で、1日1回の運転で済む。洗浄時間が長い(エコモードで3時間以上かかることも)。
使い勝手運転音が非常に静かで、夜間でも気兼ねなく使える。操作がシンプルで直感的。フロントオープン式のため、食器の出し入れでかがむ必要がある。
乾燥機能電気を使わない「オートオープン乾燥」で省エネ。自然な仕上がり。ヒーター乾燥に比べ、プラスチック容器や食器の凹みに水滴が残りやすい。
コスト20年使える長寿命設計で、長期的に見れば経済的。水道代の節約効果も高い。本体価格、設置費用ともに高額。修理が必要になった場合の部品代や技術料も高め。
デザインキッチンに溶け込む洗練されたデザイン。面材を合わせれば統一感が出る。対応できるキッチンメーカーが限られる場合がある。

こうして見ると、ミーレの食洗機は「時間や手間をかけてでも、完璧な仕上がりと長期的な安心感を得たい」という方に非常に向いていると言えます。

一方で、「初期費用を抑えたい」「素早く乾燥まで終わらせたい」というニーズには、少し合わない部分もあるかもしれません。

特に「かがむのが大変」という点は、ご年配の方から時々伺うご意見です。ショールームなどで、実際の使い心地を試してみるのが一番良いと思いますよ。

ご自身のライフスタイルや、食洗機に何を一番求めるのかを考えながら、これらの点を比較してみてくださいね。

いらなかったと後悔した評価

素晴らしい製品であるミーレの食洗機ですが、中には「うちには合わなかったかも」「いらなかったかな」と感じてしまう方もいらっしゃいます。高価な買い物だからこそ、そういった後悔は避けたいですよね。

ここからは、私がこれまでにお客様から伺った「後悔したポイント」をいくつかご紹介します。事前に知っておくことで、ご自身に合うかどうかを判断する材料になるはずです。

ミーレ食洗機の懸念点
乾燥が思ったより甘かった
これは一番よく聞かれるご意見かもしれません。国産のヒーター式乾燥に慣れていると、ミーレの「オートオープン乾燥」は少し物足りなく感じることがあるようです。特に、プラスチック製のお弁当箱や、お茶碗の糸底(高台)部分に水滴が残りやすいという声は多いですね。「朝、急いでいるのに食器が濡れていて拭く手間が増えた」と感じる方もいらっしゃいます。
かがむ姿勢が意外と大変
フロントオープン式の宿命とも言えますが、下段のバスケットに食器を出し入れする際には、どうしても腰をかがめる必要があります。毎日何回も行う動作なので、「思った以上に体に負担がかかる」と感じる方も。特に、腰に不安がある方やご年配の方は、この点をしっかり考慮する必要がありますね。
自分の使い方ではオーバースペックだった
ご夫婦お二人暮らしや、あまり自炊をしないご家庭の場合、ミーレの大容量を持て余してしまうことがあります。「1日分の食器を入れても庫内がスカスカで、結局数日分溜めてから回すことになり、不衛生な気がする」という声も。ライフスタイルによっては、もっとコンパクトな食洗機で十分だった、と感じるケースです。

修理費用が高額だったというのも、後悔につながりやすいポイントです。
保証期間が過ぎてからの故障で、部品交換に数万円かかってしまい、「こんなに高いなら、国産を買い替えた方が安かったかも…」と思ってしまうこともあるようです。

これらの声は、決してミーレの性能が低いということではありません。むしろ、高性能だからこその特性が、一部のユーザーのライフスタイルや期待値と合わなかった、ということなのだと思います。

ご自身の使い方を具体的にイメージしながら、これらのポイントをチェックしてみてください。

気になる耐久年数

ミーレの食洗機を選ぶ大きな理由の一つに、その「耐久性の高さ」を挙げる方はとても多いです。メーカーが公式に「20年間の使用を想定した耐久テストを行っている」と公表しているのは、国産のメーカーにはない大きな特徴であり、安心材料になりますよね。

ただし、ここで少し注意していただきたい点があるんです。
それは、「20年間、絶対に故障しない」という意味ではない、ということです。

これは、「20年間は性能を維持できるように設計し、万が一故障しても修理できるよう、部品を長期的に保有していますよ」という、メーカーの品質とサポート体制に対する自信の表れと捉えるのが正しい理解だと思います。

実際に、使用頻度や使い方によっては、7〜10年程度でモーターやポンプといった主要部品の交換が必要になるケースも報告されています。

毎日2回以上運転するようなヘビーユーザーの方は、想定よりも早くメンテナンス時期が来る可能性も考えておくと良いでしょう。

延長保証は入るべき?

