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フローリング掃除におすすめの洗剤!ウタマロクリーナーは使える?

屋内掃除

フローリングのお掃除、洗剤選びで失敗した経験はありませんか?

実は、ご自宅の床材に合わない洗剤を使ってしまうと、ワックスが剥がれたり、無垢材が変色したり、取り返しのつかないことになる可能性があるんです。

特に、ナチュラルクリーニングで人気の重曹やオキシクリーンは、フローリングには要注意。
また、水拭きロボット掃除機のタンクに市販の洗剤を入れてしまって故障させてしまった、というご相談も本当に多いんですよ。

ウタマロクリーナーは使えるの?
アルカリ電解水って安全なの?
スチームクリーナーは洗剤代わりになる?
赤ちゃんやペットがいる家庭で安心して使える洗剤は?

この記事では、大手家電量販店で日々お客様からいただく質問をもとに、ワックス床や無垢材などの床材別に使える洗剤と使えない洗剤を徹底解説します。

さらに、ベタつきや黒ずみなどお悩み別の解決策、水拭き掃除機やロボット掃除機との正しい組み合わせ方まで、床を傷めずにキレイにするための実践的な情報をお届けします。

あなたのご自宅のフローリングに最適な掃除方法が、きっと見つかりますよ!

この記事のポイント
  • 自宅のフローリングに合う洗剤
  • ウタマロや重曹の正しい使い分け
  • 汚れ別の掃除方法とおすすめ洗剤
  • 水拭き家電と洗剤の安全な関係
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フローリング掃除の洗剤|おすすめの選び方

クリーン家電ガイド:イメージ

このセクションでは、まず洗剤選びの「基本のき」をしっかりおさらいします。
ご自宅の床を傷めないためにも、ここが一番重要だったりしますので一緒に見ていきましょう。

ワックスや無垢材に使って良い洗剤

まず最初にして最大のポイントは、「ご自宅のフローリングの種類を正確に知る」ことです。
大きく分けると以下の3タイプと、さらに無垢材は仕上げによって2つに分かれます。

  • タイプ1:一般的な複合フローリング(ワックス仕上げ)
    一番普及しているタイプですね。合板の表面に木目のシートが貼ってあり、樹脂ワックスで保護されています。
  • タイプ2:一般的な複合フローリング(ノンワックス / コーティング)
    最近の新築住宅に多いタイプ。表面がウレタン樹脂などで強固にコーティングされていて、ワックスがけが不要な床材です。
  • タイプ3:無垢(ソリッド)フローリング
    天然木をそのまま使った床材で、すごくデリケートです。この仕上げが重要なんです。
    • 3a. ウレタン仕上げ:表面が樹脂の膜で覆われています。
    • 3b. オイル仕上げ:木にオイルを浸透させた仕上げです。

このタイプ別に、使って良い洗剤とNGな洗剤がはっきり分かれます。
特に注意が必要な「無垢材(オイル仕上げ)」と「ワックス仕上げ」は、アルカリ性の強い洗剤(重曹やオキシクリーンなど)はNGです。

ワックス仕上げの床は、アルカリ性洗剤でワックスが溶けたり剥がれたりするリスクがあります。基本は「中性洗剤」を選びましょう。

そして、最もデリケートなのが「無垢材(オイル仕上げ)」です。これは水拭き自体が推奨されませんし、市販の洗剤は基本的に一切使用不可です。もし汚れてしまった場合は、Bona(ボナ)など、メーカーが指定する専用のクリーナーやメンテナンスオイルを使う必要があります。

オイル仕上げの床に水拭き家電は厳禁です!

