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ガスファンヒーターとエアコンはどちらが経済的?光熱費と賢い併用術

ヒーター

最近、お店に立っていると「電気代もガス代も上がってて、結局どっちがお得なの?」というご相談を本当によくいただきます。

冬の暖房って、一度使い始めると春先まで毎日使うものだから、ちょっとした選択の違いで家計への影響が数万円単位で変わってくるんですよね。

特に日本の冬の定番である「ガスファンヒーター」と「エアコン」。この2つのどちらをメインにするか、あるいはどう使い分けるかは、永遠のテーマのように感じます。

私は家電量販店で働いているので、メーカーのカタログスペックだけじゃなく、実際に使っているお客様の生の声を聞く機会が多いんです。だからこそお伝えできるのですが、実は「経済性」だけで見れば答えはシンプル。

でも、「快適さ」や「生活スタイル」を含めると、話は少し奥深くなるんですよ。
例えば、小さなお子さんがいるご家庭や、朝の支度でバタバタする共働きのご夫婦だと、単純なコスト計算だけでは見えてこない「価値」があったりします。

この記事では、皆さんが一番気にされている「どちらが経済的なのか」という疑問に、具体的な数字を出してズバリお答えします。
さらに、ただ安い方を選ぶだけじゃなく、両方のいいとこ取りをする賢い使い方や、意外と見落としがちなメンテナンスの話まで、私が持っている知識を全部シェアしますね。

これを読めば、今年の冬の暖房選びでもう迷うことはなくなるはずです。一緒に、賢くて暖かい冬の準備を始めましょう!

この記事のポイント
  • エアコンはガスより約3倍経済的
  • ガス暖房の強みは圧倒的な速暖性
  • 最強の節約術は起床時の併用運転
  • 購入かリースかは使用年数で判断
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ガスファンヒーターとエアコンはどちらが経済的?

クリーン家電ガイド:イメージ

「暖かければ何でもいい」なんて思っていませんか?
実は、暖房機器選びは冬の家計防衛の最重要項目なんです。

ここでは、皆さんが一番知りたい「お金の話」を、私がお店でよくご説明している実際の数字を交えて、包み隠さずお話ししますね。

1時間あたりと1ヶ月のガス代

結論から言ってしまうと、純粋な「エネルギーコスト」で勝負した場合、エアコンの圧勝です。
「えっ、ガスの方がパワフルだから効率もいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は仕組みが全然違うんです。

最新の市場データや私の店舗での情報を総合すると、1時間あたりの光熱費は、エアコンが約15.69円なのに対し、ガスファンヒーターは約43.04円ほどかかります。
なんと、エアコンの方が約2.7倍も経済的なんですよ。

これはエアコンが「ヒートポンプ」という技術を使って、空気中の熱を効率よく集めているからなんです。対してガスファンヒーターは燃料を燃やすので、どうしてもコストがかさんでしまいます。

また、ガス暖房の標準的な光熱費の目安については、(出典:資源エネルギー庁「省エネやってみた」)などの公的なデータも参考になります。

これを1ヶ月(1日10時間×30日)で計算してみると、その差は歴然です。
エアコンなら月約4,707円で済むところが、ガスファンヒーターだと約12,912円。ひと月で約8,000円以上の差が出てしまう計算になります。

ひと冬を4ヶ月とすると、差額は3万円オーバー…。
これだけの金額があれば、ちょっといい家電がもう一つ買えちゃいますよね。コスト重視なら迷わずエアコンを選ぶのが正解だと言えます。

ガスファンヒーターにかかる電気代

「ガスファンヒーターはガス代だけで動く」と勘違いされている方が結構いらっしゃるんですが、実は電気も使っていることを忘れてはいけません。
「コンセントに挿すから当たり前でしょ?」と思うかもしれませんが、その中身が重要なんです。

ガスファンヒーターは、温風を送り出すための「送風ファン」や、点火装置、安全装置などを動かすために電力を使います。

最近のモデル、例えばリンナイの「RC-U5801PE」などはDCモーターを搭載してかなり省エネになっていますが、それでも数ワットから数十ワットは消費します。

さらに、最近流行りの「空気清浄機能」や「ナノイー」「プラズマクラスター」などが付いている機種だと、その分だけ電気代もプラスされます。

もちろん、エアコンの消費電力(数百〜千ワット以上)に比べれば微々たるものですが、「ガス代+電気代」というダブルパンチでコストがかかっている構造は理解しておく必要があります。

