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窓のさん(サッシ)掃除が劇的に楽になる!時短のコツと道具選び

窓掃除

窓のさん掃除って、つい後回しにしていませんか?
気づいたらホコリや砂がびっしり溜まっていて、ひどい時には黒カビまで発生している状態に、思わずため息が出てしまいますよね。

実は私も、家電量販店で掃除家電をご案内しているくせに、自宅のサッシ掃除は苦手意識がありました。でも汚れのタイプを見極めて正しい道具や家電を使えば、驚くほど効率よくキレイにできるんです。

窓の「さん」は正式には「サッシ」と呼ばれていますが、この細長いレール部分には乾いたホコリから湿った泥汚れ、さらには結露が原因のカビまで、実に様々な汚れが溜まります。

それぞれの汚れに合った掃除方法を知らないと、かえって汚れを広げてしまったり、二度手間になったりすることも多いんですよね。

この記事では、まず100均で揃えられる基本的な掃除道具から、ハンディクリーナーやブロワー、スチームクリーナー、リンサークリーナーといった家電を使った時短テクニックまで、窓のさん掃除を楽にする方法を段階的にご紹介します。

カビの原因となる結露対策や、除湿機を使った予防法についても触れていきますので、掃除の悩みを根本から解決したい方はぜひ最後までお付き合いください!

この記事のポイント
  • 窓のさん(サッシ)の汚れタイプ3つの見分け方
  • 100均アイテムを使った手軽な掃除テクニック
  • 汚れや悩み別に選ぶべきおすすめの掃除家電
  • カビや結露を防ぐための家電を使った予防策
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「窓のさん」掃除の方法とコツ

クリーン家電ガイド:イメージ

このセクションでは、まず「窓のさん=サッシ」の汚れがどんな種類なのかを見分けるところからスタートします。

汚れの正体がわかれば、それに合った道具や洗剤もわかってきます。
100均で手軽に揃うお掃除グッズから、ちょっとしたコツまで、まずは基本的な掃除の方法を一緒に見ていきましょう!

汚れタイプ別の見分け方

サッシの掃除って、やみくもにブラシでこすっても、かえって汚れが広がっちゃうことありませんか?
それ、もしかしたら汚れのタイプに合わない方法を選んじゃってるからかもしれないんです。

サッシの汚れは、大きく分けて3つのタイプがあるんです。
まずはご自宅のサッシがどれに当てはまるか、チェックしてみてください。

タイプ1:乾燥汚れ (ドライな汚れ)

これは一番軽度な汚れですね。
ホコリ、髪の毛、花粉、乾いた砂、小さな虫の死骸なんかがこれにあたります。窓を開けたときに入ってきたり、室内のホコリが静電気で集まってきたりします。

特徴は、とにかく「乾いている」こと。
このタイプの汚れは、お掃除の「最初の一手」がすごく大事になります。もし、いきなり水拭きしてしまうと、これらの乾いた汚れが水分を含んでヘドロ状になって、レールの隅にこびりついてしまうんです。こうなると、取るのが一気に大変になっちゃいます。

タイプ2:固着汚れ (湿った・こびりつき汚れ)

これは、タイプ1の乾燥汚れが雨水や結露と混ざって、そのまま乾いて固まってしまった状態です。

代表的なのは「泥汚れ」ですね。台風や大雨の後は、サッシのレールが泥の川みたいになってることも…。

他にも、排気ガスやキッチンの油分を含んだ「黒ずみ汚れ」、水道水が蒸発して残る「水垢」もこの仲間です。ブラシでこすっただけではなかなか落ちなくて、ちょっと厄介な汚れたちですね。

タイプ3:菌・カビ類 (衛生面の要注意汚れ)

そして、一番やっかいなのがコレ。ゴムパッキンに点々とついた「黒カビ」です。
見た目が悪いだけじゃなくて、衛生的にも良くないですよね。

このカビ、乾いたブラシでゴシゴシこするのは絶対にNGです!
なぜかというと、カビの胞子が室内に飛び散って、アレルギーの原因になったり、他の場所にもカビが移ってしまったりする可能性があるからなんです。

まずはご自宅の汚れがどのタイプかを見極めて、それぞれに合った「正しい順番」で掃除していくのが、結局一番の近道になるんですよ。

カビや水垢の原因は結露?

