毎年、年末の大掃除の時期になると「網戸掃除、どうしよう…」とため息をついている方、実は結構多いんじゃないでしょうか?
網戸を外して洗うのは重労働だし、かといって専用の機械を買うほどでもない気がする。そんなふうに悩んで後回しにしてしまいがちですよね。
でも、実は身近な100円ショップのアイテムだけで、驚くほど簡単に、しかもピカピカにできるとしたら試してみたくありませんか?
私は普段、家電量販店で働いていますが、お客様から「高い掃除機を買わなきゃダメ?」と相談されるたびに、「日常の汚れなら、実は100均グッズで十分なんですよ」とこっそりお伝えすることもあるんです。
今回は、そんな私が実際に試して効果を実感した、網戸の掃除に100均グッズを活用するテクニックを余すところなくご紹介します。
この記事では、ダイソーやセリアなどで手に入る優秀なグッズの選び方から、網戸を外さずにきれいにするプロ顔負けの裏ワザ手順まで、今日からすぐに実践できる情報をたっぷり詰め込みました。
コストをかけずに、賢くラクしてお部屋の空気をきれいに変えてみませんか?
- 網戸は外さず100均グッズで掃除可能
- 水で濡らす前の乾拭きが成功の鍵
- アルカリ洗剤はアルミサッシにNG
- ダイソーの落ち落ちVが最強ツール
網戸掃除を100均グッズで効率化

「網戸の掃除には専用の高い道具が必要」と思い込んでいませんか?
実は、汚れの性質さえ理解していれば、100円ショップで手に入るアイテムだけで十分すぎるほど効率的にきれいにできるんです。
ここでは、高価な道具を使わずに、賢く網戸をメンテナンスするための基本的な考え方とテクニックについて、私の経験を交えて解説していきますね。
網戸はそのまま掃除できる?
「網戸掃除=網戸を外して庭で水洗い」というイメージをお持ちの方、すごく多いですよね。お店でお客様とお話ししていても、「マンションだから外して洗う場所がなくて…」と悩まれている方が本当にたくさんいらっしゃいます。
でも、安心してください。
網戸はそのままの状態(外さない状態)でも十分にきれいに掃除できるんですよ。
むしろ、無理に外そうとして腰を痛めたり、古い網戸だと枠が歪んで戻らなくなってしまったりするリスクを考えると、外さずに掃除する方が安全で賢い選択だとも言えます。
特に最近の住宅事情を考えると、ベランダで水をジャージャー流すのも気が引けますよね。
そこで重要になるのが、「汚れを浮かせて拭き取る」というアプローチです。
ポイントは、網戸を挟み込むようにして両面からアプローチすること。片面から強く押すと網がたわんで(伸びて)しまいますが、両側から挟めばその心配もありません。
私がおすすめしているのは、100均で買える大きめのスポンジやミトンを2つ用意して、両手でサンドイッチするように拭く方法です。これなら力が分散されずにしっかり汚れをキャッチできますし、網戸への負担も最小限で済みます。
マキタなどのクリーナーとの併用もおすすめ
もし、ご自宅にマキタのコードレスクリーナー(例:CL107FDSHWなど)をお持ちなら、掃除の最初に軽くホコリを吸っておくとさらに効率的です。マキタ掃除機の選び方と使い方を解説した記事も合わせて読んでおくと、網戸以外の掃除もグッと楽になります。100均グッズだけでも十分ですが、家電の力も借りると鬼に金棒ですよ。
網戸掃除でNGなのは?
