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ガスコンロの頑固なこびりつき汚れ掃除術!五徳から天板まで完全攻略

キッチン掃除

毎日の料理で欠かせないガスコンロですが、気づいた時には天板や五徳に頑固な焦げ付きがこびりついて、もう手がつけられない状態になっていませんか?

油ハネや吹きこぼれが積み重なって炭化した汚れは、普通のスポンジではびくともしません。
でも、放置しておくと見た目が悪いだけでなく、火災や不完全燃焼といった危険なトラブルにもつながる可能性があります。

実は、ガスコンロの頑固なこびりつき掃除には、パーツごとに適した方法があるんです。
天板の素材によって使える洗剤が違ったり、五徳には重曹での煮沸やオキシクリーンを使ったつけ置きが効果的だったり。バーナーキャップの目詰まりを放置すると点火不良の原因になることもあります。

しかし、正しい知識がないまま掃除してしまうと、かえってトラブルを招いてしまうこともあるんですね。

この記事では、ガスコンロのパーツ別掃除方法から、スチームクリーナーやウタマロクリーナーといった便利アイテムの活用法、さらには汚れを予防する日常のお手入れ習慣まで、家電スタッフ目線でしっかりご紹介していきます。

頑固なこびりつきに悩んでいる方も、これから予防したい方も、ぜひ参考にしてみてください!

この記事のポイント
  • ガスコンロの頑固なこびりつき汚れの原因
  • 天板や五徳などパーツ別の詳しい掃除方法
  • 掃除を格段に楽にする家電の使い方
  • 汚れを未然に防ぐ予防アイテムと最新コンロ
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ガスコンロの頑固なこびりつき掃除術

クリーン家電ガイド:イメージ

ここでは、ガスコンロの「頑固なこびりつき」を撃退する具体的な掃除術を、「天板」「五徳」「バーナーキャップ」「魚焼きグリル」の4つのパーツ別に、詳しくご紹介していきますね。

私がお客様にもこっそりお伝えしている方法です。少し大変かもしれませんが、正しい方法でやればきっとキレイになりますよ!

天板掃除のやり方|ラップとクレンザー

まずはお料理のたびに目に入る「天板(トッププレート)」からです。ここがキレイだと、キッチン全体の印象がパッと明るくなりますよね。

天板の掃除で一番大切なのは、ご自宅のコンロの天板素材を知ることなんです。素材によって、使える洗剤や道具がまったく違ってくるんですよ。

ガラストップの場合

最近の主流は、見た目が美しくてお手入れしやすい「ガラストップ」です。強化ガラスでできていますが、実は研磨による「傷」には弱いという側面も持っています。

お店でも「ガラストップなのに、スポンジで擦ったら傷がついちゃって…」というご相談、意外と多いんです。軽い汚れなら中性洗剤と柔らかい布で十分なんですが、問題は「炭化」してしまった頑固なこびりつき。

ここでプロが使う(というほどでもないですが、笑)裏ワザが、「丸めたラップ + クリームクレンザー」の組み合わせです。

スポンジだと、研磨剤の粒子とスポンジ自体の硬い繊維で、ガラスを傷つけてしまうリスクがあるんです。

でも、ラップは繊維がなくて柔らかいですよね?
だから、ガラスを傷つけるリスクを最小限に抑えつつ、クレンザーの研磨力だけを汚れにしっかり伝えることができるんです。

ただし、これは「最終手段」として、常用はしないでくださいね。
クレンザーを使いすぎると、やっぱり表面の光沢がなくなったり、塗装が剥げたりする原因になる可能性があります。

ホーローやステンレスの場合

ホーロー素材は比較的傷に強いので、スポンジにクリームクレンザーをつけて磨いても大丈夫な場合が多いです。

ステンレスの場合は、ヘアラインという金属の筋目に沿って磨くとキレイに仕上がりますよ。

フッ素・アルミトップは絶対に擦らないで!

