最近、コードレス掃除機の調子が悪くて困っていませんか?
充電してもすぐにバッテリーが切れてしまったり、吸引力が落ちてきたりして、そろそろ寿命なのかなと感じている方も多いのではないでしょうか。
コードレス掃除機の寿命について調べていると、バッテリーの寿命や毎回充電すべきかどうか、さらにはダイソンの掃除機の寿命は他のメーカーと違うのかなど、様々な疑問が浮かんでくると思います。また、壊れやすいメーカーがあるのか、バッテリー交換の費用はどのくらいかかるのか、紙パック式とサイクロン式で寿命に違いはあるのかといった点も気になりますよね。
私も家電量販店で働いていて、お客様からこのような質問をよく受けます。実は、コードレス掃除機の寿命は使い方やメンテナンス次第で大きく変わるんです。正しい知識を持って適切にお手入れすれば、予想以上に長く使い続けることができます。
この記事では、コードレス掃除機の寿命に関する疑問を解決し、愛用の掃除機を長持ちさせるための実践的なノウハウをお伝えします。
コードレス掃除機の寿命を知って賢く使おう

コードレス掃除機って本当に便利ですよね。でも使い続けていると、だんだん吸引力が落ちてきたり、バッテリーの持ちが悪くなったりして「そろそろ寿命かな?」と感じることがあるのではないでしょうか。
実は掃除機の寿命は、使い方やメンテナンス次第で大きく変わるんです。ここでは、コードレス掃除機がどのくらい使えるのか、メーカー別の特徴や長持ちさせるコツまで詳しくお話しします。
コードレス掃除機は何年くらい使える?
コードレス掃除機の寿命について気になっている方は多いと思います。一般的に、コードレス掃除機の本体は5〜7年程度使えると言われています。
ただし、本体よりも先にバッテリーの寿命が来てしまうケースがほとんどなんです。バッテリーの寿命は通常5年前後で、使用頻度や充電の仕方によってはもっと短くなることもあります。
内閣府の消費動向調査では、掃除機全体の平均使用年数は約7年と発表されています。とはいえ、この数字はキャニスタータイプも含んだ平均値なので、コードレス掃除機だけを見ると、もう少し短くなると考えておいた方が良いでしょう。
コードレス掃除機の中でも、ロボット掃除機は特にバッテリーの劣化が早く、約2年程度でバッテリー交換が必要になる場合が多いです。これは、毎日自動で掃除を行うため、充電と放電の回数が多くなるからなんですね。
また、スティック型のコードレス掃除機は、バッテリーの性能に左右される部分が大きいです。リチウムイオン電池を使用している機種がほとんどですが、この電池は充電回数が増えるごとに少しずつ容量が減っていきます。
使用環境も寿命に大きく影響します。高温や低温の場所で保管したり、長時間使わずに放置したりすると、バッテリーの劣化が早まってしまうことがあります。
ダイソンの掃除機の寿命

ダイソンのコードレス掃除機は、高い吸引力で人気がありますが、寿命についても気になるところですよね。ダイソンのバッテリー寿命は、一般的に1.5年から2年程度とされています。
これは他のメーカーと比べて少し短めかもしれませんが、ダイソンは強力なモーターを搭載しているため、バッテリーへの負荷が大きいことが影響していると考えられます。
ダイソンのバッテリーが劣化してくると、いくつかの症状が現れます。まず、充電完了が異常に早くなったり、フル充電しても稼働時間が極端に短くなったりします。また、赤色のLEDランプが点滅したり、掃除中に突然停止してしまったりすることもあります。
興味深いことに、ダイソンのバッテリー寿命は使用モードによっても変わります。強モードを頻繁に使うと劣化が早まりやすいため、日常的な掃除では通常モードやエコモードを使用することをおすすめします。
ダイソンのバッテリー交換費用は、純正品で8,000円から16,500円程度です。シリーズによって価格が異なりますが、決して安くはない金額ですよね。
ただし、互換バッテリーという選択肢もあります。価格は純正品の半分程度ですが、品質にばらつきがあったり、安全性に不安があったりする場合もあります。また、互換品を使用すると保証の対象外になる可能性もあるので注意が必要です。
ダイソンのバッテリーを長持ちさせるには、いくつかのポイントがあります。使用後は涼しい場所で充電と保管を心がけ、極端な温度での使用を避けることが大切です。また、過充電や過放電を避けるため、充電が100%になったら早めに充電器から外すようにしましょう。
寿命と紙パックの関係性
紙パック式の掃除機は、実は他のタイプよりも寿命が長いって知っていましたか?一般的に、紙パック式掃除機の平均寿命は約15年と言われています。
