紙パックの掃除機を選ぶとき、やっぱり一番気になるのは吸引力じゃないでしょうか?
「紙パック式はゴミが溜まると吸引力が落ちる」なんて話も聞きますし、サイクロン式とどっちがいいのか悩んでしまいますよね。
私も家電量販店で働いているので、お客様から吸引力に関するご質問をいただく機会は本当に多いんです。コードレスタイプも人気ですが、コード付きと比べてパワーはどうなのかも気になるところだと思います。
また、吸引力と言っても「吸込仕事率」や「Pa」など指標もあって、少し分かりにくいかもしれません。
この記事では、そんな紙パック掃除機の吸引力に関する疑問を解消できるよう、選び方のポイントから最新のおすすめ機種まで、分かりやすく解説していきますね。
吸引力で選ぶ紙パック掃除機ランキング

まずは、紙パック掃除機の吸引力に関する基本的な知識や、選び方のポイントについて一緒に見ていきましょう。
「紙パック式は吸引力が落ちやすい」というイメージの真相や、サイクロン式との比較、さらには実際に売り場でよく聞かれるお客様の声も交えながら、後悔しない一台を見つけるための土台作りをしていきますね。
紙パック式は吸引力が落ちるって本当?
「紙パック式はゴミが溜まってくると、だんだん吸引力が落ちてくる」という話を耳にしたことはありませんか?
これは半分本当で、半分は少し違う、というのが私の考えです。
確かに、紙パック内にゴミが満杯に近づいてくると、空気の通り道が狭くなって吸引力が低下することはあります。紙パック自体がフィルターの役割を果たしているので、ゴミで目詰まりを起こしてしまうんですね。
ただ、最近の掃除機は性能がとても向上していて、この吸引力の低下を抑えるための工夫がたくさんされているんです。
例えば、パナソニックの製品には「パワー持続センサー」という機能が搭載されているモデルがあります。これはゴミの量を検知して、吸引力が落ちないように自動でパワーを制御してくれる賢い機能なんです。
また、日立の掃除機では、モーターの力で紙パックを広げてゴミが溜まっても空気の流路を確保するような仕組みが採用されています。
このように、各メーカーが技術を駆使して「吸引力が落ちにくい」紙パック掃除機を開発しています。ですから、「紙パック式=すぐに吸引力が落ちる」と考えるのは、少し早計かもしれませんね。
紙パックを適切なタイミングで交換しさえすれば、常に高いパフォーマンスを維持できるのが、今の紙パック掃除機だと言えると思います。ゴミが溜まってきたサインが見えたら早めに交換するのが、快適に使い続ける一番のコツですね。
紙パック式ならではの利点
- フィルター掃除の必要がほとんどない
- 面倒なお手入れから解放される
- 水洗い・乾燥の手間がない
吸引力も大切ですが、紙パック式掃除機にはサイクロン式にはない、たくさんの魅力があるんですよ。
私が店頭でお客様とお話ししていても、「やっぱり紙パック式が楽でいいわ」という声をよく聞きます。
一番のメリットは、なんといってもゴミ捨ての手軽さじゃないでしょうか。
紙パックがいっぱいになったら、そのまま取り出してゴミ箱にポイっと捨てるだけ。ゴミが舞い上がったり、ホコリに直接触れたりすることがないので、衛生的でアレルギーが気になる方にも安心だと思います。
サイクロン式のように、ダストカップやフィルターを定期的にお掃除する手間がないのは、忙しい毎日の中では本当に嬉しいポイントですよね。
また、お手入れが簡単な点も見逃せません。
先述のように、サイクロン式はダストカップだけでなく、内部のフィルター類も水洗いが必要なモデルが多いです。これが結構大変で、洗った後にしっかり乾かさないと、イヤなニオイの原因になってしまうことも。その点、紙パック式はフィルター掃除の必要がほとんどなく、面倒なお手入れから解放されるんです。
本体価格が比較的リーズナブルなモデルが多いのも、紙パック式の魅力の一つです。
もちろん高性能な高級モデルもありますが、基本的な性能を備えたコストパフォーマンスの高い製品を見つけやすい傾向にあります。ランニングコストとして紙パック代はかかりますが、お手入れの手間や時間を考えれば、十分にその価値はあると私は思います。
掃除機は紙パックとサイクロンどっちがいい?
