キャニスター掃除機って、吸引力は高いけれど大きくて収納場所に困りますよね。コードやホースもあって、どうやって片付ければいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
収納する場所がなかったり、かといって出しっぱなしにするのは見た目が気になったり…。
そんなお悩みを解決するために、この記事ではキャニスター掃除機の様々な収納アイデアをご紹介します。
クローゼットへの隠し方から、100均やカラーボックスなどを活用した賢い収納術、さらには見せる収納のコツまで、きっとあなたにぴったりの方法が見つかるはずです!
キャニスター掃除機のおすすめ収納アイデア

ここでは、キャニスター掃除機をスッキリ収納するための具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
隠す収納から見せる収納、そして手軽に試せるアイテム活用術まで、ご自宅のスペースやライフスタイルに合わせて選んでみてください。
それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況に最適なものを見つけるヒントにしてください。
クローゼットやすき間に隠す収納術
キャニスター掃除機は、やはり生活感が出やすいアイテムです。使わないときは見えない場所にしまいたい、と考える方が多いでしょう。来客時などにも、掃除機が見えないだけで空間が整って見えます。
最も一般的なのは、クローゼットや押し入れ、納戸などの収納スペースに隠す方法です。扉を閉めてしまえば完全に隠せるので、お部屋の見た目をスッキリ保てます。奥行きのある押し入れなどは、キャスター付きの台に乗せて収納すると、奥にあっても取り出しやすくなります。
クローゼット内に掃除機専用のスペースを確保できると理想的です。棚板の位置を調整して高さを確保したり、専用の収納ラックやスタンドを設置したりすることで、本体だけでなく、かさばるホースや交換ノズルなどの付属品もまとめて効率よく収納できます。縦の空間をうまく使うことがポイントです。
また、家具と壁の間、洗濯機と壁の間などのちょっとした「すき間」も貴重な収納スペースとして活用できます。幅15cm〜30cm程度の薄型の収納ワゴンやすき間ラックを使えば、これまでデッドスペースになっていた場所を有効活用して掃除機を収納することが可能です。
購入前には、すき間の幅・奥行き・高さを正確に測り、収納したい掃除機のサイズ(特に高さと奥行き)に合ったものを選ぶように注意しましょう。
キャスター付きのものを選ぶと、掃除の際の出し入れも楽になります。
出しっぱなしでもOK?見せる収納法
「毎回クローゼットから出し入れするのは面倒…」
「すぐに使えるようにしておきたい」
と感じる方には、「見せる収納」という選択肢もあります。
掃除のハードルを下げる効果も期待できますしね。
最近ではデザイン性の高いキャニスター掃除機も増えています。
メタリックな質感のものや、スタイリッシュなカラーリングのものなど、お部屋のインテリアに馴染むようなおしゃれなモデルであれば、あえて隠さずにリビングの隅などに「指定席」を作って置いておくのも一つの手です。
お気に入りのデザインなら、目に入るたびに気分が上がるかもしれません。
ただし、先述の通り、キャニスター型はスティック型と違って自立しないものがほとんどです。
そのまま床に直置きすると、どうしてもだらしなく見えてしまいがち。専用のスタンド(壁掛けタイプや自立タイプなどがあります)を使ったり、壁に立てかけられるようなフックやホルダーを取り付けたりする工夫をすると、出しっぱなしでもスマートな印象を保ちやすくなります。
出しっぱなしにする場合は、本体やホースにホコリが溜まらないよう、こまめな拭き掃除も心がけましょう。
また、パーテーションやおしゃれな衝立などで部屋の一角を緩やかに区切って「掃除用具スペース」を作る方法もあります。これなら、掃除機をすぐに取り出せる便利さと、生活感をある程度隠せる目隠し効果を両立できます。
パーテーションの素材(木製、布製、ラタンなど)やデザインにこだわれば、それ自体がインテリアのアクセントにもなり、おしゃれな空間演出に一役買います。
100均グッズを使った賢い収納テク
「できるだけコストをかけずに、でも使いやすく収納を工夫したい」という方には、100円ショップのグッズ活用がおすすめです。アイデア次第で驚くほど便利な収納が実現できます。
例えば、突っ張り棒は非常に便利なアイテムです。
クローゼットや押し入れの中、あるいは階段下などのデッドスペースに突っ張り棒を1〜2本設置し、S字フックや結束バンドなどを組み合わせれば、掃除機の長いホースや、まとめにくいコードを引っ掛けてスッキリ収納できます。
デッドスペースになりがちな縦の空間を有効活用できる賢いテクニックです。耐荷重を確認して設置しましょう。
また、ワイヤーネット(メッシュパネル)と専用フック、カゴなども定番の組み合わせです。
収納スペースの壁面や扉裏などにワイヤーネットを取り付け、様々な種類のフックや小さなカゴを組み合わせることで、形状がバラバラなノズルやブラシなどの細かい付属品を、見やすく取り出しやすい形でまとめて壁面収納することが可能です。
どこに何があるか一目でわかるのがメリットです。
収納ボックスやカゴなども、100均で様々なサイズ、素材(プラスチック、布製、不織布など)、デザインのものが見つかります。
掃除機の付属品を用途別や種類別に分けて入れたり、頻繁に使わない付属品をまとめて保管したり、あるいは本体を分解してコンパクトに収納したりする際に役立ちます。蓋付きのボックスを使えばホコリも防げます。
アイデア次第で、低コストでも驚くほど機能的で使い勝手の良い収納が実現できます。
カラーボックスを使った収納アイデア