お客様から「オイル仕上げの床も水拭きロボットで掃除したい」とご相談いただくことがありますが、これは絶対にNGです。水分と化学薬品に非常に弱く、シミや変色の原因になります。

このタイプの床のお手入れは、基本的に「掃除機(ホコリ吸引)」と「乾拭き」のみ。水拭き家電(iRobotのブラーバやRoborockなど)もスチームクリーナーも使えませんので、ご注意くださいね。

どの洗剤を使えばいいか、一目でわかるように互換性マップをまとめました。ご自宅の床材と照らし合わせてみてください。

掃除方法/床材 一般フローリング
(ワックス)
無垢材
(ウレタン仕上げ)
無垢材
(オイル仕上げ)
クッションフロア
中性洗剤 (ウタマロ等) ○ (薄めて固く絞る) × (専用品以外NG)
アルカリ電解水 △ (ワックスが傷む可能性) △ (シミ注意) × (変色リスク)
重曹水・オキシクリーン △ (ワックス剥がれ) × (黒ずみ・変色) × (厳禁)
スチームクリーナー × (ワックス溶解リスク) × (反り・割れリスク) × (厳禁)
水拭きロボット (水のみ) ○ (メーカー指示) △ (水拭き非推奨)

(凡例: ◎ = 最適, ○ = 使用可, △ = 注意が必要, × = 非推奨・NG)

ウタマロクリーナーは中性洗剤の代表格?

今や「一家に一本」というくらい大人気のウタマロクリーナー。店頭でも「ウタマロってフローリングに使えますか?」というご質問、本当によくいただきます。

結論から言うと、ウタマロクリーナーは「中性」洗剤です。
主成分もアミノ酸系洗浄成分で手肌に優しく、ワックス仕上げの床にも基本的には使用可能です。

「でも、ネットで『ワックスが剥がれた』って見たけど…」という声も聞きますよね。
これは、多くの場合「使い方」に原因があるんです。

頑固な汚れを落とそうとして、原液をたっぷりスプレーして、そのまま放置したり、ゴシゴシ強く擦ったり…。こうなると、中性洗剤とはいえ、劣化したワックス層が耐えきれずに剥がれてしまうことがあるんです。

ワックス床への安全なウタマロ使用法

ワックス剥がれのリスクを最小限にし、ウタマロ特有の「拭きスジ」や「ベタつき」を防ぐためにも、「10倍~20倍の希釈液」を使うことをおすすめします。

スプレーボトルに水とウタマロを少し入れて希釈液を作っておけば、ワックスへの影響も少なく、ベタつきも防げて一石二鳥です。赤ちゃんやペットが床を舐めてしまうのが心配なご家庭でも、原液使用より安心感が違いますよね。

ただし、ウタマロクリーナーの公式サイトにも「水拭きできない家具や床」には使用不可と書かれています。先ほどお話しした「無垢材(オイル仕上げ)」のような水拭きNGの床には、たとえ中性でも使えませんので、そこは注意してくださいね。

家電との連携で言えば、この「ウタマロ希釈液」を床に軽くスプレーしてから、電動モップ(アイリスオーヤマのIC-M01-Wなど)で拭き上げるのが、とても効率的でラクですよ。

本体のタンクに直接洗剤を入れるわけではないので、故障の心配もありません。

重曹やオキシクリーンの使用は厳禁

最近、「ナチュラルクリーニング」がとても人気で、重曹やオキシクリーン(酸素系漂白剤)をお掃除に活用されている方も多いと思います。

でも、ここで大きな落とし穴があるんです。

フローリング、特にワックス床や無垢材に「重曹」「オキシクリーン」は厳禁です!

「ナチュラルで安全だから大丈夫」と思われがちですが、床材にとっては非常にリスクの高い洗浄剤なんです。

なぜダメかというと、どちらも「アルカリ性」だからです。重曹は「弱アルカリ性」、オキシクリーンはお湯に溶かすと「アルカリ性」になります。

  • 重曹:弱アルカリ性ですが、ワックスを傷めたり剥がしたりします。特に怖いのが無垢材への使用で、木材の成分(タンニン)と化学反応を起こして、真っ黒に変色させてしまうことがあるんです。一度変色したら、もう元には戻りません…。
  • オキシクリーン:重曹よりも強いアルカリ性です。YouTubeなどで「オキシ拭き」が紹介されることもありますが、ワックス床に使うとワックスが白化(白く変色)したり、完全に剥離してしまう恐れが非常に高いです。

