この記事をご覧いただいているということは、掃除しやすいトイレをお探しですね?
やっぱり毎日使う場所だからこそ、お手入れが楽なトイレを選びたいですよね。
最近のトイレは本当に進化していて、フチなし形状や自動除菌機能、電動リフトアップなど、掃除の手間を減らしてくれる工夫がいっぱいなんです。
でも、いざ選ぼうとすると、TOTOのきれい除菌水、LIXILのアクアセラミック、Panasonicの激落ちバブルなど、各メーカーそれぞれ魅力的な機能があって迷ってしまいませんか。
便器の黒ずみを防ぎたいのか、隙間掃除を楽にしたいのか、それとも床や壁への飛び散りを抑えたいのか、あなたが一番解決したい悩みによって、選ぶべきトイレは変わってきます。
私は家電量販店で働いているので、お客様から掃除のしやすさについて本当によく質問をいただくんです。そこで今回は、防汚素材の違いや自動除菌機能、隙間対策など、掃除しやすさを徹底比較したトイレランキングをご紹介します。
TOTOやLIXIL、Panasonicの主力モデルの特徴から、フチなしトイレの実際の使い心地、さらにトイレ掃除を楽にする関連家電まで、プロ目線でお伝えしていきますね。
この記事を読めば、あなたの掃除の悩みを解決してくれる最適なトイレが見つかるはずですよ!
決定版!掃除しやすいトイレランキング

このセクションでは、私がお店でもお客様からよくご質問いただく「掃除のしやすさ」を基準に、最新のトイレ機能やメーカーごとの特徴を徹底的に比較していきます。
毎日使う場所だからこそ、お手入れが楽なのが一番!どんな機能があなたに合っているか、一緒に見ていきましょう。
掃除しやすい形状と隙間の工夫
トイレ掃除で一番「あー、もう!」ってなる場所、皆さんどこだと思いますか?
お店でお客様とお話ししていると、やっぱり「便器のフチ裏」と「便座と便器の隙間」が2大巨頭なんです。
フチ裏は、見えないからブラシが届いているか不安だし、黒ずみ(サボったリングって言いますよね)がこびりつきやすい…。本当に厄介な場所でした。
でも、今のトイレは「フチなし形状」が当たり前になってきているんです。
TOTOやLIXIL、Panasonicなど、主要なメーカーはほとんどこの形状を採用しています。
フチがなくなったことで、サッと拭くだけでよくなったのは、本当に大きな進化だと思います。お客様からも「フチ裏掃除のストレスから解放された!」って、嬉しい声をよく聞くんですよ。
そして、もう一つの強敵「隙間」!
便座と便器本体の間って、ホコリや髪の毛、それにちょっとした飛沫が入り込んで、気づいたら汚れが溜まってますよね。ここも掃除がしにくいんです。
この問題を解決するために、各社がスゴイ機能を開発しています。
各社の「隙間」対策をチェック!
- LIXIL(リクシル):「電動お掃除リフトアップ」
これは本当に画期的で、スイッチひとつで便座がウィーンと真上にしっかり上がるんです。隙間が完全に開放されるので、奥までしっかり手が届いて拭き掃除ができます。家電店員の目線で見ても、この「電動」っていうギミックは惹かれますね。 - TOTO:「お掃除リフト」(手動)
TOTOも便座が持ち上がる機能があるんですが、こちらは手動タイプが主流です。電動ほどの高さは出ませんが、隙間を拭くには十分なスペースが確保できますよ。 - Panasonic:「スキマレス設計」
Panasonicは、そもそも「隙間をなくしてしまおう!」という発想です。便座と便器が一体成形に近い形になっていて、汚れが入り込む物理的な隙間を最小限に抑えています。
さらに、意外と見落としがちなのが「便座のつぎ目」です。
ウォシュレット機能がついている便座は、そのつぎ目に汚れが入り込むことがあったんですが、最近はLIXILの「キレイ便座」やTOTOの「クリーン便座」のように、つぎ目自体をなくしたモデルも増えています。
こういう細かい部分の進化が、毎日のお掃除を楽にしてくれるんですよね。
汚れにくい防汚素材が重要
トイレ掃除を楽にするには、「掃除しやすい形状」を選ぶのと同時に、「そもそも汚れを付きにくくする」ことも、すっごく重要なんです。
最新のトイレは、便器の素材そのものが進化していて、汚れがこびりつくのを防いでくれるんですよ。これは掃除の頻度自体を減らしてくれる、とっても嬉しいポイントですね。
特に注目してほしいのが、以下の3つの素材技術です。
LIXILの「アクアセラミック」
これは、私が今一番お客様におすすめしている素材かもしれません。LIXILが「100年クリーン」と謳っているだけあって、本当にスゴイんです。
従来の陶器だと、長年使っているとどうしても水垢が固着して、ザラザラしたり、輪ジミが取れなくなったりしましたよね?
