部屋の掃除をしようと思い立ったものの、散らかった部屋を前にどこから手をつければいいのか分からず、途方に暮れてしまった経験はありませんか?
実は多くの人が、掃除機をかけるべきか片付けを優先すべきか、リビングから始めるべきか別の場所からスタートすべきか、という最初の選択で迷ってしまうんです。
正しい順番で取り組まないと、何度も同じ場所を掃除する羽手間になったり、せっかく掃除した場所がすぐに汚れてしまったりと、非効率な掃除になってしまいます。
さらに適切な家電を活用することで、面倒な作業を自動化したり時短したりすることも可能です。
この記事では、部屋の掃除を始める正しい順番から、片付けのコツ、汚部屋レベル別の対処法、そして掃除を効率化してくれる便利な家電まで、販売スタッフとしての視点から詳しくご紹介していきます。
部屋の掃除はまずどこから?

「部屋の掃除、どこから手をつければいいの…」と悩んでしまうこと、ありますよね。いざ掃除を始めようと思っても、モノが散らかっていると、まず何からすべきか途方に暮れてしまう…。
そんな時、多くの人が「片付け」と「掃除機がけ」のどちらを先にすべきか迷うポイントなんです。
このセクションでは、掃除をスタートする前の大前提、「片付け」の重要性と、モノを効率よく整理・収納するための具体的なステップや便利な家電について、詳しくご紹介していきますね。
掃除の前に片付けが先
「部屋の掃除、どこから始めよう?」と思ったとき、真っ先に掃除機を手に取っていませんか?
実はそれ、効率的なお掃除の順番としてはちょっと微妙なんです。
私たちがお掃除で目指すのは、「キレイな状態」ですよね。
でも、床に雑誌が置きっぱなしだったり、テーブルの上に書類が山積みだったりする状態(=片付いていない状態)で掃除機をかけたとしても、どうなんでしょう?
まず、障害物が多すぎて、掃除機をスムーズにかけることができません。モノをいちいちどかしながら掃除機をかけるのは、ものすごく効率が悪いと思いませんか?
それに床全体が見えていないと、どこにホコリが溜まっているのかも分かりにくいですよね。
さらに怖いのが、「誤廃棄のリスク」です。
片付けが終わっていない(=いるモノといらないモノが混在している)状態で掃除機やゴミ拾いを始めると、大切な書類や、無くしたと思っていた小さなアクセサリーまで、うっかり捨ててしまう可能性があるんです。これは絶対に避けたいですよね。
ですから、お掃除の鉄則は「片付けが先、掃除が後」なんです。
お店でも、「高機能なロボット掃除機を買ったのに、うまく走ってくれない」というご相談を受けることがあるんです。お話を伺ってみると、床に脱いだ服やスマホの充電コードが置きっぱなしになっているケースが結構多いんですね。
例えば、iRobotの「ルンバ コンボ j9+」みたいに、コード類や障害物を賢く避けてくれる本当に優秀なモデルも増えています。でも、どんなに高性能なロボット掃除機だって、床全体がモノで覆われていたら、その性能を100%発揮することはできません。
家電の性能を最大限に引き出すためにも、まずは「片付け」。
つまり、モノを整理して、床や棚の上をスッキリさせることが、お部屋をキレイにするための一番最初で、一番大切なステップなんですよ。
モノが多い時の整理のコツ
「片付けが先なのは分かったけど、そもそもモノが多すぎて、どこから手をつければ…」という方も多いと思います。そうなんです、いきなり全部を完璧にしようとすると、かえって動けなくなってしまいますよね。
ここでの「片付け」は、まず「整理」から始めます。
「整理」とは、「いるもの」と「いらないもの」を分ける作業のこと。これが片付けの第一歩です。
でも、この「分ける」作業が一番難しいんですよね。
私も経験があるんですが、「これはまだ使えるかも」「これは高かったし…」と悩み始めると、一日があっという間に終わってしまいます。
「整理」をスムーズに進める2つのコツ
- 3秒ルールで判断する
手に取ったモノを「いる」か「いらない」か、3秒以内に判断するクセをつけます。3秒以上悩むものは、次の「保留ボックス」に入れましょう。 - 「保留」ボックスを活用する
「捨てるか迷うモノ」のための「保留ボックス」を一つ用意します。悩んだらすぐそこへ。これで、手が止まるのを防げます。このボックスは、例えば「1ヶ月後にもう一度見直す」といったルールを決めておくと良いですね。
大切なのは、「収納」と「整理」を混同しないこと。
片付けが苦手な方によくあるのが、「先に収納用品を買ってしまう」というケースなんです。
「このボックスに全部収めたい」と立派な収納ケースを先に買われる方がいらっしゃるんですが、ちょっと待って!と。
なぜなら、「整理」が終わって、自分にとって本当に必要なモノの総量が決まる前に収納用品を買っても、サイズが合わなかったり、結局使わなかったりする可能性が高いからなんです。
やってはいけないNG行動:収納用品を先に買う
片付けの「整理」フェーズが終わる前に収納用品を買うのはNGです。モノの総量が確定していないため、買った収納用品がピッタリ合う保証はありません。最悪の場合、その「収納用品」自体が新たな不用品(散らかりの原因)になってしまうことも…。まずはモノを「減らす」ことから始めるのが鉄則ですよ。
モノを「しまう」ための箱に投資する前に、まずはモノを「減らす(整理)」ことを考える。これが、モノが多いお部屋をスッキリさせる一番の近道だと思います。
なぜリビングから片付けてはダメ?
