夕飯の支度中、冷蔵庫の横にふと手をついた瞬間。
「えっ、熱い…」と思わず手を引っ込めたことはありませんか?
冷蔵庫の側面が熱いと、故障なのか、このまま使い続けて大丈夫なのか、急に心配になりますよね。
中を冷やすための家電なのに、外側がこんなに熱いなんて、なんだかちぐはぐな感じがします。
しかも夏場は、手のひらを長く当てていられないほど熱くなることもあるんです。
でも、どうか慌てないでくださいね。
この熱さに戸惑っている人は本当にたくさんいて、家電売り場でもよく耳にする相談の1つなんです。
実は、側面が熱くなるのは、冷蔵庫がちゃんと働いているからこそ起きること。
ただ、置き方によっては冷蔵庫に無理をさせていることもありますし、なかには点検が必要なサインが隠れていることもあります。
この記事では、側面が熱くなる仕組みから、熱くなりすぎる原因、今日からできる対策、そして修理や買い替えを考えたい異常のサインまで、順番にお話ししていきますね。
読み終わるころには、「うちの冷蔵庫、大丈夫かな?」というモヤモヤが、きっとすっきり晴れているはずです。
- 側面が熱くなる仕組みと正常な温度
- 熱がこもる置き方と隙間の目安
- 今日からできる放熱対策のコツ
- 修理や買い替えを考える判断基準
冷蔵庫の側面が熱いのは故障ではない?
冷やすための家電なのに、なぜ外側がこんなに熱くなるのか。
まずはその仕組みから、ひも解いていきましょう。
ここがわかると、「熱い=壊れた」という不安がかなり小さくなるはずです。
側面が熱いのは庫内の熱を逃がしているから
冷蔵庫は、冷たい空気をどこかから生み出しているわけではありません。庫内の食品や空気から熱を奪い、その熱を外へ捨てることで中を冷やしているんです。
イメージしやすいのは、エアコンの室外機かもしれません。
お部屋を冷やしている間、室外機からは温かい風が出ていますよね。冷蔵庫も同じで、奪った熱を外へ逃がす出口が必要なんです。
その熱の出口が、今の冷蔵庫では本体の側面や前面に埋め込まれた放熱パイプ。
昔の冷蔵庫は背面に黒い網のような放熱器が付いていましたが、最近はデザインや省スペースを優先して、外からは見えない内側に隠されているんですね。
つまり、冷蔵庫の側面が熱いのは、庫内の熱を側面の放熱パイプから外へ逃がしているためで、庫内がきちんと冷えていれば多くの場合は故障ではありません。
側面がぽかぽかしているのは、冷蔵庫がサボらず熱を運び出している証拠。
むしろ、しっかり働いてくれているサインだと思ってあげてください^^
パナソニックも、本体の前面や側面に内蔵した放熱パイプで放熱する仕組みのため、周囲より温度が高くなるのは放熱によるもので、故障や異常ではないと案内しています。
50度を超えても正常なことがある理由
「ほんのり温かい」くらいならまだしも、触ったとたんに手を離すほど熱いと、さすがに不安になりますよね?
実はこれも、メーカーの想定内であることが多いんです。
各社が案内している温度の目安を並べてみると、思っていたより高い数字に驚くかもしれません。
| 情報の出どころ | 側面温度の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| シャープ | 約50〜55℃ | 夏場は長く手を触れていられないほど熱くなることがある |
| パナソニック | 約50〜60℃ | 周囲の温度が30℃のときの目安 |
50℃といえば、40℃前後のお風呂のお湯よりずっと熱い温度。手のひらを長く当てていられないのは、ある意味当然なんですね。
「そんなに熱くて、火事にならないの?」という心配もよく聞きます。
この点について、シャープは内部の断熱材や表面の塗装が発火することはないと説明しています。
パナソニックも保護装置が付いているため発火や火災の心配はないとしていて、側面の温度が高すぎるといった異常時には、運転を止めたりエラーで知らせたりする仕組みがあるそうです。
数字だけ見るとびっくりしますが、熱いこと自体は、冷蔵庫の設計の範囲内の動きというわけです。
触って確かめるときのひと工夫
熱さを確かめるときは、手のひらを長く押し当てず、手の甲でさっと触れる程度にしておきましょう。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、側面にもたれかかって遊ばないよう、ひと声かけておくと安心です。
次は、同じ冷蔵庫でも日によって熱さが違う理由を見ていきます。
夏場や設置直後に熱くなりやすいのはなぜ?