「結局、紙パックとサイクロンってどっちを選べばいいの?」これは本当によくいただくご質問です。
どちらにも良い点がありますから、ご自身のライフスタイルや何を重視するかで選ぶのが一番だと思います。
それぞれの特徴を簡単な表にまとめてみました。
項目 | 紙パック式 | サイクロン式 |
---|---|---|
ゴミ捨て | 簡単・衛生的 | 手間がかかる・ホコリが舞いやすい |
お手入れ | ほぼ不要 | ダストカップ・フィルター洗浄が必要 |
吸引力持続 | ゴミが溜まると低下傾向 | 比較的持続しやすい |
ランニングコスト | 紙パック代が必要 | 基本的になし |
排気のキレイさ | 高性能な紙パックで◎ | フィルター性能による |
本体価格 | 比較的安価なモデルが多い | 比較的高価なモデルが多い |
このように見ると、違いが分かりやすいですよね。
とにかくゴミ捨ての手間をなくして、衛生的に使いたいという方には、間違いなく紙パック式がおすすめです。小さなお子様がいるご家庭や、ハウスダストが気になる方にも向いています。
一方、ランニングコストをかけたくない、吸引力の持続性を最優先したいという方にはサイクロン式が選択肢になるでしょう。ただし、こまめなお手入れが苦にならない、ということが条件になるかもしれません。
どちらのタイプも技術は進化していて、紙パック式でも吸引力が落ちにくい工夫がされていますし、サイクロン式でもゴミ捨てが簡単なモデルが出てきています。
最終的には、ご自身が「これなら続けられそう」と思えるお手入れ方法の掃除機を選ぶことが、後悔しないための鍵になりますね。
吸引力の強さを比較するときのポイント
掃除機の吸引力を示す単位として、「吸込仕事率(W)」という言葉をよく見かけると思います。この数値が大きいほど、ゴミを吸い込む力が強いということになるんですが、一つ注意点があるんです。
実は、この「吸込仕事率」は、ヘッド(ブラシ)を付けていない状態での吸引力を示す数値なんです。普段お掃除するときは、必ずヘッドを付けて使いますよね。ですから、この数値だけが掃除機の性能の全てを表しているわけではない、ということを覚えておいてください。
ヘッドの性能は、ゴミをかき出す力に大きく影響します。
例えば、モーターでブラシが力強く回転する「自走式パワーブラシ」が搭載されているモデルは、カーペットの奥に入り込んだゴミもしっかりとかき出してくれます。吸込仕事率が少し低くても、ヘッドの性能が高ければ、実際のゴミの取れ具合は非常に良くなるんです。
最近では、吸引力を「Pa(パスカル)」で示すコードレス掃除機も増えてきました。
これは真空度を表す単位で、空気を吸い込む力を示しています。ただ、これも「吸込仕事率」と同様に、あくまで吸引力の目安の一つです。
私がおすすめするのは、数値だけに注目するのではなく、実際にどんなヘッドが搭載されているかをチェックすることです。
フローリングがメインのお住まいなら、髪の毛などが絡まりにくい工夫がされたヘッドが良いでしょうし、ペットを飼っていたり、カーペット敷きのお部屋が多かったりするなら、やはり自走式のパワーブラシが便利だと思います。
吸引力の数値は参考程度にとどめて、ヘッドの性能や種類を合わせて確認することが、本当に使える一台を見つけるための大切なポイントになりますね。
私が店頭で聞いたリアルな口コミ評判
カタログのスペックだけでは分からない、実際に使っている方の声はとても参考になりますよね。ここでは私が店頭でお客様から直接お聞きした、紙パック掃除機に関するリアルな評判をいくつかご紹介します。
一番多いのは、やはり「ゴミ捨てが本当に楽」というお声です。
特に、以前サイクロン式を使っていたというお客様からは、「フィルター掃除から解放されて、掃除機がけのハードルが下がった」という喜びの声をよく聞きます。共働きで忙しいご家庭や、ご年配の方から特に支持されている印象ですね。
次に多いのが、「軽くて使いやすい」という点です。
最近の紙パック掃除機、特に国内メーカーのモデルは本体がとても軽量に作られています。パナソニックの「Jコンセプト」シリーズなどは、本体重量が2kgほどしかなく、「階段の掃除が楽になった」と大変好評です。軽さは正義、と言ってもいいくらい、毎日のお掃除では重要なポイントだと思います。
吸引力に関しては、「やっぱりコード付きの紙パック式が一番吸う気がする」という根強い信頼を感じます。特に、日立や三菱電機のパワフルなモデルを使っているお客様からは、「カーペットのゴミが面白いほど取れる」といった満足度の高いお話を聞くことが多いです.
