最近の掃除機市場はコードレスタイプが主流となっていますが、実は根強い人気を誇っているのがコード式掃除機です。バッテリー切れの心配がなく、一定の吸引力で長時間使用できるコード式には、コードレスにはない魅力がたくさんあるんですね。
特に、広いお家での掃除や徹底的にきれいにしたい時には、コード式掃除機の安定したパワーが心強い味方になってくれます。私も家電量販店で働いていると、「やっぱりコード式の方が吸引力が強いですよね」というお客様の声をよく耳にします。
しかし、いざコード式掃除機の実態を調べてみると、サイクロン式と紙パック式のどちらが良いのか、スティック型とキャニスター型の使い分けはどうすべきかなど、選択肢の多さに迷ってしまうものです。失敗や後悔をしないためにも、しっかりと比較検討したいと考える方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、私調べの2025年のコード式掃除機の吸引力ランキングをもとに、本当におすすめできる機種の特徴や選び方のポイントを詳しく解説していきます。あなたの生活スタイルにぴったりの一台を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。
コード式掃除機の吸引力ランキングで選ぶ最強モデル

掃除機選びにおいて、吸引力は最も重要な性能指標の一つです。
コード式掃除機は電源から直接電力を供給できるため、コードレス掃除機では実現困難な高い吸引力を持続的に発揮できます。しかし、数多くのモデルが販売されているため、どの機種が本当に優秀なのか判断に迷ってしまうことも多いでしょう。
ここからは、コード式掃除機の基本的な特徴から最新のランキング情報まで、選択に必要な情報を順序立ててご紹介していきます。
コード式のメリット・デメリット
コード式掃除機を選ぶ理由として、まず挙げられるのは安定した吸引力です。コンセントから直接電力を供給するため、掃除の最初から最後まで変わらないパワフルな吸引力をキープできます。
最大の魅力は、時間を気にせず使える点でしょう。バッテリー切れの心配がないので、広いお家や部屋数の多い住宅での掃除にも安心して取り組めますね。実際に私も家電量販店で働いているので分かるのですが、一戸建てにお住まいのお客様からは「充電時間を気にしなくて良いのが楽」という声をよく聞きます。
また、コードレス掃除機と比較すると、価格面でもメリットがあります。同程度の吸引力を持つモデルなら、コード式の方が一般的に安価で購入できるんです。
ただし、デメリットも存在します。最も大きな課題は、コードの取り回しです。部屋から部屋への移動時にコンセントの抜き差しが必要になったり、家具にコードが引っかかったりすることがあります。
特に階段の掃除では注意が必要で、コードが足に絡まる危険性も考慮しなければなりません。また、コンセントから離れた場所では使用できないため、車内清掃などの用途には向いていないでしょう。
コードレス式のメリット・デメリット

コードレス掃除機の最大の利点は、なんといっても取り回しの良さです。コードの制約がないため、階段や車内、家具の間など、どこでも自由に掃除できます。
収納面でも優秀で、壁掛けできるモデルが多いため、狭いスペースでもすっきりと保管できるんですね。また、サッと取り出してすぐに使えるので、こぼしたお菓子のクズや髪の毛をその場で片付けるのにとても便利だと思います。
近年のコードレス掃除機は技術の進歩により、吸引力も大幅に向上しています。特に中価格帯以上のモデルでは、日常的な掃除であればコード式に劣らない性能を発揮してくれます。
しかし、バッテリー駆動ならではの制約もあります。連続使用時間が限られているため、広いお家の掃除では途中で充電が必要になることがあるでしょう。特に強モードを使用すると、使用時間がさらに短くなってしまいます。
価格面では、同程度の性能のコード式と比較すると高額になる傾向があります。また、バッテリーは消耗品のため、3〜5年程度で交換が必要になり、ランニングコストがかかる点も考慮が必要です。
スティック型とキャニスター型の使い分け

掃除機選びで迷うポイントの一つが、スティック型とキャニスター型の違いです。それぞれの特徴を理解して、ライフスタイルに合った選択をしましょう。
スティック型は軽量でコンパクトな設計が特徴です。本体とヘッドが一体になっているため、手軽に取り出して使えます。一人暮らしのワンルームや、頻繁に掃除機をかける方には特におすすめですね。
また、多くのスティック型はハンディクリーナーとしても使える2WAY仕様になっています。階段の手すりや車内、家具の上など、細かい部分の掃除にも活躍してくれるでしょう。
一方、キャニスター型は本体とヘッドが分離している昔ながらの形状です。本体が床に置かれているため、手で持つ部分が軽く、長時間の掃除でも疲れにくいのが大きなメリットです。
さらに、本体が大きい分、強力なモーターを搭載できます。吸引力の面では、スティック型よりも優れている場合が多いんです。集塵容量も大きいため、ゴミ捨ての頻度も少なくて済みます。
使い分けのポイントとしては、掃除頻度と住環境を考慮することが大切です。毎日こまめに掃除する方や収納スペースが限られている場合はスティック型、週末にしっかりと掃除する方や広いお家にお住まいの場合はキャニスター型が向いているでしょう。
吸引力の違いとコード式掃除機の優位性