一番注意が必要なのが、フッ素コートやアルミ素材の天板です。これは表面にデリケートなコーティングが施されています。

金属たわしやクリームクレンザー(磨き粉)は絶対に使用しないでください。コーティングが剥がれて、そこからサビや色ムラの原因になってしまいます。お手入れは必ず、柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく拭き取るだけにしてくださいね。

天板の素材がわからない場合は、必ず取扱説明書を確認するか、メーカーの公式サイトでご自宅の型番を調べてから掃除を始めてください。安全に作業するためにも、これはとっても大事なポイントです。

五徳の掃除|重曹での煮沸と注意点

さて、お次は「五徳(ごとく)」です。

ここはもう、コンロ掃除の「ラスボス」と言ってもいいかもしれません…。
吹きこぼれや油を直接受け止めて、さらに炎で加熱されて炭化するわけですから、汚れが頑固になるのも当然ですよね。

このカチカチに固まった焦げ付きには、「重曹での煮沸(煮洗い)」がとっても効果的なんです。

重曹はアルカリ性なので、酸性の油汚れや焦げ付きを中和して浮かせてくれるんですね。

重曹を使った煮沸の手順

  1. 五徳が丸ごと入る、大きめの鍋(ホーロー製かステンレス製)を用意します。
  2. 鍋に五徳と、五徳がしっかり浸るくらいの水を入れます。
  3. 水1リットルあたり大さじ1〜2杯程度の重曹を入れます。(沸騰前に入れるのがコツ!)
  4. 火にかけて沸騰させ、そのまま弱火で10分ほど煮込みます。
  5. 火を止め、そのまま数時間、人肌程度に冷めるまで放置します。(この放置時間が大事!)
  6. お湯が冷めたら、ゴム手袋をはめて五徳を取り出し、スポンジや古い歯ブラシでこすります。

汚れが緩んでいるので、スルッと落ちる部分もあって気持ちいいですよ。
残った頑固な汚れは、重曹をペースト状にして少し磨いてみてください。

【最重要】煮沸で絶対に守ってほしいこと

1. アルミ製の鍋は絶対に使わないで!
重曹はアルカリ性、アルミは両性金属です。この二つが出会うと化学反応を起こして、鍋が真っ黒に変色・腐食してしまいます。これは元に戻せません!私もお客様から「鍋がダメになっちゃった…」という悲しい報告を聞いたことがあります。必ず、ホーロー製かステンレス製の鍋を使ってください。

2. 必ずゴム手袋を着用してください!
重曹は65℃以上で加熱されると「強アルカリ性」に変化します。これは冷めても性質が変わりません。素手で触ると皮膚のタンパク質を溶かしてしまい、ひどい手荒れの原因になります。必ずゴム手袋をしてくださいね。

この2点だけは、安全のために本当に気をつけてほしいと思います。正しく使えば、重曹は強力な味方になってくれますよ。

五徳のオキシクリーン最強つけ置き

重曹の煮沸もいいけれど、「火にかけて煮込むのはちょっと面倒…」「放置している間に他のことをしたい」という方、多いですよね。

そんな方には、今やすっかりお掃除の定番になりました「オキシクリーン」を使った「オキシ漬け」がおすすめです。

オキシクリーンは酸素系漂白剤で、発泡する力で汚れを浮かせて剥がすのが得意なんです。五徳の焦げ付きにももちろん有効ですよ。

オキシ漬けの手順

  1. シンクにお湯(40〜50℃くらい)を溜めます。お湯の温度が低いとオキシクリーンの効果が半減してしまうので、給湯器の設定温度を少し上げるのがポイントです。
  2. 規定量のオキシクリーンを入れ、泡立て器などでよく溶かして「オキシ液」を作ります。
  3. 五徳をオキシ液の中に完全に沈めます。
  4. そのまま2時間から、頑固な汚れなら6時間(一晩)ほど放置します。
  5. 時間が経ったら、ゴム手袋をして五徳を取り出し、スポンジやブラシで残った汚れをこすり落とします。
  6. 最後に水でよーーく洗い流します。洗剤成分が残らないように気をつけてくださいね。

「重曹煮沸」と「オキシ漬け」どう使い分ける?