でも、このアクアセラミックは、水垢(シリカ)が便器の表面に固着するのを防ぐ技術なんです。水との相性がすごく良くて、汚れの下に水が入り込む力(超親水性)で、汚れを浮かせて洗い流してくれます。
お店でもよく「本当に100年持つの?」って聞かれるんですが、新品のツルツル感がずっと続くイメージ、とお伝えしています。黄ばみや黒ずみの原因になる菌はもちろん、水垢にも強いっていうのが最大の強みですね。
ま、100年後なんて誰も確認できないので、メーカーの言ったもん勝ちという感じですが…。
TOTOの「セフィオンテクト」
トイレの王様、TOTOの技術ですね。
これは陶器の表面をナノレベル(100万分の1ミリ)でツルツルに焼き上げる技術です。
汚れって、目に見えないミクロの凹凸にくっついてしまうんですが、セフィオンテクトは菌すら入り込めないほど表面が滑らかなんです。
だから、汚れが付いても水流(トルネード洗浄)だけで、スルッと落ちやすい。LIXILのアクアセラミックが登場するまでは、防汚素材といえばTOTOの独壇場でした。
今でももちろん、その実力はトップクラスです。
Panasonicの「スゴピカ素材」(有機ガラス系)
家電メーカーのPanasonicは、TOTOやLIXILとは全く違うアプローチなんです。
なんと、素材が「陶器」ではなく「有機ガラス系」。
これは水族館の水槽や航空機の窓などにも使われる素材で、撥水性(水をはじく力)がすごく高いのが特徴です。
陶器はどうしても「水垢」が付きやすいんですが、このスゴピカ素材は水をはじくので、水滴ごと汚れを弾き飛ばしてくれるイメージですね。特に水垢の固着には強いと思います。
それに陶器じゃないから衝撃にも強くて、割れにくいというメリットもあるんですよ。
どの素材を選ぶ?
お客様からも「結局どれがいいの?」とよく聞かれます。
- 水垢や汚物のこびりつきを徹底的に防ぎたいなら → LIXIL(アクアセラミック)
- 菌の付着や黒ずみを防ぎ、伝統的な陶器の質感が好きなら → TOTO(セフィオンテクト)
- 水垢をしっかりはじいて、衝撃にも強い素材がいいなら → Panasonic(スゴピカ素材)
こんな感じで、何を一番重視するかで選んでみると良いと思います!
自動除菌機能で掃除頻度を減らす

「掃除を楽にする」の、さらに上を行くのが「掃除の頻度自体を減らす」という発想ですよね。
これを実現してくれるのが「自動除菌機能」なんです。
トイレの嫌な黒ずみや黄ばみって、実は「菌」が原因。汚れをエサにして菌が繁殖することで、あの頑固な汚れになってしまうんです。
ということは、原因になる菌を私たちが掃除する前にやっつけてしまえばいいわけです。これを自動でやってくれるのが、最新トイレのスゴイところ!
この分野で一歩リードしているのが、やっぱりTOTOですね。
TOTOの「きれい除菌水」
これは、TOTOのトイレを選ぶ大きな理由になるほどの独自技術です。
水道水を電気分解して、除菌成分(次亜塩素酸)を含む水を作り出すんです。洗剤や薬品を使わずに、水道水だけで除菌できるのが安心ですよね。
そして何よりスゴイのが、その「働き者」っぷり!
