ペットの毛やニオイにお悩みではありませんか?
大切なペットと快適に暮らすために、空気清浄機の導入を考えている方は多いと思います。
ですが「本当にペットの毛を吸い取ってくれるの?」「たくさん種類があって、どれを選べばいいか分からない…」なんて感じてしまいますよね。
私も家電量販店で働いているので、お客様からペットに関するご相談をよく受けます。
空気清浄機は、フィルター性能や得意な機能がメーカーごとに違うので、ご家庭に合った一台を見つけることが大切なんです。
特にペットがいるご家庭では、舞い上がる毛や気になるニオイ、アレルギーの原因となる物質など、様々な空中の汚れに対応できるモデルが求められます。
この記事では、空気清浄機がペットの毛やニオイにどう効果があるのかという基本から、脱臭機との違い、最適な置き場所まで分かりやすく解説していきますね。
ペットの毛を吸い取る空気清浄機の選び方とランキング

ここでは、ペットと暮らすご家庭で空気清浄機を選ぶ際に、知っておきたい基本的なポイントを解説していきます。
ただ単に毛を吸い取るだけでなく、ニオイやアレルギー物質への対策も考えると、より快適な空間づくりができますよ。
それぞれの項目をチェックして、ご自宅にぴったりの一台を見つける参考にしてくださいね。
空気清浄機はペットの毛に効果がある?
「空気清浄機って、ペットの毛に本当に効果があるの?」というご質問は、お店でも本当によく聞かれます。
結論から言うと、効果は期待できると思います。
多くの空気清浄機は、ファンを使ってお部屋の空気を吸い込み、フィルターを通して汚れを取り除いてからキレイな空気を排出する仕組みになっています。
このとき、空気中に舞っているホコリやチリと一緒に、ペットの細かくて軽い毛やフケも吸い込んでくれるんです。
特に重要なのが「プレフィルター」と呼ばれる、一番手前にある大きな網目状のフィルターです。ここで、比較的大きなホコリやペットの毛を最初にキャッチしてくれます。
このプレフィルターのおかげで、奥にあるメインの集塵フィルターや脱臭フィルターが長持ちするようになっているんです。
ですから、ペットの毛対策を重視するなら、このプレフィルターの性能やお手入れのしやすさが一つのポイントになります。
モデルによっては、このプレフィルターに付着したホコリを自動で掃除してくれる機能が付いているものもあり、お手入れの手間が省けてとても便利ですよ。
ペットの匂いは空気清浄機で消える?
ペットの毛と同じくらい気になるのが、特有のニオイではないでしょうか。
空気清浄機は、ニオイ対策にも力を発揮してくれます。
多くのモデルには、「活性炭フィルター」などの脱臭を目的としたフィルターが搭載されています。
活性炭には、ニオイの分子を吸着する性質があるため、お部屋の空気がフィルターを通過する際に、気になるペット臭やトイレのニオイなどをキャッチしてくれるんです。
さらに、メーカー独自のイオン技術などもニオイ対策に貢献します。
例えばシャープの「プラズマクラスター」やパナソニックの「ナノイーX」、ダイキンの「ストリーマ」などが有名ですね。
これらは、フィルターで受け身的にニオイを待つだけでなく、お部屋の隅々にまでイオンを放出して、カーテンやソファなどに付着したニオイにもアプローチしてくれるとされています。
ただし、全てのニオイを完全に消し去るのは難しいかもしれません。
特に、発生し続ける強いニオイに対しては、空気清浄機だけでは追い付かない場合もあります。
それでも、お部屋に一台あるだけで、来客時などに感じるニオイの印象はかなり変わってくると思いますよ。
脱臭機と空気清浄機どっちがいい?
「ペットのニオイを何とかしたいけど、脱臭機と空気清浄機ってどっちがいいの?」これもよくあるご質問ですね。
この二つは似ているようで、実は得意なことが少し違うんです。
一言でいうと、空気清浄機は「空気中の浮遊物を集めるのが得意」で、脱臭機は「ニオイ成分を分解するのが得意」な製品です。
空気清浄機の特徴
先ほどもお伝えしたように、ファンとフィルターを使って、ペットの毛やフケ、ホコリ、花粉などを物理的にキャッチします。
活性炭フィルターでニオイも取りますが、メインの役割はあくまで「集塵」です。
脱臭機の特徴
一方、脱臭機はニオイの原因となる成分を、オゾンや触媒などを使って酸化分解することに特化しています。そのため、ペットのトイレや体臭など、強いニオイに対して高い効果を発揮すると言われています。
ただし、ホコリやペットの毛を吸い取る能力は、空気清浄機ほど高くはありません。
どちらを選ぶかは、一番解決したいお悩みによります。
- 浮遊しているペットの毛やホコリが気になるなら「空気清浄機」
- とにかくニオイを強力に消したいなら「脱臭機」
最近では、脱臭機能を強化した空気清浄機や、集塵機能も備えた脱臭機も増えています。
ペットの毛もニオイも両方気になる、という方がほとんどだと思いますので、そういった多機能なモデルを選ぶのが現実的かもしれませんね。
ペットを飼っている場合の置き場所は?