よし、片付けるぞ!と意気込んだとき、一番目につく「リビング」から手をついつけてしまいませんか?
実はこれも、片付けが挫折しやすいNG行動の一つなんです。
なぜリビングから始めるとダメなんでしょうか?
答えはシンプルで、「リビングは片付けの難易度が一番高い場所」だからです。
リビングには、家族みんなのモノ、共有のモノ、個人のモノが入り混じっていますよね。
雑誌、新聞、リモコン類、お子さんのおもちゃ、読みかけの本、DM(ダイレクトメール)…。
モノの種類が多岐にわたるため、「整理(いる・いらないを分ける)」のときに、「これは誰のだっけ?」「これは捨てていいか確認しないと」と、判断の回数がものすごく多くなるんです。
さらに、家族のモノを勝手に捨ててしまうと、後でトラブルの原因にもなりかねません。
片付けのプロの方々も、リビングは一番最後に回すことを推奨するくらい、実は「ラスボス」的な場所なんですよ。
じゃあ、どこから始める?
片付けのプロが推奨するのは、「明らかに自分のモノしかない、小さなスペース」から始めることです。
- 例えば、寝室のベッドサイドの引き出し
- 洗面所の自分の化粧ポーチの中
- 自分専用のデスクの一番上の引き出し
こういった小さなスペースから始めると、「全部出す」→「整理する」→「収納する」という一連の流れを短時間で終えられます。「できた!」という小さな成功体験を積むことが、片付けのモチベーションを維持する上でとっても大事なんです。
リビングのような広い場所は、こうした小さな成功体験を積んで、片付けの体力と自信がついてから挑戦するのがおすすめですよ。
捨てられない紙類はシュレッダーで

片付けを始めると、必ず出てくるのが「紙類」の山ですよね。
特にダイレクトメール(DM)、古い契約書、公共料金の明細、領収書…。これらは個人情報がたっぷり含まれているので、「いらない」と分かっていても、そのままゴミ箱にポイっと捨てるのはためらわれませんか?