なぜ紙パック式が長持ちするのかというと、紙パック自体がフィルターの役割を果たしているからなんです。ゴミが直接モーターに入ることを防げるため、機器の劣化を大幅に抑えることができます。
一方、サイクロン式やカプセル式の掃除機は、内部のフィルターにゴミが詰まりやすく、それがモーターへの負担となって寿命に悪影響を及ぼすことがあります。フィルターのお手入れを怠ると、吸引力の低下だけでなく、本体の故障にもつながりかねません。
紙パック式のコードレス掃除機を選ぶメリットは他にもあります。ゴミ捨ての際にホコリが舞い上がりにくく、衛生的に処理できるのも嬉しいポイントです。アレルギーをお持ちの方には特におすすめですね。
ただし、紙パック式にもデメリットはあります。定期的に紙パックを購入する必要があるため、ランニングコストがかかります。また、紙パックがいっぱいになると吸引力が低下するので、こまめな交換が必要です。
紙パック式掃除機を長持ちさせるコツは、紙パックを適切なタイミングで交換することです。パックがいっぱいになる前に交換することで、モーターへの負担を軽減できます。
壊れやすいメーカーの特徴

掃除機選びで気になるのが、どのメーカーが壊れやすいかということですよね。実際のところ、大手メーカーであれば品質に大きな差はないというのが現状です。
ただし、注意すべきポイントがいくつかあります。まず、購入後のサポート窓口が設置されていないメーカーは避けた方が良いでしょう。電話が繋がらない、メールの返信がないといった声が多いメーカーは要注意です。
デザイン重視の家電メーカー以外のブランドも慎重に選ぶ必要があります。見た目はおしゃれでも、掃除機としての基本性能や耐久性に問題がある場合があります。やはり、掃除機は家電メーカーから選ぶのが安心だと思います。
OEM製品については、一概に悪いとは言えません。シンプルな機能のものが多く、機能を絞っているため壊れにくいというメリットもあります。ただし、多機能を求める方には物足りないかもしれませんね。
口コミの評価も参考になりますが、評価の声がほとんどない商品は避けた方が無難です。ある程度の販売実績があり、ユーザーからの評価が蓄積されている製品を選ぶことをおすすめします。
中古品や未使用品を購入する際は、保証期間が短い、または保証がない場合があるので注意が必要です。初期不良があった場合に対応してもらえない可能性もあります。
修理のしやすさも重要なポイントです。掃除機には補修用性能部品の保存期間が6年と定められています。この期間を過ぎると修理部品がなくなり、修理ができなくなる恐れがあります。
丈夫で長持ちする掃除機の選び方
長持ちする掃除機を選ぶには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。まず、信頼できるメーカーから選ぶことが基本になります。
安心感を重視するなら、パナソニックがおすすめです。日本を代表する家電メーカーとして、機能の高さと信頼性を兼ね備えています。毎年新商品が発売され、技術の進歩も著しいメーカーです。
軽さと使いやすさを求めるなら、日立の「すごかるシリーズ」が良い選択肢です。軽量でありながら高い吸引力を実現しており、自走式ヘッドで楽に掃除ができます。ごみくっきりライトや絡まんブラシなど、使い勝手を考えた機能も魅力的です。
マキタの掃除機も高く評価されています。もともと電動工具メーカーとして培った技術力で、耐久性に優れた製品を作っています。業務用として使われることも多く、その丈夫さは折り紙付きです。
シャープのコードレス掃除機は、軽量化されたモデルが多いのが特徴です。端までブラシや絡みにく〜いブラシなど、独自の技術で使いやすさを追求しています。バッテリーは外付けタイプで、充電も簡単に行えます。
購入前に確認したいのが、アフターサービスの充実度です。全国に修理拠点があるメーカーや、電話サポートが充実しているメーカーを選ぶと安心です。
機能面では、過度に多機能な製品よりも、基本性能がしっかりしている製品を選ぶことをおすすめします。機能が多すぎると故障のリスクも高くなる可能性があります。
価格と性能のバランスも重要です。高すぎる製品は必要以上の機能が付いている場合があり、安すぎる製品は品質に不安があります。自分の使用環境に合った適切な価格帯の製品を選びましょう。
コードレス掃除機の寿命を延ばすメンテナンス術

せっかく購入したコードレス掃除機、できるだけ長く使いたいですよね。実は、日頃のちょっとしたメンテナンスで、掃除機の寿命を大幅に延ばすことができるんです。
ここからは、バッテリーの正しい充電方法から、定期的なお手入れ方法まで、掃除機を長持ちさせるための具体的なテクニックをご紹介していきます。
毎回充電したほうがいい?