手軽に手に入り、アレンジもしやすいカラーボックスも、工夫次第で掃除機収納に活用できます。お部屋の他の家具と色味を合わせやすいのも利点です。
ただし、一般的な規格のカラーボックスは、奥行きや一区画の高さがキャニスター掃除機本体をそのまま収納するには足りない場合が多いです。無理に押し込むと破損の原因にもなりかねません。そのため、カラーボックスを主に「付属品の収納場所」として活用するのが現実的でしょう。
棚板を追加したり、ファイルボックスや様々なサイズのインナーボックス(プラスチック製、布製、紙製など)を組み合わせたりして、ノズルやブラシ、交換用紙パック、取扱説明書などを整理整頓するのに役立ちます。ボックスごとにラベリングしておけば、何がどこにあるか分かりやすくなります。
もしDIYが得意な方であれば、カラーボックスを大胆に改造して、キャニスター掃除機本体も収納できる専用の収納庫を自作するというアイデアもあります。
例えば、中の棚板を外して広い空間を作り、背板を外してコンセントにアクセスしやすくしたり、前面に扉を取り付けて中身を隠したり、底面にキャスターを付けたりすることで、使いやすく見た目も良いオリジナルの収納スペースを作ることが可能です。
ただし、改造には工具や技術、安全への配慮が必要です。
キャニスター掃除機の収納アイデアと注意点

様々な収納アイデアを見てきましたが、実際に収納する際にはいくつか注意したい点や、さらに便利にするための工夫があります。
ここでは、そうしたポイントや、収納場所がない場合の対策などを、もう少し詳しく解説します。快適な掃除ライフのために、ぜひチェックしてみてください。
収納場所がない場合の解決策
「いろいろ試したけど、やっぱり掃除機をしまうスペースなんてない!」とお困りの方もいるかもしれません。そんなときは、もう一度家の中を見渡し、発想を変えてみましょう。諦める前にできることがあるかもしれません。
まず考えられるのは、家具の配置を見直して、これまで気づかなかったデッドスペースを作り出すことです。
例えば、ソファの裏やベッドの下(特に脚の高いタイプ)、階段下の奥まった部分、あるいは部屋のコーナーなどは意外な収納ポテンシャルを秘めていることがあります。
キャスター付きの薄型台車や、高さの低い収納ボックスなどに掃除機を乗せたり入れたりすれば、こうした低い場所や奥まった場所への収納も比較的スムーズになります。
また、思い切って「掃除機専用の収納家具」を導入するのも一つの有効な手です。
スリムな縦型の掃除機収納庫(クリーナースタンドやクリーナーラックとも呼ばれます)なら、リビングの隅や廊下などにも省スペースで設置できます。デザイン性の高いものを選べば、インテリアのアクセントにもなります。
他の掃除用具(フローリングワイパーや粘着クリーナーなど)もまとめて収納できるタイプを選べば、家中の掃除グッズが一箇所に集約され、管理しやすく、掃除の効率も上がります。
どうしても物理的にスペースがない、ということであれば、最終手段として、掃除機本体を分解して収納ボックスに入れるという方法もあります。
ホースやパイプ(延長管)を本体から取り外せば、かなりコンパクトになります。それぞれのパーツを不織布の袋に入れるなどして、大きめの収納ボックスにまとめて保管します。
少し手間はかかりますが、スペース確保には効果的です。
キャスター付き台車で出し入れ楽々
キャニスター掃除機は本体が重いものが多く、5kgを超えるモデルも少なくありません。特にクローゼットや押し入れの奥の方にしまうと、毎回の出し入れが腕力的に負担になり、だんだん掃除が億劫になってしまいがちです。
そこでおすすめなのが、繰り返しになりますが、キャスター付きの台車や平台車、あるいはキャスターが付いた収納ラックを活用することです。
掃除機本体と、一緒に使うことが多い付属品(よく使うノズルなど)をまとめて台車に乗せておけば、使う時もしまう時も、取っ手を持って軽い力でスッと引き出したり押し込んだりできます。
掃除のたびに重い本体を持ち上げる必要がなくなり、掃除を始める心理的なハードルがぐっと下がります。
「よっこいしょ」が不要になるイメージですね。
ホームセンターや家具店、通販などで、様々なサイズ、デザイン、耐荷重のキャスター付き台車が販売されています。
木製、プラスチック製、スチール製など素材も様々です。収納スペースの広さや床材(傷つきやすさ)、掃除機のサイズや重さに合わせて、最適なものを選びましょう。
ストッパー付きのキャスターだと、収納時に動かず安定します。
DIYが得意なら、すのこや板にキャスターを取り付けて自作する方もいます。台車に乗せた掃除機が移動中に倒れないよう、縁のあるタイプを選んだり、ゴムバンドなどで軽く固定したりする工夫も有効です。
ホースや付属品はどう収納する?