どちらも五徳掃除に有効ですが、ちょっとした向き不向きがあるんです。

▼重曹・煮沸がおすすめな人
・「手間はかけてもいいから、短時間で終わらせたい」(トータルの拘束時間は短め)
・「つけ置きする広い場所(シンク)を長時間占拠されたくない」

▼オキシ漬けがおすすめな人
・「火を使うのは面倒。放置して楽したい」(例:寝る前、お出かけ前)
・「五徳以外にも、グリルの網とか色々まとめてキレイにしたい」

こんな感じで、ご自身のライフスタイルやその日の予定に合わせて使い分けるのが、一番賢いやり方だと思います。無理なく続けられるのが一番ですからね。

もし、煮沸やオキシ漬けでも落ちない、本当にカチカチに炭化した「ラスボス」級の焦げがある場合は…もうこれは物理的に削るしかありません。

「コゲ落ちくん」のような研磨粒子が入った専用スポンジや、五徳を傷つけない素材のスクレーパー(ヘラ)で、慎重にそぎ落としてみてください。

バーナーキャップの目詰まり掃除

クリーン家電ガイド:イメージ

さて、天板、五徳と進んできましたが、実はガスコンロの「心臓部」とも言える大事なパーツの掃除が残っています。

それが「バーナーキャップ」です。

炎が出てくる、あの円盤状の部品ですね。
ここ、意外と見落としがちなんです。

でも、バーナーキャップの炎が出るスリット(溝)に、吹きこぼれの焦げやゴミが詰まってしまうと…

  • 炎が均一に出ず、鍋にうまく火が当たらなくなる
  • 炎が「赤く」なる(不完全燃焼のサイン)
  • 点火しにくくなる、または点火不良を起こす

このように、ガスコンロという家電の「性能」と「安全」に直結する不具合が起きてしまうんです。これは単なる汚れ掃除ではなく、「家電のメンテナンス」として、ぜひ定期的にお手入れしてほしい場所ですね。

掃除方法は簡単です。
五徳を外し、バーナーキャップを真上に持ち上げて取り外します。(くるくる回すタイプではないので注意!)

そして、スリット(溝)に詰まったゴミや焦げを、「古い歯ブラシ」や「つまようじ」で丁寧にかき出します。内側からも外側からも、しっかり掃除してあげてください。

汚れがひどい場合は、中性洗剤や重曹水で洗ってもOKです。
五徳と一緒に煮沸してしまっても大丈夫ですよ。

【最重要】バーナーキャップ掃除、最大の注意点

バーナーキャップの掃除で、絶対に守ってほしいことが一つだけあります。それは…
「完全に、しっかり乾燥させること」です!

掃除の後、水分が残ったままの「生乾き」の状態で元に戻してしまうと、点火プラグ(火花が飛ぶ白い部品)の邪魔をしてしまい、「カチカチ音はするのに火が点かない」という点火不良の「直接的な原因」になります。

「掃除したらコンロが壊れた!」と慌ててご相談に来られるお客様、実はこのパターンが結構多いんです…。

洗った後は、乾いた布でしっかり水分を拭き取り、さらに一晩置くくらいのつもりで、完全に乾燥させてから元に戻してくださいね。これが家電店員からのお願いです!

魚焼きグリル掃除|重曹パックのやり方

さあ、コンロ本体の最後は「魚焼きグリル」です。

ここも強敵ですよね…。
ギトギトの油汚れ(酸性)と、真っ黒な焦げ付き(炭化)、そして魚の生臭さ(アルカリ性)が混在する、まさに汚れのデパートです。

まず、網や受け皿など「取り外せる部品」は、まだ温かいうちに中性洗剤で洗うのが一番です。もし焦げ付いてしまったら、五徳と同じく「オキシ漬け」にしてしまうのが手っ取り早いと思います。

問題は、「取り外せないグリル庫内」ですよね。
ここは丸洗いできないので、本当に厄介です。

そこでおすすめなのが、洗剤を汚れにしっかり密着させる「重曹パック洗浄」です。

グリル庫内の重曹パック手順

  1. まず、スプレーボトルに「重曹水」を作ります。(水250mlに重曹大さじ1杯くらい)
  2. 庫内の側面、奥、天井など、汚れている部分にキッチンペーパーを貼り付けます。
  3. 貼り付けたキッチンペーパーの上から、重曹水をたっぷりスプレーして、しっかり湿らせます。
  4. 水溶液が蒸発しないように、その上から食品用ラップで覆い、パックします。(これが大事!)
  5. そのまま30分〜1時間ほど放置して、汚れを浮かせます。
  6. 時間が経ったらラップとペーパーを剥がし、浮き上がった汚れをスポンジや雑巾でこすり取ります。
  7. 最後に、洗剤成分が残らないよう、水拭きと乾拭きでしっかり仕上げます。