その結果、机の上や棚の隅に「とりあえず」で置かれた紙類がどんどん蓄積して、気づけば大きなストレス源になっている…。これは「片付けあるある」だと思います。
この「捨てにくい」という心理的なハードルを下げて、紙類の「整理(捨てる)」を一気に加速させてくれる家電が、家庭用シュレッダーです。
「シュレッダーなんて、会社で使うものでしょ?」と思われるかもしれませんが、最近は家庭用のコンパクトでおしゃれなモデルもたくさん出ているんですよ。
家庭用シュレッダーの選び方
シュレッダー選びで一番大事なのは、「カット方式(裁断方式)」です。これでセキュリティレベルと価格が大体決まります。
- ストレートカット:
昔ながらの、縦方向にだけカットするタイプです。安価ですが、復元されやすいため、個人情報が少ない(または気にしない)方向けですね。 - クロスカット:
縦と横の両方にカットするタイプ。今の家庭用シュレッダーでは一番標準的なタイプだと思います。セキュリティと価格のバランスが良いですね。ナカバヤシ(Nakabayashi)の「ハンドシュレッダー Z2775」のような手動式でも、クロスカットなら十分実用的です。 - マイクロカット:
クロスカットよりさらに細かく(例えば3×9mmとか)裁断するタイプです。これは本当に細かくなるので、復元はほぼ不可能。店頭でも「絶対に見られたくない書類があるから」と、マイクロカットを指名買いされるお客様が増えています。
電動マイクロカットがおすすめ
もし私がご家庭用でおすすめするなら、オーム電機(OHM)の「マイクロカットシュレッダー SHR-MX300」のような、電動のマイクロカットモデルですね。手動式も手軽で良いのですが、DMが溜まってくると、数枚でも手で回すのは結構大変なんです…。
その点、電動ならA4用紙を3枚同時に細断できたり、ダストボックスも10Lと大容量だったりするので、ストレスフリー。モーターが熱くなったら自動で停止する安全機能(オーバーヒート自動停止機能)も付いているので安心です。
シュレッダーが家にあると、「溜まったらやる」ではなく、「届いたらすぐ処理する」という良い習慣がつきやすいですよ。
ラベルライターで収納の定位置決め
さて、「整理(捨てる)」が終わって、手元には「いるもの」だけが残りました。
次のステップは、それらのモノに「定位置」を決めてあげる「収納」フェーズです。
お部屋がリバウンドしてしまう(=再び散らかってしまう)最大の原因は、「使ったモノを元に戻さない」こと。そしてモノを戻せない原因は、そのモノの「戻す場所(定位置)が明確に決まっていない」からなんです。
「あれ、これどこにしまおう?」と一瞬でも迷うと、つい「とりあえずここに」と置いてしまい、それが散らかりの第一歩になります。
そこで活躍するのが、ラベルライターです。
収納ボックスや引き出し、ファイルに「これは〇〇の場所」と物理的に明示してあげる。これが「散らかりにくい部屋」の仕組みを作るために、実はものすごく重要な投資なんです。
「テプラ」や「ピータッチ」といった名前は聞いたことがあるかもしれませんね。昔はキーボードでポチポチ入力するイメージでしたが、今の主流はスマートフォンアプリで直感的にラベルを編集・印刷できるモデルです。
スマホ対応ラベルライター 3大ブランド
お店でも人気のある、スマホ対応モデルの主なブランドにはこんな特徴がありますよ。
- キングジム「テプラ」:
「テプラ SR-MK1 MARK」などが人気ですね。印刷品質(解像度)が360dpiと非常に高く、文字のギザギザ感が少ないのが特徴。とにかく美しい印刷にこだわる方におすすめです。 - ブラザー「ピータッチ」:
「ピータッチキューブ PT-P300BT」や「P710BT」が有名です。ブラザーはテープの耐久性が非常に高く、水回りや屋外での使用にも強いのが強みですね。 - カシオ「ネームランド」:
「ネームランド KL-SP100」など。専用アプリが使いやすく、テンプレートや可愛い絵文字が豊富。コストパフォーマンスも良い印象です。
お店でお客様とお話ししていると、「ラベルを貼るだけで、家族が自分でモノを戻してくれるようになった!」と喜ばれることが多いんです。ラベルライターは、単なる分類道具ではなく、家族みんなが片付けしやすい「仕組み」を作るための家電なんですね。
本体価格だけでなく、継続的に必要になる「テープ」のランニングコスト(純正品か互換テープが使えるか)も、選ぶ上での一つのポイントになると思います。
どこから部屋の掃除をするかを解決

お部屋の「片付け(整理・収納)」が終わって、床や棚の上がスッキリしたら、いよいよ「掃除」のフェーズです!障害物が何もなくなった空間で掃除機をかけるのは、本当に気持ちがいいものですよ。
でも、ここでも「どこから?」という順番が大切になってきます。
このセクションでは、ホコリや汚れを取り除く「掃除」の正しい順番と、汚部屋レベルで悩んでいる方への具体的なアドバイス、そして掃除をラクにしてくれる家電たちをご紹介しますね。
掃除の正しい順番|上から下へ
「掃除」のフェーズに入ったら、鉄則は「上から下へ」です。
これは、お掃除の基本中の基本ですね。
なぜなら、ホコリは必ず上から下に落ちるから。
もし先に床(下)をピカピカに掃除機がけして、その後に棚の上(上)のホコリを払ったらどうなるでしょう?