せっかく高性能な空気清浄機を選んでも、置き場所が適切でないと、その効果を十分に発揮できないことがあります。
ペットと暮らすご家庭で特に効果的な置き場所は、以下の3つのポイントを意識すると良いと思います。
ワンちゃんやネコちゃんが日中くつろいでいるお気に入りのベッドのそばや、ケージの近くがおすすめです。毛やフケ、ニオイは発生源の近くでキャッチするのが一番効率的だからです。
ペットの毛やフケは、ホコリと同じように人の動きなどで舞い上がりますが、時間が経つと床に落ちてきます。そのため、空気清浄機は棚の上などに置くよりも、床に直接置く方が、床付近の空気を効率よく吸い込めて効果的です。
空気清浄機は、お部屋の空気を循環させてキレイにする家電です。本体の周囲、特に吸込口や吹出口を壁や家具で塞いでしまうと、空気の流れが滞ってしまいます。取扱説明書に記載されている推奨距離(例えば壁から30cm以上など)を参考に、少しスペースを空けて設置してくださいね。
また、意外と見落としがちなのが、エアコンの風が直接当たる場所を避けることです。
エアコンの風でセンサーが誤作動を起こしてしまう可能性があるため、少し離れた場所に置くのが良いでしょう。
空気清浄機でペットの毛を吸い取るおすすめランキング

お待たせいたしました。
ここからは、実際に私がお客様にご案内したり、同僚と情報交換したりする中で「これはペットがいるご家庭におすすめできる」と感じた空気清浄機を、ランキング形式でご紹介していきます。
各メーカーの最新モデルから、特に注目したいポイントや人気の理由を解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
猫の毛対策に最適なモデル
猫の毛は、犬の毛に比べて細くて軽いものが多いので、お部屋の中にフワフワと舞いやすいのが特徴ですよね。
そんな猫の毛対策として、お客様から特に良い評判をいただくことが多いのが、シャープのプラズマクラスター空気清浄機です。
おすすめしたいモデルは「KI-SX100」ですね。
このモデルが猫の毛対策に強い理由は、パワフルな吸引力と独自の気流にあります。
シャープの空気清浄機は「スピード循環気流」という技術で、遠くのホコリや毛も素早く引き寄せて、本体背面からワイドに一気に吸い込んでくれるんです。
壁際に設置していても、お部屋全体の空気を効率よく循環させてくれるのが嬉しいポイントですね。
さらに注目したいのが「フィルター自動おそうじ機能」です。
先ほどもお伝えしたとおり、ペットの毛対策ではプレフィルターのお手入れが欠かせませんが、結構面倒に感じる方も多いと思います。
このモデルは、定期的にプレフィルターのホコリを自動でかき集めてダストボックスに捨ててくれるんです。
お手入れは約半年に1回、ダストボックスに溜まったゴミを捨てるだけなので、本当に楽になったというお声をよく聞きます。
細くて絡まりやすい猫の毛もしっかり集めてくれるので、忙しい方には特におすすめしたいモデルです。
アイリスオーヤマの空気清浄機の特徴
アイリスオーヤマの家電は、シンプルな機能と手に入れやすい価格で人気がありますよね。
空気清浄機もその例にもれず、特に「とにかくパワフルにホコリや毛を吸ってほしい」という方に支持されている印象です。
現在のおすすめモデルを挙げるなら「空気清浄機 36畳 IAP-A100」あたりが代表的でしょうか。
このモデルの最大の特徴は、その名の通り適用床面積が広いこと。
広いリビングでも対応できるパワフルなファンを搭載しているので、お部屋の空気を素早くキレイにしてくれます。
本体の左右と下部の3方向から汚れた空気をグングン吸い込むので、床に落ちやすいペットの毛もしっかりキャッチしてくれます。
機能面は、他社の高価格帯モデルと比べるとシンプルです。
例えば、加湿機能やフィルターの自動掃除機能はありません。ですが、その分操作が簡単で分かりやすいというメリットもあります。
「加湿は別の加湿器でやっているから、空気清浄機は集塵と脱臭に専念してほしい」という方にはぴったりだと思います。フィルターも一体型で交換が簡単なのも、お客様に喜ばれるポイントですね。
基本的な性能をしっかり押さえつつ、コストを抑えたいという方には、アイリスオーヤマの空気清浄機はとても良い選択肢になると思います。
シャープの空気清浄機が人気の理由
先ほどの猫の毛対策でもご紹介しましたが、シャープの空気清浄機はペットを飼っている方からの人気が本当に高いんです。
その一番の理由は、やはり独自の「プラズマクラスター」技術にあると思います。
現行の最上位モデル「KI-TX100-H」に搭載されているのは「プラズマクラスターNEXT」です。
これはシャープ史上最高濃度のイオンを放出するもので、空気中に浮遊している物質に作用するだけでなく、ソファやカーテンなどに付着したニオイや菌にも効果が期待できるとされています。