サッシの汚れの中でも、特に「黒カビ」や「水垢」に悩んでいる方、すごく多いと思います。
「掃除しても、すぐカビが生えてきちゃうの」なんてご相談、店頭でも本当によく受けるんです。

これらの頑固な汚れ、実はその多くが「結露」によって引き起こされているんですよね。

冬場、暖房で暖かいお部屋の空気が、外気で冷やされた窓ガラスやサッシに触れると、空気中の水蒸気が冷やされて水滴になります。これが結露の正体です。
特にアルミサッシは熱を伝えやすいので、結露しやすい傾向があります。

この水滴が、サッシのレールに溜まったホコリや汚れを栄養源にして、カビが発生してしまうんです。ゴムパッキンは特にカビが根を張りやすい場所ですね。カビは見た目だけの問題じゃなくて、アレルギーの原因になることもあるので本当に要注意なんです。

カビと健康について

カビは、ぜんそくやアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患の原因の一つになることが知られています。実際、文部科学省の学校環境衛生基準でも、教室内の空気中のカビや酵母は、1立方メートルあたり1,000CFU(コロニー形成単位)以下が望ましいとされているんですよ。(出典:文部科学省『学校環境衛生管理マニュアル』)。それだけ、カビの胞子が浮遊する環境は注意が必要、ということなんですね。

また、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が、結露が蒸発するときに残って固まったものが「水垢」です。白っぽくてウロコ状の、あれですね。これも一度こびりつくと、普通の拭き掃除ではなかなか落ちてくれません。

つまり、カビや水垢を根本的に解決しようと思ったら、掃除(対症療法)だけじゃなくて、原因である「結露」そのものを対策(根本治療)することがすごく重要になってくるんです。

もちろん、結露を完全にゼロにするのは難しいかもしれません。でも、こまめに換気をしたり、この後ご紹介する「除湿機」や「サーキュレーター」といった家電の力を借りたりすることで、結露をかなり減らすことは可能ですよ。まずは「汚れの原因は結露かも?」と意識してみるのが第一歩ですね。

100均で揃う掃除道具リスト

「よし、サッシ掃除するぞ!」と思っても、専用の道具を揃えるのはちょっと…と思う方もいらっしゃいますよね。まずは手軽に、低コストで始めたいのが本音だと思います。

実は、最近の100円ショップは、かゆいところに手が届くお掃除グッズが本当に充実してるんですよ。私もプライベートでよくチェックしちゃいます。

ここでは、サッシ掃除に「これは使える!」というアイテムをいくつかピックアップしてみますね。

サッシブラシ(ヘラ付き)

これは定番中の定番ですね。サッシの細いレール幅にぴったり合うように設計されたブラシです。

ポイントは、ブラシの反対側に「ヘラ」がついているタイプを選ぶこと。レールの隅っこに固まった泥汚れや、こびりついた汚れを、まずヘラでかき出してからブラシで掃くと、すごく効率がいいんです。

ペットボトルブラシ(加圧式・ブラシ式)

これはすごく便利なアイテムで、使い終わったペットボトルに取り付けるだけで、水洗いができちゃうブラシです。DAISO(ダイソー)などで見かけますね。水を流しながらこすれる「ブラシタイプ」と、少し圧力をかけて水を噴射できる「加圧式タイプ」があります。

泥汚れがひどい時に、これで水を流しながら汚れを浮かせて使うと便利ですよ。詳しい使い方は、この後のセクションでもう少しお話ししますね。

マイクロファイバークロス

掃除の仕上げの拭き取りには、やっぱりこれですね。普通の雑巾よりも繊維が細かいので、汚れのかき取り能力が高いんです。乾拭きでも水拭きでも使えますし、吸水性もいいので、仕上げにサッシに残った水分を拭き取るのに最適です。