この作業、正直言って体勢もきつくて結構大変ですよね…。
この面倒さこそが、「もう掃除したくない!」と最新コンロへの買い替えを検討される一番の動機になっている気がします(笑)

豆知識:グリルの「臭い」の消し方

重曹パックで油汚れや焦げ付きはキレイになっても、「なんだか魚の生臭さが取れない…」ということ、ありませんか?

それ、実は当たり前なんです。油汚れは「酸性」なのでアルカリ性の重曹が効きますが、魚の生臭さの元は「アルカリ性」。だから、重曹(アルカリ性)では中和できず、臭いが残ってしまうんですね。

そこでおすすめなのが「2段階プロセス」です。

Step1: まずは重曹やオキシクリーン(アルカリ性)で、油汚れと焦げを徹底的に落とします。
Step2: 仕上げに、臭いの原因(アルカリ性)を中和するため、「クエン酸水」や「お酢」(酸性)を庫内にスプレーして拭き取ります。

これで、汚れも臭いもスッキリ取れるはずですよ。試してみてくださいね。

頑固なガスコンロのこびりつき掃除と予防

クリーン家電ガイド:イメージ

ここまで、パーツごとの「ガチ掃除」の方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
「ちょっと大変そう…」と思われたかもしれません。

でも一番大切なのは、ここまで頑固な「こびりつき」になる前にケアすること。

ここからは、頑固な汚れを「予防する」ための習慣や、掃除の手間を劇的に減らしてくれる便利な家電、そして「究極の解決策」としての最新コンロについてご紹介しますね!

日常掃除とウタマロクリーナー

やっぱり、これに尽きると思います。
「汚れがこびりつきに変わる前に拭き取る」こと。

汚れ掃除のゴールデンタイムは、「調理直後の余熱が残っている状態」です。
汚れがまだ温かくて柔らかいうちに、サッと拭き取る。これを習慣にするだけで、大掃除の手間が嘘みたいになくなりますよ。

でも、「毎食後に洗剤で拭き上げるのは大変」という方もいらっしゃいますよね。

そんな日常の「ちょい拭き」に、私がおすすめしたいのが「ウタマロクリーナー」です。

家電量販店でもお掃除コーナーに置いてあることが多いこの洗剤、最大の特長は「中性」であることなんです。

キッチンの油汚れ用洗剤って、強力な「アルカリ性」のものが多いですよね。
確かに汚れはよく落ちますが、その分、手肌への刺激が強かったり、素材(アルミなど)によっては使えなかったり、ツンとした刺激臭が気になったり…。

その点、ウタマロクリーナーは中性。
手肌に優しく、刺激臭もありません。

だから、素手でも(できれば手袋推奨ですが)気軽にシュッとスプレーして使えるんです。この「手軽さ」が、ちょい拭きを習慣にする上で何より大事なポイントだと思います。

中性でありながら油汚れにも強いので、調理後の天板や壁への油ハネくらいなら、これで十分キレイになりますよ。

そして、ちょい拭きの最後には、必ず「乾拭き」で水分を拭き取ることを忘れないでくださいね。
これは水垢防止だけでなく、バーナーキャップの項目でもお話しした「点火プラグ」や「温度センサー」を、水分によるサビや接触不良から守るための、大事な家電メンテナンスでもあるんです。

スチームクリーナーで焦げを浮かせる

「ちょい拭き」をサボってしまって、やっぱりこびりつきが…でも洗剤はあまり使いたくない…。
そんな時に、家電販売員としてぜひ活用してほしいのが「スチームクリーナー」です!

