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こたつが寿命で暖かくならない?つかない原因と買い替えの目安

こたつ

こたつの一度入ったら抜け出せない、あの魔力的な暖かさは冬の醍醐味。
でも、押し入れから出してきたこたつを見て「これ、いつ買ったっけ?」なんて思うことありませんか?

実は、長年連れ添った相棒のようなこたつでも、内部の電気パーツは確実に年を取っています。見た目は変わらなくても、目に見えないところで劣化が進んでいることもあるんです。

もし、温まるのが遅かったり、変な音がしたりするなら、それはこたつからのSOSかもしれませんよ。

この記事では、普段は家電量販店にいる私が、こたつの寿命の目安や、安全に使い続けるためのちょっとしたコツを詳しくシェアしていきます。

事故を防いで、今年もポカポカで安全な冬を過ごすためのヒントが詰まっています。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!

この記事のポイント
  • こたつの寿命は10年が目安
  • 故障サインを見逃さない方法
  • 発火リスクを防ぐ正しい掃除
  • お得に延命するヒーター交換
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こたつの寿命|買い替え時期は?

こたつを買い替えるタイミングって、実は「壊れてから」じゃ遅いこともあるんです。
まずは一般的な寿命の目安と、危ないサインについてお話ししますね。

ヒーターは何年使えるか

一般的に、こたつのヒーター部分の寿命は約10年と言われています。
これ、実はちゃんとした理由があるんですよ。

多くのメーカーが修理用の部品を保有している期間が、製造打ち切りからだいたい6〜8年くらいなんです。だから、10年を超えちゃうと「壊れたから直して!」とお店に来てもらっても、部品がなくて修理できないケースがほとんど。

私たちが店頭で「10年が目安ですよ」ってお伝えするのには、こういう裏事情があるんです。

それから、ヒーター内部の配線や絶縁材料も、10年経つと熱の影響でボロボロになってきます。
こたつの中って、つけたり消したりで温度変化が激しいですよね。この「ヒートサイクル」が電気部品には結構なストレスなんです。

見た目が綺麗だからといって、15年、20年と使い続けるのは、実は人間で言うと「かなり無理をして走っている状態」に近いかもしれません。

寿命サインを見逃さない

「まだ温まるから大丈夫!」と思っていませんか?
実は、温かさ以外にチェックすべきポイントがたくさんあるんです。

私が接客したお客様でも、「実は変な臭いがしてたんだけど……」と仰る方がいて、慌てて買い替えをおすすめしたことがあります。

こんな症状は寿命のサイン!

  • 使い始めに焦げ臭いにおいがする
  • 電源コードの一部が異常に熱くなっている
  • 「ブーン」という異音やガタガタ音がする
  • 温度調節が効かず、ずっと熱いままになる

特に焦げ臭いのは、内部に溜まった埃が焼けているか、配線がショートしかけている証拠です。
焦げ臭さの原因を切り分ける手順は、こたつが焦げ臭いときの原因と5分でできる掃除術でも詳しくまとめています。

これ、放置すると本当に危ないので、少しでも「おや?」と思ったら一旦スイッチを切ってくださいね。「まだ使える」と「安全に使える」は別物だと考えておくのが、賢い家電との付き合い方かなと思います。

20年使うと発火の恐れ

実家で20年以上使っているこたつ、ありませんか?
物持ちが良いのは素敵なことですが、電気製品に限ってはちょっと怖いんです。

NITE(製品評価技術基盤機構)の注意喚起資料でも、長期使用(製造後約20年)のこたつ用コードが劣化して短絡・スパークに至った事例が報告されています。
(出典:NITE 四国支所「暖房器具の事故の防止について(注意喚起)~四国地方における事故を中心に~」)

木製の枠(櫓)は丈夫なので安心しがちですが、中身の電気ユニットは別物です。20年も経つと、内部の埃が炭化して電気が流れてしまう「トラッキング現象」が起きやすくなります。

また、古い製品は今の安全基準で作られていないこともあるので、万が一の時のセーフティ機能が働かないリスクもあります。

私がプライベートで相談されたら、「20年選手は、感謝して勇退(買い替え)させてあげて!」って即答しちゃいますね。家族の安全には代えられませんから。

つかない原因と対処法

スイッチを入れても無反応……。
そんな時、まずは落ち着いて原因を探しましょう。

意外と多いのが、単純なコンセントの差し忘れ(笑)
でも、ちゃんと刺さっているのにダメな場合は、いくつかチェックすべき場所があります。

こたつがつかない原因の多くは、ヒーター本体よりも「電源コード」や「ヒューズ」にあることが多いんです。

もし予備のコードがあれば、そっちに差し替えてみてください。それで動くなら、原因はコードの断線です。

逆に、コードを変えてもダメならヒーター内部の断線や温度ヒューズの溶断が考えられますね。
こうなると、素人が分解して直すのはおすすめしません。火災のリスクがあるので、無理に分解せず、ユニットごと交換するか買い替えを検討しましょう。安全第一ですよ!