何枚かセットで売られていることが多いので、汚れたら気兼ねなく交換できるのも嬉しいポイントです。

メラミンスポンジ

水垢や軽い黒ずみには、メラミンスポンジも有効です。水を含ませて軽くこするだけで、洗剤を使わなくても汚れを削り取ってくれます。

ただし、あまり強くこするとサッシの表面を傷つけてしまう可能性もあるので、力加減には注意してくださいね。樹脂サッシや塗装面には、目立たないところで試してから使うのが安心です。

他にも、細かいところには「歯ブラシ」や「綿棒」、隅の汚れをかき出す「割りばし」や「つまようじ」なんかも、家にあるもので代用できますよ。まずは100均アイテムと家にあるもので、気軽にチャレンジしてみるのがいいと思います。

ブラシやヘラなどの道具の正しい使い方

クリーン家電ガイド:イメージ

100均などで道具を揃えたら、次はいよいよ実践ですね!
でも、ここで注意点が。

先ほどの「汚れタイプ別の見分け方」でも少し触れましたが、道具を使う「順番」を間違えると、お掃除が二度手間になっちゃうんです。

ここで、お掃除の効率がぐっと上がる、道具の正しい使い方と順番を、汚れタイプ別に解説しますね。これは家電を使う時にも共通する「基本のキ」なので、ぜひ覚えておいてください。

基本ルール:乾いた汚れは「乾いたまま」処理する!

これが一番大事なポイントです。
ホコリや砂などの「乾燥汚れ」が溜まっているところに、いきなり濡らした雑巾やペットボトルブラシを使うのはNGです。

  1. STEP 1 (乾):まずは乾いたブラシ(サッシブラシや歯ブラシ)で、レールの表面のホコリや砂を「かき出す」
  2. STEP 2 (乾):かき出したゴミを、掃除機(できれば隙間ノズル)で「吸い取る」
    (※掃除機がない場合は、乾いたブラシで掃き出すか、乾いたマイクロファイバークロスで拭き取ります)
  3. STEP 3 (湿):乾いたゴミがなくなってから、初めて「水拭き」です。固く絞った雑巾やマイクロファイバークロスで、残った黒ずみなどを拭き上げます。

この「乾→湿」の順番を守るだけで、汚れがヘドロ化するのを防げますよ。

応用編:固着汚れ(泥・カビ)の場合

台風の後の「泥汚れ」や、隅に固まった汚れには、「ヘラ」の出番です。

まず、ヘラ(サッシブラシに付属のものでOK)で、固まった泥や汚れを物理的に「削ぎ落とす・かき出す」作業をします。大きな塊が取れるだけでも、後の作業がぐっと楽になります。

そして「カビ」の場合。
先ほどもお伝えしましたが、いきなり乾いたブラシでこすらないこと。胞子が飛び散ってしまいます。

カビの場合は、まずカビ取り剤などの「薬剤」でカビを死滅させるか、後でご紹介する「スチームクリーナー」で加熱殺菌するのが先決です。カビの活動を止めてから、残った汚れやシミを取り除く、という流れですね。

洗剤を使う時の注意点

カビ取り剤(塩素系)を使う時は、絶対に「酸性タイプ」の洗剤(クエン酸など)と混ぜないでください。有毒なガスが発生してとても危険です。必ず単体で、換気をしながら使ってくださいね。

また、重曹やアルカリ電解水などの「アルカリ性」の洗剤は、アルミサッシを黒く変色させてしまうことがあります。長時間つけっぱなしにせず、使った後はしっかり水拭きで洗剤成分を拭き取るようにしてください。

ペットボトルで簡単泥汚れ掃除

さて、道具の使い方で「乾→湿」の順番が大事というお話をしましたが、「泥汚れ」の場合はちょっと事情が違いますよね。すでに湿って固まっている泥には、水分を使った掃除が必要になります。

そこで活躍するのが、先ほど100均アイテムでもご紹介した「ペットボトルブラシ」です!
これは、手軽に泥汚れを水洗いしたい時に、すごく便利なアイテムなんですよ。

使い方はとっても簡単です。

  1. 空のペットボトル(500mlが持ちやすいですね)に水を入れます。
  2. 先端に、100均などで売っている「ペットボトルブラシ」を装着します。
  3. サッシのレールに向けて、ペットボトルを軽く押して水を流しながら、先端のブラシで泥汚れをこすっていきます。