ケルヒャーアイリスオーヤマなど、色々なメーカーから出ていますよね。
私も家で愛用していますが、これは本当にガスコンロ掃除の「秘密兵器」だと思います。

スチームクリーナーのすごいところは、「約100℃の高温スチーム」(機種によります)をピンポイントで噴射できること。
炭化してカチカチになった焦げ付きや、固着した油汚れも、この高温スチームを当てることで化学的に緩ませて、浮かせて剥がすことができるんです。

洗剤を使わずに水だけで汚れを落とせるので、洗剤残りが気になるキッチン周りには最適ですよね。

ただ、スチームクリーナーのコンロ掃除には、一つ「失敗しがちなワナ」があるんです。

プロの活用術:「タオル巻き」テクニック

多くの方がやりがちな失敗が、ノズルやブラシで汚れに「直接」スチームを噴射してしまうこと。

これをやると、溶けた油汚れがブラシにベットリと付着して、冷えた瞬間にブラシが油でカチカチに…。もうそのブラシは使い物にならなくなってしまいます。それに、溶けた汚れが周囲に飛び散るだけで、うまく除去できないんです。

正しい使い方はこうです。

  1. スチームクリーナーのノズルヘッドやブラシの先端に、清潔なタオル(雑巾)を巻き付けます。
  2. タオルで覆ったブラシを、コンロの汚れに直接当てます。
  3. スチームを噴射! → 高温で汚れが溶けます。
  4. 溶けた汚れを、巻き付けたタオルが瞬時に吸い取ってくれます。

これなんです!この「タオル巻き」テクニックを使えば、ブラシ本体を一切汚さず、「汚れを溶かす」作業と「汚れを拭き取る」作業を同時に、ものすごく効率的に行えるんですよ。タオルが汚れたら、きれいな面にずらしながら繰り返します。

この方法を知ってから、私のコンロ掃除は劇的に楽になりました。スチームクリーナーをお持ちの方は、ぜひ試してみてくださいね。

これから購入される方へ、少しだけアドバイスです。

コンロ周りなどキッチンでサッと使いたいなら、アイリスオーヤマの「STM-303」のようなハンディタイプが手軽で便利です。

換気扇の油汚れなど、もっとパワフルに使いたいなら、ケルヒャーの「SC2 EasyFix」のようなキャニスタータイプがおすすめですね。

こびりつき防止アイテムと排気口

クリーン家電ガイド:イメージ

掃除術や家電の活用も大事ですが、「そもそも汚さない」工夫も、とっても大事ですよね。
こびりつきを「予防」してくれる、便利なアイテムもたくさんあるんですよ。

排気口カバー

まず、私が一番におすすめしたいのがコレです。

魚焼きグリルの「排気口」、あそこ、すごく掃除しにくくないですか?
油や調理クズが中に落ちてしまったら、もうお手上げです…。

この「ブラックボックス」を、物理的に塞いでしまおう!というのが「排気口カバー」です。

特に人気なのは、山崎実業の「Tower(タワー)」シリーズの排気口カバーですね。
シンプルなスチール製でデザインがとてもスタイリッシュなので、キッチンの景観を損ねません。カバーの上は調味料ラックとしても使えるので、スペースの有効活用にもなりますよ。

コンロのすき間・フチのカバー

ビルトインコンロをお使いの方に、ぜひチェックしてほしいのが、コンロとキッチンの天板との「すき間」です。ほんの数ミリのすき間ですが、ここに吹きこぼれや食材カスが入り込むと、臭いや害虫の原因にもなってしまいます。

東洋アルミの「フレームカバー」のような、透明なテープ状のカバーでこのすき間を塞いでおくだけで、掃除の手間が格段に減りますよ。

「予防」をサポートする家電

こうしたアイテムと合わせて、「予防」の習慣化をサポートしてくれる家電もあります。

それは、シャークの「EVOPOWER」のような、「出しっぱなしにできる」ハンディクリーナーです。

調理中に出た食材カスや、拭き掃除の前にサッとホコリを吸い取る。この「ちょい掃除」ができるかどうかで、汚れの「放置」が防げます。デザイン性が高くてキッチンに置いておける家電は、掃除の心理的ハードルを下げてくれる、大事な「機能」を持っていると私は思いますね。

掃除のやり方を変える最新コンロ

ここまで、掃除術や予防アイテムをご紹介してきましたが、「もう、こんな面倒な掃除、根本的にやりたくない!」というのが本音じゃないでしょうか(笑)