これらは「汚れを落とす」というより、「ワックスや床材そのものを傷めてしまう」行為なんです。スッキリしたように見えても、実は床の保護層を剥がしてしまっているだけ…ということも。

もし、ナチュラル系でお掃除したいけど床へのダメージが心配…という場合は、重曹(アルカリ性)を選ぶのではなく、リンレイの「天然由来の成分だけを使ったクリーナー」のように、床材への安全性が確認された「中性」のナチュラル洗剤を選ぶ方が、ずっと合理的だと思います。

赤ちゃんやペットに安心な洗剤とは

クリーン家電ガイド:イメージ

これは、小さなお子様やペットがいるご家庭の、一番のご心配事ですよね。
床をハイハイしたり、おもちゃを落としたり、時には床をペロッと舐めてしまったり…。

「洗剤成分が残るのが心配」という方に、よくご案内するのが2つの選択肢です。

選択肢1:アルカリ電解水(水の激落ちくん など)

これは水を電気分解して作られたアルカリ性の洗浄液です。主成分が水なので、界面活性剤などの化学物質は不使用。これが最大のメリットですね。

皮脂汚れ(酸性)を中和して落とす力が強く、除菌・消臭効果も期待できます。二度拭きも不要とされています。

ただし注意点も。
アルカリ性なので、ワックス床や無垢材に使うと、シミや変色、ワックスが傷む原因になる可能性があります。クッションフロアやノンワックスの床材にはとても良い選択肢だと思います。

選択肢2:「中性」のナチュラル洗剤

先ほど「重曹はアルカリ性なのでNG」という話をしましたが、赤ちゃんやペットがいるからこそ、床材との相性が悪いアルカリ性の重曹を選ぶのは逆効果かもしれません。

それよりも、ウタマロクリーナーのような「中性」洗剤を10~20倍に薄めて使い、床に残る洗剤成分を最小限にする方が、床材へのダメージは少ないです。

一番安心な方法とは?

個人的に一番おすすめなのは、「中性洗剤(ウタマロ希釈液や専用エコ洗剤)で拭き掃除をした後、念のためもう一度、水だけで固く絞った雑巾で水拭き(二度拭き)する」ことです。

これなら床に残る洗剤成分をほぼゼロにできますし、床材へのダメージもありません。少し手間はかかりますが、安心には代えられないですよね。

スチームクリーナーは洗剤の代わり?

家電量販店員として、これはハッキリと申し上げておきたい重要なポイントです。
「洗剤を使わずに除菌できる」という触れ込みで、スチームクリーナー、とても人気がありますよね。

ですが…

一般的なワックス仕上げのフローリングに、スチームクリーナーは原則NGです!

これはメーカーの取扱説明書にも、フローリングメーカーの注意書きにもよく書かれています。

理由は、「高温」です。スチームクリーナーは100℃近い高温の蒸気(あるいは熱湯)を噴射します。一方、床に塗られている樹脂ワックスは、熱に非常に弱いんです。

高温のスチームを当てると、ワックスが溶けて剥がれたり、白く変色(白化)したりする可能性が極めて高いです。お客様の中にも、「大丈夫かと思って使っちゃったら、床がまだらになっちゃった…」とご相談に来られる方が、残念ながらいらっしゃいます。

もちろん、無垢材への使用もNGです。高温の水分が木材に浸透して、反り、割れ、シミの原因になります。

「じゃあ、スチームクリーナーってどこで使うの?」と思いますよね。スチームクリーナーが安全かつ効果的に使えるのは、基本的に「Pタイル」「クッションフロア(CF)」「タイル」など、耐熱性・耐水性の高い床材に限られます。

例えば、キッチンの床がクッションフロアのご家庭なら、油汚れと除菌に大活躍します。シャーク(Shark)のスチームモップ S1000Jなどは、手軽で人気がありますね。ご自宅の床材をしっかり確認してから、導入を検討してください。

悩み別!フローリング掃除とおすすめ洗剤

クリーン家電ガイド:イメージ

さて、ここからは「ベタつき」「黒ずみ」など、フローリングの具体的なお悩み別に、どんな洗剤や家電を使えばいいのか、解決策を詳しく見ていきましょう!