こうすることで、固まった泥を水でふやかしながら、同時にブラシでかき出すことができるんです。ただブラシでこするよりも、ずっと効率的に汚れを浮かせることができますよ。

かき出した泥水は、そのままにしておくとまた固まってしまうので、使い古しの雑巾やマイクロファイバークロス、キッチンペーパーなどで、こまめに拭き取ってください。レールの端に泥水を集めて、そこを重点的に拭き取るといいですね。

ペットボトルブラシの選び方

ペットボトルブラシには、先端から水がチョロチョロと流れるシンプルな「ブラシタイプ」と、ペットボトル本体を押すことで水圧をかけて水を噴射できる「加圧式タイプ」があります。

・ブラシタイプ: 泥をふやかしながら「こする」作業に向いています。
・加圧式タイプ: ある程度の勢いで水を噴射できるので、泥を「吹き飛ばす」・「洗い流す」作業もできます。ただし、あまり強く噴射すると周りに泥水が飛び散るので、加減は必要ですね。

どちらも100均で手に入ることが多いので、試してみる価値は十分あると思います。

この方法は、電源もいらず、バケツと雑巾とペットボトルさえあればできる、とても手軽な泥汚れ対策です。

ただ正直なところ、泥の量が多いと泥水を拭き取る作業が結構大変…というのが本音です。雑巾もあっという間に真っ黒になっちゃいますしね。

「もっと楽に、根本的に泥水をどうにかしたい!」 そう思った方には、次のセクションでご紹介する「家電」の出番、ということになるわけです。

「窓のさん」掃除を家電で楽にする方法

クリーン家電ガイド:イメージ

さて、ここまでは100均アイテムなどを使った手作業での掃除方法をご紹介してきました。
でも手作業だと時間もかかるし、泥汚れやカビ掃除はやっぱり結構大変じゃないでしょうか?

私も家電量販店で働いているので、お客様にはつい「もっと楽できる方法がありますよ!」って、家電を使った効率化を提案したくなっちゃうんですよね。面倒なサッシ掃除こそ、文明の利器=家電の力を借りて、賢く時短しちゃいましょう。

ここでは、汚れのタイプ別にどんな家電が「窓のさん」掃除に役立つのか、具体的な製品名も交えながらその実力をご紹介していきますね!

ハンディクリーナーでホコリ吸引

まずは、サッシ掃除の「基本のキ」、「乾燥汚れ(ホコリ・砂・花粉)」のお掃除です。

手作業のところでも「乾いた汚れは乾いたまま処理する」のが鉄則とお伝えしましたが、これを一番効率的にできるのが「ハンディクリーナー」なんです。乾いたブラシで掃き出したゴミを、そのままサッと吸い取れるのは本当に楽ちんですよね。

サッシ掃除用にハンディクリーナーを選ぶ時、吸引力の強さももちろん大事なんですけど、私がそれ以上に「絶対にこれだけはチェックして!」とお伝えしたいポイントがあります。

それは、「付属ノズルの形状」です!

特に、サッシのあの細〜いレール(幅1cmくらいですよね)の奥まで届く、「細くて長い隙間用ノズル」が付いているかどうか。これがサッシ掃除の成否を分けると言っても過言ではないくらい、重要なんですよ。

おすすめモデル例

シャーク / EVOPOWERシリーズ

お店でも指名買いが多いくらい人気のモデルですね。スリムで軽い(モデルによりますが700gを切るものも!)ので、サッシやカーテンレール、エアコンの上みたいな「床以外」の場所を掃除するのに、腕が疲れにくいのが嬉しいポイントです。もちろん、標準で「隙間用ノズル」も付いてきます。

ダイソン / Microシリーズ

ダイソンの中でも特に軽量なモデル(例:Micro 1.5kg SV21など)も、サッシ周りの掃除にはすごく使いやすいと思います。吸引力は言わずもがなですが、やっぱり「軽さ」は、こういう細かい場所の掃除では正義だなって感じますね。