良かれと思ってやっていることが、実は網戸の寿命を縮めたり、逆に汚れを広げてしまったりしていること、結構あるんです。
特に私がお客様に強くお伝えしている最大のNG行動は「いきなり水拭きや濡れた雑巾で拭くこと」なんです。これ、意外とやってしまいがちですよね。
網戸についている汚れの正体は、主に外からの土埃や排気ガス、内側からの油汚れやホコリです。これらが乾燥している状態なら簡単に払い落とせるのに、いきなり濡らしてしまうと、ホコリが水分を含んで「泥汚れ」に変化してしまいます。
こうなると、網目に泥が詰まってしまい、掃除の難易度がグンと上がってしまうんです。まさに自分で自分を苦しめるようなものですよね。
また、「ゴシゴシと力を入れてこする」のも絶対にNGです。
網戸の網は意外とデリケート。強くこすると網目が広がったり、ゴムパッキンから網が外れてしまったりします。一度たわんでしまった網戸は、残念ながら張り替えるしか元に戻す方法がありません。
100均のメラミンスポンジなどは汚れ落ちが良い分、つい力を入れたくなりますが、優しく撫でるように使うのが鉄則ですよ。
アルミサッシへのダメージにも注意
サッシの枠部分はアルミ製が多いですが、ここに強力な洗剤や硬いブラシを使うと、傷がついたり変色したりする原因になります。優しく扱うことを心がけましょう。
網戸の掃除で一番簡単な方法

「じゃあ、結局どうするのが一番簡単なの?」という声が聞こえてきそうですね。
私がお店でお客様におすすめしている「一番簡単で失敗しない方法」は、ズバリ「乾いた状態でホコリを払い、その後に拭き取る」という2ステップ掃除です。
まず、晴れて乾燥した日に、100均のハンディモップやドライシートを使って、網戸の表面についたホコリを優しく払い落とします。これだけで、汚れの6〜7割は落ちると言っても過言ではありません。
掃除機を使う場合は、ブラシ付きのノズルを使い、反対側に新聞紙を当てて吸うと、驚くほどホコリが取れますよ。新聞紙をテープで貼っておけば一人でも作業可能です。
ホコリをあらかた取ったら、次は「ぬるま湯で固く絞ったマイクロファイバークロス」で拭き上げます。汚れがひどい場合だけ、少量の中性洗剤を使いましょう。
この「ドライ(乾拭き)→ウェット(水拭き)」の順番を守るだけで、泥汚れを作らずに済み、掃除時間が半分以下に短縮されます。
「汚れを泥にしないこと」が、一番の時短テクニックなんです。
ウタマロクリーナーで網戸掃除はできる?
SNSなどでも大人気の「ウタマロクリーナー」。
緑色のボトルでおなじみですよね。
「これ一本で家中掃除できる!」というのが魅力ですが、もちろん網戸掃除にも大活躍します!
私も個人的に愛用していて、本当におすすめできる洗剤の一つです。
ウタマロクリーナーの成分やフローリング掃除への活用法を詳しく解説した記事も、洗剤選びの参考になりますよ。
ウタマロクリーナーの最大のメリットは、「中性洗剤」であるということです。
先ほど少し触れましたが、網戸のサッシ(枠)部分はアルミ素材が多く、酸性やアルカリ性の強い洗剤を使うと腐食や変色の原因になることがあります。その点、ウタマロクリーナーなら中性なので、サッシや網戸の素材を傷める心配が少なく、安心して使えるんです。
使い方も簡単。汚れが気になる部分にシュッと吹きかけて、スポンジや雑巾で優しく拭き取るだけ。油汚れを分解する力もしっかりあるので、排気ガスを含んだ黒い汚れもスッキリ落ちますよ。
ただし、泡切れが良いとはいえ洗剤成分が含まれていますので、最後は必ず水拭きをして洗剤分を残さないようにしてくださいね。洗剤が残ると、それが接着剤代わりになって新しいホコリを吸着してしまうので、ここだけは丁寧にやりましょう。
アルカリ電解水スプレーの活用法
100円ショップの掃除コーナーに行くと、必ずと言っていいほど目立つ場所に置いてある「アルカリ電解水スプレー」。これも網戸掃除には非常に有効なアイテムです。
特に、キッチンの近くにある網戸や、タバコのヤニ汚れがついている網戸には効果てきめんです。
アルカリ電解水は、水を電気分解してアルカリ性にしたもの。油汚れや皮脂汚れといった「酸性の汚れ」を中和して分解する力が強いのが特徴です。
しかも、界面活性剤(洗剤成分)が入っていないので、泡立たず、二度拭きが不要(もしくは簡単で済む)というのが最大の嬉しいポイント!
