食洗機にハイター使用は危険?安全な掃除方法と故障回避の完全ガイド

食洗機 ハイター1 食洗機の豆知識
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毎日の食器洗いを楽にしてくれる食洗機ですが、使い続けているうちに庫内の汚れやニオイが気になってきませんか?
特に梅雨時期などは、カビの発生も心配になりますね。

そんな時、強力な洗浄力で知られるハイターを使えば、一気に汚れを落とせそうな気がします。

でも、食洗機にハイターを使った掃除は本当に安全なのでしょうか?
実は、使い方を間違えると故障の原因になったり、思わぬトラブルを引き起こしたりする可能性があるのです。

食洗機の掃除には、ハイター以外にも重曹やオキシクリーン、カビキラーなど様々な選択肢がありますが、それぞれに注意すべきポイントがあります。
また、残菜フィルターのお手入れやクエン酸を使った水垢除去など、日頃のメンテナンス方法も大切です。

この記事では、食洗機の掃除に関する疑問を解決し、安全で効果的なお手入れ方法をご紹介します。正しい知識を身につけて、食洗機を長く快適に使い続けるためのコツをお伝えしますね。

この記事のポイント
  • 食洗機でのハイター使用の可否
  • ハイター以外の食洗機掃除方法
  • 食洗機を清潔に保つための日常的な注意点
  • 食洗機のトラブルを避けるための知識

食洗機ハイター使用の危険性と注意点

クリーン家電ガイド:イメージ

食洗機のお手入れで「キッチンハイター」を使っても大丈夫?と疑問に思うこと、ありますよね。強力な洗剤だけに、食洗機本体や食器への影響が気になるところです。

ここでは、食洗機にハイターを使う際の危険性や、知っておきたい注意点を詳しく見ていきましょう。正しい知識を身につけて、安全な食洗機ライフを送りましょうね。

食洗機にハイター清掃は故障する?

食洗機にキッチンハイターを使用すると、故障のリスクがあるのでしょうか。

結論から申しますと、食洗機のメーカーや機種によっては、キッチンハイターのような塩素系漂白剤の使用を推奨していない場合が多いです。これは、ハイターの強力な成分が、食洗機の内部部品、特に金属部品やゴムパッキンなどを傷めたり、劣化させたりする可能性があるためです。

例えば、ステンレス製の部品が錆びてしまったり、ゴムパッキンが硬化して水漏れの原因になったりすることが考えられます。また、濃度が高すぎたり、使用頻度が多すぎたりすると、ダメージはさらに大きくなるかもしれません。

もし、お使いの食洗機の取扱説明書に「塩素系漂白剤使用不可」といった記載がある場合は、絶対に使用を避けるべきです。

万が一、推奨されていない使い方をして故障してしまった場合、メーカー保証の対象外となってしまうこともありますので、注意が必要です。どうしても使用したい場合は、ごく少量を目立たない部分で試すなど、慎重な判断が求められます。

ハイターでカビは落ちる?

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キッチンハイターは、その名の通り漂白や除菌に優れた効果を発揮する洗剤です。

主成分である次亜塩素酸ナトリウムが、カビや雑菌に対して強力な殺菌作用を示し、茶渋などの着色汚れも分解して白くする力があります。
ですから、食洗機庫内のカビやしつこい汚れ、気になるニオイに対して、ハイターが効果を発揮する場面は確かにあると考えられます。

特に、パッキン部分に発生した黒カビや、排水口周りのヌメリなど、ピンポイントで汚れを落としたい場合には有効かもしれません。
ただし前述の通り、食洗機本体への影響を考慮すると、庫内全体にスプレーしたり、洗剤投入口から直接入れたりするような使い方は避けた方が無難です。

もし部分的に使用する場合でも、適切な濃度に薄め、使用後はしっかりと水で洗い流すか、拭き取ることが大切になります。ハイターの成分が残っていると、食器に付着したり、食洗機の部品を傷め続けたりする可能性があるからです。

効果は期待できるものの、使い方には細心の注意を払う必要があると言えますね。

重曹は使える?

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食洗機の掃除に重曹が使えるかどうかという点も、よく話題に上がりますね。重曹は研磨作用や消臭効果があり、油汚れにもある程度対応できるため、ナチュラルクリーニングの定番アイテムとして人気です。

食洗機のメーカーや機種によっては、重曹の使用を推奨していない場合もあります。
パナソニックの公式サイトでは、「重曹が固まって動作不良の原因になるため、専用の洗剤以外は使わないように」との注意喚起がなされています。重曹は水に溶けにくい性質があるため、溶け残った重曹が配管に詰まったり、ヒーターに付着して異臭の原因になったりする可能性があるようです。

一方で、リンナイの一部の機種では「重曹コース」が搭載されており、そういった機種では使用が可能です。しかし、これはあくまで専用のモードがある場合に限られます。

もしお使いの食洗機の取扱説明書で重曹の使用が許可されていない場合は、避けた方が賢明です。故障のリスクを考えると、メーカーが推奨する方法でお手入れするのが一番安心ですね。

オキシクリーンはOK?