コードレス掃除機のバッテリーについて、「毎回充電した方がいいの?」という質問をよく耳にします。実は、この答えはバッテリーの種類によって変わってくるんです。
現在のコードレス掃除機に使われているリチウムイオン電池の場合、毎回充電する必要はありません。むしろ、過充電や過放電を避けることの方が重要なんです。
過充電とは、満充電を超えてエネルギーを蓄えようとすることです。充電器につなぎっぱなしにすると、電池の正極が許容量を上回るリチウムイオンを放出し、結果的に電池の劣化につながってしまいます。
最近の掃除機は、充電完了後に自動で充電を停止するタイプが多いため、過充電の心配は少なくなっています。とはいえ、充電が完了したら早めに充電器から外す習慣をつけておくと安心です。
一方、過放電も避けたいポイントです。これは電池の容量が0%になっても、無理やり放電を続けることを指します。バッテリー切れのまま掃除機を長時間放置すると、電池の負極に使われている銅箔が溶けていき、最悪の場合充電ができなくなってしまいます。
長期間掃除機を使わない場合は、満充電に近いところまで充電してから、本体から電池を取り外して保管することをおすすめします。これにより、バッテリーの劣化を最小限に抑えることができます。
充電のタイミングとしては、バッテリー残量が20〜30%程度になったら充電するのがベストです。完全に使い切ってから充電するよりも、適度な残量があるうちに充電する方がバッテリーに優しいんです。
また、バッテリーが冷めてから充電することも大切です。リチウムイオン電池は熱に弱いため、本体が熱いまま充電してしまうと高温状態が続き、バッテリーの劣化が早まってしまいます。
バッテリー交換費用の相場

コードレス掃除機のバッテリーが劣化してきたとき、気になるのが交換費用ですよね。メーカーや機種によって価格は異なりますが、だいたいの相場をお伝えします。
ダイソンの場合、純正バッテリーの価格は8,000円から16,500円程度です。上位機種ほど価格が高くなる傾向があります。決して安い金額ではありませんが、本体を買い替えることを考えれば、コストパフォーマンスは悪くないかもしれません。
国内メーカーの場合、バッテリー交換費用は5,000円から10,000円程度が一般的です。パナソニック、日立、シャープなどの主要メーカーは、このあたりの価格帯で交換バッテリーを提供しています。
マキタの掃除機は、他の電動工具とバッテリーを共有できる機種があります。この場合、バッテリー単体での購入も可能で、価格は3,000円から8,000円程度と比較的リーズナブルです。
互換バッテリーという選択肢もありますが、注意が必要です。先ほどもお伝えしたように、価格は純正品の半分程度と魅力的ですが、品質にばらつきがあったり安全性に不安があったりする場合があります。最悪の場合、発火の危険性も指摘されているためおすすめできません。
バッテリー交換を検討する際は、本体の購入時期も考慮する必要があります。発売から6年以上経過している機種の場合、部品の在庫がなくなって修理や交換ができない可能性があります。
私が家電量販店で働いていて感じるのは、バッテリー交換費用が新品の掃除機価格の半分を超えるような場合は、買い替えを検討した方が良いということです。新品なら保証も付きますし、最新の機能も楽しめますからね。
バッテリー交換の際は、必ず純正品を選ぶことをおすすめします。安全性と品質の面で、やはり純正品が一番安心です。公式サイトや家電量販店で購入すれば、確実に純正品を手に入れることができます。
定期的な清掃で長持ちさせる
コードレス掃除機を長持ちさせるには、定期的な清掃が欠かせません。お手入れを怠ると、吸引力の低下だけでなく、故障の原因にもなってしまいます。