ミーレには、標準の2年保証に加えて、有償で最大10年まで延長できる保証プランが用意されています。価格は77,000円(税込)と安くはありませんが、万が一の高額な修理に備えるという意味では、非常に心強い制度です。

お客様からも「延長保証、入った方がいい?」とよく聞かれます。私は、「毎日2回以上使うご予定なら、検討する価値は十分にありますよ」とお伝えしています。7年目に一度8万円を超える修理が発生したと仮定すれば、元が取れる計算になりますからね。

もちろん、故障しない可能性もありますので、最終的にはご自身の安心感と予算との相談になります。ただ、長く安心して使い続けたいという思いが強いのであれば、延長保証はミーレを選ぶ上での重要な選択肢の一つと言えるでしょう。

乾燥機能について

クリーン家電ガイド:イメージ

「ミーレの食洗機は乾かない」という噂、耳にしたことがある方も多いかもしれませんね。これは、ミーレが採用している乾燥方式が、日本の多くの食洗機と異なるためによく言われることです。

結論から言うと、ミーレにもしっかりとした乾燥機能はありますが、その仕組みと仕上がりの特性を理解しておくことが大切です。

ミーレが採用しているのは、「余熱乾燥」と「オートオープン乾燥」という2段階のシステムです。

乾燥システム
1.
余熱乾燥(ターボサーミック)
最後のすすぎを高温のお湯で行い、食器や庫内を温めます。その後、ファンで庫外の冷たい空気を取り込んで庫内の壁面を冷やすと、温かい食器から出た蒸気が冷たい壁に結露して水滴になり、排水されます。
2.
オートオープン乾燥
洗浄プログラムが終了すると、自動でドアが数センチ開きます。これにより、庫内に残った湿気が外に逃げ、外気を取り込むことで自然乾燥を促進させる仕組みです。

この方式の最大のメリットは、ヒーターを使わないため消費電力が少なく、とても省エネであることです。

また、高温の熱風を食器に当てないので、デリケートなガラス製品やプラスチック製品へのダメージが少ないのも嬉しいポイントですね。

一方で、デメリットとして挙げられるのが、ヒーター式に比べて乾燥に時間がかかることと、食器の形状によっては水滴が残りやすい点です。

特に、以下のようなものは水気が残りやすい傾向にあります。

水滴が残りやすいアイテム
プラスチック製のお弁当箱やタッパー
お茶碗やお椀の糸底(高台)部分
コップの底の凹み

夜に運転をスタートして、朝までそのままドアを開けた状態で放置しておけば、ほとんどの食器は乾いています。

ただ急いで使いたい時には、少し拭き取りが必要になるかもしれません。この「ひと手間」をどう捉えるかが、満足度を左右するポイントになりそうです。

完璧な乾燥を求める方には少し物足りなく感じるかもしれませんが、環境への配慮や食器への優しさを重視する方にとっては、非常に合理的な乾燥方式だと言えるでしょう。

庫内の臭いが気になる時の対処法

毎日使っていると、ふとした瞬間に食洗機の庫内から「あれ?なんだか嫌な臭いがする…」と感じることがあるかもしれません。せっかく食器をきれいにするための機械なのに、臭いがするのは気になりますよね。

これはミーレに限らずどの食洗機でも起こりうることですが、原因を知って正しく対処すれば、すぐに解決できますよ。

臭いの主な原因は、大きく分けて2つあります。

臭いの原因
1.
フィルターや庫内に残った食べ物カス
洗浄中に取り除かれた食べ物のカスが、フィルターや排水口周辺に溜まり、時間とともに雑菌が繁殖して臭いの原因になります。
2.
低温プログラムの多用による雑菌の繁殖
最近の食洗機は省エネのため、汚れが少ない場合は低い温度で洗浄します。しかし、低温での洗浄が続くと、庫内に残った油汚れなどが十分に溶けきらず、それをエサに雑菌が繁殖しやすくなることがあるんです。

