エアコンのお手入れって、なんとなく面倒に感じてしまいがちですが、実は私たちの快適な生活に直結する大切なポイントなんです。
実際に店舗に見えるお客様の多くが「いったいどれくらいの間隔でやればいいの?」と悩まれているご様子です。
毎日使っているエアコンなのに、フィルターのことは意外と見落としがち。
でも、このちょっとした習慣が、お部屋の空気をキレイに保つだけでなく、電気代の節約や機器の長寿命化にもつながるとしたら、ぜひ知っておきたいですよね。
この記事を読めば、あなたも今日からエアコンのメンテナンスに苦手意識がなくなって、一年中快適な空間で過ごせるようになりますよ。
エアコンフィルター掃除の頻度|快適な環境の維持

エアコンを快適に使うためには、フィルターのお手入れが欠かせません。
でも、「どれくらいの頻度で掃除すればいいの?」「掃除するとどんないいことがあるの?」など、気になることも多いのではないでしょうか。
ここでは、エアコンフィルター掃除の頻度を中心に、快適な空気を保つための秘訣をお伝えしますね。
掃除頻度はどれくらいが理想?
エアコンのフィルター掃除、どれくらいの頻度で行うのが良いか気になりますよね。実は、エアコンの使用状況によって理想的な頻度は変わってくるんです。
毎日エアコンを使っているご家庭であれば、2週間に1回程度のお掃除をおすすめします。リビングなど、長時間過ごすお部屋のエアコンは、思った以上にホコリを吸い込んでいるんですよ。
一方、寝室や子供部屋など、使う時間が限られているエアコンの場合は、月に1回程度でも大丈夫でしょう。
なぜこれくらいの頻度が必要かというと、フィルターは室内のホコリやチリをキャッチする大切な役割を担っているからです。ここが汚れていると、エアコンが空気を吸い込む効率が悪くなり、さまざまな不調の原因になってしまうことがあるんです。
例えば、エアコンの効きが悪くなったり、余計な電気代がかかったり、さらには嫌なニオイが発生することも。そうなる前に、こまめなお手入れを心がけたいですね。
効きが良くなる理由と効果

エアコンのフィルター掃除をすると、効きが良くなるってよく聞きますよね。
これにはちゃんとした理由があるんです。
フィルターがホコリで目詰まりしていると、エアコンは空気をスムーズに吸い込んだり吐き出したりできなくなります。
人間でいうと、鼻が詰まっているような状態でしょうか。そうなると、お部屋を冷やしたり暖めたりする力が弱まってしまうんですね。
そこでフィルターをキレイにお掃除すると、空気の通り道がスッキリします。
その結果、エアコンは本来持っているパワーをしっかりと発揮できるようになり、設定温度通りにお部屋を快適な状態にしてくれるんです。
特に「最近エアコンの効きが悪いなあ」と感じている方は、まずフィルターをチェックしてみてください。お掃除するだけで、見違えるように快適になるかもしれませんよ。
それに、エアコンが効率よく運転できるようになるので、電気代の節約にもつながるという嬉しいおまけも期待できます。
冬でも必要?

「エアコンのフィルター掃除って、主に冷房を使う夏にするものでしょ?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも実は、冬場の暖房を使う時期でもフィルター掃除はとっても大切なんです。
冬は空気が乾燥しやすく、ホコリが舞いやすい季節。そのため、暖房を使っている間にも、エアコンはたくさんのホコリを吸い込んでいます。
フィルターが汚れていると、暖房の効率が落ちてしまい、お部屋がなかなか暖まらなかったり、余計な電気代がかかったりすることにもつながります。
また、フィルターに溜まったホコリやカビが、暖かい風と一緒にお部屋に広がってしまう可能性も考えられます。そうなると、せっかく暖房をつけているのに空気がキレイじゃないなんてことになりかねません。
ですから、冬場も夏場と同じように、定期的なフィルター掃除を心がけるのがおすすめです。快適で暖かいお部屋で過ごすためにも、ぜひ実践してみてくださいね。
洗剤を使った効果的な掃除