もちろん、中には「紙パックを買いに行くのが少し面倒」というご意見もあります。ストックを切らしてしまうとお掃除ができなくなってしまいますからね。ただ、最近はネット通販で手軽に購入できますし、1年に1回まとめ買いしておく、というお客様が多いようです。
総合的に見ると、お手入れの手軽さや使い勝手の良さから、紙パック掃除機を選んで良かった、という方が非常に多いと感じています。
ランキングでわかる紙パック掃除機の吸引力

ここからは、具体的なモデルを比較しながら、さらに詳しく紙パック掃除機を見ていきましょう。
軽くてパワフルなモデルや、人気のコードレスタイプ、そして価格と性能のバランスが良いおすすめ機種など、様々な角度からご紹介します。
最後に、2025年版として私のおすすめランキングも発表しますので、ぜひ掃除機選びの参考にしてくださいね。
軽くて吸引力が強い紙パック掃除機は?
「吸引力は欲しいけど、重い掃除機はもうイヤ…」そんな方にぴったりなのが、軽さとパワーを両立したモデルです。
この分野で特に人気が高いのが、パナソニックの「Jコンセプト」シリーズですね。
このモデルの最大の特徴は、なんといってもその軽さです。本体質量はわずか2.0kgで、これは業界でもトップクラスの軽さなんです。
アタッチメントを含めても非常に軽量なので、女性やご年配の方でも片手で持って、階段などをスイスイお掃除できます。私が店頭で持ってみた感想としても、本当に驚くほど軽いですね。
そして、軽いだけでなく吸引力もパワフル。
吸込仕事率は300Wと控えめに見えますが、「スマートアタッチメント」という工夫されたノズルが付属していて、これがとても優秀なんです。
ペダルを足で踏むだけでブラシ部分が外れて「すき間用ノズル」に早変わりするので、家具のすき間などもラクラクお掃除できます。
また、「クリーンセンサー」が目に見えないハウスダストまで検知して、キレイになったらランプでお知らせしてくれるので、掃除残しを防げるのも嬉しいポイントです。
軽さと使いやすさ、そして確かな掃除性能を求めるなら、間違いなくおすすめの一台と言えるでしょう。
紙パック式コードレス掃除機の性能を比較
手軽さで選ぶなら、やっぱりコードレス掃除機が魅力的ですよね。 2025年も各社から吸引力にこだわった、魅力的な紙パック式のコードレスタイプが登場しています。
ただ、先述の通りコードレス掃除機は「吸込仕事率」を公表していないメーカーが多く、単純な数値比較が難しいのが現状です。
そこでここでは、モーターの性能やヘッドの機能性、そして実際の使い勝手から、総合的に吸引力が高いと判断できる3モデルを比較してご紹介しますね。
メーカー | 機種名 | 質量 | 吸引力に関する特徴 | その他の機能 |
---|---|---|---|---|
日立 | かるパックスティック PKV-BK3P | 1.1kg | パワー3Dファンモーター | ごみくっきりライト、からまんブラシ |
パナソニック | MC-PB61J | 1.7kg | 自走式パワーノズル、ラクスルアシスト | 楽ポイ構造、大容量紙パック |
マキタ | 充電式クリーナ CL107FDSHW | 1.1kg | 吸込仕事率32W、ワンタッチスイッチ | 3モード切替、ダストバッグ付属 |
吸引力を直接比較する数値は少ないですが、モーター性能とヘッド性能が大きな判断材料になります。
日立の「PKV-BK3P」は、1.1kgという軽さながら、パワフルなモーターでしっかりゴミを吸い込んでくれます。
何より、緑色の光でゴミを照らし出す「ごみくっきりライト」が本当に便利で、掃除残しがなくなるとお客様からも大好評です。見えなかったゴミが取れるという意味では、これも吸引力の一部と言えるかもしれませんね。
パナソニックの「MC-PB61J」は、モーター内蔵の「自走式パワーノズル」が特徴です。
軽い力でぐんぐん前に進んでくれるので、カーペットの上でもスムーズ。ゴミが溜まっても吸引力が落ちにくい空気の流れを工夫しており、安定したパワーを求める方におすすめです。
マキタの「CL107FDSHW」は、吸込仕事率を32Wと公表している数少ないモデルです。
かなり前に発売されたモデルですが、プロの現場でも使われるだけあってその吸引力は本物。とにかくシンプルな構造で、純粋なパワーを求める方に根強い人気があります。
価格と性能で選ぶおすすめモデル
