電気ストーブって本当に部屋全体を暖められるの?
それとも自分の周りだけしか暖かくならないのでは?
そんな不安を持っているあなたに朗報です。
今の電気ストーブは、遠赤外線による輻射熱を上手に使えば、6畳や8畳といったお部屋をしっかりと暖められるんです。
ただし、シーズヒーターやカーボンヒーターといった種類の違い、窓際への配置やサーキュレーターとの併用といった効率的な使い方を知らないと、期待外れに終わることも。
この記事では、私が家電量販店で多数のお客様の声を聞いてきた経験をもとに、独自のランキングを発表します。現場で見てきたからこそ分かる本音の評価を参考に、あなたにぴったりの一台が必ず見つけてくださいね!
- 部屋全体が暖まる仕組み
- 家電プロ厳選のおすすめ機種
- 電気代を節約する活用術
- 安全に使うための注意点
部屋全体を暖める電気ストーブのおすすめランキング

電気ストーブをただのスポット暖房だと思っているなら、それはちょっともったいないかもしれません。
ここでは、お部屋全体を心地よく包み込むための基礎知識から、私が自信を持っておすすめするモデルの秘密までを詳しくお伝えしていきますね。
電気ストーブで部屋は暖まる?
「電気ストーブって自分の周りしか暖まらないんでしょ?」と、よく店頭でもお客様から聞かれます。
確かに、昔ながらの安い石英管ヒーターだと、その熱が届く範囲しか暖かくないのが現実です。でも、今の高性能なモデルは一味違うんですよ。
キーワードは「遠赤外線」と「蓄熱」です。

高出力な遠赤外線ヒーターは、空気を直接暖めるのではなく、お部屋の壁や床、そして私たちの体を直接温めてくれるんです。
太陽の光を浴びているようなポカポカした暖かさが続き、温まった壁や床から熱がじわじわと放出される「二次輻射」という現象が起きることで、結果としてお部屋全体の温度が底上げされます。
私も実際に自宅の6畳間で試してみましたが、1時間もすれば部屋の隅っこまで寒さを感じなくなるくらいにはなります。
もちろん、魔法みたいに一瞬で25度!とはいきませんが、エアコンの風が苦手な人にはたまらない、質の高い暖かさが手に入るのは間違いないですよ。
家電店員のコソコソ話
電気ストーブだけで部屋を暖めるには、断熱性も大事。古い木造のお家だと少し時間がかかるので、その場合は後で紹介する「裏技」を併用するのが賢いやり方ですよ。
効率的に部屋全体を暖める方法
せっかくいいヒーターを買っても、置き場所が悪いと実力が出し切れません。
一番のポイントは「窓際に置くこと」です。
冬の冷気って、実は半分以上が窓から入ってくるんですよ(出典:経済産業省 資源エネルギー庁『衣生活・住生活とエネルギー』)。
窓から降りてくる冷たい空気(コールドドラフト現象の仕組みと窓際設置のコツ)をヒーターの熱でブロックするのが、効率よく暖める最大のコツなんです。

それから、暖まった空気は勝手に天井の方へ逃げていっちゃうので、空気をかき混ぜる工夫も必要。これは後で詳しくお話ししますが、ちょっとした工夫で体感温度が2度くらい変わることもあります。
あと、長時間使うなら「自動首振り機能」がついている機種を選んでくださいね。
一点だけを熱くするんじゃなく、部屋の広い範囲に熱を振りまくことで、お部屋全体が平均的に温まりやすくなります。
お店でお客様とお話ししていても、「首振りを使ったら部屋の暖まり方が全然違う!」と喜んでくださる方が多いんですよ。
ちょっとした配置の工夫だけで、電気代の無駄使いも防げるなら、やらない手はないですよね。
輻射熱と対流の仕組みを理解する
暖房には大きく分けて「輻射(ふくしゃ)」と「対流(たいりゅう)」の2つのパターンがあります。
電気ストーブの多くは輻射式で、熱を電磁波として直接届けるタイプ。一方、ファンヒーターなどは暖かい風を送る対流式です。
部屋全体を暖めたいなら、この2つのバランスが重要になります。
セラミックヒーターと電気ストーブの違いでも、輻射と温風の特徴を整理しているので、あわせて読むとイメージが掴みやすいですよ。