掃除機選びで最も気になる性能指標が吸引力です。一般的に、吸込仕事率(W)で表示される数値が参考になります。
スティック型の吸込仕事率は約20〜100Wが目安とされています。70W以上であれば十分な吸引力があると考えて良いでしょう。一方、キャニスター型では約200〜600Wと、大幅に高い数値を示します。
この差が生まれる理由は、コード式掃除機の構造的な優位性にあります。電源から直接電力を供給できるため、バッテリーの制約を受けることなく、大容量のモーターを搭載できるんです。
特にキャニスター型では、本体とヘッドが分離しているため、本体内に大型のモーターを収納する余裕があります。これにより、コードレス掃除機では実現困難なハイパワーを発揮できるわけです。
実際の清掃能力で比較すると、カーペットの奥に入り込んだ細かい砂やペットの毛なども、コード式なら一度でしっかりと吸い取れることが多いでしょう。コードレス掃除機では複数回かける必要がある場面でも、コード式なら効率的に掃除を終えられます。
ただし、数値だけで判断するのは危険です。ヘッドの構造や床材との相性も吸引性能に大きく影響するため、実際の使用環境を考慮した選択が必要になります。
一人暮らし向け安いコード式掃除機
一人暮らしを始める方にとって、掃除機選びは重要な課題の一つです。限られた予算の中で、機能性と価格のバランスが取れたモデルを見つけましょう。
安価なコード式掃除機の魅力は、なんといってもコストパフォーマンスの高さです。3000円台から購入できるモデルもあり、初期費用を抑えたい方には嬉しいポイントですね。
予算を抑えつつも、基本的な清掃能力は十分に確保されています。フローリング中心のワンルームであれば、格安モデルでも満足できる性能を発揮してくれるでしょう。
おすすめは2WAY仕様のスティック型です。普段はスティッククリーナーとして使い、細かい部分はハンディに切り替えられるため、一台で様々な掃除に対応できます。
一人暮らしに特におすすめしたいのが、ツインバードの「TC-E153W」です。ハンディクリーナーとしても使用できる2WAY仕様で、清潔感のあるホワイトカラーが魅力的なモデルですね。
ダストケースを外さずにゴミを捨てられるワンタッチ構造や、ダストケースとフィルターを水洗いできる機能も搭載されています。軽量1.7kgの設計で、女性でも楽に持ち運べるのが嬉しいポイントです。
ただし、価格重視で選ぶ際の注意点もあります。運転音が70dB前後と大きめの製品が多いため、集合住宅では使用時間に配慮が必要でしょう。また、付属品が限られている場合があるので、必要なアタッチメントが含まれているか確認することをおすすめします。
コード式掃除機吸引力ランキングからのおすすめ機種