同じ冷蔵庫でも、季節や使い方によって側面の熱さはかなり変わります。「昨日までは平気だったのに、今日は妙に熱い」というのも、珍しいことではありません。
冷蔵庫がいつもより多めに熱を捨てる場面は、だいたい決まっています。
- 設置した直後や引っ越しの直後
温まった庫内を一から冷やすため、しばらく全力で運転します。 - 夏場など部屋の温度が高いとき
周りの空気が熱いほど、庫内へ入り込む熱も多くなります。 - 買い物のあとに食品をまとめて入れたとき
常温の食品が一気に入ると、それを冷やすための熱がたくさん出ます。 - ドアの開け閉めが多い日
開けるたびに暖かい空気が入り、冷やし直しが続きます。
こうした場面では、冷蔵庫はいつもより頑張って熱を外へ運び出している状態。庫内がしっかり冷えてしまえば運転も落ち着き、側面の熱さも少しずつ和らいでいきます。
設置したばかりのときは、庫内が十分に冷えるまで半日から1日ほどかかることもあります。まずは慌てずに、様子を見てあげてくださいね。
側面が熱くなりすぎる原因は置き方にある
熱くなる仕組みはわかっても、「それにしても熱すぎない?」と感じることはありますよね。
そんなとき、真っ先に見直したいのが冷蔵庫の置き方です。熱の出口がふさがれていると、冷蔵庫は熱を捨てきれず、いつも以上に頑張りすぎてしまうんです。
左右と上の隙間は何センチ必要?
冷蔵庫の設置で意外と見落とされがちなのが、本体まわりの隙間です。
キッチンの冷蔵庫置き場にぴったり収まると、見た目はすっきりして気持ちいいもの。
でも、側面から熱を逃がす冷蔵庫にとって、両側を壁や棚でぴったり挟まれるのは、真夏に毛布をかぶせられているようなものなんです。
パナソニックは、多くの機種で上部50mm以上、左右5mm以上のスペースが必要だと案内しています。
三菱電機も左右5mm・上面50mm以上の放熱空間が必要としたうえで、最小のスペースから更に10mm程度の余裕をとるようすすめています。
【出典】パナソニック『冷蔵庫の設置に必要なスペース(放熱スペース)は』
一般的な目安を整理すると、次のようになります。
| 場所 | 最近の多くの機種の目安 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 左右 | 5mm以上(10mm程度の余裕があると安心) | 壁際に置くとドアが開ききらない場合がある |
| 上部 | 50mm以上 | 吊り戸棚や天井までの距離 |
| 背面 | 基本的に不要な機種が多い | 結露や壁の汚れが気になるなら少し離す |
「背中はくっつけていいの?」と驚かれるかもしれませんが、最近は背面から熱を出さない機種が増えているんです。その分、左右と上はほんの少しでも空けておく必要があるので、ここは要チェックですね。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。
同じメーカーでも機種によって条件は違い、なかには上部30cm以上、左右2cm以上といった広めのスペースが必要な機種もあります。