輻射熱は、お日様のようなおだやかな暖かさが特徴で、一度温まると冷めにくいというメリットがあります。でも、部屋全体を風でかき混ぜる力はないので、空気そのものを暖めるには時間がかかるんですね。
最近では、この「輻射」を出しつつ、温まった空気を自然に上昇させて「対流」を生み出すハイブリッドな機種も増えています。
例えばオイルレスヒーターなんかはこの典型。
風が出ないのに部屋がいつの間にかポカポカしているのは、この仕組みのおかげなんです。仕組みを理解しておくと、自分のライフスタイルにはどっちの熱が合っているのか選びやすくなりますよ。
静かさを取るなら輻射、速さを取るなら対流。
ここ、結構迷うポイントですよね。
カーボンヒーターとシーズヒーターの差
電気ストーブを探していると、必ず「カーボン」と「シーズ」という言葉が出てきます。これ、何が違うのか分かりにくいですよね。
簡単に言うと、カーボンは「とにかく速い」、シーズは「じっくり、しっかり」です。
カーボンヒーターはスイッチを入れてから数秒で全開になるので、着替えの時とかには最高。でも、遠赤外線の量としてはシーズヒーターに軍配が上がります。

お部屋全体を暖めることが目的なら、私は断然「シーズヒーター」をおすすめします。
シーズヒーターはニクロム線を絶縁体で包んだ構造で、壊れにくくて耐久性も抜群。さらに、遠赤外線の放出量が多いので、体の芯まで熱が浸透して、電源を切った後もポカポカが長続きするんです。
お客様からも「カーボンは離れるとすぐ寒いけど、シーズは部屋自体が温まる感じがする」というお声をよくいただきます。
お値段はシーズヒーターの方が少し高めなことが多いですが、長く使うなら絶対にこっちの方が満足度は高いはず。壊れにくいから、一度買えば10年選手になることも珍しくないんですよ。
セラムヒートで芯まで暖まる贅沢
「電気ストーブ界の王様」と言えば、私はダイキンの「セラムヒート」を真っ先に挙げます。今の最新型番は「ERFT11ZS」ですね。
これ、本当に出力がすごくて、店頭でデモ機を動かしていると、かなり離れた通路を歩いているお客様が「え、あそこ何であんなに暖かいの?」って引き寄せられてくるくらいなんです。
業務用の技術を家庭用に落とし込んでいるから、パワーが段違いなんですよね。

特に「縦横ローテーション」ができるのが便利。一人でいる時は縦向き、家族でいる時や部屋全体を温めたい時は横向きにすると、熱の広がり方が全然違います。
シーズヒーターの中でもセラミックコーティングの質が高いから、遠赤外線の質がとっても柔らかいんです。乾燥もしにくいし、音も全くしない。
ちょっと贅沢な価格設定ではありますが、これ一台あれば「電気ストーブは寒い」なんて言葉は二度と出なくなるかも。私も自分へのご褒美に買おうか毎年悩んでいる、憧れの一台です。
これを買ったお客様は、皆さん「もっと早く買えばよかった」って笑顔で言いに来てくださるので、自信を持っておすすめできます。
デロンギで叶える静かな全体暖房
風が出ない、音がしない、それでいて部屋の温度を一定に保つ。そんな魔法のような暖房がデロンギのマルチダイナミックヒーターです。
特に「MDHS12-PB」あたりのモデルは、6畳から10畳くらいのお部屋にぴったり。
オイルヒーターのような形をしていますが、中にオイルは入っていません。金属のモジュールを電気で直接温めるので、従来のオイルヒーターよりも立ち上がりが圧倒的に早くなっています。

この機種のすごいところは、±0.1度の精密な温度管理。
部屋が暖まりすぎたり、逆に寒くなったりすることがほとんどないので、つけているのを忘れるくらい自然な心地よさなんです。
光熱費が心配な方もいると思いますが、この精密な制御のおかげで、実は無駄な電力をカットして省エネにも貢献してくれるんですよ。
寝室で使うのにも最適。
朝起きた時に、部屋の空気がツンとしていない幸せは、一度味わうと戻れません。乾燥を極限まで抑えたいなら、これ以上の選択肢はないんじゃないかなと思います。
お部屋全体をマイルドに包み込んでくれる、まさに「上質な暖房」の代名詞ですね。
電気ストーブで部屋全体を暖めるランキング決定版

さて、ここからはさらに深掘りして、より具体的なランキングと最強の活用テクニックをご紹介します。
量販店員として多くのお客様の悩みを聞いてきたからこそ分かる、リアルな「正解」をお届けしますね。
大型でハイパワーな電気ストーブの魅力
「6畳の部屋全体を暖める電気ストーブ ランキング」の上位に入るモデルは、どれも1100Wから1200W程度の大型・高出力タイプです。
正直なところ、300Wや600Wの小型モデルでは、冬の本番にお部屋全体を暖めるのは物理的に無理があります。大型モデルの魅力は、そのパワーゆえの「ゆとり」にあるんです。