床のベタつき・皮脂汚れを落とす洗剤

素足で歩くことが多いリビングの床、なんだか「ペタペタ」「ザラザラ」することありませんか?

あの不快なベタつきの主な原因は、足裏から出る「皮脂」です。
この皮脂汚れは「酸性」の汚れですね。

この皮脂汚れが空気中のホコリや毛くずと混ざり合って、床に定着してしまうんです。

軽度のベタつきには「中性洗剤」

普段のお掃除や、ちょっとしたベタつきなら、中性洗剤で十分対応できます。
ウタマロクリーナーの希釈液や、リンレイの「つやピカフローリングクリーナー」などがおすすめです。洗浄と同時にワックス効果があるものも便利ですね。

重度のベタつき・夏場には「アルカリ電解水」

「中性洗剤で拭いても、なんだかスッキリしない…」という頑固なベタつき、特に汗をかきやすい夏場には、先ほどご紹介したアルカリ電解水(水の激落ちくん など)が活躍します。

酸性の皮脂汚れを、アルカリ性で中和して分解してくれるので、拭き上がりが本当に「キュキュッ」とスッキリしますよ。除菌・消臭効果が期待できるのも嬉しいポイントです。

絶対NG!「メラミンスポンジ」

ベタつきや黒ずみを手軽に落とせるイメージのあるメラミンスポンジですが、フローリングに使うのは絶対にやめてください!

あれは洗剤ではなく、極めて細かい「研磨剤(ヤスリ)」です。汚れを落としているのではなく、床のワックスやコーティングを「削り取っている」んです。一時的にキレイになっても、表面に無数の傷がつき、将来的にさらに汚れが付着しやすくなる悪循環に陥りますよ。

家電との連携で言えば、まずは掃除機(乾いたゴミ)をしっかりかけた後、フローリングワイパーにレックの「水の激落ち 超厚ウエットシート」のようなアルカリ電解水タイプのシートを装着して拭き上げるのが、一番手軽で効果的だと思います。

頑固な黒ずみを除去する洗剤と方法

フローリングの「黒ずみ」気になりますよね。
ただこの黒ずみ、実は原因が一つじゃないんです。

「汚れだ!」と思って強力な洗剤でゴシゴシしたら、かえって悪化した…なんてことも。
まずは原因を診断することが大切です。

皮脂・油汚れの蓄積

場所:キッチンのコンロ周り、食卓の足元、素足でよく歩く場所など。
対処法:これが一番多い「汚れ」による黒ずみです。まずはウタマロなどの中性洗剤で拭いてみてください。落ちにくい場合は、アルカリ電解水を使います。フローリングの溝に入り込んだ頑固な黒ずみは、アルカリ電解水をつけた柔らかいブラシ(古歯ブラシなど)で、木目に沿って優しくこすってみましょう。

カビの発生

場所:窓際、結露しやすい場所、観葉植物の鉢の下、加湿器の周辺など。
対処法:これはやっかいです。表面の黒カビなら、消毒用エタノールで拭き取って除菌し、進行を抑えます。
絶対に「カビキラー」などの塩素系漂白剤は使わないでください! フローリングが脱色・変色してしまいます。床材の内部までカビが進行している場合は、残念ながら専門業者によるリペアや張り替えが必要になるケースが多いです。