普段のフィルター掃除は水洗いでも十分キレイになりますが、時には「なんだか汚れがスッキリ落ちないな」と感じることもあるかもしれません。
特にキッチンに近い場所にあるエアコンや、タバコを吸う方がいるご家庭では、油汚れやヤニがフィルターに付着しやすいんです。
そんな手強い汚れには、洗剤を使ったお掃除が効果的ですよ。
フィルター掃除に使える洗剤として代表的なのは、食器用の中性洗剤です。油汚れを分解する力があり、フィルターの素材を傷めにくいのが特徴になります。
また、より頑固な油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダといったアルカリ性の洗剤も役立ちます。これらは酸性の油汚れを中和して落としやすくしてくれるんですね。
洗剤を使う際は、まずフィルターを取り外して、掃除機で表面の大きなホコリを吸い取っておきましょう。
その後、薄めた中性洗剤や重曹水などにフィルターを浸け置きするか、スプレーしてしばらく時間を置きます。こうすることで、汚れが浮き上がりやすくなるんですよ。
時間が経ったら、柔らかいブラシやスポンジで優しくこすり洗いをします。
ゴシゴシ強くこするとフィルターを傷めてしまう可能性があるので、力加減には注意してくださいね。
洗い終わったら、洗剤成分が残らないように、たっぷりの水でしっかりとすすぎましょう。
ここがとても大切で、洗剤が残っているとそれが新たな汚れやカビの原因になることもあるんです。
洗剤を使用する際は、必ず換気を良くして、ゴム手袋などを着用することをおすすめします。
また、酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤を混ぜて使うのは絶対に避けてくださいね。有毒なガスが発生する危険があります。
そして、洗い終わったフィルターは、陰干しで完全に乾燥させてからエアコンに取り付けるようにしましょう。生乾きのままだと、カビが繁殖する原因になってしまいますからね。
自動掃除機能付きでも必要なメンテナンス

最近のエアコンには、「自動お掃除機能」が付いているものが増えてきましたね。「これならフィルター掃除の手間が省けて楽チン!」と思われている方も多いのではないでしょうか。確かに、この機能はフィルターの表面に付いたホコリを自動で集めてくれるので、とても便利です。
しかし、だからといって全くメンテナンスが不要になるわけではないんですよ。
自動お掃除機能がキレイにしてくれるのは、主にフィルターの表面のホコリです。キッチン近くの油を含んだホコリや、タバコのヤニ、ペットの毛など、粘り気のある汚れや細かすぎる粒子は、取り除ききれないことがあるんです。
また、集められたホコリは、エアコン内部のダストボックスという場所に溜まります。このダストボックスがいっぱいになってしまうと、それ以上ホコリを収集できなくなってしまいます。ですから、ダストボックスに溜まったゴミは、定期的にお手入れして取り除く必要があるんですね。お手入れの頻度は機種によって異なりますが、取扱説明書に記載されている目安を参考にしてください。
さらに、長年使用していると、お掃除機能だけでは落としきれない汚れがフィルター自体に蓄積してくることもあります。そのため、自動お掃除機能付きのエアコンでも、1年に1回程度はフィルターを取り外して状態を確認し、必要であれば水洗いなどのお手入れをしてあげると、より清潔な状態を保つことができますよ。
水洗いの正しい手順と注意点

エアコンのフィルター掃除の基本は、なんといっても水洗いです。正しい手順で行えば、フィルターは見違えるようにキレイになりますよ。
ここでは、水洗いの具体的な手順と、気をつけてほしいポイントを説明しますね。
❌ 内側から吸うとホコリが網目に詰まる原因に
💧 洗剤使用後は、たっぷりの水で念入りにすすぐ
❌ ドライヤーの熱風は変形の原因に
• 強くこすったり硬いブラシは使用しない
• お湯は変形の原因になるため、水またはぬるま湯を使用
• 完全に乾かないうちに取り付けるとカビ・雑菌の原因に
まず、安全のためにエアコンの電源プラグを抜きましょう。
次に、エアコンの前面パネルを開けて、フィルターをゆっくりと取り外します。
機種によって外し方が少し異なる場合があるので、無理に引っ張らず、取扱説明書を確認すると安心です。
取り外したフィルターの表面についている大きなホコリを、掃除機で吸い取ります。
このとき、フィルターの外側(ホコリが付いている面)から吸い取るのがポイントです。内側から吸うと、逆にホコリが網目に詰まってしまうことがあるんですよ。
次に、浴室や洗面所などで、フィルターを水洗いします。
シャワーを使う場合は、掃除機とは反対に、フィルターの裏側から水を当てましょう。こうすることで、網目に詰まったホコリが表側に押し出されて取れやすくなります。
汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤をつけた柔らかいスポンジやブラシで、優しくこすり洗いしてください。
洗剤を使った場合は、洗剤成分が残らないように、たっぷりの水で念入りにすすぎます。
洗い終わったフィルターは、清潔なタオルで軽く水気を拭き取った後、直射日光を避けて陰干しで完全に乾かします。ドライヤーの熱風を当てたりすると変形することがあるので、自然乾燥が基本です。
水洗い時の注意点としては、フィルターはデリケートなので、強くこすったり、硬いブラシを使ったりすると、網目が破れたり変形したりすることがあります。優しく丁寧に扱うことが大切です。
お湯を使うとフィルターが変形する可能性があるので、水またはぬるま湯を使用しましょう。
前述の通り、フィルターが完全に乾かないうちに取り付けると、カビや雑菌が繁殖する原因になります。しっかりと乾燥させてから元に戻してくださいね。
これらの手順と注意点を守って、定期的に水洗いをしてあげれば、エアコンのフィルターをいつも清潔に保つことができますよ。
エアコンフィルター掃除の頻度|電気代を節約