正確な数字は、お使いの冷蔵庫の取扱説明書に「据付寸法」や「放熱スペース」として載っています。説明書が見当たらないときも、本体のラベルにある型番でメーカーのサイトを調べれば、たいてい確認できますよ。
葵のワンポイントアドバイス
冷蔵庫の買い替えのご相談で多いのが「今の置き場所にぴったりの幅がいい」というご希望です。でも、本体幅が置き場所ぴったりだと左右の隙間が取れません。置き場所の幅から隙間の分を引いた数字で選ぶのが、あとで困らないコツかなと思います。
隙間の目安がわかったら、次は側面そのものの使い方も見てみましょう。
側面に貼った物や室温の高さも負担になる
隙間はちゃんと空いているのに、なんだか熱い。
そんなときは、側面そのものに目を向けてみてください。
冷蔵庫の側面って、広くて平らで、しかもマグネットがくっつきます。学校のプリントやカレンダー、キッチンペーパーのホルダーなど、つい色々貼りたくなる場所ですよね。
ところが、その側面こそが熱の出口。
大きな紙やマグネットシートで広い範囲を覆うと、熱の逃げ道が狭くなってしまいます。

もちろん、小さなメモを数枚留める程度なら、そこまで神経質にならなくても大丈夫かなと思います。気をつけたいのは、側面の広い面積をぺったり覆ってしまう使い方です。
シャープも、冷蔵庫の上に物をのせないこと、側面に通気口がある機種はその通気口を物でふさがないことを呼びかけています。
放熱の効率が落ちるだけでなく、熱で貼った物が変質することもあるそうです。
側面を収納に使いたい場合は、放熱を妨げにくいマグネット収納のコツをまとめた記事も参考になると思います。
もう1つ見落としがちなのが、冷蔵庫が置かれている場所そのものの暑さです。
西日が差し込む窓際や、コンロのすぐ隣、閉め切った夏のキッチン。
周りの空気が熱いと、冷蔵庫は庫内を冷やすためにより多くの熱を捨てなければならず、側面もどんどん熱くなっていきます。
庫内の詰め込みすぎも、実は同じくらい負担になります。
冷気の通り道がふさがると、冷蔵庫は「まだ冷えていない」と判断して運転を続けるので、結果として放熱の量も増えてしまうんですね。
言ってみれば、冷蔵庫は暑い部屋で満員電車の乗客を冷やし続けているようなもの。
そりゃあ汗もかきますよね(笑)
冷蔵庫の熱を逃がすために今日からできる対策
熱くなりすぎる原因の見当がついたところで、次は「じゃあ、どうすればいいの?」ですよね。
ここからは、特別な道具がなくても今日から始められる対策を中心に、冷蔵庫の熱を上手に逃がしてあげる方法を見ていきましょう。
隙間の確保と置き方の見直しポイント
まずは、誰でも、今すぐ、メジャー1本でできることから。
冷蔵庫の左右と上に、どれくらいの隙間があるかを測ってみてください。
もし左右が壁や棚とくっついていたら、隣の棚やワゴンを少しずらすだけでも変わります。
冷蔵庫本体を動かすのは重くて大変なので、動かせる側を動かすのが現実的かなと思います。
冷蔵庫の上も要注意です。
ティッシュの箱やストックの食品、使わない鍋などを上に積んでいませんか?