- 便器きれい:トイレ使用後や、8時間使わない時に、便器内に自動で「きれい除菌水」のミストをシューッと噴霧!菌の繁殖を抑えて、黒ずみの発生を防ぎます。
- ノズルきれい:ウォシュレットの使用前後に、ノズルの外側も内側も自動で洗浄・除菌します。ノズルってどう掃除していいか分からない…という方も多いので、これは嬉しい機能ですよね。
- 便座きれい:ハイエンドモデル(ネオレスト)だと、便座裏の汚れやすい部分にも噴霧してくれるんです。
(出典:TOTO「きれい除菌水」)
お店でも「TOTOにしてから、本当にサボったリングが出にくくなった!」というお声をいただくことが多いです。掃除の頻度を本気で減らしたい方には、強力におすすめしたい機能ですね。
PanasonicやLIXILの除菌機能
もちろん、他のメーカーも負けていません。
Panasonicは、上位モデルの「アラウーノL150」に「オゾン水除菌クリーニング」を搭載しています。退出後に、便器内に自動でオゾン水を噴霧して除菌してくれます。
LIXILは、ウォシュレットのノズルを除菌する機能に力を入れていますね。銀イオン水でノズルをコーティングする「ノズル除菌」など、清潔さを保つ工夫がされています。
「自動除菌」と一口に言っても、メーカーによって除菌する場所や方法が違います。このあたりも、ぜひ比較してみてくださいね。
メーカー比較|TOTOの特徴

さて、ここからは各メーカーの特徴を、もう少し深掘りしていきましょう!
まずは、やっぱりトイレの王様、TOTOですね。お客様からの信頼も本当に厚いメーカーです。
TOTOの「掃除しやすさ」の哲学は、ズバリ「菌へのアプローチ」です。
先ほどご紹介した「きれい除菌水」を中核に据えて、汚れの根本原因である「菌」を繁殖させないことで、掃除の手間を元から断とう!という思想が強いんです。
もう一つの注目機能が「プレミスト」です。
これは、トイレに座ると、使用前に便器内に自動で水道水のミストをシューッと噴霧してくれる機能。便器の表面をあらかじめ濡らしておくことで、汚れを付きにくくする、いわば「予防掃除」ですね。
お客様からは「地味だけど、あるとないとでは汚れの付き方が違う気がする!」と好評なんですよ。
TOTOの主なラインナップと機能
- ネオレスト(ハイエンド)
TOTOの技術がすべて詰まったタンクレストイレの最高峰です。「きれい除菌水」が便器・便座・ノズルの全てに対応しています。お値段は張りますが、満足度は抜群に高いモデルですね。 - GG / GG-800(ミドルレンジ)
タンク一体型で、見た目はスッキリしたタンクレストイレ風。こちらに搭載される「きれい除菌水」は「ノズルきれい」のみになるので注意が必要です。「便器きれい」は搭載されません。ただ、その分価格は抑えめですし、「プレミスト」や手動の「お掃除リフト」など、掃除を楽にする基本機能はしっかり押さえていますよ。
「きれい除菌水」がどこまで(便器までか、ノズルだけか)必要なのか?を基準にモデルを選ぶと、TOTOは分かりやすいと思います。
「とにかく黒ずみ掃除から解放されたい!」という方には、ネオレストがおすすめですし、「ノズルが清潔ならOK、あとは自分で拭き掃除するわ」という方にはGGも良い選択肢ですね。
メーカー比較|LIXILの特徴

続いては、水まわり製品の国内トップメーカー、LIXILです。
LIXILの「掃除しやすさ」は、TOTOとはまた違ったアプローチで、私は「防汚(素材力)と物理の合わせ技」と呼んでいます(笑)
最大の武器は、やっぱり素材の「アクアセラミック」
水垢や汚物が固着しない「100年クリーン」素材で、便器自体の防汚性を極限まで高めています。この素材の強さは、本当に魅力的ですね。
そして、もう一つの強力な武器が、「電動お掃除リフトアップ」です!