「エアコンのフィルター掃除って、お部屋の空気がキレイになるだけじゃないの?」と思っていませんか?
実は、フィルターをこまめにお手入れすることは、電気代の節約にもつながるんですよ。
ここでは、フィルター掃除と電気代の関係や、手軽にできるお掃除テクニックについてお話ししますね。
スプレーを使った簡単な掃除テクニック

フィルター掃除をもっと手軽に済ませたい、という方には、市販のエアコンフィルター用洗浄スプレーを使う方法もあります。
スプレータイプなら、吹き付けてしばらく置いて洗い流すだけなので、こすり洗いの手間を省けるのが魅力ですね。特に、フィルターの網目が細かくてブラシが届きにくい場合や、軽い汚れをサッと落としたいときに便利です。
ただ、ここで少し注意点があります。エアコンメーカーの多くは、実は市販の洗浄スプレーの使用を推奨していない場合があるんです。
理由としては、スプレーの洗浄成分がエアコン内部に残りやすく、それが原因で故障や水漏れ、場合によっては発火のリスクにつながる可能性があるからなんですね。
また、スプレーの成分によってはフィルターのコーティングを傷めてしまうことも考えられます。
もし洗浄スプレーを使用する場合は、必ずエアコンの取扱説明書やスプレーの注意書きをよく読んで、自己責任のもと、換気を十分に行いながら慎重に使用することが大切です。
そして、使用後は洗浄成分が残らないように、しっかりと水で洗い流すことを忘れないでくださいね。
個人的には、やはり基本は水洗い、頑固な汚れには中性洗剤、という方法が安心かなと思います。
掃除機なしでもできるフィルター清掃

「エアコンのフィルター掃除をしたいけど、家に掃除機がない…」「夜遅いから掃除機の音が気になる…」そんな時でも大丈夫ですよ。掃除機がなくても、フィルターをキレイにする方法はちゃんとあります。
その主な方法が、先ほどもお伝えした水洗いです。フィルターを取り外して、浴室や洗面台で丁寧に洗い流せば、ホコリや汚れをしっかり落とすことができます。
掃除機を使わない場合、フィルターを取り外す際にホコリが舞いやすくなることがあるので、マスクをしたり、エアコンの周りに新聞紙などを敷いたりして養生しておくと良いでしょう。
水洗いだけでは落ちにくいホコリは、柔らかいブラシや使い古しの歯ブラシ、スポンジなどを使って、優しくこすり落とします。このときも、フィルターの裏側から水を当てながら作業すると、汚れが取れやすいですよ。
ゴシゴシ力を入れすぎるとフィルターを傷めてしまうので、あくまで優しく、丁寧に洗うのがコツです。洗い終わったら、しっかりと乾燥させることも忘れないでくださいね。
このように、掃除機がなくても、ひと手間かけることでフィルターは十分にキレイになりますので、諦めずにチャレンジしてみてください。
油汚れに効果的な掃除方法とコツ