上部は放熱スペースとして空けておきたい場所なので、物置代わりにするのは控えたいところ。
天面に電子レンジを置ける耐熱トップテーブル付きの機種もありますが、その場合も取扱説明書で置き方の条件を確かめておくと安心です。
どうしても本体の位置を変えたいときは、一人で無理に引きずらないでくださいね。
中身を減らして軽くしてから、できれば2人以上で、床を傷つけないよう少しずつ動かすのが安全です。
ちなみに、我が家の冷蔵庫は床に保護マットを敷かずに長く置いていますが、今のところ床がへこんだりはしていません。
ただ、床材の種類や冷蔵庫の重さによって事情は変わるので、あくまで一例として見てもらえたらと思います。

とはいえ、新築や賃貸で床をきれいに保ちたいなら、冷蔵庫の下に敷く保護パネルを用意しておくのも1つの手です。
アイリスオーヤマの「冷蔵庫床下保護パネル Mサイズ」は、透明なポリカーボネート製で、70×70cmほどのサイズ。冷蔵庫の重さによる床のへこみや傷から守ってくれますし、透明なので床の色になじみやすいのもうれしいところです。
置き方を見直すタイミングは、パネルを敷く絶好のチャンス。
一度冷蔵庫を置いてしまうと、あとから敷くのはかなりの重労働なので、移動や買い替えの予定があるなら先に準備しておくとスムーズです。
敷く前には、冷蔵庫の脚がパネルの内側にきちんと収まるか、脚の位置を測っておいてくださいね。
冷蔵庫まわりとプラグのほこり掃除
置き方を整えたら、次はほこり対策です。
冷蔵庫の上や側面の隙間、下のすき間には、キッチンの油を含んだほこりが意外なほど積もっています。ほこりがたまると熱の逃げ道がじわじわ狭くなるうえ、見た目にもあまり気持ちのいいものではありませんよね。
更に気をつけたいのが、冷蔵庫の裏にある電源プラグまわりです。
冷蔵庫は24時間ずっとコンセントに差しっぱなしなので、プラグとコンセントの間にほこりがたまりやすいんです。
ほこりが湿気を吸うと、プラグの刃の間に電気が流れて発火につながる「トラッキング現象」が起きることがあります。
製品評価技術基盤機構(NITE)も、ほこりがたまった電源プラグがトラッキングで発火する様子を再現映像で紹介し、注意を呼びかけています。
【出典】製品評価技術基盤機構(NITE)『電源プラグ「1.トラッキング現象で発火」』
側面の熱そのものが火事の原因になるわけではありません。
ただ、冷蔵庫の裏は掃除の手がなかなか届かない場所なので、側面の熱さが気になったこのタイミングで、プラグまわりも一緒に見てあげると安心です。
プラグを掃除するときの注意
プラグの掃除は、必ず電源プラグを抜いてから、乾いた布でほこりを拭き取ってください。濡れた布は使わないようにしましょう。
差し直すときは、抜いてすぐではなく、取扱説明書に書かれている時間を置いてからにすると安心です。プラグの刃が変形していたり、焦げたような跡があったりする場合は、使うのをやめてメーカーや販売店に相談してください。
冷蔵庫の上や、壁とのわずかな隙間のほこり取りには、柄の長いハンディモップがあると本当に便利です。
花王の「クイックルワイパー ハンディ 伸び縮みタイプ」は、柄を伸ばすと最長で約100cmまで届き、ヘッドの角度も4段階で変えられます。
背の高い冷蔵庫の上も踏み台なしでなでられますし、毛足の長い繊維が凹凸や隙間の奥のほこりをからめ取ってくれるんです。
ただ、狭すぎる隙間に無理やり押し込むと、シートが外れたり道具が傷んだりすることもあるので、入るところまでで十分です。
月に1回くらい、冷蔵庫の上と側面の隙間をさっとひとなでする習慣にしておくと、ほこりがたまりにくくなりますよ。
修理や買い替えを考えたい異常のサイン
ここまでは「熱いけれど正常」なケースと、その整え方をお話ししてきました。
とはいえ、なかには本当に点検が必要なケースもあります。
見逃したくないサインと、修理か買い替えかを考える目安を、一緒に整理しておきましょう。
熱いのに冷えないときは点検のタイミング
側面の熱さだけで、故障かどうかは決められません。