ハンディクリーナーの注意点

ハンディクリーナーは、あくまで「乾燥汚れ」用です。 絶対に、泥水や湿った汚れ、結露の水滴を吸わせないでください! これはお客様にも口を酸っぱくしてお伝えしているんですが、水分を吸い込むと、モーター内部でショートしたり、フィルターがカビだらけになったりして、故障の直接的な原因になります。乾いたホコリ専用、と割り切って使うことが大切です。

ブロワーで花粉や砂を一気に飛ばす

ハンディクリーナーで「吸う」のもいいんですが、もう一つぜひ試してほしいのが「ブロワー」「吹き飛ばす」という選択肢です。

ブロワーっていうと、DIYとかで木くずを飛ばしたり、落ち葉を集めたりするイメージが強いかもしれません。でもこれがサッシや網戸の掃除にものすごく使えるんですよ!

使い方はシンプルで、掃除の「第一段階(プレクリーニング)」として使います。
サッシのレールや網戸に付着した乾いたホコリ、砂、花粉、小さな枯れ葉などを、家の中から外に向かって、一気にブワーッと吹き飛ばしてしまうんです。

これの何がいいかって、まず「早い」こと。
ブラシでこすったり、掃除機でちまちま吸ったりする前に、大まかな汚れを数秒で吹き飛ばせるので、その後の作業が劇的にスピードアップします。

それに、掃除機のフィルターって、細かい砂やホコリをたくさん吸うと、すぐに目詰まりしちゃいますよね。ブロワーを先に使うことで、掃除機のフィルターの目詰まりを防いで、吸引力が長持ちするっていうメリットもあるんです。

これは賢い使い方だと思いませんか?

おすすめモデル例

マキタ / 充電式ブロワ (UB185D)

DIYをされる方にはお馴染みですね。バッテリーのパワーがやっぱり強力で、吹き飛ばす力は本当にすごいです。バッテリーを他の工具と使いまわせる「バッテリーエコシステム」が組めるのも、マキタを選ぶ大きな理由になりますね。

ハイコーキ / 18V コードレスブロワ (RB18DC)

こちらも人気のメーカーです。マキタとよく比較されますが、HiKOKIは取り回しのしやすさや使い勝手の良さで選ぶ方も多い印象です。価格も比較的抑えめなモデルがあったりします。

ブロワーはとても便利ですが、いくつか注意点もあります。 まず、ホコリが一気に舞うので、必ず窓を開けて「外向き」に使うこと。室内には向けないでくださいね。 それと、マンションやアパートの場合、お隣さんの洗濯物などにホコリが飛んでいかないよう、ご近所への配慮も必要です。使う時間帯や風向きには気をつけてください。あと、音もそれなりに大きいので、早朝や夜間の使用は避けたほうが無難ですね。

スチームクリーナーでカビを除菌

さて、お次はやっかいな「固着汚れ」「カビ」の対策です。
ここで登場するのが「スチームクリーナー」ですね!

スチームクリーナーは、約100℃(製品によります)の高温スチーム(蒸気)を噴射して汚れを落とす家電です。この「高温」というのが最大のミソなんですよ。

サッシにこびりついた油汚れや固着した泥汚れを、蒸気の力で「浮かせて」落としやすくしてくれます。先端に「ポイントブラシ」という細いブラシのアタッチメントを付ければ、蒸気で浮かせながら同時にこすることもできてすごく効率的です。

そして私がスチームクリーナーを一番おすすめしたい理由が、「カビの除菌・防カビ効果」です。

高温のスチームは、カビを根本から「殺菌」することができるんです。
薬剤を使わずに、水(蒸気)だけで除菌できるのは、特に小さなお子さんやペットがいるご家庭には、すごく嬉しいポイントじゃないでしょうか。

おすすめモデル例

ケルヒャー / SC Mini

スチームクリーナーといえばケルヒャー、というくらい有名ですね。「SC Mini」は小型で手軽に使えるハンディタイプです。ポイントブラシを使って、サッシの隙間やゴムパッキンのカビ退治に活躍してくれます。