これはもう、家電店員の私から見ても「よくぞやってくれた!」と思う機能です。スイッチひとつで、便座が真上に約4cm(モデルによります)も持ち上がるんです。
TOTOや他のメーカーの手動リフトと何が違うの?というと、「上がり方」が違います。
手動タイプはフタがパカッと開くようなイメージですが、LIXILの電動は便座全体が「真上に」上昇します。だから隙間の奥の奥まで手がしっかり入って、雑巾がけみたいにゴシゴシ拭けちゃうんです。
お店で実機を動かしてみると、ほとんどのお客様が「おぉー!」と声を上げる機能ですね。
「これなら隙間掃除のストレスが完全になくなる!」と、これが決め手でLIXILを選ばれる方も多いんですよ。
LIXILの注目ポイント
- キレイ便座:便座の「つぎ目」をなくした設計。裏側も防汚素材でフラットなので、サッと拭くだけ。フチなしトイレの弱点(便座裏への跳ね返り)をしっかりカバーしてくれます。
- パワーストリーム洗浄:強力な水流で、便器内をしっかり洗い流します。
- サティス(ハイエンド):LIXILの主力タンクレストイレ。上記の「アクアセラミック」も「電動リフトアップ」も「キレイ便座」も、全部詰まったモデルです。
「素材の力で汚れをそもそも寄せ付けず、物理的な掃除のしにくさ(隙間)も電動で解決する」というのがLIXILの魅力。
特に、隙間掃除に本気で悩んでいる方には、LIXILのサティスシリーズをぜひ一度チェックしてみてほしいですね。
メーカー比較|Panasonicの特徴

3番手は、家電メーカーの雄、Panasonicです!
さすが家電メーカーだけあって、TOTOやLIXILといった伝統的な住宅設備メーカーとは、全く違う視点から「掃除しやすさ」を追求しているのが面白いんです。
Panasonicの哲学は「予防」と「新素材」ですね。
最大の人気機能は、「激落ちバブル」です。
これは、トイレを流すたびに、泡が便器内を自動で洗浄してくれる機能。
スゴイのは、市販の台所用合成洗剤(中性)を使えること!
専用の洗剤を買う必要がないので、ランニングコストがほとんどかからないのが、お客様にも大好評です。
この泡には2つの役割があります。
- 洗浄:細かい泡が便器内をぐるぐると巡って、汚れを洗い流します。
- コーティング:流し終わった後も、泡が水面に残って、汚れが付きにくくなります。
さらに、上位モデルの「アラウーノL150」には、男性が立って用を足す時の「飛び散り」を防ぐ「トリプル汚れガード」という機能も付いています。
- ハネガード:便座が上がると自動で泡が出て、水面を泡で覆い、飛沫(ハネ)を抑えます。
- タレガード:便器のフチの形状を工夫して、便器の外への「タレ」を防ぎます。
- モレガード:便座と便器の隙間からの「モレ」を防ぐ設計になっています。
「トイレ掃除で大変なのって、便器の中より、むしろ床や壁の飛び散りなのよ…」というお客様、実はすごく多いんです。そんな方には、Panasonicのこの機能はまさに救世主ですよね。
そして、先ほども触れた「スゴピカ素材(有機ガラス系)」
撥水性が高くて水垢に強いというメリットに加えて、実は「細かい傷がつきにくい」という特徴もあります。トイレブラシでゴシゴシ洗っても、陶器より傷が入りにくいので、汚れが入り込む原因を作りにくいとも言えますね。(ただし、ブラシの種類には指定があるので注意は必要です!)
家電メーカーならではの「泡洗浄」や「飛び散り防止」といったユニークな機能で、掃除の負担を減らしてくれるのがPanasonicの魅力です。
掃除しやすいトイレランキングTOP3
ここまで各メーカーのすごい機能を見てきましたが、「じゃあ、結局どれがいいの?」となりますよね。
もちろん、お客様のライフスタイルや何を一番重視するかで順位は変わるんですが、あくまで私個人の、お店でのお客様の反応も踏まえた「掃除しやすいトイレランキング」を発表したいと思います!
| 順位 | メーカー・モデル | 掃除のしやすさ(強み) | こんな人におすすめ! |
|---|---|---|---|
| 位 | TOTO ネオレスト (LS/AS) | 自動除菌(菌への強さ) 「きれい除菌水」が便器・便座・ノズル全てを自動で除菌。黒ずみの発生を根本から抑えてくれるので、掃除の頻度自体が減ります。 |
「面倒な便器掃除をサボりたい!」「黒ずみの発生を根本から防ぎたい」「ノズルも便器も常に清潔に保ちたい」という方。 |
| 位 | LIXIL サティス (G/S) | 物理的な拭きやすさ(隙間ゼロ) 「電動お掃除リフトアップ」で隙間掃除が最強に楽。「アクアセラミック」素材で水垢や汚物が固着しにくいのも魅力です。 |
「隙間のホコリや汚れが許せない!」「見えない場所も徹底的に拭き掃除したい」「水垢の輪ジミが気になる」という方。 |
| 位 | Panasonic アラウーノ L150 | 予防掃除(飛び散り防止) 「激落ちバブル」や「トリプル汚れガード」で、汚れが付く前・飛び散る前から予防してくれます。市販の洗剤が使えるコスパも◎。 |
「男性や小さなお子さんがいて、便器周りの飛び散り汚れに悩んでいる」「掃除の手間もだけど、洗剤コストも抑えたい」という方。 |
価格と機能の確認は必ず!