大切なのは、熱さと「庫内の冷え具合」をセットで見ることなんです。
私がおすすめしたいのは、側面の状態と庫内の冷え、この2つを掛け合わせて考える見分け方。
表にまとめてみたので、今のご自宅の冷蔵庫がどこに当てはまるか、照らし合わせてみてください。
| 側面の状態 | 庫内の冷え | 考えられること | 目安の行動 |
|---|---|---|---|
| 熱い(長く触れていられない) | しっかり冷えている | 放熱が正常に行われている | 置き方とほこりを見直して様子を見る |
| 熱い | 冷えが弱い・ぬるい | 詰め込みすぎ、ドアの閉まり不良、放熱不足、部品の不調など | 庫内と置き方を見直し、改善しなければ点検を相談 |
| ほとんど温かくない | 冷えない | 熱を運ぶ運転そのものが止まっている可能性 | 電源と設定を確認し、メーカーや販売店に相談 |
| 焦げたにおいや異音がある | 冷え具合にかかわらず | 電気部品などの異常の可能性 | 電源プラグを抜いてメーカーや販売店に相談 |
特に注意したいのは、表の2段目と3段目です。
側面が熱いのに冷えないときは、冷蔵庫が頑張っているのに結果が出ていない状態。
反対に、側面が温まらずに冷えないときは、そもそも熱を運ぶ仕事ができていない可能性があります。
まずは、ドアがきちんと閉まっているか、温度設定が「弱」や節電モードになっていないか、庫内を詰め込みすぎていないかを確かめてみてください。
冷蔵室だけが冷えないといった症状なら、冷蔵室が冷えないのに冷凍室は冷えるときの原因と対処法もあわせて読んでみてくださいね。
こんなときは使用を控えて相談を
焦げたようなにおいがする、コンセントやプラグが異常に熱い、エラー表示が消えないといった場合は、自分で直そうとせず、電源プラグを抜いてメーカーや購入した販売店に相談してください。中の食品は、保冷剤を入れたクーラーボックスなどに一時避難させておくと安心です。
冷え具合は、手で触った感覚だけだと意外とあいまいです。気になるときは、冷蔵庫用の温度計で数字を見てあげると、判断がぐっとしやすくなります。
シンワ測定の「冷蔵庫用デジタル温度計 最低隔測式」73042は、1台で庫内と庫外の温度を切り替えて表示できるタイプ。
リセットしてから今までの最高・最低温度も記録してくれるので、「夜の間にどこまで温度が上がったか」まで確かめられます。
庫外の温度も見られるので、冷蔵庫まわりの室温が高すぎないかをチェックするのにも使えるのがうれしいところ。
ドアの開け閉めが多い日中と、落ち着いた夜とで温度を比べてみると、冷蔵庫の調子がよく見えてきます。
厚生労働省は、家庭での食中毒予防の目安として、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は−15℃以下に保つよう呼びかけています。
設定を見直しても庫内がこの目安より高い状態が続くなら、点検を考えるタイミングと言えそうです。
修理か買い替えかは使用年数で見極める
点検や修理を考えたとき、次に迷うのが「直すか、買い替えるか」ですよね。
判断の手がかりになるのが、使用年数と部品の保有期間です。
冷蔵庫の修理に必要な部品は、製造打ち切り後9年間保有するのが一般的で、パナソニックもこの期間を過ぎると部品がなく修理できないことがあると案内しています。
同社は、冷蔵庫の買い替えの目安を12〜13年としています。
これを踏まえると、おおまかな考え方は次のとおりです。
あくまで一般的な目安として参考にしてください。
- 使い始めて数年以内
メーカー保証や販売店の延長保証を確認し、まずは修理を相談します。 - 10年前後
修理費用の見積もりと、部品が残っているかを確かめてから判断します。 - 12〜13年以上
不調が出たら、買い替えを本格的に考え始めるタイミングです。
とはいえ、年数だけで「もう寿命」と決めつける必要はありません。
実は、我が家の冷蔵庫は2012年製で、製造からもう15年近くになります。それでもこれまで大きな故障はなく、今も現役で頑張ってくれているんです。