アイリスオーヤマ / スチームクリーナーハンディタイプ (STM-303)

こちらも手軽なハンディタイプとして人気です。加圧噴射方式で、約100℃のスチームをしっかり噴射してくれます。アタッチメントが色々ついているモデルも多くて、サッシ以外にもお風呂場やキッチンで使いたい方には便利ですね。

スチームクリーナーの「できないこと」

ここで、お店でもよーくご説明する、大事な注意点があります。 スチームクリーナーはカビを「殺菌」することはできますが、残念ながら、ゴムパッキンの奥深くまで染み付いてしまった「黒カビのシミ(色素沈着)」を消すことはできないんです。

「カビは死んでるけど、黒いシミだけが残ってる…」という状態ですね。 この「シミ」をどうしても白くしたい場合は、残念ながら「カビキラー」などの塩素系漂白剤(薬剤)の力が必要になります。

なので、私の個人的なおすすめステップは、 1. まずスチームクリーナーでカビを「殺菌」する(根本治療) 2. その後、どうしても残った「シミ」が気になる場所だけ、薬剤で「漂白」する という2段階のプロセスです。薬剤を使う範囲も最小限にできますよ。

リンサークリーナーで泥汚れを吸う

さあ、いよいよ「窓のさん」掃除のラスボス、「泥水・ヘドロ汚れ」の登場です。

台風の後や、結露とホコリが混ざって、レールがどろどろになっている状態…。
これを雑巾で拭こうとすると、汚れが広がるだけで本当に心が折れそうになりますよね。

この「泥水」をどうにかしたい、という悩みを一発で解決してくれる可能性を秘めた家電が、「リンサークリーナー」なんです!

「え?リンサークリーナーって、カーペットとかソファのシミを取るやつじゃないの?」
そう思いますよね!
でもあの機能こそが、サッシの泥汚れ掃除の「理想」とぴったり一致するんですよ。

リンサークリーナーの機能は、
1. ノズルの先端から「水」を噴射して
2. 汚れを「溶かし」
3. その汚れた「泥水」ごと、強力なバキュームで「吸引・回収」する
というものです。

これ、まさに泥だらけのサッシレールでやりたいこと、そのものじゃないですか?
雑巾で「拭き広げて」いた泥水を、リンサークリーナーなら「回収」できちゃうんです。

おすすめモデル例

アイリスオーヤマ / リンサークリーナー (RNS-300 / RNS-P10-W)

リンサークリーナーを一般家庭に広めた、代表的なモデルですね。T型ヘッドというアタッチメントが、サッシのレール幅にも意外とフィットすることがあります(モデルによります)。とにかく「泥水を吸い取る」というパワーは本物です。

お客様の口コミでも、「カーペットに使ったら、回収した水が真っ黒で衝撃だった」というお話をよく聞きますが、それがサッシの泥汚れでも起こるわけです。目に見えて汚れが取れるので、達成感もすごいと思いますよ。

リンサークリーナーの注意点

いいこと尽くめのように聞こえますが、もちろんデメリットもあります。 それは、「音がかなり大きい」ことです。掃除機の中でも、特に吸引音が響くタイプだと思ってください。なので、使う時間帯は選んだほうがいいですね。早朝や夜間は、ご近所迷惑になってしまう可能性が高いです。

あと、当然ですが「乾燥汚れ」には向きません。あくまで「泥水・ヘドロ」用の最終兵器、として使うのがおすすめです。

時短とコストで選ぶ家電は?