キッチンやダイニングに設置されているエアコンのフィルターは、調理中に出る油を含んだ湯気や煙を吸い込んで、ベタベタとした油汚れがつきやすいですよね。
この油汚れ、普通のホコリと違って水洗いだけではなかなか落ちてくれない厄介者です。
でも、ちょっとしたコツでスッキリ落とすことができるんですよ。
油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の性質を持つ洗剤が効果的です。
代表的なものとしては、重曹やセスキ炭酸ソーダがあります。これらをお湯に溶かしてペースト状にしたり、スプレーボトルに入れて吹き付けたりして使います。
具体的なお掃除方法としては、まずフィルターを取り外し、表面の大きなホコリをティッシュなどで軽く拭き取ります。
その後、重曹ペーストを油汚れが気になる部分に塗ってしばらく置くか、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水をフィルター全体に吹きかけて、少し時間を置いてから洗い流します。
汚れがひどい場合は、ぬるま湯に重曹やセスキ炭酸ソーダを溶かし、フィルターを数時間浸け置きするのも効果的です。浸け置き後、使い古しの歯ブラシなどで優しくこすると、ベタベタした油汚れが落ちやすくなりますよ。
洗い終わったら、洗剤成分が残らないように十分すすぎ、しっかりと乾燥させることが大切です。
また、油汚れを少しでも防ぐためには、調理中は必ず換気扇を回し、レンジフードのフィルターもこまめにお掃除することが重要です。部屋に油煙が広がりにくくなれば、エアコンフィルターへの油汚れの付着も軽減できますからね。
水漏れを防ぐためのフィルター管理

エアコンからポタポタと水が漏れてきて困った、という経験はありませんか?
実は、この水漏れの原因の一つとして、フィルターの汚れが関係していることがあるんです。
エアコンは冷房運転中に、室内の暖かい空気を冷やす過程で、内部の熱交換器に結露水が発生します。この結露水は通常、ドレンパンという受け皿に集められ、ドレンホースを通って屋外に排出される仕組みになっています。
ところが、フィルターがホコリやゴミでひどく目詰まりしていると、空気の通りが悪くなるだけでなく、エアコン内部の湿度バランスが崩れたり、ホコリが結露水と混じってドレンパンやドレンホースを詰まらせたりする原因になることがあるんです。
排水がうまくいかなくなると、行き場を失った水が室内機から溢れ出て、水漏れを引き起こしてしまうんですね。
ですから、定期的にフィルターをキレイにお掃除して管理することは、エアコンを快適に使うだけでなく、こうした水漏れトラブルを防ぐためにも非常に大切です。
フィルターが清潔であれば、空気の流れがスムーズになり、結露水の発生や排出も正常に行われやすくなります。
もしフィルターを掃除しても水漏れが改善しない場合は、ドレンホースの詰まりや他の原因も考えられるので、専門の業者さんに点検してもらうことをおすすめします。
クリーニングは何年に1回やればいいのか
ここまでエアコンのフィルター掃除についてお話ししてきましたが、「フィルターだけじゃなくて、エアコン内部の本格的なクリーニングって、どれくらいの頻度ですればいいの?」という疑問も湧いてきますよね。
エアコン内部のクリーニングは、ご家庭でできるフィルター掃除とは違い、専門的な知識や技術が必要になるため、プロの業者さんにお願いするのが一般的です。
この内部クリーニングの頻度ですが、だいたい1〜2年に1回程度が目安と言われています。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。エアコンの使用頻度や設置されている環境によって、汚れ具合は大きく変わってきます。
例えば、リビングなど毎日長時間使用するエアコンや、ペットを飼っているご家庭、キッチンに近い場所に設置されていて油汚れが気になるエアコン、喫煙される方がいるお部屋のエアコンなどは、汚れが蓄積しやすい傾向にあります。
このような場合は、1年に1回のクリーニングを検討した方が良いかもしれません。
一方、使用頻度がそれほど高くない寝室のエアコンや、お掃除機能が付いているエアコン(ただし、前述の通り、お掃除機能付きでも内部の汚れは溜まります)の場合は、2〜3年に1回程度のクリーニングでも大丈夫なこともあります。
エアコンの効きが悪くなった、嫌なニオイがする、吹き出し口に黒い点々(カビ)が見える、といったサインが現れたら、それは内部クリーニングの時期かもしれません。専門業者さんに相談して、エアコンの状態を見てもらうのがおすすめです。
プロの技術で分解洗浄してもらうと、見えない部分のカビやホコリもスッキリ取り除けて、また気持ちよくエアコンを使えるようになりますよ。
総括:エアコンフィルター掃除の頻度
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。