高出力なモデルなら、帰宅直後の冷え切ったお部屋も比較的早く暖められますし、一度温まってしまえば出力を下げて「省エネ運転」に切り替えることもできます。
例えばコロナの「コアヒート」の最新モデル「DH-1221R」などは、パワフルでありながら制御がすごく賢い。お部屋の温度に合わせて自動でパワーを調整してくれるので、大型だからといって常に電気を食い続けるわけじゃないんです。
逆に、小型機をフルパワーで回し続ける方が、暖まらない上に電気代がかさむことも。
しっかり暖めたいなら、最初からしっかりとしたサイズの「本気の一台」を選ぶのが、結局は一番の近道。
見た目の大きさは安心感の証だと思って選んでみてくださいね。
断熱シートやサーキュレーターの活用術
記事の前半でも少し触れましたが、電気ストーブの実力を200%引き出すには周辺グッズの協力が不可欠です。
まず、絶対に試してほしいのが「窓の断熱」です。
ニトムズの「窓ガラス断熱シート」みたいな、水で貼れるプチプチシートを貼るだけで、暖房効率が劇的に上がります。これだけで、ヒーターの設定を一段階下げられるくらい効果があるんですよ。
ドラッグストアには売っていないかもしれませんが、ホームセンターや量販店の季節コーナーなら置いてあるはず!

そしてもう一つ、絶対に欠かせないのがサーキュレーターです。
置き方で効果がガラッと変わるので、ファンヒーターへのサーキュレーターの正しい置き方と節約術の図解も参考にしてみてください。
アイリスオーヤマの「サーキュレーターアイ PCF-SC15」のように、コンパクトで首振りが得意なモデルを使いましょう。
天井に溜まった暖かい空気を、サーキュレーターを上に向けて回すことで床まで降ろしてあげるんです。「足元がスースーする」という悩みのほとんどは、これで解決します。
ヒーターとサーキュレーターのダブル使いは、もはや家電好きの間では常識。このひと手間で、お部屋の隅々までポカポカが届くようになります。
せっかくの熱を無駄に逃がさない、賢い「熱マネジメント」をぜひ取り入れてみてくださいね。
安全なシャットオフセンサーの重要性
電気ストーブで一番心配なのは、やっぱり火災ですよね。
特にお子さんやペットがいるご家庭だと、ヒーターの前に何かを置いちゃったり、うっかり倒しちゃったりしないかヒヤヒヤするものです。
そこで注目してほしいのが「シャットオフセンサー」を搭載したモデル。これは単なる「転倒オフ」とはレベルが違います。

特におすすめなのはアラジンの「遠赤グラファイトヒーター CAH-2G10F」です。
これには赤外線センサーがついていて、カーテンや衣類、障害物が近づくと自動的にパッと電源を切ってくれるんです。
接触してから切れるんじゃなくて、近づいただけで反応するのがすごいところ。
店頭でも実際に手を近づけてデモをすると、「これなら安心!」と驚かれるお父さんやお母さんがとっても多いんですよ。
安全はお金で買える、と言ったら大袈裟かもしれませんが、毎日を安心して過ごすための必要経費としては、これ以上価値のある機能はないと思います。
デザインもレトロで可愛らしいアラジン、安全面でも実は最先端を走っているんですよ。
6畳を暖めるおすすめモデル
日本の住宅で一番多い「6畳」という広さ。
ここをメインに考えるなら、サイズ感とパワーのバランスが最も重要になります。
大きすぎると邪魔だし、小さすぎると寒い。
そんなワガママな条件を満たしてくれるのが、シャープの「HX-SK12」のようなプラズマクラスター搭載のセラミックファンヒーターです。
これ、厳密にはストーブというより温風機ですが、6畳間を丸ごと暖めるには最適解の一つなんです。