「ガスだから電気代はかからない」と思って使いすぎると、請求書を見て「あれ?」となることも。待機電力も地味にかかるので、シーズンオフには必ずコンセントを抜くのが鉄則ですよ。

つけっぱなし運転時のガス代

クリーン家電ガイド:イメージ

寒い冬の日、暖房を一日中つけっぱなしにすることってありますよね。特に在宅ワークの方や、小さなお子さんがいるご家庭では、「24時間暖房」に近い状態になることも多いと思います。
でも、ガスファンヒーターでこれをやると、本当に恐ろしい請求額になる可能性があるんです。

先ほどの計算でも触れましたが、ガスファンヒーターをメイン暖房として常時稼働(つけっぱなし)させると、月間のランニングコストは1万円を軽く超えてきます。
もし広いリビングで、設定温度を高めにしてガンガン運転させたら、ガス代だけで月2万円、3万円…なんていう話も、お客様から悲鳴交じりに聞くことがあります。

ガスファンヒーターは「速暖性」が最大の武器ですが、「保温(温度維持)」のために長時間ダラダラと燃焼させ続けるのは、お財布にとって最も厳しい使い方なんです。つけっぱなしにするなら、設定温度に達した後の維持運転が得意なエアコンに切り替えるのが、賢い主婦の知恵ですね。

「部屋が温まったらガスは消す」
これを徹底するだけでも、家計はずいぶん助かるはずですよ。

ガスファンヒーターと石油ファンヒーターとエアコンを比較

ここまではガスと電気(エアコン)の戦いでしたが、ここに「石油ファンヒーター」という第三の勢力を加えて比べてみましょう。
私の働く店舗でも、この3つで迷われるお客様は非常に多いです。

コスト面で見ると、順位ははっきりしています。

一番安いのがエアコン(約15.7円/時)、次いで石油ファンヒーター(約20.6円/時)、そして一番高いのがガスファンヒーター(約43.0円/時)という構図です。

石油ファンヒーターは、ガスファンヒーターの半額以下で運用できるので、コストパフォーマンスはかなり優秀なんですよ。

石油ファンヒーターの燃費や灯油代のシミュレーションをもっと詳しく知りたい方は、石油ファンヒーターの最新燃費性能と灯油代・電気代を詳しく解説した記事も参考にしてみてください。

暖房器具 コスト(目安) 特徴
エアコン 約15.7円/時 圧倒的に安いが速暖性は低い
石油ファンヒーター 約20.6円/時 コストと暖かさのバランスが良い
ガスファンヒーター 約43.0円/時 コストは高いが手間なし&速暖

こう見ると「じゃあ石油がいいじゃない」となりそうですが、石油ファンヒーターには「給油」という最大のハードルがありますよね。

あの重いポリタンクを運んで、寒い玄関で給油して…という作業を「労働コスト」として考えると、評価はまた変わってくるんです。

ガスファンヒーターと石油ファンヒーターはどちらがお得?

「ガスファンヒーターと石油ファンヒーターではどちらがお得か?」という問いには、金銭的なお得さと、時間・労力的なお得さのどちらを優先するかで答えが変わります。

純粋にお金の出費を抑えたいなら、間違いなく石油ファンヒーターがお得です。ガス代の半額程度で済むのは大きな魅力ですよね。

でも、ここに「手間」という見えないコストを加えてみてください。
灯油を買いに行くガソリン代や時間、給油の手間、灯油切れでピーピー鳴った時の絶望感(笑)、これら全てから解放されるのがガスファンヒーターなんです。

特に、エレベーターのないマンションの3階以上に住んでいる方や、重いものを持つのが辛いご高齢の方にとっては、ガスコードをつなぐだけで燃料補給がいらないガスファンヒーターの利便性は、高いガス代を払ってでも手に入れる価値がある「お得」と言えるかもしれません。