サッと拭いて終われるので、時短掃除にはもってこいなんですよね。
ただし、ここで一つだけ注意点があります。
それは「アルミサッシへの影響」です。
アルカリ性はアルミを腐食させる性質があるため、サッシの枠部分に長時間付着したままにするのは避けてください。
(出典:一般社団法人 日本サッシ協会「アルミサッシのお手入れ方法」)
とはいえ、網の部分だけに吹きかけるか、クロスにスプレーしてから拭くようにすれば安心ですよ。汚れ落ちの良さと手軽さは抜群なので、場所を選んで賢く使い分けたいですね。
100均で揃う網戸掃除の便利道具

高い道具を買わなくても、100円ショップには優秀なバイヤーさんが選んだ便利な掃除グッズがたくさんあるんです。
ここでは、特にダイソー、セリア、キャンドゥなどの主要100均ショップで手に入る、網戸掃除に特化したおすすめアイテムを具体的にご紹介していきますね。
おすすめの網戸掃除グッズはダイソー
数ある100円ショップの中でも、網戸掃除グッズの品揃えと機能性で頭一つ抜けているのがダイソーだと私は感じています。
特に「落ち落ちV」シリーズは、私たち主婦の強い味方!
このシリーズは、激落ちくんのようなメラミンスポンジとワイパー機能が一体化したものなど、アイデア商品が豊富なんです。
例えば、伸縮式のハンドルがついた「網戸用ワイパー」は、脚立を使わずに高いところまで届くので、安全に掃除ができるのが嬉しいですよね。
また、ダイソーのオンラインショップでも人気の商品が多く、在庫も比較的安定している印象があります。100円(税込110円)だけでなく、200円、300円商品でより高品質な掃除グッズも展開しているので、選択肢が広いのも魅力です。
私がよくお客様におすすめするのは、まずはダイソーの掃除コーナーを見てみること。
「こんな商品があったんだ!」という発見が必ずありますし、失敗しても100円なら…と割り切れるのも、100均ならではの良さですよね。
まずはダイソーで基本のセットを揃えるのが、網戸掃除成功への近道かなと思います。
汚れを落とすブラシ
網戸掃除で意外と盲点なのが、サッシのレールや網戸の隅っこです。
ここには泥や砂が固まって詰まっていることが多く、スポンジだけでは太刀打ちできません。
そこで活躍するのが「ブラシ」です。
ダイソーやセリアで売っている「サッシブラシ」や「隙間ブラシ」は、必ず一本持っておきたいアイテムです。
窓のサッシ掃除を楽にするコツと道具選びをまとめた記事もチェックしておくと、網戸まわり全体を効率よくきれいにできます。
特に、ペットボトルに取り付けて水洗いできるタイプのブラシは本当に便利!
水を入れたペットボトルに装着するだけで、水を流しながらブラシで汚れを掻き出せるんです。
これ、わざわざホースを引っ張ってこなくてもいいので、ベランダのない窓や、お風呂場から遠い部屋の網戸掃除で重宝します。
ブラシを選ぶときは、毛先が少し硬めのものを選ぶのがコツです。柔らかすぎると固まった泥に負けてしまうので、コシのあるタイプを選んでくださいね。
100均のブラシは種類が豊富なので、レールの幅に合ったものを見つけやすいのも助かります。
手軽に使えるミトンタイプ
私が個人的に「これ考えた人、天才かも!」と思ったのが、手にはめて使う「ミトンタイプ」の掃除グッズです。
特にセリアで販売されている「網戸汚れとりミトン」などは、ボア素材のような長い毛足が特徴で、これが網戸掃除に革命を起こしました。
このミトンのすごいところは、長い毛足が網目の裏側まで入り込んで汚れを絡め取ってくれる点です。手袋のように手にはめて使うので、指先の感覚で汚れを狙い撃ちできるし、手のひら全体を使って優しく撫でるだけで掃除ができるので、網戸を傷つけるリスクも減らせます。
何より、雑巾をつかんで拭くよりも力が入りやすく、疲れにくいのが最高なんです。
乾拭きでホコリを取るのにも使えますし、水で濡らして仕上げ拭きにも使える万能選手。
汚れたら水洗いすれば汚れがスルッと落ちる加工がされているものも多く、繰り返し使えるのでコスパも抜群です。
これ一つあるだけで、網戸掃除のハードルがグッと下がりますよ。
便利な使い捨てシート
「洗う手間すら惜しい」「とにかく時間をかけたくない」という方には、使い捨ての「網戸用お掃除シート」が最適です。
ダイソーやキャンドゥなどで、20枚〜30枚入り100円で売られています。
フローリングワイパー用のシートのような見た目ですが、網戸の汚れをキャッチしやすいようなメッシュ構造になっていたり、洗浄液が含まれていたりします。
このシートの最大のメリットは、何と言っても「拭いたらそのまま捨てられる」という手軽さ!