ここからは、サイクロン式と紙パック式それぞれの特徴を踏まえつつ、2025年現在で高い評価を得ている機種を詳しくご紹介します。あなたの使用環境や予算に合わせて、最適な一台を見つけていきましょう。
コード式サイクロン掃除機の特徴とおすすめ機種
サイクロン式掃除機は、ランニングコストを抑えたい方に特におすすめです。紙パックが不要なため、交換の手間や費用がかからず、長期的に見ると経済的な選択と言えるでしょう。
サイクロン式の最大の特徴は、遠心力を利用したゴミ分離システムです。吸い込んだ空気を回転させることで、ゴミと空気を効率的に分離し、優れた吸引力を維持できます。
こまめにゴミ捨てを行えば、吸引力の持続性も抜群です。また、紙パックと違って目詰まりが起こりにくく、排気の嫌な臭いも抑えられるのが嬉しいポイントですね。
現在注目されているのは、アイリスオーヤマの「AC式サイクロンスティッククリーナー SCA-112」です。軽量でありながらパワフルな吸引力を実現し、価格も手頃な設定になっています。
ただし、サイクロン式にはお手入れの手間があることも理解しておきましょう。ダストカップやフィルターの水洗いが定期的に必要になるため、紙パック式と比較すると、やや手間がかかる面があります。
コード式紙パック掃除機の特徴とおすすめ機種
紙パック式掃除機は、お手入れの簡単さを重視する方に最適な選択です。ゴミ捨ての際にホコリが舞い上がりにくく、衛生的に処理できるのが大きな魅力でしょう。
紙パック自体がフィルターの役割を果たすため、細かいホコリもしっかりとキャッチしてくれます。また、集塵容量が大きいモデルが多く、頻繁なゴミ捨てが不要な点も便利ですね。
お手入れするパーツが少ないため、掃除機のメンテナンスに時間をかけたくない方には特におすすめです。紙パックを交換するだけで、元の吸引力を簡単に取り戻せます。
紙パック式で特に注目したいのが、パナソニックの紙パック式キャニスター掃除機「MC-JP850K-C」です。検証した商品の中で最軽量の2.07kgを実現しながら、十分な吸引力を維持している優秀なモデルです。
洗練された見た目にも隠れた機能性があり、掃除する場所に応じて掴む位置を変えられる長い持ち手や、手元から離れた位置についているためばたつきにくいホースなど、使い勝手に合わせた丁寧な工夫が施されています。
ダブルブラシ構造で毛が絡みにくいヘッドの「からまないブラシ」も搭載されており、お手入れの手間を軽減してくれるでしょう。
ただし、紙パック式にはランニングコストがかかることを考慮する必要があります。紙パックの交換は1〜2ヶ月に1回程度必要で、5枚で500〜600円程度の費用がかかります。長期的な使用を考える場合は、この点も検討材料に含めましょう。
車用コード式掃除機のおすすめ機種

車内清掃に特化した掃除機選びでは、コンパクトさと取り回しの良さが重要なポイントになります。車用掃除機には、シガーソケットから電源を取るコード式タイプがあり、充電切れの心配がないのが魅力です。
車用コード式掃除機の最大のメリットは、一定の吸引力で長時間使用できることです。シートの下やダッシュボード周りなど、細かい部分をじっくりと掃除したい場合に重宝するでしょう。
アタッチメントの豊富さも重要な選択基準です。細口ノズルやすき間ブラシがあれば、座席の隙間やコンソール周りの掃除が楽になります。延長ホースが付属していれば、手の届かない奥の部分まで清掃可能です。
車用コード式掃除機として特におすすめなのが、ツインバードのコード式パワーハンディークリーナー「HC-EB54B」です。AC電源式サイクロンハンディクリーナーで、駆動時間を気にせず強い吸引力が維持できるのが大きな特徴です。
6mの電源コードと2本の延長パイプ、4種類のアタッチメントが付属しており、床から天井まで様々な場所をお掃除できます。家庭用AC電源で使用できるため、車内清掃だけでなく自宅での細かい掃除にも活用できて一石二鳥ですね。
ただし、コード式の車用掃除機にはデメリットもあります。シガーソケットからの電源供給のため、コードが邪魔になって掃除しにくい場面があることは理解しておきましょう。また、車のエンジンを停止した状態では使用できないため、使用時の環境にも配慮が必要です。
コード式掃除機の選び方と購入ポイント

コード式掃除機を選ぶ際は、まず使用環境と掃除のスタイルを明確にすることが大切です。住宅の広さや床材の種類、掃除頻度などを考慮して、最適なタイプを絞り込みましょう。
吸引力の確認は必須ですが、数値だけでなくヘッドの性能も重要な要素です。フローリング中心なら一般的なヘッドで十分ですが、カーペットが多い場合はパワーブラシ搭載モデルを選ぶべきでしょう。
重量も使いやすさに直結します。キャニスター型なら本体重量2.5kg以下、スティック型なら2kg以下を目安にすると良いでしょう。特に階段の掃除や移動が多い場合は、軽量性を重視することをおすすめします。
静音性も見逃せないポイントです。標準モードで65dB以下であれば、比較的静かな部類に入ります。集合住宅にお住まいの方や、小さなお子さんがいるご家庭では特に注意して選びたい要素ですね。
コードの長さは5m程度あれば、一般的な部屋では問題なく使用できます。ただし、広いリビングでの使用を考えている場合は、コンセントの位置も含めて検討しましょう。
お手入れのしやすさも日常的な使用において重要です。ゴミ捨ての方法やフィルターの清掃方法を事前に確認し、継続して使いやすいモデルを選ぶことが長期的な満足につながります。
コード式掃除機吸引力ランキングTOP5