「楽をお金で買う」という感覚に近いですね。
私個人的には、忙しい共働き世帯なら給油の手間がないガスファンヒーターの方が冬のQOL(生活の質)は爆上がりすると思いますよ。

ガスファンヒーターとエアコンのどちらが経済的か選ぶ基準

クリーン家電ガイド:イメージ

コストの違いがわかったところで、次は「じゃあ、私の家にはどっちが合うの?」という選び方の基準についてお話しします。

これはライフスタイルや家の環境によって、ベストな選択は変わってくるんです。ここでは、後悔しないための具体的なチェックポイントを見ていきましょう。

事前に知るべきガスファンヒーターのデメリット

ガスファンヒーターは「すぐに暖まる」「足元から暖かい」といったメリットばかり強調されがちですが、購入前に必ず知っておいてほしいデメリットもいくつかあります。

これを理解していないと、買ってから「こんなはずじゃなかった」となりかねません。

ガスファンヒーターの注意点

  • 結露のリスクが高い
    ガスが燃えると化学反応で「水」が出ます。加湿効果はあるのですが、窓の結露やカビの原因になりやすいんです。
  • 定期的な換気が必須
    室内の酸素を使って燃焼するので、1時間に1〜2回は窓を開けて換気しないといけません。せっかく暖めた空気が逃げちゃうのがちょっと痛いですよね。
  • 設置場所が限られる
    ガス栓(ガスコンセント)がない部屋では使えません。長いガスコードを引き回すと邪魔になりますし、見た目もちょっと…という声も。

特に「結露」の問題は深刻です。北側の部屋や断熱性の低い窓だと、朝起きたら窓がびしょびしょ…なんてことも。

エアコンは逆に乾燥しすぎるのが欠点ですが、建物へのダメージを考えると、ガスファンヒーターを使うなら結露対策はセットで考える必要があります。

ガスファンヒーターとエアコンの効率的な併用方法

ここまで読んで「どっちも一長一短で選べない!」と思ったあなた。実は、どちらか一つに絞る必要はないんです。
私が最もおすすめしているのは、ズバリ「ハイブリッド暖房」、つまり併用です。

具体的には、「時間軸」で使い分けるのが最強の節約術です。
朝起きた直後や帰宅直後の冷え切った部屋には、立ち上がりが爆速のガスファンヒーターを最初の30分だけ使います。点火5秒で温風が出るあのパワーは、エアコンには絶対に真似できません。

そして、部屋がある程度暖まったら、すかさずガスを消してエアコンにバトンタッチ。あとはエアコンの得意な「温度維持運転」で低コストに室温をキープするんです。

さらに、エアコン使用時にサーキュレーターを併用して天井に溜まった暖気を足元に落とせば、エアコンの設定温度を下げられるのでさらに節約になります。

この「リレー方式」なら、ガスの高い燃料費がかかる時間を最小限にしつつ、エアコンの「暖まるのが遅い」という弱点をカバーできます。まさにいいとこ取りの運用方法ですよ。

サーキュレーターや扇風機との具体的な併用テクニックについては、エアコンと扇風機を併用して電気代を節約するコツを詳しく解説した記事もチェックしてみてください。

機能別ガスファンヒーターのおすすめモデル

では、実際にガスファンヒーターを選ぶならどのモデルが良いのでしょうか。
市場にはたくさんの機種がありますが、私が自信を持っておすすめできるモデルを、用途別にピックアップしてみました。

まず、迷ったらコレ!というド定番が、リンナイのStandardモデル「SRC-365E」です。
シンプルイズベストを体現したような機種で、余計な機能がない分、価格も手頃で操作も簡単。軽量なので部屋間の移動も楽ちんです。「とりあえず朝の着替えの時だけ暖めたい」というような使い方には最適ですね。

次に、小さなお子様がいるご家庭や花粉症の方におすすめなのが、リンナイの「Wiz RC-B5801ACP」
これ、ただの暖房機じゃなくて「空気清浄機」としても使えるんです。プラズマクラスター機能もついていて、ファンヒーターを使わない時期でも空気清浄機として出しっ放しにできるのが嬉しいポイント。