特に花粉の時期や、虫の死骸がついているような「触りたくない汚れ」の時は、この使い捨てシートが精神的にも救世主になります。
一度拭き取った花粉を再飛散させずにゴミ箱へポイできるのは、アレルギー持ちの方にとっても嬉しいですよね。
ただし、シート1枚で網戸全体をきれいにするのは難しい場合もあります。
すぐに乾燥してしまったり、汚れで真っ黒になったりするので、何枚か使う覚悟で準備しておきましょう。
日常の「ちょこっと掃除」にはこれ以上ないくらい便利なアイテムです。
激落ちくんなどのスポンジ活用

頑固な汚れには、やっぱり「メラミンスポンジ」の出番です。「激落ちくん」という名前で有名ですが、100均でも同じ素材のメラミンスポンジがたくさん売られていますよね。ダイソーの「落ち落ちV」シリーズのスポンジもこのタイプです。
メラミンスポンジは、水を含ませて軽くこするだけで、洗剤を使わずに汚れを削り落としてくれます。網目に詰まった黒い油汚れや、こびりついた排気ガスの汚れも、消しゴムのように削り取ってくれるので、見ていて気持ちいいくらいきれいになります。
好きなサイズにカットして使えるキューブタイプなら、細かい部分の掃除にも便利ですよね。
ただ、メラミンスポンジは使っているうちに削れてカスが出ます。このカスがサッシのレールに落ちてたまると、雨で固まって掃除が大変になることがあるので、最後は掃除機で吸い取るか、ほうきで掃き出すのを忘れないでくださいね。
また、コーティングされている網戸の場合は、コーティングを剥がしてしまう可能性があるので、目立たない場所で試してから使うのが安心です。
- 使用後は削りカスが出るので回収が必要
- 強くこすると網戸が傷む原因になる
- コーティング加工の網戸は要注意
キャンドゥの便利な掃除用品
ダイソーやセリアに注目しがちですが、キャンドゥも負けていません!
キャンドゥは、シンプルでデザイン性の高いパッケージの商品が多いので、「掃除道具も見た目にこだわりたい」という方には特におすすめかなと思います。モノトーンカラーの掃除グッズなどで揃えると、気分も上がりますよね。
キャンドゥで見かける「網戸用お掃除クロス」などは、特殊な繊維加工がされていて、水だけで汚れをかき出す力が強いものがあります。また、痒い所に手が届くような、ニッチな隙間掃除グッズなど掘り出し物が見つかることも。
店舗の規模によっては品揃えが違うこともありますが、近くにキャンドゥがあるなら、ぜひチェックしてみてください。
100均ショップはそれぞれ得意分野が微妙に違うので、ダイソーで基本セット、セリアでアイデア商品、キャンドゥでおしゃれ雑貨…といった具合に、使い分けるのも楽しいですよ。
網戸掃除は100均で手軽にきれい
ここまで、100均グッズを使った網戸掃除の方法についてたっぷりお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
「これなら私にもできそう!」と思っていただけたら、とても嬉しいです。
網戸掃除は、決して高い道具やプロの技術が必要なものではありません。
汚れの性質を知り、「乾いた状態でホコリを取る」「中性洗剤や水だけで優しく拭く」という基本さえ守れば、ダイソーやセリアの100円グッズだけで十分ピカピカに蘇ります。
浮いたお金で美味しいケーキでも買って休憩した方が、よっぽど有意義ですよね(笑)
最後に、今回の内容をわかりやすくまとめてみました。
| アイテム | 特徴・メリット | おすすめの用途 |
|---|---|---|
| メラミンスポンジ | 洗剤不要で汚れを削り落とす | 頑固な黒ずみ・油汚れ |
| 網戸用ミトン | 長い毛足で裏側までキャッチ | 全体の拭き掃除・日常ケア |
| お掃除シート | 使い捨てで衛生的 | 花粉の時期・虫の死骸処理 |
| サッシブラシ | 溝の泥を掻き出せる | レールの隅・サッシ掃除 |
今度の週末は、ぜひお近くの100円ショップでこれらのアイテムをゲットして、網戸掃除にチャレンジしてみてくださいね!