そんなあなたに究極の解決策をお伝えします。
それは「掃除しにくい古いコンロ」から「掃除の手間をなくすよう設計された最新のガスコンロ」に交換することです。

今のガスコンロの「清掃性」の進化は本当にすごいんですよ!
これまで私たちが「面倒だ…」と感じていた掃除のペインポイントを、各メーカーがピンポイントで解決してくれています。

お店でも、コンロを買い替えたお客様から「本当に掃除が楽になった!」「もっと早く替えればよかった!」というお声を一番多くいただきます。

いくつか代表的な機能をご紹介します。

メーカー 代表的な清掃機能 特長(ペインポイントの解決)
ノーリツ 親水アクアコート 天板(ガラストップ)の革命です。水だけで汚れを「浮かせて」落とせる特殊コーティング。「クレンザーで傷つくかも」というストレスから解放されます。
ノーリツ ラックリングゴトク 五徳とバーナー周りのカバーを一体化!あの面倒な「すき間」がなく、煮こぼれが機器内部に入るのを防ぎます。お手入れが格段にシンプルになりました。
パロマ ハイパーガラスコートトップ 「ガラストップの美観」と「ホーローの耐久性(耐傷性)」を両立させた、パロマ独自の素材です。傷を気にせず掃除しやすいのは嬉しいポイントですよね。
リンナイ イージークリーン 天板裏のアルミの力で、天板の温度上昇を大幅にカット。吹きこぼれが天板の熱で「炭化(こびりつき)」するのを防ぐ、予防発想の技術です。
リンナイ スモークオフ グリルの臭い問題(ペイン)を解決!調理中に出る煙やニオイを、グリル後方の専用バーナーで焼き切ります。面倒な臭い取り作業(クエン酸スプレーなど)が不要になります。

※搭載されている機能はシリーズや機種によって異なります。

どうですか?
私たちが今まで苦労してきた「天板の傷」「五徳のすき間」「グリルの臭い」といった問題が、家電の技術でこんなに解決されているんです。

もし10年近くお使いのコンロで、掃除に大きなストレスを感じているなら、交換もぜひ検討してみてくださいね。

頑固なガスコンロこびりつき掃除総括

ここまで、頑固なガスコンロのこびりつき掃除について、詳しく見てきました。
長くなってしまいましたね、お付き合いいただきありがとうございます。

まずは、天板、五徳、バーナーキャップ、グリルといったパーツごとの特性を理解して、それぞれに合った掃除(重曹煮沸、オキシ漬け、重曹パックなど)を試してみてください。特にバーナーキャップの「完全乾燥」は、家電の安全のために本当に重要なので、忘れないでくださいね。

そして、もっと大事なのが「予防」です。

ウタマロクリーナーのような手軽な洗剤での「ちょい拭き」習慣。
排気口カバーのようなアイテムで「汚れを物理的に防ぐ」こと。

これらを実践するだけでも、大掃除の手間は劇的に変わるはずです。

また、スチームクリーナーのように、掃除そのものを楽にしてくれる家電の力を借りるのも、賢い選択だと思います。

もし、お使いのガスコンロが10年近く経過しているなら、それは「設計上の標準使用期間」の目安です。
「点火しにくい」「掃除しても炎が赤いまま」といった寿命のサインが見られる場合は、修理よりも、安全機能も清掃性も格段にアップした最新コンロへの交換を検討する良いタイミングかもしれません。

安全に関するお願い

ガスコンロは、私たちの生活に欠かせない便利な家電ですが、一歩間違えば火災や一酸化炭素中毒など、大きな事故につながる可能性も持っています。

もし掃除や電池交換をしても「炎が赤いまま直らない」「使用中にガスの臭いがする」といった異常を感じた場合は、ただちに使用を中止し、ご契約のガス会社や専門の業者に点検を依頼してください。

安全に関わることですので、自己判断せず、必ず専門家の確認を受けてくださいね。

毎日のお料理を支えてくれるガスコンロ。無理のない範囲でお手入れして、安全・快適に、長く付き合っていきたいですね。

今回の情報が、あなたのお掃除のお悩み解決に少しでもお役に立てたら嬉しいです!

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