ペットがくつろぐソファのニオイが気にならなくなった、というお話は店頭でもよく伺います。
また、「効果実感モード」という運転モードも賢いんです。
お部屋に人がいないときは、パワフルな風量で一気にイオンを放出して空間を浄化。人が戻ってくると、自動で元の静かな運転に戻ってくれます。お出かけ中に集中ケアしてくれるのは、効率が良くて嬉しいですよね。
お手入れのしやすさも人気の秘密です。
先述の「フィルター自動おそうじ」機能に加え、加湿機能を使った際に出てくる水のぬめりや菌を抑制する「Ag+イオンカートリッジ」など、清潔さを保つための工夫がたくさん詰まっています。
空気清浄機は長く使うものですから、こういった日々の使いやすさへの配慮が、多くの方に選ばれる理由なんだと思います。
ダイキンの空気清浄機の実力とは
ダイキンはエアコンのイメージが強いかもしれませんが、空気清浄機の分野でも非常に高い技術力を持っているメーカーです。
ダイキンの空気清浄機を語る上で欠かせないのが、独自の「ストリーマ技術」ですね。
最新の加湿ストリーマ空気清浄機「MCZ70W」を例にご紹介します。
このストリーマ技術は、有害物質をフィルターで捕まえて、強力な分解力を持つ高速電子を照射して抑制するというものです。
花粉やアレル物質はもちろん、フィルターに吸着したニオイの元まで分解してくれるので、脱臭効果が持続しやすいのが大きな特徴です。
そして、フィルター自体の性能もすごいんです。
搭載されている「TAFU(タフ)フィルター」は、撥水・撥油効果の高い素材を使っていて、汚れが広がりにくく、静電気の力も落ちにくいのが特徴です。
メーカーによると、なんと10年間フィルター交換が不要とされていて、ランニングコストを抑えられるのは大きなメリットですよね。
また、ダイキンのモデルは吸い込む力がとてもパワフルです。
本体の側面と前面下部の3方向から力強く吸引するので、床に溜まりがちなペットの毛やホコリを効率よく吸い込んでくれます。
空気のキレイさに徹底的にこだわりたい、という本物志向のお客様から選ばれることが多い、実力派のメーカーだと思います。
最強といわれるペット用空気清浄機TOP3
「とにかく一番効果が高い、最強の空気清浄機はどれ?」 お客様からこういったストレートなご質問をいただくこともあります。
性能や機能はメーカーごとに一長一短があるので「これが絶対に最強です」と断言するのは難しいところです。
がしかし、今回は特にペットと暮らすという視点にフォーカスして、ランキング形式で3台ご紹介しますね。
第1位:Airdog(エアドッグ) X5D
最強のペット用空気清浄機として、まず名前が挙がるのがエアドッグです。
最大の特徴は、一般的なHEPAフィルターを使わない「TPAフィルター」という世界初の技術にあります。電磁場を使い、ウイルスより小さい微粒子まで吸着できるとされていて、その集塵性能は圧巻です。
そしてペットオーナーにとって何より嬉しいのが、フィルターが水洗いできて交換が不要なこと。毛やフケで汚れやすいフィルターを買い替える手間とコストがかからないのは、経済的にも大きなメリットだと思います。
価格は高めですが、それに見合う価値を実感できる一台ですね。
第2位:ダイキン MCZ70W
第2位は、ダイキンの「うるるとさらら空気清浄機」です。
このモデルのすごいところは、空気清浄・加湿に加えて「除湿」機能まで搭載していること。湿気がこもりやすい時期のニオイ対策や、部屋干しのサポートまで一台でこなしてくれます。
もちろん空気清浄機能もパワフル。独自のストリーマ技術がフィルターに付着したニオイの元や有害物質を分解してくれるので、フィルター自体の清潔さが保たれます。
10年間交換不要のTAFUフィルターと合わせて、お手入れの手間を減らしつつ、高い性能を維持できるのが魅力です。
第3位:シャープ KI-SX100
第3位は、ペットオーナーから根強い人気を誇るシャープのプラズマクラスター搭載モデルです。
このモデルをおすすめする一番の理由は、なんといっても「フィルター自動おそうじ機能」です。面倒なプレフィルターの掃除を自動で行い、ホコリはダストボックスに集めてくれるので、お手入れが本当に楽になります。細くて舞いやすいペットの毛もしっかりキャッチしてくれますよ。
さらにシャープ史上最高濃度の「プラズマクラスターNEXT」がお部屋の隅々まで行き渡り、ソファなどに付着したニオイにもアプローチしてくれます。
性能と日々の使いやすさを両立した、とてもバランスの良い一台だと思います。
総括:ペットの毛を吸い取る空気清浄機のランキングと選び方
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。