温風が直接部屋を循環するので即効性があり、さらにプラズマクラスターで空気も綺麗にしてくれる。冬の閉め切ったお部屋のニオイ対策にもなるのが、主婦目線でも嬉しいポイントですね。
また、パナソニックの「Hot&Cool DS-FWX1200」のような、羽のない扇風機タイプも6畳にはおすすめ。夏は扇風機として使えるので、収納場所が限られるワンルームなんかでも出しっぱなしでOKなんです。
6畳という限られたスペースだからこそ、多機能であったり、効率よく空気を回せたりする機種が重宝されます。
あなたの6畳間が、仕事場なのか寝室なのか、それともリビングなのかに合わせて、最適な「相棒」を選んでいきましょう。
家電店員のアドバイス
6畳間で使うなら、加湿器の併用も忘れずに。湿度が上がると体感温度も上がるので、同じ設定でももっと暖かく感じられますよ!
部屋全体を暖める電気ストーブランキングTOP3
いよいよ本題、私が店頭での評判とスペック、そして自分自身の「体感」を総動員して選んだ、本当に部屋全体が暖まる最強の3台をご紹介します!
それぞれ得意なポイントが違うので、「自分の部屋ならどれかな?」と想像しながら読んでみてくださいね。
第1位:ダイキン「ハイブリッドセラムヒート WRH136AS」
堂々の第1位は、ダイキンの「ハイブリッドセラムヒート」です!
今回のテーマである「部屋全体を暖める」という目的において、これ以上の回答はありません。
従来のセラムヒートが得意とする遠赤外線の「輻射熱」に、お部屋を循環させる「温風」をプラスした、まさに最強のハイブリッド機なんです。
店先で展示していると、まずその「温かさの広がり」に皆さん驚かれます。
スイッチを入れた瞬間は温風が足元を素早く暖め、その後は遠赤外線が体の芯までじわじわ熱を届けてくれる……。しかも、お部屋の温度に合わせて自動でモードを切り替えてくれるから、無駄な電気も使いません。
「エアコン並みに部屋全体がポカポカになる」と、購入されたお客様からの満足度がズバ抜けて高い一台です。
デザインもダークグレーでとってもオシャレ。
ちょっと重さはありますが、これ一台でお部屋が冬のオアシスに変わるなら、間違いなく最高のご褒美になりますよ。
ここが私のお気に入り!
温風が出ることで、これまでの電気ストーブの弱点だった「部屋全体の暖まりの遅さ」が完全に解消されています。まさに新時代の暖房です!
第2位:デロンギ「マルチダイナミックヒーター MDHS12」
第2位は、デロンギの「マルチダイナミックヒーター」を推します!
これは「電気ストーブ」という枠を超えた、全く新しい暖房体験と言ってもいいかもしれません。
オイルヒーターの進化系なんですが、「とにかく静かで、温度がブレない」のが最大の武器です。
お客様からはよく「つけているのを忘れるくらい自然」と言われます。
±0.1度という超精密な温度管理のおかげで、部屋が暖まりすぎてボーッとしたり、急に寒くなったりすることがありません。
お部屋全体の空気をじっくり、優しく温めてくれるので、赤ちゃんがいるご家庭や、集中して作業をしたいテレワーク中の方にはこれ一択!と言いたいくらい。速暖性も昔のモデルより格段にアップしていて、スイッチを入れてから数分で本体が熱を持ち始めます。
デザインもスタイリッシュで、置いておくだけでお部屋のランクが上がった気分になれる、まさに「美しすぎる暖房」ですね。
購入前にチェック!
窓からの冷気を遮るように配置するのが、デロンギの実力を発揮させるコツ。窓を背にして置くことで、お部屋の隅々まで暖かさが広がりますよ。
第3位:コロナ「コアヒート DH-1225R」
第3位は、日本メーカーの意地を見せてくれるコロナの「コアヒート」の最新モデルです!
ダイキンのセラムヒートとよく比較されますが、こちらの強みは「親切設計と省エネ機能」にあります。
特に「人感センサー」がとっても優秀で、人がいなくなると自動でパワーを抑えたり停止したりしてくれるんです。これ、ついつい消し忘れてリビングに行っちゃう私みたいなタイプには本当にありがたい機能(笑)
最新のDH-1224Rでは、シーズヒーターの表面に独自の「ブラックセラミックコーティング」を施しているから、遠赤外線の放出量もダイキンに肉薄するレベル。
パワーもしっかり1150Wあるので、6畳の寝室なら数十分で「あ、全体的にポカポカしてきたな」と実感できるはず。作りがすごく堅牢で、長く愛用できる「質実剛健」な一台です。
メンテナンスも楽ちんなので、忙しい毎日を支えてくれる頼もしい相棒になってくれますよ。
まとめ:部屋全体を暖める電気ストーブランキング
ここまで読んでくださってありがとうございます。
電気ストーブで部屋全体を暖めるランキング、いかがでしたか?
エアコンとは違う、あのひだまりのような暖かさを手に入れるためには、ただ高い機種を買うだけでなく、ちょっとした「仕組み」と「工夫」を知っておくことが大切なんです。
最後に、今回お伝えした重要なポイントをおさらいしておきましょう。

自分にぴったりの一台を選んで、今年の冬は「寒い、寒い」と言わずに、お家でぬくぬくと快適に過ごしてくださいね。
もし迷ったら、いつでもこの記事を読み返してみてください。あなたの冬が、心も体もポカポカになることを心から願っています!