オキシクリーンも、酸素系漂白剤として人気があり、食洗機の掃除に使えないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。オキシクリーンは油汚れや茶渋などに効果があり、除菌・消臭効果も期待できます。

食洗機の掃除にオキシクリーンを使用する際は、いくつかの注意点があります。

まず、オキシクリーンには日本版とアメリカ版があり、アメリカ版には界面活性剤が含まれているため泡立ちやすいという特徴があります。
食洗機内で過度に泡立つと、センサーが誤作動を起こしたり、泡が庫外に漏れ出したりする可能性があるため、もし使用するなら泡立ちの少ない日本版を選ぶか、アメリカ版の場合はごく少量に留める必要があります。

また、オキシクリーンは40℃~60℃のお湯で効果を発揮するため、食洗機の洗浄温度と合致すれば効果が期待できます。
ただし、こちらもメーカーが推奨している洗剤ではない場合、使用は自己責任となります。特に、アルミ製の部品は変色する可能性があるため注意が必要です。

庫内全体の洗浄というよりは、フィルターや部品を取り外してオキシ漬けにするなど、部分的な使用に留めるのが無難かもしれません。
いずれにしても、取扱説明書を確認し、少量から試すなど慎重な対応が求められます。

カビキラーはどう?

カビキラーは、浴室などで活躍する強力なカビ取り剤ですが、食洗機に使用しても良いのでしょうか?

カビキラーの主成分は、キッチンハイターと同じく次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系成分です。そのため、カビに対する効果は非常に高いと言えます。食洗機のパッキンなどに発生した頑固な黒カビに対して、ピンポイントで使用すれば効果が期待できるかもしれません。

しかし、ここでも注意が必要です。
前述の通り、塩素系漂白剤は食洗機の金属部品やゴムパッキンを傷める可能性があります。カビキラーは泡状で出てくるものが多く、広範囲に飛び散りやすい性質もあります。意図しない部分に薬剤が付着し、そのまま放置してしまうと部品の劣化を早めることになりかねません。

もし使用する場合は、ごく狭い範囲に、直接スプレーするのではなく綿棒などに付けて塗布し、短時間でしっかりと洗い流すか拭き取る必要があります。
また、酸性の洗剤と混ざると有毒な塩素ガスが発生するため、クエン酸などと同時に使用するのは絶対に避けてください。

安全性を考えると、食洗機専用のカビ取りクリーナーを使用するのが望ましいでしょう。

食洗機のハイター清掃以外のメンテナンス

食洗機をいつも清潔に保つためには、ハイターのような強力な洗剤に頼るだけでなく、日頃のメンテナンスがとても大切です。

しかし、ハイターが使えない機種や、使うのに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
ここでは、キッチンハイター以外の方法で食洗機をお手入れするコツや、ニオイや汚れを防ぐための習慣についてご紹介しますね。

クエン酸での掃除方法

食洗機の庫内に白っぽい水垢汚れが目立ってきたら、クエン酸を使ったお掃除が効果的です。
水垢は水道水に含まれるミネラル分が固まったアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸が中和して落としやすくしてくれます。

お掃除の方法はとても簡単です。
まず、食洗機の中を空にします。
次に、洗剤投入口にクエン酸を大さじ1~2杯程度入れ、食器を入れずに標準コースで運転するだけです。
これだけで、庫内の水垢がスッキリすることが期待できます。

ただし、クエン酸を使用する際にも注意点があります。
塩素系の洗剤(ハイターなど)と混ざると有毒なガスが発生するため、絶対に同時に使用しないでください。もし塩素系洗剤を使った直後であれば、十分に時間を空けてからクエン酸を使用するようにしましょう。

また、鉄製の部品は錆びる可能性があるため、メーカーがクエン酸の使用を推奨していない場合は避けた方が無難です。取扱説明書をよく確認してくださいね。

残菜フィルターのこまめな掃除

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食洗機の性能を保ち、ニオイの発生を防ぐためには、残菜フィルターのこまめな掃除が欠かせません。

残菜フィルターは、食器から洗い流された食べ物のカスや油汚れをキャッチする大切な部分です。ここが詰まってしまうと、洗浄力が低下したり、悪臭の原因になったりします。

理想的なのは、食洗機を使用するたびに残菜フィルターをチェックし、ゴミを取り除くことです。
フィルターを取り外し、溜まったゴミを捨て、水で洗い流します。油汚れがこびりついている場合は、古い歯ブラシなどを使って優しくこすり洗いすると良いでしょう。