このランキングは、あくまで各メーカーの「掃除しやすさ」という機能に注目したハイエンドモデルが中心です。
実際の価格は、グレードや工事費によって大きく変動します。特にタンクレストイレは、水圧などの設置条件もあるんです。
最終的な価格やご自宅に設置可能かどうかは、必ずリフォーム業者さんや、お近くの家電量販店の専門スタッフにご相談くださいね。
掃除しやすいトイレランキングの活用術

ランキング、いかがでしたか?
でも、最新機能には「本当に便利なの?」という疑問や、ちょっとした「デメリット」もつきもの。
ここからは、お店でお客様からよく聞かれる「素朴な疑問」や「知っておくと便利な豆知識」をご紹介しますね。
フチなしや泡洗浄は使いやすい?
最新機能について、お客様からよく聞かれる「実際のところどうなの?」というご質問にお答えしますね。
「フチなしトイレって、便座の裏が汚れない?」
これは、本当によく聞かれる質問No.1かもしれません!
フチ裏がなくなったことで、水が当たる場所が変わり、「フチなしにしたら、便座の裏側に水が跳ね返って汚れるようになった気がする」というお声、確かにあります。
そうなんです、フチ裏という「汚れ溜まり」がなくなった代わりに、「便座裏」という新しいお掃除ポイントができた、とも言えるかもしれません。
でも、メーカーもちゃんと対策しています!
LIXILの「キレイ便座」やTOTOの「クリーン便座」のように、便座の「つぎ目」がなく、裏側もフラットで防汚素材になっているモデルを選べば、このデメリットはかなり解消できます。
サッと拭くだけで汚れが落ちるので、フチ裏をブラシでゴシゴシするより、ずっと楽になった!という方がほとんどですよ。
「泡洗浄って、本当にキレイになるの?飛び散らない?」
Panasonicの「激落ちバブル」や、LIXILの上位機種についている「泡クッション」ですね。
Panasonicの「激落ちバブル」は、洗浄力ももちろんですが、先ほどお話しした「ハネガード」としての役割(飛び散り防止)に感動されるお客様が多いです。「泡のおかげか、床掃除が楽になった」というお声は聞きますね。
一方で、LIXILの「泡クッション」に関しては、「Panasonicに比べて泡が少なく感じる…」と言われることも。
これは、LIXILの泡が「水に泡を混ぜて瞬時に生成する」方式なのに対し、Panasonicは「泡を便器に溜める」方式なので、見た目の印象が違うんですね。でも機能としてはちゃんと働いていますよ。
「泡洗浄」は、洗剤のコストや補充の手間がデメリットとして挙げられがちですが、Panasonicのアラウーノは「市販の台所用合成洗剤(中性)」が使えるので、この心配はほとんどないのが嬉しいポイントですね。
有機ガラス素材のデメリットと対策
Panasonicのアラウーノに使われている「スゴピカ素材(有機ガラス系)」
水垢に強くて衝撃にも強い、とメリットが多い新素材なんですが、お客様が契約前に「うーん」と悩まれる、最大のデメリットが一つあるんです。
それは、「便座部分が故障した時に、便座だけの交換ができない」ということです。
TOTOやLIXILの陶器トイレは、便器と便座(ウォシュレット部分)が別々なので、もし便座が壊れても、便座だけを新しいものに交換できます。
でも、アラウーノは便器と便座が一体成形に近い「スキマレス設計」がゆえに、便座部分が故障すると、メーカー修理(部品交換)か、場合によっては本体ごと交換になる可能性があるんです。
対策は「延長保証」の活用!
