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空気清浄機の向きと効果的な置き方のコツを家電店員が徹底解説!

空気清浄機 向き1 空気清浄機のマメ知識

空気清浄機を設置したものの「本当にこれで効果があるのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は空気清浄機は、置き方や向きを少し工夫するだけで、その性能を最大限に引き出すことができるんです。

とはいえ、エアコンのように設置場所が固定されていないからこそ、どこに置くべきか迷ってしまいますよね。

背面が吸気口になっているタイプや、リビングダイニングのような広い空間での効果的な配置、ほこり対策に特化した置き方など、知っておくと便利なポイントはたくさんあります。

この記事では、空気清浄機の効果を最大化するための正しい向きと、お部屋の状況に合わせた最適な置き場所について、分かりやすく解説していきますね。

この記事のポイント
  • 空気清浄機の基本的な置き方のルール
  • お部屋のタイプごとの効果的な設置場所
  • ほこりや寝室など特定のお悩みに対応した使い方
  • 背面吸気タイプの注意点

効果を最大化する空気清浄機の向き

クリーン家電ガイド:イメージ

空気清浄機の性能をしっかり活かすためには、まず基本的な置き方のポイントを理解することが大切です。

お部屋のどこに、どのように置くかで、空気をキレイにする効率は大きく変わってきます。ここでは、効果を最大限に引き出すための基本的なルールを一緒に見ていきましょう。

壁から適切な距離を保つのが基本

空気清浄機の設置場所ガイド
30cm
壁からの距離
壁から30cm以上離して設置。背面や側面の吸気口を塞がないよう注意しましょう。機種によっては上方50cm、前後左右30cm以上の空間が必要です。
空気循環の効率
部屋の空気を効率良く循環させるため、家具からも適度な距離を保って設置。空気の流れを妨げない場所を選びましょう。
1m以上
電子機器からの距離
テレビやラジオなどの電化製品から1m以上離して設置。ノイズによる映像の乱れや音声の聞き取りにくさを防げます。
取扱説明書
取扱説明書の確認
機種によって推奨設置距離は異なります。お使いの空気清浄機の取扱説明書で具体的な設置条件を必ず確認しましょう。

空気清浄機を置くとき、意外と見落としがちなのが壁との距離なんです。

基本的にお部屋の空気を効率良く循環させるためには、壁や家具からある程度離して設置する必要があります。

特に、本体の背面や側面から空気を吸い込むタイプの機種は、壁にぴったりつけてしまうと吸気口が塞がれてしまいます。これでは、うまく空気を吸い込めず、性能を十分に発揮できません。

多くのメーカーが推奨しているのは、壁から30cm以上離すことです。
ただ、これはあくまで目安なので、お使いの空気清浄機の取扱説明書を確認するのが一番確実だと思います。

機種によっては「上方50cm、前後左右30cm以上」のように、かなり具体的に指定されていることもあります。

また、テレビやラジオといった電化製品の近くに置くと、ノイズが発生して映像が乱れたり、音声が聞こえにくくなったりする可能性も考えられます。これらの機器からも1m以上は離して設置すると安心ですね。

お部屋のスペースの都合で難しい場合もあるかもしれませんが、できるだけ空気の流れを妨げない場所を選んであげることが、効果を高める第一歩になります。

吸気口と吹き出し口はどこにある?

お使いの空気清浄機の「吸気口」と「吹き出し口」がどこにあるかご存知ですか?
この2つの場所を把握することが、正しい向きを決める上でとても重要になります。

吸気口は、お部屋の汚れた空気を吸い込む場所です。
主に本体の「背面」「側面」「前面」、あるいは「360°全周」から吸い込むタイプがあります。

例えば、シャープのプラズマクラスター空気清浄機は背面全体でパワフルに吸引するモデルが多いですし、パナソニックの製品は前面や下部から吸い込むタイプが見られますね。

一方、ブルーエアのような海外メーカー製品では、側面や360°吸引のデザインも人気です。

吹き出し口は、フィルターで浄化されたキレイな空気を送り出す場所です。
多くの機種では本体の上部に設置されています。ここから送り出されたキレイな空気がお部屋全体に広がることで、空気の循環が生まれるわけです。