ヒューズやコードの故障

こたつの電源プラグ(コンセント側)の中に、小さなガラス管のヒューズが入っているタイプがあります。大きな負荷がかかった時に、身代わりになって切れてくれる頼もしい存在です。

でも、このヒューズが切れるのには理由があります。
単なる寿命ならいいですが、ヒーター本体がショートしている可能性もあるんですよね。

また、最近の手元コントローラー付きモデルだと、コントローラー内部の基板が壊れている場合もあります。

もしコードだけを買い替えるなら、メトロ電気工業の「BC-KE21D」のような汎用コードが人気です。ただし、自分のこたつのピンの数(2ピンか3ピンか)をしっかり確認してくださいね。

お店でも「ピンの数が合わなかった!」と返品に来られる方がたまにいらっしゃるので、スマホで写真を撮っておくのが正解です。

コードむき出しは危険

こたつのコードが家具の下敷きになっていたり、ペットが噛んじゃったりして、中の銅線が見えちゃっている……。
これ、絶対にそのまま使っちゃダメですよ!

「ビニールテープで巻けば大丈夫」というのは大きな間違いです。むき出しのコードは、隣の線と接触した瞬間に火花が飛んでショートします。

コードのトラブルを防ぐポイント

  • こたつの脚でコードを踏まないようにする
  • コードをきつく束ねたまま使用しない
  • 布団に巻き込まれないように配線する

コードが異常に熱を持つのも、中で線が切れかかっている(半断線)サイン。

こたつのコードは足元にあるので、どうしても踏んだり引っ掛けたりしやすいんですよね。消耗品と割り切って、少しでも傷んできたら早めに交換しましょう。

Amazonとかでも手軽に買えますし、新しいコードにするだけで安心感が全然違いますよ。

ファンは回るが寒い理由

「ブーン」とファンの回る音はするのに、ちっとも温かくならない。
これ、地味に切ないですよね……。

この現象が起きる原因は、ファンを回すモーターの回路は生きているけど、肝心の熱を出す「ヒーター管(フィラメント)」が断線しているからです。電球が切れるのと同じような状態ですね。

この場合、部分修理は現実的ではありません。石英管やハロゲン管などのパーツだけを交換するのは難易度が高いですし、安全性の保証もありません。

対処法としては、ヒーターユニットを丸ごと取り替えるのが一番手っ取り早くて安上がりです。
「まだファンは回るのに……」という気持ちも分かりますが、寿命だと割り切って、新しい暖かさを手に入れちゃいましょう!

最新のヒーターは省エネ性能も上がっているので、電気代が安くなるという嬉しいおまけが付いてくるかもしれませんよ。

こたつの寿命を延ばす掃除術

こたつを長く安全に愛用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
「え、こたつって掃除するの?」と思ったあなた、要注意ですよ!埃はこたつの大敵なんです。

掃除機ノズルで埃を吸引

こたつのヒーターの網目(グリル)を見てみてください。白っぽい綿埃がびっしり付いていませんか?
これが溜まると、熱がこもって故障の原因になるだけでなく、最悪の場合は埃に引火して火事になることもあります。

でも、普通の掃除機ノズルだと網目の奥まで届かないんですよね。そこでおすすめなのが、掃除機用の隙間ブラシです。

私が愛用しているのは、パナソニックの「AMC-TWUK」という手ぼき・すき間ノズルです。

これ、先端にブラシが付いているので、こびりついた埃をかき出しながらぐんぐん吸い取ってくれる優れもの。各メーカーの掃除機に合う継ぎ手も付いているので、汎用性バッチリです。