そうです、せっかくキレイにした床に、またホコリが舞い落ちてしまいます。これでは二度手間ですよね。
だから、掃除のスタートは、まず「高い場所」のホコリ処理からなんです。
- 天井や照明器具の傘
- エアコンの上部
- カーテンレールの上
- 背の高い家具(タンスや冷蔵庫)の上
こういった、普段は目線が届かない場所のホコリを、まず床に落としてしまいます。
「そんな高いところ、どうやって?」と思いますよね。
ここで、スティッククリーナーのアタッチメントが真価を発揮します。
アタッチメントを使いこなそう!
スティッククリーナーを買うと、色々なアタッチメントが付いてきますが、全部使いこなせていますか?「上から下へ」の掃除でとても便利なのが、こんなアタッチメントです。
- ブロアアタッチメント:
パナソニックの「MC-BL1-W」のように、「吸う」のではなく強力な風で「吹き飛ばす」ためのアタッチメントです。エアコンの上や棚の奥に溜まったホコリを、まず床に落とすのに最適!窓のサッシのゴミをかき出すのにも使えて、一つあると本当に便利ですよ。 - 棚用吸口・ブラシノズル:
マキタの「クリーナー用棚用吸口」や、ダイソンの「コンビネーションノズル」のように、ブラシでホコリをかき取りながら「吸う」タイプです。棚の上を直接キレイにしたい時や、カーテンレールのホコリを吸い取る時に活躍します。
まずは高い場所のホコリを払い(または吹き飛ばし)、次に目線の高さの棚や家具の上を掃除する。そして最後に、すべてのホコリが集まった「床」を仕上げる。この「上から下へ」の順番を意識するだけで、お掃除の効率は劇的にアップしますよ。
奥から手前へ|最後に床を掃除
「上から下へ」の原則で、天井や棚の上からホコリを落としたら、いよいよお掃除の最終段階、「床」の清掃です。ここにもう一つの鉄則があります。
それは、「奥から手前へ」です。
これは、部屋の出入り口から一番遠い場所(例えば、窓際や部屋の角)から掃除を始めて、だんだんと出入り口(手前)に向かって後ずさりするように掃除機をかけていく、ということです。
なぜこの順番なのか?
理由は2つあります。
- キレイにした場所を再び踏まないため
もし手前から奥に向かって掃除機をかけたら、自分が歩いた足で、せっかくキレイにした床をまた汚してしまうかもしれませんよね。 - ホコリやゴミを部屋の外に追い出すイメージ
「上から下へ」で落としたホコリや、「中」間の家具から出たゴミを、すべて「床」で集めます。そして、その集めたゴミを部屋の出入り口に向かってかき集めていくイメージです。最後に玄関でまとめて処理すれば、一番効率的ですよね。
この「床掃除」のフェーズで、メイン家電となるコードレススティッククリーナーが登場します。片付けが終わってスッキリした床を掃除機がけするのは、本当に爽快な瞬間です。
お店でお客様のニーズをお伺いしていると、スティッククリーナーに求められる機能は大きく変わってきたなと感じます。「吸引力」はもちろんですが、それ以上に「掃除の手間」や「メンテナンス性」を気にされる方がすごく多いんです。
「掃除のあと」がラクなクリーナーが人気!
例えば、パナソニックの「パワーコードレス MC-SB85K」に搭載されている「からまないブラシ」。これは本当に画期的で、お客様からの評価もすごく高い機能です。円錐形のブラシが、吸い込んだ髪の毛やペットの毛を中央に集めて、ローラーに絡みつくのを防いでくれるんですね。掃除のあとに、ローラーに絡みついた髪の毛をハサミで切って…というあの面倒な作業がほぼなくなるんです。これは嬉しいですよね。
一方で、日立の「ラクかるスティック」シリーズなどは、レビューで「とにかく軽い」「ヘッドが自走して楽」と、操作性の軽さがとても好評です。ただ、一部のモデルでは「ローラーに絡んだ髪の毛を取るのが大変」というお声も聞くことがあったり…(これはどのクリーナーでもある程度は仕方ないのですが)。
吸引力だけでなく、掃除の後の「メンテナンスの手間」まで考えて選ぶと、長く愛用できる一台に出会えると思いますよ。
汚部屋レベル別|玄関からの片付け

中には、「もうどこから手をつけていいか、本当に分からない…」という、いわゆる「汚部屋」レベルで悩んでいらっしゃる方も少なくないと思います。
床にモノが散乱している状態であれば、これまでお話ししてきた「整理(捨てる)」からコツコツと始めていくのが正解です。明らかなゴミ(ペットボトルやお菓子の袋など)から捨てていきましょう。
しかし、床がゴミで埋め尽くされて「床が見えない」という場合…。
この場合は、お掃除の「どこから」の答えがまったく変わってきます。
「上から下へ」という掃除の原則は、まだ適用できません。
最優先で手をつけるべき場所。それは「玄関」です。
「え、なんで玄関?」と思いますよね。
理由は、汚部屋の片付けは、最終的に大量の「ゴミ袋」を家の外に「搬出」する作業になるからです。
想像してみてください。奥の部屋を必死で片付けて、ゴミ袋を何十個も作ったとします。でも、そのゴミ袋を運び出すための「玄関」や「廊下」がモノで塞がっていたら…?