クリーン家電ガイド:イメージ

ここまで、サッシ掃除に使える4つの「主力家電」をご紹介してきました。

「ハンディクリーナー」
「ブロワー」
「スチームクリーナー」
「リンサークリーナー」…。

どれも魅力的ですけど、「じゃあ、結局どれを選べばいいの?」って迷ってしまいますよね。

これは、「サッシ掃除の何を一番解決したいか?」によって、おすすめする家電が変わってきます。

ここでは、汚れのお悩み別に、どんな家電がおすすめなのか、比較表とセットでご紹介しますね。

【汚れ別】サッシ掃除「主力」家電 比較表

家電タイプ 理想的な汚れタイプ メリット(できること) デメリット(できないこと)
ハンディクリーナー 乾燥ホコリ・砂・花粉 手軽。準備不要。隙間ノズルでピンポイント吸引。 泥水や湿った汚れは吸えない(故障原因)。
ブロワー 乾燥ホコリ・花粉・枯葉 掃除の第一段階として最速。網戸にも使える。 泥やカビには無力。ホコリが舞う。騒音。
スチームクリーナー 固着汚れ・油汚れ・カビ菌 100℃の熱で除菌・防カビ。薬剤不要。 染み付いた黒カビの「シミ」は取れない。準備と片付けに手間。
リンサークリーナー 泥水・ヘドロ 水を噴射し、泥水ごと「吸引・回収」できる唯一の家電。 騒音が大きい。乾燥汚れには不向き。

この表をふまえて、お悩み別の「おすすめ家電セット」を提案させてください!

お悩み①:「簡単・時短」重視タイプ(ドライクリーニング)

「泥汚れとかカビはそこまで無いけど、ホコリや砂が気になる。水拭きは面倒だから、とにかく楽に終わらせたい!」という方。

おすすめセット:「ブロワー」+「ハンディクリーナー」
まずブロワーで外に向かってホコリや花粉を吹き飛ばし、レールに残った細かいゴミをハンディクリーナーの隙間ノズルで吸い取る。これぞ「ドライクリーニング」ですね。水を使わないので、雑巾を洗う手間もなし。掃除時間わずか5分も夢じゃない、一番お手軽なセットです。

お悩み②:「徹底的」重視タイプ(泥汚れバスター)

「台風や大雨の後で、サッシが『泥の川』状態。こすっても広がるだけで、もうどうにもならない…」という方。

おすすめセット:(ヘラ)+「リンサークリーナー」
まずヘラで固まった泥を物理的に剥がせるだけ剥がします。その後、リンサークリーナーで泥に水を噴射し、泥水ごと強力に「吸引・回収」!これまで雑巾で拭き広げるしかなかった泥水を、家電の力で根こそぎ回収します。汚水タンクに溜まった泥水を見れば、達成感もひとしおですよ。

お悩み③:「カビ・結露」悩みタイプ(根本解決)

「ゴムパッキンが黒カビだらけ。掃除しても、冬になると結露ですぐに再発しちゃう…」という方。

おすすめセット:「スチームクリーナー」+「除湿機」
まずスチームクリーナーで今あるカビを「加熱殺菌」します(対症療法)。そして、カビの最大の原因である「結露」の発生を抑えるために、「除湿機」を窓際に設置して運転する(根本治療)。特に冬場の結露対策には、低温時にも除湿能力が落ちにくい「デシカント式」の除湿機や、空気を循環させる「サーキュレーター」を併用するのが、すごく効果的だと思いますよ。

家電で「窓のさん」掃除を快適に

「窓のさん」掃除、手作業から最新家電まで、色々な方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

サッシの汚れって、本当に色々なタイプがあって、それぞれに合った掃除方法があるんですよね。

乾いたホコリには「ブロワー」や「ハンディクリーナー」。
しつこいカビ菌には「スチームクリーナー」。
そして、絶望的な「泥水」には「リンサークリーナー」。

私も家電量販店にいると、毎日新しい製品に触れて、「こんな便利なものがあるんだ!」って驚かされることばかりです。

もちろん、100均のアイテムでこまめに掃除するのも、すごく丁寧で素敵なことだと思います。
でも、もし「面倒だな」「時間がかかって大変だな」って感じているなら、それは家電の力を借りるタイミングなのかもしれません。

特に、カビの原因になる「結露」対策のように、掃除(対症療法)だけじゃなく、「予防(根本治療)」まで家電でできる時代です。「除湿機」や「サーキュレーター」を窓際に置くだけで、カビやホコリが定着しにくい環境を作る手助けにもなるんですよ。

この記事が、皆さんの「窓のさん」掃除の悩みを少しでも軽くして、もっと快適な毎日を送るきっかけになったら私もすごく嬉しいです!

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