「高性能なモデルは魅力的だけど、予算も考えたい…」という方も多いと思います。
ここでは、コストパフォーマンスに優れた、価格と性能のバランスが良い2025年最新のおすすめコード付きモデルをご紹介しますね。
日立 紙パック式クリーナー かるパック CV-KP90M
日立の掃除機は、なんといってもパワフルな吸引力に定評があります。この「CV-KP90M」は、吸込仕事率が最大620Wと、家庭用としては非常に高いパワーを誇ります。
それでいて、市場価格は比較的手に取りやすい価格帯なのが嬉しいポイントです。床の材質に合わせてパワーを自動調整する「ごみハンターヘッド」を搭載し、自走機能で操作も軽やか。
本体重量は2.7kgと標準的ですが、この吸引力でこの価格なら十分に満足できるのではないでしょうか。とにかく吸引力を重視したい、でも価格は抑えたいという方に、まずおすすめしたいモデルですね。
三菱電機 Be-K(ビケイ) キャニスター掃除機 TC-FM2E
三菱電機の「Be-K」シリーズは、大容量の集塵容積と使いやすさで人気のモデルです。最新の「TC-FM2E」は、紙パックの容量が1.5Lと大きいので、交換の手間が少なくて済みます。
吸込仕事率は最大470Wとパワフルで、ゴミをかき出しながら進む「自走ブラシ」を搭載。ブラシのお手入れが簡単な「毛がらみ除去機能」も付いていて、長く快適に使える工夫がされています。
価格も日立のモデルと近い価格帯なので、紙パックの交換頻度を減らしたい方や、お手入れのしやすさを重視する方におすすめです。
後悔しないための最終チェックポイント
ここまで吸引力や軽さ、価格に注目してきましたが、掃除機選びで後悔しないためには、他にもいくつか見ておきたいポイントがあります。
ここでは購入前にぜひ確認してほしいチェックポイントをまとめました。
これらのポイントを総合的に考えて、ご自身のライフスタイルにぴったりの一台を見つけてくださいね。
【2025年版】紙パック掃除機吸引力ランキング
それでは最後に、これまでご紹介したポイントを踏まえて、私が選ぶ「紙パック掃除機 総合ランキング」を発表します!
コード付きのパワー、コードレスの手軽さ、そして軽さや便利機能まで、様々な視点から総合的に評価しました。
第1位:日立 紙パック式クリーナー かるパック CV-KP300P
タイプ | コード付きキャニスター型 |
---|---|
吸込仕事率 | 最大 630W |
本体質量 | 2.7kg |
特徴 | 圧倒的な吸引力、からまんブラシ |
やはり総合的に見て、まず名前が挙がるのはこのモデルです。吸引力を最優先するなら、最大630Wというパワーは他の追随を許しません。
カーペットの奥のゴミまでしっかり吸い込みたい、というご家庭には間違いなく一番のおすすめです。コード付きならではの安心感と、日立の技術が詰まった一台ですね。
第2位:日立 かるパックスティック PKV-BK3P
タイプ | コードレススティック型 |
---|---|
質量 | 1.1kg |
吸引力の特徴 | パワー3Dファンモーター |
特徴 | 圧倒的な軽さ、ごみくっきりライト |
軽さと最新機能で選ぶなら、このコードレススティックが輝きます。わずか1.1kgという軽さは、毎日の掃除を本当に楽にしてくれます。
そして何より「ごみくっきりライト」が画期的。今まで見えなかったホコリが浮かび上がるので、掃除の質が格段に上がります。パワーだけではない、「掃除のしやすさ」という新しい価値を提供してくれるモデルです。
第3位:パナソニック 紙パック式キャニスター掃除機 MC-JP880K
タイプ | コード付きキャニスター型 |
---|---|
吸込仕事率 | 最大 300W |
本体質量 | 2.0kg |
特徴 | 業界最高水準の軽さ、クリーンセンサー |
パワーと軽さの良いとこ取りをしたい方には、このモデルがぴったりです。コード付きの安定したパワーを持ちながら、本体質量は2.0kgとキャニスター型とは思えないほどの軽さを実現しています。
コードレスの充電切れは心配だけど、重い掃除機はイヤ、というわがままな願いを叶えてくれる、バランス感覚に優れた一台だと思います。
総括:吸引力で選ぶ紙パック掃除機ランキング
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。