家電って、やっぱり毎日使うものだから、いつか壊れる可能性はありますよね。
「便座が壊れたら本体ごと…」というのは、確かに大きな出費になるので不安だと思います。
対策としては、購入時に「延長保証」にしっかり加入しておくことを強くおすすめします。家電量販店やリフォーム会社さんで、住宅設備用の長期保証を用意している場合がほとんどです。これで、万が一の時の修理費用の不安は、かなり軽減できるはずですよ。
もちろん、先ほどもお話ししたように、「衝撃に強くてひび割れしにくい」「水垢が固着しにくい」という、陶器にはない大きなメリットもあります。
このデメリットとメリットを天秤にかけて、ご自身に合うか判断してみてくださいね。
トイレ掃除が楽になる関連家電

最新トイレにリフォームするのが一番ですが、「うちはまだリフォームは先かな…」という方や、「リフォームしたけど、もっと楽したい!」という方も多いですよね。
そこでこの章では、私がお店でもおすすめしている、今あるトイレのお掃除を劇的に楽にしてくれる「関連家電」をご紹介します!
電動クリーニングブラシ(バスポリッシャー)
便器のフチや、床の隅、タイルの目地なんかにこびりついた黒ずみ…。
ブラシで力を入れてこするの、結構大変じゃないですか?
そんな時、「電動クリーニングブラシ」がすごく便利です!
「バスポリッシャー」という名前で、お風呂掃除用として売られていることが多いんですが、これがトイレ掃除にも大活躍するんです。
YAMAZEN(山善)の製品には、付属の「コーナーブラシ」が「トイレ周りにも適しています」と明記されているものもあって、まさにピッタリ。
「スーパーソニックスクラバー」という商品は、1分間に8000回も高速反復回転するらしく、力を入れなくても汚れを浮かせてくれるんです。防水仕様(IPX4以上)のものを選べば、水回りでも安心して使えますね。
ハンディクリーナー(コードレス式)
トイレの床って、ホコリや髪の毛、すごく落ちてますよね。
これを、掃除機の本体を持ってきてガーッとやるのは面倒…。かといって、フローリングワイパーだと髪の毛が絡まって取りきれなかったり。
そこでおすすめなのが、コードレス式の「ハンディクリーナー」をトイレ専用に置いちゃうこと!
Shark(シャーク)の「EVOPOWER(エヴォパワー)」シリーズは、見た目がすっごくスタイリッシュでコンパクト。充電ドックごとトイレの隅に置いても全然邪魔にならないんです。
気づいた時にサッと吸い取れるので、床はいつもキレイなまま。
吸引力重視なら、やっぱりDyson(ダイソン)のハンディクリーナーも強いですね。トイレマットに絡まった髪の毛も、グイグイ吸い取ってくれますよ。
小型サーキュレーター(換気・消臭)
トイレの「ニオイ」や「湿気」対策、どうしてますか?
換気扇だけだと、空気がうまく循環していないことも…。
湿気がこもると、壁紙のカビの原因にもなってしまいます。
そこでおすすめなのが、「小型のサーキュレーター」を置くこと。
最近は、USB充電式で吊り下げ可能な、トイレに対応したような製品も出ています。
空気を強制的に循環させることで、換気扇の効率がグッと上がって、ニオイも湿気もこもりにくくなりますよ。
掃除しやすいトイレランキングの総括
いやー、最近のトイレは本当にスゴイ機能がいっぱいですよね!
今回の「掃除しやすいトイレランキング」でご紹介したように、各メーカーがいろんなアプローチで「お掃除の手間」を減らそうと努力してくれているのが本当によく分かります。
あなたの「面倒」は何ですか?
最後に、あなたにピッタリのトイレを選ぶための質問です。
あなたがトイレ掃除で一番「面倒だな」と感じているのは、どの部分でしょうか?
- 「便器の中の黒ずみ掃除!」
→ それなら、TOTOの「きれい除菌水」(特にネオレスト)がおすすめです。 - 「隙間やフチ裏の拭き掃除!」
→ それなら、LIXILの「電動お掃除リフトアップ」が最強の味方になります。 - 「床や壁への飛び散り掃除!」
→ それなら、Panasonicの「トリプル汚れガード」が悩みを解決してくれるはずです。
「掃除しやすい」と言っても、人によって「何が一番大変か」は違います。
ぜひ、ご自身の掃除スタイルや、ご家族構成(男性が多い、お子さんがいるなど)に合わせて、「私のこの面倒を解決してくれるのは、この機種だ!」と思えるトイレを選んでくださいね。
トイレは10年、15年と長く付き合っていく大切な家電(設備)です。
今日の記事が、あなたのトイレ選びの参考になったらとっても嬉しいです!