ただ、長く使っている冷蔵庫ほど、いつ不調が出てもおかしくないのも事実です。
うちの冷蔵庫もとっくに部品の保有期間を過ぎているので、いざ壊れたら直せない可能性が高いことは、心のどこかに置いています。
それに、古い冷蔵庫は最新のモデルに比べて電気代がかさみやすい面もあります。
10年前の冷蔵庫の電気代と買い替えの損得を解説した記事で数字を確かめてみるのも、判断材料の1つになると思います。
葵のワンポイントアドバイス
冷蔵庫が突然止まると、中の食品がまとめて傷んでしまうのがつらいところです。使い始めて10年を超えたら、壊れてから慌てるより、元気なうちに次の候補をゆるく考え始めておくのがおすすめ。値下がりの時期を待つ余裕も生まれます。
では、実際に買い替えるならどんな冷蔵庫がいいのか、最後に見ていきましょう。
買い替えるなら設置しやすい現行モデルを
買い替えるなら、側面の熱と上手に付き合える冷蔵庫を選びたいですよね。
ポイントは、今の置き場所に「放熱の隙間を残したまま」収まるサイズかどうか。
本体の幅が置き場所ぴったりだと、せっかくの新しい冷蔵庫も左右の隙間が取れなくなってしまいます。
ここでは、日本のキッチンに収まりやすい幅60cmで、現行モデルとして販売されている2台を紹介しますね。
1台目は、パナソニックの「NR-E45RY3」。
2026年1月に発売された、450Lの5ドア冷蔵庫です。
魅力は、幅60cm・奥行64.8cmというコンパクトな本体に、450Lを詰め込んだ「コンパクトBIG」の設計です。今お使いの冷蔵庫と同じくらいの幅のまま、容量を増やせる可能性があります。
設置の際は左右5mmのスペースが必要で、壁際に置いて冷蔵室のドアを十分に開けたいときは、壁から15mm以上離すよう案内されています。
冷凍室が真ん中にある配置で、冷凍室は93Lの大容量。
冷凍室の下段には食品の霜つきを抑える「霜つき抑制冷凍」の仕組みがあり、約−3℃で肉や魚を保存できる「微凍結パーシャル」も備えています。まとめ買いや冷凍の作り置きが多いご家庭には、かなり心強い一台かなと思います。
一方で、気になる点もあります。
本体の高さが185cmあるので、上に吊り戸棚があるキッチンでは、上部の隙間まで含めて収まるかの確認が欠かせません。
野菜室は一番下になるので、野菜室を真ん中に置きたい人には配置が合わないかも。
価格も20万円前後が目安で、時期や販売店によって大きく変わります。
2台目は、東芝の「GR-Y33SC」。
2025年11月に発売された、326Lの3ドア冷蔵庫です。
幅60cmに加えて、高さが164.3cmと低めなのが大きな特徴です。上に吊り戸棚がある置き場所でも、上部の放熱スペースを確保しやすいサイズ感。
最上段の棚も手が届きやすい高さに設定されているので、奥の物を取り出すときも背伸びをせずに済みそうです。
真ん中に野菜室、下に3段の冷凍室という配置で、野菜室の密閉度を高めてうるおいを保つ「うるおいラップ野菜室」を搭載しています。
冷凍室は上・中・下の3段ケースに分かれていて、細かい食品も迷子になりにくい作り。季節や暮らしに合わせて選べる節電モードも備えています。
向いているのは、2〜3人暮らしで、野菜をよく使うご家庭です。反対に、冷凍食品をたくさんストックする家族や、4人以上のご家庭には容量が物足りないかもしれません。
省エネ性能の評価も大型モデルほど高くはないので、そこは割り切りが必要です。
価格は8万円前後が目安ですが、こちらも時期や販売店によって変わります。
どちらを選ぶにしても、購入前には置き場所の幅・奥行・高さを測り、左右と上に隙間が残るかを必ず確かめておきましょう。
最新の仕様や価格は、メーカー公式サイトや販売店で確認してから決めるのが安心です。
冷蔵庫の側面が熱いことに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 冷蔵庫の側面が熱いと電気代は高くなりますか?