こたつ全体のほこり対策も含めて掃除手順を押さえたい方は、こたつのほこり掃除に100均グッズやエアダスターを活用する方法も合わせてチェックしてみてください。

こたつ布団を干すタイミングで、ヒーターの網目も「シュッ」と吸い取っちゃいましょう。これだけでヒーターの負担が減って、寿命が延びるんですよ。

電動エアダスターで掃除

掃除機で外から吸いきれない奥の方や、ファンの羽根にこびりついた埃には、風の力で吹き飛ばすのが一番効率的です。

でも、ここで家電店員からのお願いが一つ。
よくあるスプレー缶タイプのエアダスターは、可燃性ガスを使っているものが多いんです。

こたつのような熱を持つ器具の中にガスが少しでも残ると、スイッチを入れた瞬間に引火爆発する恐れがあります。これは絶対に避けてくださいね。

安全に掃除するなら、サンワサプライの電動エアダスター「CD-ADE1BK」などがおすすめです。

これなら充電式で空気を勢いよく出すだけなので、ガス爆発の心配が一切ありません。

ファンに溜まった埃を吹き飛ばすと、動作音も静かになりますし、温風の巡りもスムーズになって一石二鳥。ちょっとした道具を揃えるだけで、あなたのこたつはいつでも絶好調でいられますよ。

ヒーターの交換サイズと修理費用

「こたつを買い替えるのは高いし、今の机が気に入っている」という方は、ヒーターユニットの交換を検討してみてください。

実はこれ、ドライバー1本で簡単にできちゃうんです。
費用も5,000円〜1万円くらいで済むので、新しいこたつを買うよりずっとリーズナブル。

お店でも「ヒーターだけ売ってますか?」というお客様、結構多いですよ。

ヒーターの種類 特徴 おすすめ商品例
石英管ヒーター 遠赤外線で体の芯まで温まる メトロ「MSU-501HKB」
ハロゲンヒーター スイッチオンですぐに温かい メトロ「MHU-601E」
カーボンヒーター 速暖・省エネ・長寿命 メトロ「MCU-501EC」

サイズは「29cm × 29cm」が今の主流。
古いこたつだと「29cm × 33cm」なんて場合もありますが、メトロ電気工業の取替用ヒーターには、サイズの違いをカバーするスペーサーが入っていることが多いので安心です。

サイズが合わない時の測り方やスペーサーでの調整のコツは、こたつヒーターのサイズが合わない時の対処法(規格と交換術)でより詳しく解説しています。

自分で交換すれば、修理費用を抑えつつ最新の暖かさが手に入ります。DIY感覚でやってみるのも楽しいですよ!

ニトリの回収や交換方法

「新しいこたつはニトリで買おうかな」と考えている方も多いですよね。ニトリでもこたつの買い替えは可能ですが、古いこたつの「引き取り」にはちょっと注意が必要です。

ニトリの家具引取サービスは、1回につき4,400円(税込)かかります。しかも、配送員が設置するような大型商品を買った場合だけという条件があるんです。組み立て式の安いこたつを買った場合は、対象外になっちゃうこともあるんですよね。

もし費用を抑えたいなら、ニトリで新しいヒーターユニットだけを買って、自分で交換するのが一番賢いかも。ニトリで売っているこたつのヒーターも、実はメトロ電気工業のOEM品が多いので、品質は折り紙付きです。

今の枠がしっかりしているなら、中身だけニトリで買ってリフレッシュしちゃいましょう。引き取りを頼む前に、まずは自分のこたつが「家具引取」の対象かどうか、しっかり確認してくださいね。

無料処分や引き取り術

さて、いよいよお別れ……となった時の処分方法。できるだけお金をかけたくないですよね。
「無料処分」を狙うなら、少し手間をかけるのがコツです。

多くの自治体では、こたつ本体は「粗大ごみ」扱い。
数百円の手数料がかかりますが、ヒーター部分をドライバーで外して、木製部分をノコギリなどで細かく解体できれば、実は「燃えるごみ」として無料で出せる自治体も多いんです!

お得な処分テクニック

  • 電気部品(ヒーター)は小型家電リサイクルボックスへ
  • カインズ等のホームセンターの無料引き取りを利用
  • まだ使えるならリサイクルショップへ持ち込む

ヒーターユニット単体なら、家電量販店や役所にある「小型家電リサイクルボックス」に入れれば、無料で資源として回収してもらえます。
これ、エコだし無料だしで最高ですよね。

カインズなどのホームセンターでも、新しく買う時に古いものを無料で引き取ってくれるキャンペーンをしていることがあるので、チラシをチェックしてみるのも手ですよ。

まとめ:こたつの寿命を知って冬を暖かく

こたつの寿命についていろいろお話ししてきましたが、最後におさらいしておきましょう。

こたつは冬のパートナー。
大切にケアして、時には潔く卒業させるのが、安全で快適な「こたつライフ」の秘訣です。

こたつが突然つかなくなると、冬の夜は本当に寒くて寂しいものです。
でも、今回ご紹介した「焦げ臭い」「異音」「コードの熱」などのサインを意識していれば、慌てずに対応できるはず。

安全でポカポカな冬を過ごすために、ぜひ一度、今お使いのこたつをチェックしてみてくださいね!

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