作業がそこで完全にストップしてしまいますよね。
ですから汚部屋レベルのお片付けは、まず「ゴミの搬出ルートを確保する」ことが最重要なんです。
玄関からリビングまでの動線を確保し、ゴミを出しやすくする。
これが、自力で片付ける場合の鉄則になります。
ゴミ撤去後に真価を発揮する家電
大量のゴミ(整理)を撤去した後に待っているのが、長年放置された「こびりついた汚れ」です。床のベタつき、水回りのカビや水垢…。
こういった頑固な汚れには、普通の掃除機や雑巾がけでは歯が立ちません。ここで真価を発揮するのが、高温スチームクリーナーです。
Shark(シャーク)の「回転スチームモップ S7001J」や、ケルヒャーの「SC1 MINI」などは、高温のスチームの力で汚れを浮かし、除菌までしてくれます。特にSharkのモデルは、電動で回転するパッドが汚れを物理的にこすり落としてくれるので、「長年落ちなかった床の汚れがキレイになった!」という感動のお声も聞きますよ。洗剤を使わないので、ペットや小さなお子さんがいるご家庭でも安心ですね。
ただし、自力での片付けが困難なレベルだと感じたら、無理をせず専門の清掃業者さんに相談するのも、大切な選択肢の一つですよ。
一人暮らしの掃除を効率化する家電
一人暮らしで掃除の順番を悩んでいる方も多いですよね。
一人暮らしのお部屋は、スペースが限られていたり、仕事や学校で忙しくて掃除の時間がなかなか取れなかったり、特有の悩みがあると思います。
そんな一人暮らしの方にこそ、「効率化」できる家電を上手に取り入れてほしいなと思います。
まず、スティッククリーナーですが、収納場所も限られるため、やはり「コンパクトさ・軽さ」は重要ですよね。
ダイソンの「Dyson Micro 1.5kg (SV21 FF)」のような軽量モデルは、本体が1.5kgと本当に軽いので、気づいた時にサッと取り出して掃除する気になれます。パワフルな吸引力はそのままに、取り回しが良いのは嬉しいポイントです。
そして、一人暮らしの「やる気が出ない」原因でよく聞くのが、キッチン、特に「皿洗い」です…。
シンクに溜まった食器を見ると「一気に疲れが出てしまう」なんてことありませんか?