つまり、吸気口の周りには物を置かず、吹き出し口の先にはカーテンや家具など、空気の流れを遮るものがない場所に設置するのが理想的と言えます。

まずはご自宅の空気清浄機をぐるっと一周見てみて、どこから吸ってどこから出しているのかを確認してみてくださいね。

リビングでの効果的な置き場所

リビングでの空気清浄機設置ガイド
部屋の中心付近
効果を最大限に発揮するには部屋の中心がベスト。空気循環が部屋全体に行き渡りやすく、最も効率的な設置場所です。
対角線
エアコンの対角線上
現実的で効果的な設置方法。エアコンの風を利用して浄化された空気を効率的に部屋の隅々まで届けます。冷暖房効率もアップします。
冷房 暖房 冷気 暖気
季節に応じた効果
夏は下に、冬は上にたまりがちな空気をかき混ぜて効率よく循環。清浄効果の向上と同時に冷暖房効率もアップする一石二鳥の効果です。
ドア
ドア付近・部屋の隅
人がよく通るドアの近くや、ホコリがたまりやすい部屋の隅に設置。空気の通り道を作り、効果的に清浄できます。

ご家庭の中で最も滞在時間が長く、人の出入りも多いリビングは、空気清浄機を置く上で一番重要な場所かもしれません。

リビングで効果を最大限に発揮させるには、お部屋の中心付近に置くのがおすすめです。お部屋の中心は、空気清浄機が作り出す空気の循環が部屋全体に行き渡りやすいからです。

ただ、現実的にはお部屋の真ん中に置くのは難しい場合が多いですよね。

その場合は、エアコンの対角線上に設置するのも非常に効果的なんです。
エアコンの風を利用して、浄化された空気を効率的にお部屋の隅々まで届けることができます。

冷房を使う夏は下に、暖房を使う冬は上にたまりがちな空気を、うまくかき混ぜてくれるんですね。これによって、お部屋全体の空気が効率よく循環し、清浄効果が高まるだけでなく、冷暖房の効率アップにも繋がる嬉しいポイントがあります。

また、人がよく通るドアの近くや、部屋の隅もホコリがたまりやすい場所です。
このような場所に設置して、空気の通り道を作るのも良い方法と言えるでしょう。

リビングの広さや家具の配置に合わせて、最適な場所を見つけてみてください。

最適な高さは?

空気清浄機を置く「高さ」について、あまり意識したことがないという方も多いのではないでしょうか。実は、この高さも空気清浄の効果に影響を与える大切な要素なんです。

ハウスダストや花粉などのアレル物質は、人が動いたときに舞い上がり、その後ゆっくりと床に落ちていきます。

特に床から30cmくらいの高さは、これらの粒子が最も漂いやすいゾーンと言われています。そのため、空気清浄機は床に直接置くのが最も効率的です。

本体下部や側面から空気を吸い込むタイプの機種であれば、床付近のハウスダストを効果的に吸引してくれますよ。

たまに、棚の上や出窓のような少し高い場所に置いているご家庭をお見かけしますが、これはあまりおすすめできません。高い場所に置くと、床付近のホコリやハウスダストを十分に吸い込むことが難しくなってしまうからです。

もちろん、小さなお子様やペットがいて、安全のためにどうしても高い場所に置きたいという場合もあると思います。その際は、ファンやサーキュレーターを併用して、床の空気を循環させてあげると効果が改善されることがあります。

基本的には「床置き」がベストだと覚えておいてくださいね。

状況別の空気清浄機の向きと注意点

クリーン家電ガイド:イメージ

基本的な置き方が分かったところで、次はもう少し具体的なシーンに合わせた使い方を見ていきましょう。

ほこり対策を強化したい場合や寝室で使う際の注意点など、状況に応じた工夫で空気清浄機はもっと活躍してくれます。ここではいくつかのシチュエーション別に、おすすめの向きや注意点をご紹介しますね。

ほこり対策に特化した置き方

お部屋のほこりを集中的に何とかしたい、というご相談は、お店でも本当によくお受けします。

ほこり対策を一番の目的にするなら、空気清浄機は「部屋の隅」や「壁際」を狙って置くのが効果的です。なぜなら、ほこりは空気の流れが滞りやすい部屋の隅にたまる性質があるからです。

お部屋の角に空気清浄機を設置し、壁に沿って風が流れるように吹き出し口の向きを調整してみてください。そうすることで、お部屋全体を包み込むような大きな空気の循環が生まれます。

この流れに乗って、床に落ちていたほこりや、家具の隙間にたまっていたほこりが舞い上がり、空気清浄機の吸気口に吸い込まれやすくなるんです。

この方法は、エアコンを使っているときにも応用できます。
先ほどもお伝えしたように、エアコンの風と空気清浄機の風がぶつからないように、風の流れをサポートするような向きに設置してあげると、相乗効果でさらに効率がアップしますよ。