ワックスの劣化・剥がれ

場所:廊下など、よく歩く動線上が広範囲に黒ずんでいる場合。
対処法:これは「汚れ」ではなく、「古くなったワックス層」が剥がれたり傷ついたりして、そこに汚れが入り込んでいる状態です。この上からいくら掃除してもキレイになりません。

最終手段は「ワックス剥離」です

この状態の黒ずみは、「掃除」ではなく「ワックスの剥離(リセット)」作業が必要になります。

リンレイの「オール床クリーナー」という強力なアルカリ性洗剤を、原液で使って古いワックスを溶かして剥がします。その後、洗剤成分を水拭きで徹底的に取り除き、完全に乾燥させてから、新しいワックスを塗り直す…という、かなりの大作業になります。

体力と時間が必要なので、自信がなければ「くらしのマーケット」などで専門家に相談するのも賢明な判断だと思います。

くらしのマーケット

キッチンの油汚れに強い洗剤

キッチンは家の中でも特に床が汚れやすい場所ですよね。
調理中に飛散した油が床に付着し、それがホコリと混ざったり酸化したりして、黒ずみやベタつきの原因になります。

油汚れは「酸性」なので、これを落とすには「アルカリ性」の洗剤がやっぱり有効です。

花王の「キッチンマジックリン 泡ジェット」は、泡スプレータイプなので、床や壁にも使いやすくておすすめです。

また、UYEKIの「スーパーオレンジ フローリング」は、天然のオレンジオイル配合で、油汚れの分解に特化しています。中性なのでワックス床にも比較的安心して使えるのが嬉しいポイントですね。

キッチン床にこそ「水拭き掃除機」が最強!

家電量販店員として、キッチンの床掃除にこそ導入をおすすめしたいのが、「水拭きスティッククリーナー」です!

キッチンの床は、「油汚れ(ベタベタ)」と「ホコリ(乾いたゴミ)」、そして「食材カスの欠片」が混在する、一番掃除が面倒な場所じゃないでしょうか。

これを掃除機かけて、その後に雑巾がけして…というのは本当に大変。でも、Tineco(ティネコ)のFLOOR ONEシリーズや、2024年に発売されたDyson(ダイソン)のWash G1のような水拭き掃除機なら、吸引と水拭きを同時に(Dysonは吸引しない方式ですが)やってくれるんです。

油汚れも食材カスも一気にキレイになるので、掃除のストレスが本当に減りますよ。店頭でも「もっと早く買えばよかった」というお声が一番多い家電の一つです。

水拭きロボット掃除機に入れて良い洗剤

来ました!
これ、家電量販店のフロアで本当によく聞かれる質問です!

「iRobotのブラーバ(Braava)や、Roborock(ロボロック)のタンクに、ウタマロクリーナーを薄めて入れてもいいですか?

お気持ちはすごく分かります。
どうせなら、水だけじゃなくて洗剤でしっかりキレイにしたいですよね。

でも…

絶対にダメです! メーカー純正品以外の洗剤は入れないでください!

これは声を大にしてお伝えしたいです。なぜダメなのか、ちゃんとした理由があるんです。

理由1:故障の原因(詰まり・固着)

水拭きロボットやスティッククリーナーは、水を噴射するために、内部にとても精密で細い管(ノズル)やポンプ、センサーが搭載されています。ウタマロクリーナーを含む市販の洗剤には、「界面活性剤」や「安定化剤」が含まれていますよね。これらが、使っていくうちに内部の経路で固着したり、詰まったりする原因になるんです。

理由2:泡によるセンサーエラー

市販の洗剤は、家電で使うことを想定していないため、泡立ちやすいものが多いです。この「泡」がタンク内の水位センサーなどを誤作動させ、エラーで止まってしまう原因にもなります。

「じゃあ、何を使えばいいの?」というと、答えは一つ。

必ず「メーカー指定の純正洗剤」を使ってください。

例えば、iRobot(ブラーバ jet m6)なら、花王と共同開発した「iRobot 床用洗剤 Supported by マジックリン」がありますし、Roborock(ロボロック)も、ユニリーバと共同開発した「Roborock床用洗剤」が用意されています。