では、どうすれば良いのでしょうか。対策はとてもシンプルです。

定期的なお手入れ習慣
定期的なお手入れを習慣にしましょう
週に1回のフィルター掃除
庫内の底にあるフィルターを取り外し、流水で洗い流すだけ。慣れれば1〜2分で終わる簡単な作業です。
月に1回の高温洗浄
食器を入れずに、ミーレに搭載されている「インテンシブ75℃」などの高温プログラムや、「庫内洗浄」プログラムを運転させます。これにより、庫内の雑菌をリセットできます。
年に数回の専用洗浄剤の使用
ミーレから専用の庫内洗浄剤(ディッシュクリーンなど)が販売されています。これを使うと、普段の洗浄では落とし切れない水垢や石鹸カスを分解し、隅々までリフレッシュできます。

臭いが気になってから慌てて掃除するよりも、こうしたお手入れを日々のルーティンに組み込んでしまうのがおすすめです。大切な食洗機を長く清潔に保つためにも、ぜひ実践してみてくださいね。

ミーレ、ボッシュ、パナソニックの3社を比較

海外製食洗機を検討する際、ミーレと必ずと言っていいほど比較対象になるのが、同じドイツ製の「ボッシュ(Bosch)」。

そして、国内メーカーの使いやすさも捨てがたい、という方からは「パナソニックPanasonic)」のフロントオープンタイプも候補に挙がります。

どのメーカーも魅力的で、迷ってしまいますよね。ここでは、それぞれの特徴を比較して、あなたがどのタイプに合うのかを見ていきましょう。

ミーレ (Miele)ボッシュ (Bosch)パナソニック (Panasonic)
ドイツドイツ日本
価格帯高価格帯 (35万~90万)中~高価格帯 (30万~50万)中価格帯 (25万~)
乾燥方式余熱 + オートオープン余熱 + ゼオライト乾燥ヒーター乾燥 + 送風
特徴的な機能洗剤自動投入(AutoDos)
20年耐久設計
静音性が高い
食器の出し入れがスムーズ
除菌・脱臭(ナノイーX)
上カゴがスライド
こんな人におすすめ・最高の性能と耐久性を求める
・長期的なコストを重視する
・洗剤投入の手間も省きたい
・コストと性能のバランスを重視
・運転音の静かさを最優先したい
・デザイン性にこだわりたい
・しっかり素早く乾燥させたい
・日本の食器に合わせたカゴが良い
・庫内の除菌もしたい
ブランド個性比較
それぞれの個性をチェック!
ミーレ
品質と耐久性を追求する「王道」タイプ。少し高価でも、長く安心して使える最高のものが欲しいという方におすすめです。
ボッシュ
ミーレに次ぐ人気を誇る「バランス」タイプ。独自技術の「ゼオライト乾燥」は、高温の蒸気を発生させて乾燥を促進するため、オートオープンがなくても高い乾燥力を発揮します。デザインもスタイリッシュで、性能と価格のバランスに優れています。
パナソニック
日本のユーザーに寄り添う「実用」タイプ。パワフルなヒーター乾燥は、やはり乾燥力を重視する方には魅力的です。お椀やどんぶりを置きやすいカゴの工夫など、日本の食文化をよく理解した設計が光ります。

本当に三者三様で「どれが一番良い」とは一概に言えないんです。

だからこそ、ご自身が食洗機に何を一番求めるのか、「洗浄力」「乾燥力」「静音性」「価格」…優先順位をはっきりさせることが、後悔しないメーカー選びの最大のポイントになりますよ。

総括:ミーレ食洗機の値段と後悔しない選び方

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • ミーレは120年以上の歴史を持つドイツの老舗家電メーカー
  • 人気の理由は圧倒的な洗浄力、大容量、高い耐久性、静音性
  • 45cmタイプの本体価格は約25万円から50万円が目安
  • 60cmタイプの本体価格は約35万円から90万円と幅広い
  • 取り付け費用は5万円から10万円が相場だが状況により変動する
  • 後付けの場合はキャビネット改造などで13万円以上の追加費用がかかることも
  • 安く買うには施主支給やキャンペーンの利用といった方法がある
  • メリットは予洗い不要の洗浄力と大容量、デメリットは高価格と乾燥の特性
  • 後悔した点として乾燥が甘い、かがむのが大変という声がある
  • 耐久年数は20年使用を想定した設計で部品も長期保有される
  • 乾燥は省エネなオートオープン方式でヒーターは非搭載
  • 庫内の臭いは定期的なフィルター掃除と高温洗浄で予防できる
  • ボッシュはバランス型、パナソニックは乾燥力重視と特徴が異なる
  • 自分のライフスタイルと食洗機に求める優先順位を明確にすることが重要
  • 購入前には必ず専門業者による現地調査と見積もりを取ること

食器洗浄機に関連する参考記事