私の店舗での売り上げや、お客様からの評価をもとに、優秀なコード式掃除機をランキング形式でご紹介します。各モデルの特徴を表で比較した後、詳細な解説をお届けしますね。
順位 | メーカー・モデル名 | 本体重量 | 集じん方式 | 吸込仕事率 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 三菱電機 Be-K TC-FM2E-S |
2.46kg | 紙パック式 | 100~500W | 最新技術・抗菌仕様 |
2位 | 日立 かるパック CV-KP900P |
2.37kg | 紙パック式 | 約50~340W | からまんブラシ・LEDライト |
3位 | パナソニック MC-JP880K |
2.03kg | 紙パック式 | 100~300W | 超軽量・親子ノズル |
4位 | 東芝 VC-PM9 |
2.28kg | 紙パック式 | 20~350W | 軽量・静音性 |
5位 | 三菱電機 Be-K TC-FD2E-N |
2.43kg | 紙パック式 | 470~約90W | 新型モデル・カーペット対応 |
第1位:三菱電機 Be-K紙パック式掃除機「TC-FM2E-S 」
2025年最新のBe-Kシリーズの最上位モデルで、抗菌仕様のハンドルを採用した衛生面にも配慮した設計が特徴です。本体重量2.46kgの軽量設計でありながら、100~500Wの高い吸込仕事率を実現し、あらゆる床材で卓越した清掃能力を発揮します。
壁際のゴミもしっかりと吸い取れる自走式パワーヘッドと、手の凹みに合わせたスマグリップにより、長時間の使用でも疲れにくい設計です。らくリーニングヘッドが絡まった毛やホコリを掃除しながら吸い込むため、メンテナンスの手間も大幅に軽減してくれます。
最新の抗菌技術により、清潔さを保ちながら使用できる点も魅力的で、衛生面を重視する方にも安心してお使いいただける一台です。
第2位:日立 かるパック「CV-KP900P」
日立独自の「からまんブラシ」を搭載した最新モデルです。ループ構造のブラシが髪の毛やペットの毛の絡みを防ぎ、お手入れの手間を大幅に削減してくれます。
緑色のLEDライトにより、フローリングの白いホコリも見逃さず、確実に清掃できるのが大きな魅力です。本体重量2.37kgの軽量性と自走式の組み合わせで、長時間の掃除でも疲労を感じにくい設計になっています。
日立らしいパワフルな吸引力と、使い勝手の良さを両立させた、バランスの取れた優秀なモデルと言えるでしょう。
第3位:パナソニック 紙パック式キャニスター掃除機「MC-JP880K」
パナソニックの最新技術を結集した超軽量モデルです。本体重量わずか2.03kgを実現しながら、十分な吸引力を維持している技術力の高さが評価されています。
独自の「親子ノズル」機能により、ペダルを踏むだけでヘッドを外して隙間ノズルに切り替えられる便利さが魅力的です。床掃除から細かい部分の清掃まで、スムーズに移行できるため作業効率が大幅に向上します。
洗練されたデザインと機能性を両立させた、パナソニックらしい完成度の高い一台です。
第4位:東芝 紙パック式クリーナー「VC-PM9」
東芝の軽量技術を活かした信頼性の高いモデルです。本体重量2.28kgと軽量でありながら、フローリング・カーペットともに安定した吸引性能を発揮します。
弱モードでは60.7dBの静音性を実現しており、時間を気にせず使用できるのが嬉しいポイントです。紙パック式のため衛生的なゴミ処理が可能で、ブラシのお手入れも簡単に行えます。
価格と性能のバランスが良好で、東芝製品を検討している方には特におすすめできるモデルでしょう。
第5位:三菱電機 Be-K紙パック式掃除機「TC-FD2E-N」
2025年に発売された三菱電機Be-Kシリーズの新型モデルです。本体重量2.43kgと軽量性を保ちながら、カーペットでも高い吸引力を発揮する点が評価されています。
フローリングとカーペットの両方で優秀な清掃能力を示し、壁際や角の部分まできっちりとゴミを吸い取れる設計になっています。自走式ヘッドにより操作性も良好で、握りやすい持ち手と伸縮パイプにより、体格に合わせた快適な掃除が可能です。
新商品ということで価格はやや高めですが、カーペットでも強い吸引力を求める方や、最新の技術を搭載したモデルをお探しの方には特におすすめできる一台でしょう。
どのモデルも異なる特徴を持っているため、ご自身の使用環境や優先したいポイントに合わせて選択することが大切ですね。
総括:コード式掃除機の吸引力ランキング
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。