これらは家電の内部で詰まったり泡立ちすぎたりしないよう、専用に開発されたもの。安心して使うためにも、必ず純正品を選んでくださいね。

洗剤使用と家電の保証問題

クリーン家電ガイド:イメージ

先ほどの「水拭き家電にウタマロを入れてもいい?」というお話の、続きになります。
これは非常に重要な「お金」に関わるお話です。

もし、メーカー純正品以外の洗剤(ウタマロクリーナーなど)をタンクに入れて使用し、それが原因で家電が故障したら(例:水が出なくなった、エラーが頻発する)、どうなると思いますか?

答えはシンプルです。

「たとえ購入したばかりの保証期間内であっても、保証対象外(=高額な有償修理)」になります。

これは、メーカーの「取扱説明書に反するお取り扱いがあった場合」に該当するためです。どのメーカーの保証規定にも、必ずこの一文が入っています。

リスクを考えると、純正品が一番お得です

お客様からは「純正の洗剤は高いから…」というお声を頂戴することも、もちろんあります。ですが、数千円の純正洗剤をケチった結果、水拭きロボットやスティッククリーナーの修理代として、数万円を支払う…というリスクを考えたら、どちらがお得か、ですよね。

これは、Tineco(ティネコ)やDyson(ダイソン)の水拭きスティッククリーナーでも全く同じです。タンクに入れられるのは、「水」または「メーカー純正洗剤」だけ、と覚えてください。

「どうしてもウタマロの洗浄力が欲しい!」という場合は、

  1. 床にウタマロの希釈液をスプレーする。
  2. 家電のタンクには「水だけ」を入れる。
  3. その家電で、床にスプレーしたウタマロごと拭き取る。

という手順なら、家電を故障させるリスクなく、ウタマロの洗浄力を活用できますよ。

フローリング掃除とおすすめ洗剤の総括

ここまで、フローリング掃除の洗剤と家電について、いろいろとお話ししてきました。
情報がたくさんあったので、最後に大切なポイントを総括しますね。

フローリング掃除で失敗しないための5つのルール

  1. まずは床材を確認!
    「ワックス仕上げ」か、「ノンワックス」か、それとも「無垢材(特にオイル仕上げ)」か。これが全てのスタートです。
  2. 基本は「中性洗剤」と心得る
    床材に一番優しいのは中性洗剤です。ウタマロクリーナーやフローリングマジックリンなどですね。ウタマロは希釈して使うとベタつかず、ワックスにも優しいです。
  3. 頑固な皮脂汚れには「アルカリ電解水」
    ベタつきがひどい時は、アルカリ電解水がスッキリします。ただし、ワックスや無垢材には注意して使うか、避けるのが無難です。
  4. 「重曹・オキシクリーン」「スチームクリーナー」はNG
    「ナチュラル=安全」ではありません。ワックスや無垢材にとって、アルカリ性の重曹・オキシクリーンや、高温のスチームは天敵です。使えるのはクッションフロアなど一部の床材だけ、と覚えておきましょう。
  5. 水拭き家電には「純正洗剤」以外は入れない!
    故障と保証対象外のリスクを避けるため、ブラーバやロボロック、水拭きスティックのタンクには、絶対に市販の洗剤を入れないでください。

もし迷ったら…

「いろいろありすぎて、もう何を使えばいいか分からない!」という方は、リンレイの「オール床クリーナー」を1本持っておくのもおすすめです。

これはプロも使う強力な床用洗剤ですが、15~20倍に薄めて使うと、「ワックスを傷めずに、ガンコな汚れだけを落とす洗浄剤」として使えるんです(原液で使うとワックス剥離剤になります)。

ご自宅の床材と洗剤の相性をしっかり見極めて、大切なフローリングをいつまでもキレイに保ってくださいね。

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