まず、最も重要なのがフィルターとダストボックスの清掃です。これらの部分にはゴミや汚れが蓄積しやすく、放置すると掃除機の性能が大幅に低下してしまいます。
フィルターの清掃は、掃除機の種類によって方法が異なりますが、一般的に水洗いが可能です。水洗いする際は、フィルターを完全に乾燥させてから掃除機に戻すようにしてください。湿ったまま使用すると、カビの発生や故障の原因になります。
ダストボックスの清掃も同様に重要です。ゴミを捨てた後は水洗いし、しっかりと乾燥させてから掃除機に戻します。フィルターとダストボックスの手入れは、少なくとも月に1回は行うことが理想的です。
ヘッドとノズルの清掃も忘れてはいけません。これらの部分には、ゴミや髪の毛が絡まりやすく、詰まると吸引力の低下や故障の原因になります。定期的にチェックして、絡まったゴミや髪の毛を取り除きましょう。
回転ブラシがある機種の場合、ブラシに絡まった髪の毛や糸くずを取り除くことも大切です。ハサミを使って丁寧に切り取り、ブラシを清潔に保ちましょう。
本体の外側も、定期的に拭き掃除することをおすすめします。特に持ち手部分は手垢が付きやすく、放置すると汚れが落ちにくくなってしまいます。
排気口周辺の清掃も見落としがちなポイントです。ここにホコリが溜まると、排熱効率が悪くなり、モーターに負担をかけてしまいます。やわらかいブラシや掃除機用のアタッチメントを使って、定期的に清掃しましょう。
ごみをこまめに捨てることも、掃除機を長持ちさせるコツの一つです。ダストボックスがいっぱいになる前に捨てることで、モーターへの負担を軽減できます。
保護装置の解除方法と注意点

コードレス掃除機には、安全に使用するための保護装置が搭載されています。この装置が作動すると掃除機が停止してしまうため、適切な対処法を知っておくことが大切です。
保護装置が作動する主な原因は、モーターの過熱です。長時間連続して使用したり、フィルターやダストボックスにゴミが詰まっていたりすると、モーターに負荷がかかって温度が上昇します。
保護装置が作動した場合の一般的な対処法は、まず電源を切って掃除機を休ませることです。30分から1時間程度放置して、本体の温度が下がるまで待ちましょう。
その間に、フィルターやダストボックスの状態を確認してください。ゴミが詰まっていたり、フィルターが汚れていたりする場合は、清掃してから再度使用しましょう。
ヘッドやノズルに詰まりがないかもチェックしてください。大きなゴミが詰まっていると、吸引力が低下してモーターに負担をかけてしまいます。
保護装置の解除方法は機種によって異なりますが、多くの場合は本体の温度が下がれば自動的に解除されます。リセットボタンがある機種の場合は、ボタンを押して解除することもあります。
ただし、頻繁に保護装置が作動する場合は、掃除機に何らかの問題がある可能性があります。フィルターの汚れ、ダストボックスの詰まり、ヘッドの不具合などが考えられるため、詳しくチェックしてみてください。
保護装置を無理に解除したり、作動を無視して使い続けたりするのは非常に危険です。モーターの焼き付きや火災の原因になる可能性があるため、絶対に避けてください。
もし清掃や点検を行っても保護装置が頻繁に作動する場合は、メーカーのサポートセンターに相談することをおすすめします。専門的な診断が必要な場合もあります。
チャイルドロックがオンになっていて電源が入らない場合もあります。この場合は、取扱説明書を確認してチャイルドロックを解除してください。
総括:コードレス掃除機の寿命は何年?
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。