A. 側面が熱いこと自体は放熱による正常な動きなので、それだけで電気代が大きく上がるわけではありません。
ただし、隙間が足りなかったり側面を物でふさいだりして熱がこもると、冷やすために余分な電力を使いやすくなります。
放熱スペースを確保し、まわりのほこりを取っておくことが節電にもつながります。
Q2. 冷蔵庫の横に食器棚や電子レンジを置いても大丈夫ですか?
A. 取扱説明書で決められた放熱スペースを空けていれば、横に家具を置くこと自体は問題ありません。
ただ、電子レンジやトースターなど熱を出す家電を冷蔵庫にぴったり寄せると、熱がこもりやすくなります。
熱を出す家電とは少し距離をとり、冷蔵庫の上に置く場合は耐熱トップテーブルの有無と条件を確認しておくと安心です。
Q3. 冷蔵庫の側面の熱で壁や床が傷むことはありますか?
A. 通常の使い方であれば、側面の熱が原因ですぐに壁や床が傷むことは考えにくいです。
ただし、壁にぴったり付けて設置していると、壁紙が変色したり汚れたりすることがあります。
パナソニックでも、壁の変色や汚れが気になる場合は壁から離して設置するよう案内しています。
Q4. 側面が熱い状態のまま使い続けても大丈夫ですか?
A. 庫内がしっかり冷えていて、異音や焦げたにおいなどがなければ、そのまま使い続けて問題ないことがほとんどです。
メーカー各社も、側面が熱くなるのは放熱によるもので、発火の心配はないと案内しています。
冷えが悪い、異音がするといった変化が出たときは、早めにメーカーや販売店に相談してください。
冷蔵庫の側面の熱さと上手に付き合うコツ
最後に、この記事の内容を表で振り返っておきましょう。
「うちの冷蔵庫、何から見直せばいい?」と迷ったときのチェック表として使ってみてくださいね。
| テーマ | 覚えておきたいこと |
|---|---|
| 熱くなる理由 | 庫内の熱を、側面などに内蔵された放熱パイプから外へ逃がしているため |
| 正常な温度の目安 | 約50〜60℃になることもある。庫内が冷えていれば多くの場合は正常 |
| 熱くなりやすい場面 | 夏場、設置直後、食品をまとめて入れたとき、ドアの開け閉めが多いとき |
| 隙間の目安 | 多くの機種で左右5mm以上・上部50mm以上。正確な数字は取扱説明書で確認 |
| 側面の使い方 | 広い面積をマグネットシートや紙で覆わない。上に物を積まない |
| お手入れ | 冷蔵庫の上・隙間・電源プラグまわりのほこりを定期的に取る |
| 異常のサイン | 熱いのに冷えない、側面が温まらず冷えない、焦げたにおいや異音がある |
| 修理か買い替えか | 部品の保有は製造打ち切り後9年が一般的。買い替えは12〜13年が目安 |
冷蔵庫の側面が熱いのは、毎日休まず庫内を冷やしてくれている証拠です。熱いからといって、すぐに壊れる心配をしなくても大丈夫。
ただ、その熱をうまく逃がしてあげられるかどうかは、置き方とお手入れ次第です。まずは今日、メジャーで左右と上の隙間を測るところから始めてみてください。
それでも冷えが悪い、異音がするといった変化があれば、無理をせずメーカーや販売店に相談を。長く付き合ってきた冷蔵庫なら、次の1台を考え始めるいい機会かもしれません。
あなたの冷蔵庫の側面は、今どのくらい熱いですか?
手を当てたその熱さが、冷蔵庫からの「今日もちゃんと働いてるよ」という合図に思えてきたら、もう心配はいりません^^