そして、デザインにもこだわりたい方にはノーリツの「GFH-4007S」などが人気です。
ノーリツの機種は「スポット暖房」機能が優秀で、自分の周りだけをピンポイントで暖めるのが得意。一人暮らしや、広いリビングでソファ周りだけ暖めたい時に便利ですよ。

購入時の注意点

ガスファンヒーターを買う時は、ご自宅のガス種(都市ガス12A/13Aか、プロパンガスLPGか)を絶対に間違えないでくださいね!あと、ガスコードは別売りなことが多いので、忘れずに一緒にカートに入れましょう。

性能維持に必要な掃除とメンテナンス

どんなに良い暖房機器も、メンテナンスをサボると性能がガタ落ちします。特にフィルターのホコリ詰まりは、暖房効率を下げるだけでなく、故障の原因No.1なんです。

でも掃除って面倒ですよね。
そこでここでは私が愛用している便利グッズをご紹介します。

エアコンのフィルター掃除が電気代や暖房効率に与える影響については、エアコンのフィルター掃除で電気代と効きがどれくらい変わるかを詳しく解説した記事も参考にしてみてください。

フィルター掃除には、まめいたの「LB-330 LPフフィルターブラシ」が神アイテムです。

これ、数百円で買えるんですが、ブラシの毛が斜めに植えられていて、フィルターの隅っこのホコリまで気持ちいいくらい掻き出せるんです。掃除機だけで吸うより断然キレイになりますよ。

また、エアコンの内部洗浄も忘れずに。フィンにカビが生えると、スイッチを入れた瞬間に嫌な臭いが部屋中に充満します…。
アース製薬の「エアコン洗浄スプレー」などでシーズン前にお手入れしておくと安心です。

あと、裏技として100円ショップ(ダイソーなど)で売っている「銀イオン換気扇フィルター」をガスファンヒーターの吸気口サイズに切って貼っておくのもおすすめ。
汚れたら剥がして捨てるだけなので、本体のフィルター掃除の回数が激減します!

ガスファンヒーターはどこで買うべきか

クリーン家電ガイド:イメージ

最後に、どこで手に入れるのが一番お得かというお話です。
選択肢としては「購入」か「リース(レンタル)」の2つがあります。

まず「購入」ですが、Amazonや楽天などのECサイトで買うのが、正直一番安いです。特に型落ちモデルは驚くほど安くなっていることがあります。

持ち家で、同じ機種を5年、6年と長く使うつもりなら、初期費用を払ってでも購入した方がトータルコストは絶対に安くなります。

一方、「リース」はガス会社さんが提供しているサービスです。月額数百円程度で利用できて、初期費用がかからないのが魅力。

これ、転勤族の方や賃貸住まいの方にすごくおすすめなんです。
「数年で引っ越すかもしれないから、荷物を増やしたくない」という場合や、故障時の修理手配が面倒な方は、電話一本で全部やってくれるリースの手軽さがマッチします。

ご自身のライフプランに合わせて選んでみてくださいね。

ガスファンヒーターとエアコンのどちらが経済的か総括

さて、長々とお話ししてきましたが、最後に今回の内容をまとめておきましょう。
あなたの生活スタイルに合った「正解」は見つかりましたか?

あなたにおすすめなのはどっち?

  • とにかく節約第一なら
    迷わずエアコンです。サーキュレーターを併用して、さらに効率アップを狙いましょう。
  • 朝の寒さが我慢できないなら
    最初の30分だけガス、その後エアコンという「ハイブリッド運用」が最強の答えです。
  • 給油の手間から解放されたいなら
    ランニングコストには目をつぶってガスファンヒーターを導入しましょう。その快適さはプライスレスです。

今回のテーマへの答えは、数字だけで見ればエアコンです。
でも、冬の朝、布団から出るのが辛いあの瞬間に、スイッチ一つですぐに温風に包まれる幸せは、数百円の差額以上の価値があるとも言えます。ぜひ、ご自身の生活リズムやお財布事情と相談して、一番「心地よい」選択をしてくださいね。

この記事が、あなたの冬支度のヒントになればとっても嬉しいです。
寒さに負けず、暖かくして過ごしてくださいね!

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