お掃除の前に空気清浄機を少し強めに運転させて、ほこりを舞い上がらせてから掃除機をかける、なんていう裏ワザもおすすめです。

背面吸気タイプの置き方の注意点

最近の空気清浄機で主流になっているのが、本体の背面から空気を吸い込む「背面吸気タイプ」です。シャープのプラズマクラスター空気清浄機などがこのタイプの代表例ですね。

背面にある広い面積のパネル全体がフィルターになっていて、パワフルに空気を吸引できるのが大きな特徴です。

このタイプの空気清浄機で最も注意したいのは、やはり壁との距離です。
壁にぴったりとくっつけてしまうと、肝心の吸気パネルが塞がれてしまい、性能が大幅に落ちてしまいます。

メーカーは壁から30cm以上離すことを推奨していますが、スペースが許すならもう少し離しても良いくらいです。

また、カーテンの近くに置くのも注意が必要です。
吸い込む力が強いので、カーテンが吸気パネルに張り付いてしまうことがあります。

効果的な使い方としては、壁際に置いて部屋の中心に向けて設置する方法があります。

こうすることで、背面でお部屋の隅の空気を吸い込み、キレイになった空気を部屋の中央に送り出すという効率的な空気の循環が生まれます。

背面吸気タイプはパワフルな分、設置場所に少し気を使う必要がありますが、正しく置けば非常に高い効果を発揮してくれる頼もしい存在です。

風を出すルーバーの向きも重要

空気清浄機の本体上部についている、風の向きを変えるための板、これが「ルーバー」です。このルーバーの向きを調整することで、より効果的に空気を循環させることができます。

多くの機種では、このルーバーの角度を手動または自動で変える機能がついています。

例えば、お部屋全体の空気をキレイにしたい場合は、ルーバーを上向きにして、キレイな空気を天井に沿って遠くまで届けるようにします。

天井に当たった空気は、壁を伝って床に下りてくるため、お部屋全体に大きな空気の循環が生まれるんです。

一方で、洗濯物を部屋干ししているときや、ソファ周りの空気を集中的にキレイにしたいときなどは、ルーバーをその方向に向けて直接風を当てるのも良い使い方です。

特に、イオン発生機能が付いている機種の場合、狙った場所にイオンを届けることで、付着したニオイや菌への効果も期待できるとされています。

シャープのプラズマクラスターでは「前方気流」といった形で、前方向に集中してイオンを放出するモードがあったりしますね。

普段は自動(スイング)運転にしておき、目的に応じてルーバーの向きを意識的に変えてみるだけで、空気清浄機の使い勝手は格段に向上すると思いますよ。

寝室で寝る時近くに置いても平気?

一日の疲れを癒す寝室こそ、キレイな空気環境を保ちたい場所ですよね。
寝室で空気清浄機を使う場合、どこに置くのが良いのでしょうか?

基本的には、枕元から少し離れた「足元側」に置くのがおすすめです。枕元や顔の近くに置いてしまうと、吹き出し口からの風が直接体に当たってしまい、睡眠の妨げになったり、体を冷やしてしまったりする可能性があります。

また、運転音が気になって眠りが浅くなることも考えられます。足元側に置くことで、これらの問題を避けつつ、寝室全体の空気を効率よく循環させることができます。

ベッドに入っている間は人の動きが少なくなるため、ハウスダストが舞い上がりにくくなります。できれば、就寝の30分くらい前から空気清浄機を運転させておき、あらかじめお部屋の空気をキレイにしておくと、より快適な睡眠環境が作れるでしょう。

最近の空気清浄機は静音モードが非常に優秀なので、運転音はそれほど気にならないかもしれませんが、風が直接当たらないようにだけは気をつけてあげてくださいね。

総括:空気清浄機の向きで効果を最大化

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • 空気清浄機の効果は置き方や向きで大きく変わる
  • 基本は壁や家具から30cm以上離して設置する
  • 吸気口と吹き出し口の位置の確認が重要
  • 吸気口を塞がないように注意が必要
  • 吹き出し口の先に障害物を置かない
  • リビングでは部屋の中心やエアコンの対角線上が効果的
  • 高さは床に直接置くのが最も効率が良い
  • ほこり対策なら部屋の隅が狙い目
  • 背面吸気タイプは特に壁との距離を意識する
  • ルーバーの向きで空気の流れをコントロールできる
  • 部屋干しなど目的別に風向きを変えるのも有効
  • 寝室では風が直接当たらない足元側がおすすめ
  • 就寝前に運転させておくとより快適
  • エアコンとの併用で空気循環と省エネ効果が向上
  • まずは取扱説明書で推奨の設置場所を確認する

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