月に一度くらいは、フィルターをより丁寧に掃除することをおすすめします。
取り外したフィルターを中性洗剤で洗い、細かい部分の汚れもしっかりと落としましょう。このひと手間が、食洗機を長持ちさせ、衛生的に使い続けるための鍵となります。

使用後は開けておく習慣

食洗機の使用後、すぐに扉を閉めてしまうと、庫内に湿気がこもりやすくなります。高温多湿の状態は、カビや雑菌が繁殖する絶好の環境となってしまい、ニオイの原因にもつながります。

これを防ぐためには、食洗機の洗浄・乾燥運転が終了したら、少しの間、扉を開けて庫内を乾燥させる習慣をつけるのがおすすめです。完全に乾かす必要はありませんが、蒸気を外に逃がしてあげるだけでも効果があります。

特に梅雨時期や湿度の高い季節は、意識して換気を行うと良いでしょう。
機種によっては、乾燥後に自動で少し扉が開く機能が付いているものもあります。もしお使いの食洗機にそういった機能がなければ、手動で少し開けておくだけでも、カビの発生を抑えるのに役立ちますよ。

掃除の基本ポイント

食洗機掃除の基本ポイント
食洗機を清潔に保つ基本ポイント
🍽️
予洗いで汚れを溜めない
食器を食洗機に入れる前に、大きな食べ残しやソースを軽く洗い流しましょう。この一手間で残菜フィルターの詰まりを防ぎ、庫内全体の汚れを大幅に軽減できます。
✓ 食べ残しを取り除く
✓ ソースや油汚れを軽く流す
✓ 残菜フィルターの負担を軽減
🧽
定期的な庫内洗浄
月1回程度は食洗機専用クリーナーやクエン酸を使って庫内全体を洗浄しましょう。目に見えない汚れや水垢、ニオイの原因菌をしっかり除去できます。
✓ 専用クリーナーまたはクエン酸を使用
✓ 食器を入れずに標準コースで運転
✓ 水垢・ニオイ・雑菌を一掃
🔍
細部のチェック・掃除
ノズルやパッキンなど、細かい部分も定期的にチェックして汚れを拭き取りましょう。見落としがちな箇所のお手入れが、食洗機の性能維持に重要な役割を果たします。
💧
週1回
残菜フィルター清掃
🌀
月1回
ノズル・パッキン拭き取り
継続が成功の鍵
これらの基本的なお手入れを習慣にすることで、食洗機をより長く快適に使い続けることができます。汚れを溜めない予防と、定期的なメンテナンスの組み合わせが、清潔で効率的な食洗機ライフを実現します。

食洗機を清潔に保つための掃除の基本ポイントは、汚れを溜めないことと、定期的なお手入れを習慣にすることです。

まず、食器を食洗機に入れる前に、大きな食べ残しやソースなどを軽く洗い流す「予洗い」を心がけましょう。これにより、残菜フィルターの詰まりを防ぎ、庫内全体の汚れを軽減できます。

次に、月に1回程度は、食洗機専用の庫内クリーナーを使用するか、前述したクエン酸などを使って庫内全体を洗浄するのがおすすめです。これにより、目に見えない部分の汚れや水垢、ニオイの原因菌を取り除くことができます。

また、ノズルやパッキンなど、細かい部分も定期的にチェックし、汚れが付着していれば拭き取るようにしましょう。これらの基本的なお手入れを続けることで、食洗機をより長く、快適に使い続けることができるはずです。

総括:食洗機にハイター使用は危険?

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • 食洗機へのハイター使用はメーカー非推奨の場合が多い
  • ハイターは部品劣化や故障の原因になる可能性
  • どうしても使用する場合は自己責任で慎重に
  • カビやニオイには効果が期待できるがリスクも伴う
  • 重曹は溶け残りや詰まりのリスクで使用非推奨のメーカーあり
  • オキシクリーンも泡立ちや部品への影響に注意が必要
  • カビキラーも塩素系なのでハイター同様の注意が必要
  • 水垢にはクエン酸洗浄が効果的だが塩素系との併用は厳禁
  • 残菜フィルターの掃除は毎回行うのが理想
  • 使用後は扉を開けて庫内を乾燥させることがカビ予防に
  • 予洗いで大きな汚れを落とすことが大切
  • 月に一度は庫内クリーナーなどで全体清掃を
  • 取扱説明書をよく読みメーカーの指示に従うのが基本
  • 不明な点はメーカーに問い合わせるのが安心
  • 安全で正しいお手入れで食洗機を長持ちさせる
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