キャニスター掃除機の収納で意外と悩ましいのが、長くて柔軟性があって自立しないホースや、形状もサイズもバラバラな細かいノズルなどの付属品の扱いです。これらが散らかっていると、せっかく本体を収納してもスッキリしません。
ホースは、本体に巻きつけられるタイプもありますが、そうでない場合は収納に工夫が必要です。
先ほどもご紹介したように、クローゼット内の壁面や棚の側面に大きめのフック(粘着タイプやネジ止めタイプ)を取り付けて引っ掛ける。
または、空いているスペースに突っ張り棒を渡してS字フックで吊るしたり、あるいは大きめのカゴや布製ボックスに丸めてポンと入れたりする方法があります。
掃除機専用の収納庫には、ホースを引っ掛けるための専用ホルダーが付いているものも多く、非常に便利です。ホースがだらんと垂れ下がらないようにするだけでも、見た目の印象は大きく変わります。
ノズルやブラシなどの付属品は、失くしてしまわないように、また使いたい時にすぐ取り出せるように、定位置を決めてまとめておくことが大切です。
本体と一緒にキャスター付き台車や収納ボックスに入れる。
引き出しの中に仕切り(100均の整理トレーなどが活用できます)を作って種類別に整理する。
ワイヤーネットや有孔ボードを使って壁面収納にする。
といった方法が考えられます。
透明なチャック付きポリ袋などにノズルごとに入れてラベリングしておくと、中身が分かりやすく、ホコリも防げて一石二鳥です。
掃除機本体の近くに、これらの付属品の定位置を決めておくと、掃除の途中でノズルを交換したい時にもサッと取り出せて便利です。
収納する際の注意点とデメリット
掃除機を便利に、そして長く使うために、収納する際にはいくつか注意したい点があります。快適さだけでなく、安全性や製品寿命にも関わるポイントです。
まず、最も注意したいのが湿気です。
掃除機は精密なモーターや電子部品を含む電化製品であり、湿気は故障やカビ、悪臭の原因になる可能性があります。特に、北側の押し入れの奥や、結露しやすい窓際、風通しの悪い納戸などは湿気がこもりやすいので、こうした場所での長期保管はできるだけ避けましょう。
やむを得ず収納する場合は、定期的に扉を開けて換気したり、除湿剤や乾燥剤を置いたりするなどの対策をすることをおすすめします。
また、「隠す収納」は見た目がスッキリするという大きなメリットがある反面、出し入れが面倒になり、結果的に掃除の頻度が落ちてしまう可能性があるというデメリットも考慮する必要があります。
あまりに奥まった場所や、他の物をどかさないと取り出せないような場所に収納してしまうと、「掃除しよう」という気持ちが削がれてしまうかもしれません。
見た目のスッキリさと、出し入れのしやすさのバランスを考えることが大切です。
さらに、コードの扱いにも注意が必要です。
本体にコードを巻き取る際に、無理に引っ張ったり、ねじれたまま収納したり、あるいは本体にきつく巻き付けすぎたりすると、コード内部の断線や接触不良の原因になります。
コードリール機能がある場合は、スムーズに引き出し・巻き取りができるか時々確認し、動きが悪ければメンテナンスしましょう。
コードリールがないタイプの場合は、コードクリップやマジックテープ式のバンドなどで、ふんわりと束ねて保管すると良いでしょう。
掃除動線を考えた最適な置き場所

最後に、掃除機の収納場所を決める上で非常に重要な、しかし見落としがちなのが、「掃除動線」を考慮することです。
どこに置けば、最もストレスなく、効率的に掃除を始められるでしょうか?
まず、収納場所から掃除を始めたい場所までの距離が遠かったり、途中に障害物が多かったりすると、それだけで掃除が億劫になってしまいます。
一般的には、家の間取りの中心付近や、掃除をスタートすることが多い場所(例えばリビングダイニングなど)の近くに収納するのが効率的とされています。
また、コンセントの位置も重要です。
充電が必要なコードレスタイプはもちろんですが、コード付きのキャニスター型であっても、収納場所のすぐ近くにコンセントがあると、使う前にコードを伸ばす手間が省け、すぐに使い始められて便利です。
各部屋をどのように掃除していくか、普段の掃除ルートを具体的にイメージしてみましょう。
その起点となる場所や、掃除の途中で必ず通りかかるようなアクセスしやすい場所に収納スペースを設けるのが理想です。
例えば、「リビングから始めて各部屋へ」という動線ならリビング周辺、「玄関から掃除を始める」なら玄関近く、といった具合です。
ご自身の生活スタイルや家の間取り、掃除の頻度に合わせて、最もスムーズに掃除に取り掛かれる「マイベストポジション」を見つけることが、快適な掃除習慣につながります。
総括:キャニスター掃除機の収納アイデア
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。