「一人暮らしだから食洗機なんて置けない」と諦めている方に、ぜひ知ってほしいのが「工事不要のタンク式食洗機」です。
一人暮らし向けの「プチ食洗」
特にパナソニックが出している「SOLOTA(ソータ)NP-TML1」は、まさに一人暮らしのために設計された、とってもコンパクトなタンク式食洗機なんです。
お店でも「こんなに小さいのがあるんですね!」と驚かれることが多いこのモデル。幅約31cm、奥行き約22.5cmと、本当に場所を取りません。タンク式なので、もちろん面倒な水道工事は不要。キッチンのちょっとしたスペースに置いて、専用の給水口からお水を入れるだけ。
「どうせ一人分だし、手で洗った方が早いんじゃ…」と思うかもしれませんが、高温で洗浄・除菌できるのは食洗機ならでは。手荒れ防止にもなりますし、何より「皿洗いをしなくていい」という心の余裕が生まれるのが一番のメリットだと、購入されたお客様はおっしゃいますね。
一人暮らしの限られた時間を、掃除や片付け「以外」のことに使うためにも、こういった効率化家電は賢い投資だと思いますよ。
やる気が出ない時の自動化家電
「掃除のやり方(どこから)は分かった。でも、そもそも掃除のやる気が出ない…」
これ、すごくよく分かります。
疲れて帰ってきた時や、休日くらいゆっくりしたい時、掃除のモチベーションってなかなか湧いてこないものですよね。
そんな「やる気が出ない」問題に対する私からの回答は、「やる気」に頼るのをやめて、「技術(家電)」によって掃除を「自動化・省力化」しちゃいましょう!ということです。
「掃除のやる気を削ぐタスク」を、家電に丸ごとお任せしてしまうんです。
床掃除の完全自動化 → ロボット掃除機
「掃除機をかける」という行為そのものをなくす、または最小限にする家電ですね。
最近のハイエンドモデルは、本当にすごいです。
iRobotの「ルンバ コンボ j9+」は、障害物回避性能が非常に高くて、床に置きっぱなしにしがちな充電コード類まで賢く避けてくれます。さらに、カーペットを検知すると、水拭き用のモップパッドを本体の天面までグッと引き上げるので、絨毯を濡らす心配がないんです。
また、Roborockの「S8 Pro Ultra」などは、ゴミの自動収集、モップの自動洗浄に加えて、洗浄後の濡れたモップを「熱風乾燥」する機能までドックに搭載しています。モップが濡れたままだと臭いやカビが心配…という、自動化が生んだ新たな「面倒さ(=やる気の低下)」まで、先回りして解決してくれるんですね。
「ルンバが掃除しやすいように、床のモノを片付けるようになった」という、お客様の笑い話(でも本当の話)をよく聞きます。自動化家電が、片付けの良いきっかけになることもあるんですよ。
洗濯物を干す作業の自動化 → ドラム式洗濯乾燥機
「洗濯物を干す・取り込む」という作業も、地味に時間を取られますよね。
ドラム式洗濯乾燥機は、この家事を自動化してくれる代表格です。
「自動化」家電選びの注意点
ただし、「自動化」や「時短」を謳う家電を選ぶ時は、少し慎重になってほしいな、という思いが私にはあります。以前、あるメーカーのコンパクトなドラム式洗濯乾燥機について、「乾燥フィルターのエラーが頻発する」「乾燥機能がすぐに壊れた」といった厳しいレビューをお客様から直接聞いたことがあるんです。
自動化してくれるはずの家電が、エラー対応や修理で逆に「手間」を増やしてしまったら…本末転倒で、余計にやる気を失ってしまいますよね。
「やる気が出ない」時こそ、初期投資が多少かかっても、「エラーが出ない」「メンテナンスが楽」「確実に動作する」という信頼性を一番に考えて、家電を選んでほしいなと思います。
まとめ:部屋の掃除はどこから始める?
さて、ここまで「部屋の掃除 どこから」という疑問について、ステップバイステップで見てきました。
最後に、おさらいをしておきましょう。
「部屋の掃除、どこから始めたらいい?」という問いへの答えは、お部屋の状況によって2段階あります。
ステップ1:まずは「片付け(整理・収納)」から
床にモノが散らかっている状態なら、掃除機をかける前に、まず「片付け」です。
- 整理:「いる・いらない」を分けます。リビングなど難易度が高い場所からではなく、小さな引き出しから始めるのがコツ。
- 収納:「いるもの」の「定位置」を決めます。
この「片付け」フェーズを助けてくれる家電が、「シュレッダー」(紙類の整理)や「ラベルライター」(収納の仕組み化)でしたね。
ステップ2:「片付け」が終わったら「掃除」
モノがなくなってスッキリした空間になったら、いよいよ「掃除」です。ここでの合言葉は…
- 「上から下へ」:ホコリは上から落とします。スティッククリーナーのアタッチメントが活躍します。
- 「奥から手前へ」:床掃除は部屋の奥から出入り口に向かって行います。
もし「どこから手をつけていいか分からない」ほどの汚部屋レベルなら、「玄関(ゴミの搬出路)」から確保することも思い出してください。
そして、「そもそもやる気が出ない…」という時は、無理に頑張らなくてもいいんです。ロボット掃除機や食洗機、乾燥機付き洗濯機など、面倒なタスクを「自動化」してくれる家電に頼るのも、立派な解決策の一つです。
「部屋の掃除」と聞くと大仕事に感じてしまいますが、まずは「片付け」と「掃除」を分けて考え、自分に合ったステップと家電を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。
あなたの毎日が、少しでも快適になるヒントになれば嬉しいです!


